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小沢主義~志を持て、日本人

2019年02月27日 23時19分27秒 | 読書・歴史
私は小沢一郎という政治家を尊敬している。

それは自らの信念を持ち、行動し、責任をとることができる
数少ない政治家だからだ。

この小沢主義(オザワイズム)は2006年に出版された本だ。
政治家とはどうあるべきか、リーダーとはどうあるべきか、
彼の理念がつづられている。

小沢氏は、今太閤といわれた田中角栄の愛弟子として、
角栄氏の教えや人間学を受けつぐ唯一の政治家だ。

以下、リーダーに関連する私の読書メモを抜粋

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リーダーとは、自分の目指すものを明確に掲げ、自分で決断し、
自分の責任において実行できる人物である


合議制・・「みんなで決めた」は結局、「誰も責任を取らない」


「誰が最終決定者か」が明確でないと、失敗した時の責任の所在が曖昧になる。


リーダーの資質・条件
①「志」をもっているか?!
志とはビジョン、夢、理想


自分がトップに立つことで、どのような社会を作りたいのか!
というビジョンを持つ。


志なき者、リーダーになるべからず


②自立した人間、主体性を持った人間
自分自身の価値観をしっかりと持ち、
他人の意見に惑わされることなく自分の頭で物事を判断できる。


命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものだ。だが、
この始末に困る人でなければ、艱難(かんなん)をともにして国家の大業をなすことはできない
西郷隆盛遺訓


③広い視野と先見性
坂本龍馬「船中八策」


④自分の言行に責任を持つ


⑤歴史観を持て
過去の過ちに学ぶことができる


現在は大正末期に似ている。
1914年(大正3年)第一次世界大戦の軍需景気バブルも数年ではじけ
1923年(大正12年)関東大震災で壊滅的な状況に陥る。


日本の外交
米ソ冷戦構造の終結によって、日本はアメリカ依存からの脱却が余儀なくされる。

自分の足で立ち、自分の頭で考えて決断することが求められている。


万人が満足する策はない、と彼は言い切る。

結果、改革は必要だとだれもが考えるが「総論賛成・各論反対」となり
何も決まらない。
しかしながら、将来を考え本当に必要なことは誰かがやらなくてはならない。

高齢の域に達してきた小沢氏だが、
これからも自らの志と理念を発信し続けてほしい。




小沢主義 志を持て、日本人 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社
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