南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

「おおきく振りかぶって」を読んでみた

2007-05-31 22:53:14 | マンガ
 マンガ喫茶で「おおきく振りかぶって」(ひぐちアサ・作)を読んでみました。
 たいして期待せずになにげなく手に取ったんですが、あまりのおもしろさに引き込まれてしまいました。
 よく知らなかったんですが、アニメにもなってる有名な作品だったんですね。

 名前の通り、野球のマンガ、それも高校野球をテーマにしています。
 南野、じっさいのプロ野球にはなんの興味もありませんが(球団の名前すら半分くらいしか知らない)、なぜか野球マンガは好きなのです(とくに高校野球)。
(いや、これ自分でも不思議なんですが)

 そんなわけで、野球マンガにはかなりくわしいのですが、「おおきく振りかぶって」は今までの野球マンガとはひと味違います。
 もっとも違うのは、主人公であり、エースである三橋廉のキャラクターでしょう。
 だいたい野球マンガのエースっていうものは、主人公、あるいはその敵味方問わず、傲慢なのがほぼ共通してます。
 ところがこの三橋君は、いつもおどおどしていて、自分にまったく自信がありません。自分のことをだめピーだと思いこんでいるのです。
 これがとても新鮮でした。
 じっさい球は遅いし、変化球もそれほどの切れがあるわけでもありません。
 そのかわり、並はずれたコントロールがあり、球種も多い。マウンド度胸もじつは悪くない。
 さらに独特の癖球のせいで打者が錯覚を起こすストレートを持っています(遅いくせに浮く感じがする玉)。
 キャッチャーの阿部隆也がそのことに気づき、三橋の実力を高く買います。
 阿部は頭脳派のキャッチャーで、三橋のリードをするのにもってこいだったのです。
 そのへんは「ドカベン」の山田と里中にちょっと似てます。
 ただぜんぜん似た感じがしないのは、まさにキャラクターの性格のせいでしょう。
 負けず嫌いで、ちょっと生意気なところがある里中と、おどおどした三橋ではほとんど正反対です。
 いずれにしろ、三橋は新しいチームで阿部と組むことで、新たな力を手に入れるのです。
 じつは三橋は、中学の時、チームメイトから監督のひいきでエースになっただめピーだと思われていて、そのことが三橋の自信を根こそぎ奪っていたのです。
 中学時代のチームメイトで三橋の力を認めていたのは、皮肉なことに控えピッチャーからエースになることがなかった加納だけでした。
 さらに阿部も、傲慢なピッチャーとの過去の確執があったりして、問題を抱えていたりします。

 そしてついに練習試合で、三橋は前のチームメイトたちと激突。
 これが第一の大きな山場になります。
 じつは加納は三橋にコンプレックスを抱いていて、なんとしても勝ちたい。ところがチームメイトたちは三橋を舐めて真剣にならない。
 そこで熱い青春のドラマがとうぜん展開されるわけです。
 一方、三橋は認められなかったトラウマを乗り越えようと必死ですし、阿部たちチームメイトは、三橋の過去を断ち切るためにも、なにがなんでもこの試合勝たなければいけないと考えます。
 ただの練習試合なのに、互いの熱い思いがぶつかり合うわけですよ。

 このへんの展開の仕方はほんとにうまいと思いました。

 先の展開が楽しみなマンガのひとつです。

おおきく振りかぶって (1)

講談社

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マジックバトル映画「プレステージ」観てきたよ

2007-05-31 00:19:48 | 映画
 きょう、「プレステージ」の試写会に行ってきました。
 じつは南野、映画の試写会に行くのははじめて。
 いったいどんな感じなんだろうと、九段会館までいくと、すでに長蛇の列。
 最後尾に並んでみると、手に招待状のはがきらしきものを持った人たちがいます。
 あれ?
 南野、それを見て、いきなり不安に。
 なぜなら、南野はアメブロで試写会に当たったのですが、そんな招待状はなく、アメブロIDとメールされたキーワードを言えば入れると言われていたので。
 でも、よく考えたら、アメブロ以外のところから招待された客だっているはずなんだし、だいじょうぶでしょう。
 とは言うものの、他の人は受付であの招待状を出せばするっと入れるんでしょうが、南野は口頭で「あ、あのう。じつはアメブロで当たりまして。この番号を言えば……」とかなんとかいちいち説明しなくてはならないんでしょうか?
 はっきりいってめんどくさいです。
 そんなことを考えているうちに順番が来ました。
 ひょっとして本島に番号が合っているかどうか、リストで調べたりするのかと思っていると、あっさり「あ、どうぞ」と通してくれましたよ。
 って、いいんかい? いいかげんすぎるぞ。
 ひょっとして、当たったふりして適当な番号書いた紙渡しても入れたんじゃないの?
 で、中にはいると、すでにたくさんの人が座ってました。
 とうぜん、両隣にも人が座りますし、なんか普通の映画館より椅子が小さい感じ。おまけに固いし。
 はっきり言って窮屈でした。
 ま、しかたないっか、ただなんだし。
 そう思って我慢我慢。
 でも、この映画130分もあるし、終わるころにはお尻が痛くなっちゃいましたよ。
 で、帰るときにはアンケートを書かないといけないんですね、試写会ってやつは。
 まあ、それが目的なんだろうから、横着しないで出しましたけど。

 え? かんじんの映画の内容が一言も書いてないって?
 いやあ、おもしろかったですよ。騙しだまされが爽快で。ミステリー好きにはもってこいってやつです。
 え、そんだけ?
 と、ご不満の方、申し訳ありませんが「南野図書館」に詳しく書いてあるのでそっちにいってみてください。一応、これアメブロで当たったやつなので、感想はそっちに書かないとしょうがないんですよ。
 
 ええっと、これが原作だそうです。
 ↓
〈プラチナファンタジイ〉 奇術師

早川書房

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天才詩人か地雷か? 中村九朗の「樹海人魚」

2007-05-29 23:59:05 | 読書
 ラノベ界の天才詩人とも、超絶地雷作家とも言われる、中村九朗先生の作品に初チャレンジしてみました。
 ガガガの創刊ラインナップにある「樹海人魚」。
 読む前から、かなりドキドキです。

 裏表紙のあおり文句を引用してみましょう。

強大な力で街を破壊し、ひとびとを殺し、そのうえ何度死んでもよみがえる恐怖の存在――”人魚”。人間はその怪物を撃退し、飼い慣らし、”歌い手”と呼んで同類退治の道具としていた。歌い手を操り人魚を狩る”指揮者”の森実ミツオは何をやってもさえないグズの少年。しかし、記憶をなくした歌い手・真名川霙との出会いが、ミツオを変える。逆転重力、遅延時空に過不眠死。絶対零度のツンデレ・バービー、罵倒系お姉・由希にみだらなラピット――奇想につぐ奇想と流麗な人魚たちが物語を加速する! 超絶詩的伝記バトル&ラブ。


 だそうです。
 なんかわかりませんが、おもしろそうです。(詩的伝記バトルってなんですか? って気もしますが)

 ただ気になるのは(というより楽しみなのは)、このひとの文章が詩的すぎて意味不明という評判がネット界を駆けめぐっていることです。

 「あれ? なんかけっこう普通の文章じゃない?」
 過剰な期待のせいか、読み始めてそう思ってしまいました(っていうか、南野の感性が変なのかな?)。
 文章が変という意味では、「天帝」の古野まほろ先生の方が上だと思いました。
 むしろ、個性的というか、奇想天外なのは設定の方だと思います。
 まったく頭のどこからこんな変な世界観を作り出したんだ? と思えるほど壊れた設定。やはりこれは才能なんでしょう。南野に足りないのは、案外このへんなのかもしれません。

 敵は存在の記憶をそのものまで消してしまう死花花。
 相手の睡眠を奪って、ゆっくり殺していく睡蓮。
 エリア内の時間の流れを変えるサークル・チェンジ。

 逆に味方の能力は、逆転重力(天井を歩き、空に向かって落ちる)霙。
 まわりを凍りつかせるバービーこと菜々。
 超スピードのラビットなど。

 敵は化け物だけど、味方はなぜか全員美少女。主人公の上官と姉もとうぜん美女。
 
 こんな状況で死闘はくり広げられます。

 そしてクライマックスを迎え、意外な事実が……。
 なんと、じつはこれミステリーだった?

 さすが富士ミスデビューの九朗先生だぜ。予想外でした。

 あれ? そういえば、最後の謎解き部分だけ見れば、まほろ先生の「天帝のはしたなき果実」と大差ない気がするぞ。いや、あくまでも雰囲気の話ですが。

 かなり変わった作品だとは思いますが、けっこう普通におもしろいですよ。
 ここまで読んで、気になった方はぜひチャレンジを。

樹海人魚

小学館

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「マージナル」はちょっとやばい

2007-05-29 00:06:10 | 読書
 ガガガってなんでもありかい?

 これが今回のガガガ大賞、「マージナル」(神崎紫電・著)を読んだとき最初に浮かんだ感想です。
 まあ、「武林クロスロード」が同時に発売されてるからよけいそう思います(こっちは別の意味でですけど)。
 それほど「マージナル」はダークです。
 レーベルによってはカテゴリーエラーということで、一次予選ではじかれた可能性があります。

 もちろん、南野にはこういう話に耐性があります。だからべつに読んでいて不快になることもありません。ただ、ラノベである以上、中学生だって読むわけなんですが、だいじょうぶなんでしょうか?

 陰惨な殺人事件の話でありながら、中盤まではそれほどヤバい雰囲気はありません。というか、作者、計算してそうならないようにギャグをちりばめたりしながらストーリーを展開していってるんだと思います。

 マージナルという言葉は、まともな人間と異常な人間の境界線という意味だそうです。主人公は序盤から中盤にかけては、「マージナル」とは言いながら、「こっち」側にいたようなところがあります。
 南野は最後まで、境界線を踏みながらも、こっちサイドにいるんだと思ってました。そうでないと、読者がついて行けないからです。

 ところが最終的にはもどってくるとはいえ、主人公はクライマックスの場面で向こう側に足を踏み入れます。これはラノベ的にはありなのか?

 そもそも、愛する女を殺すことを妄想することでしか欲情しない男が主人公というのはありなのか?

 通常、この手のサイコミステリーでは、異常な人間は出てきても、主人公はまともであるのが普通です。
 「羊たちの沈黙」でも主人公はレクター博士ではなく、FBI捜査官のクラリスですし、ライトノベルで言えば、「電波的な彼女」でも異常なのは周りの人間で、主人公はまともです(一巻しか読んでませんが、そうですよね?)。そうでなくては、読者が主人公に感情移入できないからです。

 なぜ、この物語では主人公が一番異常なのか?

 もちろん、読者がとうてい感情移入できない悪党を主人公にするジャンルもあります。ノワールというやつです。「不夜城」、「溝鼠」なんかのことですね。
 そういうやつだと、たいていは主人公は最終的にはろくでもない目に合いますが。
 こういう話は、人生の裏側のドラマを楽しんだり、悪党同士がつぶし合う様を喜んだりする側面があります。
 なんか違う気がするんですよね、こういうのとは。
 そもそも主人公、悪党というより異常者ですし。

 たしかにサイコミステリーの型としては新しいかもしれませんし、それをライトノベルでやったことがなおさら斬新です。
 ただ、これって、一般的なライトノベル読者の中高生はついていけるんでしょうか?

 後味の悪さは最悪で、主人公にまったく共感できませんが、そういう話に耐性があって、変わったサイコミステリーを読んでみたい人はトライしてみては?

マージナル

小学館

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ガガガ賞受賞作「学園カゲキ!」

2007-05-27 12:23:34 | 読書
 ガガガでさっそうとデビューした山川進さんの「学園カゲキ!」を読み終わりましたので、これについてちょっと述べてみたいと思います。

 じつはこの作、スーパーダッシュ小説大賞の二次選考で落ちているのですが(タイトルもペンネームもそのまんまですから、まちがいないと思います)、その作品がガガガで賞を取ったということで、単純に作品のおもしろさ以外のところにも興味があります(南野も同じようなことをやって、ガガガでは一次落ちしたのでなおさらです)。

 とりあえず、読み進めてみると、すらすら読めます。
 ど派手なアクションやバトル、ややこしい設定などがない、明るく楽しい学園ラブコメディーって感じでしょうか?
 そう言えば、こういうファンタジー要素の全くない学園ラブコメって、マンガでは普通にありますけど(とくに一昔前)、ラノベではけっこうめずらしいかも。

 まあ、ラブコメとしては、キャラの設定とかかなりべたべたですが、とりあえず楽しく読み進めることができます。

 ところが、最後の方である事実が明らかにされます。
 やっぱり、こうきたのか? と思いました。
 けっこうヒントになりそうな複線を張っていてくれましたから。
 同時に、この作品がスーパーダッシュ小説大賞で予選落ちした理由がわかった気がしたのです。
 なにをえらそうにと、思われるかもしれませんが、あくまでも南野の仮説ですのでそのつもりで聞いてください。

 この作品には、ある仕掛けがほどこされています。
 読者をだますというか、驚かせるというか、まあ、本格ミステリーのトリックのようなものです。
 それがある映画と酷似しているのです。(作者が知っているかどうかは知りませんが)
 それはタイトルをばらせば、それだけで物語の構造がわかってしまい、ネタバレになってしまうのでタイトルはふせますが、それほどマイナーな映画ではありません。
 これはまずいだろうと思いました。
 もちろん、ストーリーなり、キャラなりが既存の作品と似てしまうのはよくあることですし、それだけでパクりと断定することはできません。
 部分的に似ていても、あるいは肉付けをそぎ落としたストーリーの骨格部分が同じでも作者が独自におもしろいものに仕上げれば、読者は文句を言いません(一部でパクりだパクりだとさわぐ人もいるかもしれませんが)。
 しかし本格ミステリーの場合、他作品のトリック(それもかなり有名なもの)をそのまま使えば、パクりと言われてもしょうがないでしょうし、すくなくともミステリーの新人賞でそれをやったら落ちるでしょう。
 「学園カゲキ!」の物語構造のそれは、本格ミステリーのそれに近いものがあると思うのです。
 途中まで表には出ず、水面下で進行していって、最後にそれを明かし読者を驚かせる。そういう類のものですから。
 そして、最後に明かされたとき、その仕掛けが既存のものとまったくいっしょであれば、読者は「パクりじゃん、これ?」と思っても仕方がないと思うのです。
 たとえ、それ以外の設定や、ストーリー進行が違っていても、どうしてもそう思ってしまいます。
 スーパーダッシュの下読みさんが、落としたのは、まちがいなくこれが原因だと思いますよ、南野は。

 では、ガガガの下読みさんなり、編集さんはそれに気づかなかったのか?
 そんなことは信じられません。
 たぶん、ガガガの方は、そういうことよりも全体的なおもしろさを優先したんだと思うのです。
 あるいは、そういうことを抜きにして考えた場合、それ以外の部分で才能があると判断したのかもしれません。
 実際、全体的にはかなりおもしろいものになっていると、南野も思います。

 ガガガとスーパーダッシュのどちらの判断が正しいのか、南野にはわかりません。
 それは作者が今後どんな作品を書いていくかによるのではないでしょうか?

学園カゲキ!

小学館

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深見汁全開「武林クロスロード」

2007-05-25 22:23:13 | 読書
 小学館のライトノベル新レーベル、ガガガ、ついに始動しました。
 書店で見ると、「ハヤテのごとく!」のノベライズが一番の山盛りに。「ハヤテ」は好きですが、これはマンガで読んでればいいやということで、南野のお目当てはとりあえず、今回の新人賞の受賞作と、深見真の新作「武林クロスロード」。
 う~む。気のせいか「武林クロスロード」が一番山の高さが低いんじゃ……。

 とりあえず、南野が密かに敬愛する深見真先生の新作から読んでみることにしましたよ。
 中身をチラッと見たとき、まず思ったこと。
 「はわわ。イラストがものすごいことになってますぅ」
 いや、表紙はそうでもないんですが、中身、とくに小説の中の挿絵はかなりやばいですよ。
 別のレーベルの本を間違えて買っちゃったかと思いました。
 え? どんなレーベルかって? う~ん。たとえば、美少女文庫とか。

 早い話がエロいんですよ。

 で、まあそれは置いといて。話としてはどうなんでしょう。おもしろいんでしょうか?
 おもしろいです。
 なにせ深見先生、リミッターを解除してますから。
 え? なに? それどういうこと?
 そう思う方のために説明しますと、このブログの最初のほうで、深見先生のネクスト賞受賞作、「アフリカン・ゲーム・カートリッジズ」という作品のことを述べていますが、これはまさに深見汁全開の作品でした。
 これはエロとバイオレンス、そして作者の趣味が全開という意味です。
 ただしこの本は売れませんでした。
 一部の例外を除いて、読者が誰もついていけなかったからです。
 そして深見先生は低迷し、このまま終わってしまうのではないかと思われましたが、徳間ノベルズEDGEの「ヤングガンカルナバル」シリーズで不死鳥のごとく蘇ったのです。
 大多数の読者の嗜好に合わせるために、自分の趣味をすこし押さえ気味にして。

 まったくの想像に過ぎませんが、小学館は仕事を依頼するとき、こう考えたんじゃないでしょうか?
 「深見真の最初の路線が当たらなかったのは、早すぎたのだ。だが、今ならいける。大多数の読者がついていける」
 そうして、深見先生のリミッターを解除してしまったのです、きっと(根拠なし)。

 そうして出来上がったものは、ロリだけど巨乳の目がね少女(ふたなり)と、筋骨隆々で巨乳で美形の最強女(もちろんレズ)というコンビが大活躍する武峡もの。

 もちろんエロとバイオレンス満載です。

 ラノベレーベルなのに、ノベルズの「ヤングガン」よりエロいです。人もたくさん死にます。
 はっきりいってやりすぎです。

 小学館さん、まだリミッターを解除するには時代が追いついてきてないんじゃないでしょうか?
 いや、南野としてはこのまま突っ走って欲しいんですけど……。

 今までの説明を聞いて、「うわあ、おもしろそう」と思った方、必読です。あなたはきっと選ばれた人です。(って、誰に?)
 それ以外の人は、やめておいたほうが無難かもしれません。

武林クロスロード

小学館

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南野はじつはけっこうオカルト好き

2007-05-24 23:18:42 | 雑記
 ちょっと前に、超能力は半信半疑みたいなことを書きましたけど、じつはけっこうオカルト好き。
 信じ切ってるわけじゃないんですけど、なんか楽しいというか……。
 たとえば、南野の部屋にはタロットカードがあります。それも複数。
 いや、べつに占いが得意とか、大好きってわけでもないんですけど、なんかあの絵から感じるインスピレーションみたいのがなんともいいというか、あの雰囲気が好きなんですね。
 なんか見るからにヤバそうなカードとかありますしね。
 塔とか、悪魔とか、死に神とか。
 しかもカードの種類によってけっこう違う。
 このカードにはどんな絵が描かれてるんだろうとか、気になるんです。
 だから一時期けっこう嵌って、何種類か買い集めたりして。
 で、一度絵を見てしまうと、なんかそれで満足してしまうと言うところはあります。

 あと、実際にやったことはないですけど、降霊術とかもけっこう興味があります。
 中学時代、海外ミステリーでディクスン・カーとかに嵌ったのも、そのへんに原因があるんだと思います。

 一時期(十代のころ)、「ムー」を愛読してたりもしましたしね。

 もっともこういうのってすごく波があって、興味がないときはまったくないです(ちなみに今はないですね)。それにあるときでも、わけのわからないオカルトグッズに大金を出そうとかは、まったく考えませんでしたけど。
 でもまあ、そういうのって、普通の人にはなんの役にも立ちませんが、小説書きにはけっこう役に立ったりして……。

タロット大全―歴史から図像まで

紀伊國屋書店

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通信講座の「形意拳」

2007-05-23 21:32:52 | 雑記
 高校生くらいの男の子というものは、たとえ喧嘩なんかろくにやったことのないようなやつでも(いや、むしろだからこそ)、けんかが強いことにあこがれるもんです。

 とはいえ、じっさいに道場やジムに通うのはひとにぎり。
 ほとんどのやつは、強くなりたいなぁ。で、もって、あこがれのあの子が不良に襲われてたらさっそうと助けて、「好き」って言われたいなぁ。
 などという妄想にとりつかれるばかりで、実際の行動には移さないのです。

 でも、まあ、道場には通うまでいかなくても、本を読んで研究するとか、あるいは通信講座に申し込んでみるとかするものもいます。


 っていうか、南野がまさにそれでした。わははは。

 ひょっとして空手の通信講座に申し込んだ人とか、この記事を読んでる人の中にもいるんじゃないですか? でもって、そのことを誰にも秘密にしているとか。
 で、南野が選んだのは、空手ではなく形意拳。
 なんじゃそりゃ、という方のために、わかりやすくいうと、「からくりサーカス」で鳴海が使ってるあれです。
 もちろん、南野が高校生の時、からくりサーカスなどはやっていません。
 ではなぜ、そんなマイナーな拳法を選んだかというと、「ジャンプ」だか「サンデー」だか「マガジン」だかにそれの通信講座の案内が載っていたからです。
 よくおぼえていませんが、龍の絵が描いてあったような気がします。
 で、動物の動きを真似た実戦的な拳法だという宣伝があったような気も……。
 南野はそれを見て、「なんかかっこいいべや」と思ったのです。
 そうでなくても、当時、「男組」を読んでいた南野は、中国拳法にあこがれていました。
 (あのマンガ、今考えると、どこから突っこんでいいかわからないほど、つっこみどころ満載なのですが、とにかく拳法で戦うシーンはかっこよかったのです)
 さいわい、南野は高三の時はひとりぐらし(親が転勤で引っ越した)。値段もたしか数千円と手頃だったため、さっそく申し込んでしまいました。

 で、来たのが、薄っぺらな教本が数冊。今ならDVDくらいついてくるんでしょうが、当時はそんなものありません(っていうか、ビデオデッキすら一般的ではなかった)。
 その本に連続写真がたくさん載っているだけです。説明も基本的なことが書いてあるだけで、極意なんてものは載ってません。
 「これって、本屋で教本買ってきても同じだよな?」と内心不満に思いつつ、練習したのですが、なにせ単調な型のくり返し。一週間で飽きました。
 とくに形意拳は太極拳などと違って、ひとつひとつの型は単調ですし、剣道の素振りを前に出ながらえんえんとくり返していくようなものです。
 肉体的にはさほどきつくはないですが、これをくり返すのは苦行のよう。

 それでも一ヶ月くらいはがんばったんでしょうか? よくおぼえていません。
 たしかなのは、まったくなにも身に付かなかったことです。

 やっぱりこういうものは、ちゃんとした先生に習わないとだめでしょうね。
 もっとも当時の東北の地方都市に、そんな道場があったとは思えませんが。

 こうして、密かに強くなって、女の子の前でいいかっこしたいという野望は崩れ去ったのです。
 南野だけじゃないですよね、そんな経験ある人?

内家拳の組立手順書―実戦で使うための戦略と手順 中国武術 太極拳形意拳八卦掌

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からくりサーカス (1)

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メイドさんは萌えるのか? 南野三年間メイド付き

2007-05-22 22:35:31 | 雑記
 あなたはメイドさんと聞いて、どんな連想をしますか?
 例のぴらぴらしたメイド服を着た若い美女が、かしずく。
 そんな、あま~い幻想を持っているんじゃないでしょうか?

 じつは南野、かつて三年間ほどメイド付きの生活をしたことがあります。
 いや、メイド喫茶に三年間、通ったわけじゃないですよ。念のため。
 住み込みのメイドさんがいたんですよ。

 は? なにそれ? おまえは大金持ちか? う、うらやましい。
 そう思われた方のために、一応いいわけをしておきましょう。

 南野はかつて三年間、仕事でフィリピンに行ってました。
 で、そのときメイドさんをやとったわけです(もちろんやとったのは会社)。

 なんちゅう、うらやましい野郎だ、おまえは?
 そう、嫉妬に狂う方もいるかもしれませんが、それほどいいもんでもありません。

 彼女たちはメイド服を着ていたか?
 そんなものは着ていません。Tシャツに短パン、裸足にサンダルです。

 いってらっしゃいませ、ご主人様、とかいうか?
 言いませんよ、そんなこと。そもそも英語だし。

 じゃ、じゃあ。マスターとかって言うの?
 言いません。普通に名前で呼ばれてましたよ。

 わ、若い?
 これはいろいろですね。寮何度か移ったり、メイドが入れ替わったりしましたから。若いメイドの場合もありました。でもべつになにも起こりませんよ。
 それにたいていはおばちゃんでした。

 で、でも、なにか、ひとつくらいは、これはっていうエピソードあるんだろう?
 ……。
 …………。
 ………………。
 ありましたっけかね、なんか?

 そう言えば、こんなことがありました。
 「南野の出す洗濯物は汚い」と支店の事務に言いやがりました。おかげでなにかにつれて支店長にそのことで馬鹿にされました。「洗濯物くらいこまめに出せ」と。
 大恥をかかされた南野は、罰としてそのメイドを打擲などしませんでしたよ。いや、ほんとですって。



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黄色いやつは三倍速い

2007-05-21 23:08:30 | カメラが好き
 アクセス解析を見ると、密かに人気のある「カメラが好き」のコーナー。
 ということで、きょうは水中撮影の話を。

 じつは水中撮影には水中ストロボが必要不可欠です。
 これは暗いからというより、これを使わないと、青みがかった写真になってしまうからです。
 まあ、それがねらいの時は無理してストロボをたく必要はないのですが、サンゴだの魚の鮮やかな色が欲しければ、ストロボの光が必要なわけです。

 じつはこの水中ストロボの世界、かつては実質二社の独占状態。
 すなわち、ニコンとSEA&SEAです。

 ニコンはいまさら説明の必要もないと思いますが、SEA&SEAとはいったいどういうメーカーなのか?
 まさに水中撮影機材専門のメーカーです。
 ニコノスよりも安い水中カメラを作り(今は生産終了になったみたいです)、さらにいろんなカメラのハウジング(耐圧水中ケース)をそろえた水中カメラマン御用達の一大メーカーになったわけですが、南野が水中写真をはじめた当初、ニコンの作る水中撮影機材の補助的なメーカーというイメージがつきまとっていました。

 だから南野もとうぜんのように、ニコン純正がえらい。と思ってました。
 ニコノスといっしょに買ったストロボがSEA&SEA制だったのは、たんにそっちの方が安かったからです。

 ところがです。ある日、友達にニコンの純正ストロボを借りたことがあります。
 NIKON SB102という馬鹿でかい赤いやつ。
 でかいだけあって、ハイパワーかつ、照射角が広いという優れもの。
 ところが使ってみて、まず感じたことは……。
 チャージが遅え!ということです。
 チャージとは、つまり一度ストロボをたいたあと、次の発光に必要なパワーを溜めること。
 これが終わる前にシャッターを切っても、ストロボは光りません。
 つまり、連写に向いていないのです。
 しかもストロボが馬鹿でかい上、アームが折りたためず、かさばるし、ライティングの自由がききません。
 その点、SEA&SEAのストロボはアームが自在に動くし、チャージが速い。
 「ひょっとして、SEA&SEAのストロボって、えらい?」
 南野がこう思ったのは、このときが最初です。

 やがて15ミリのレンズを買い、照射角が広いストロボが欲しくなりました。
 ここで南野が選んだのは、ニコンの純正ではなく、SEA&SEAのYS-200。馬鹿でかい黄色いやつです。
 こいつは、すごいやつでしたぜ、旦那。チャージがニコンの三倍速い。いや、もっとかも。
 バシバシ撮るにはもってこいです。
 もっとも欠点もありました。オートがききません。まさにただ光るだけ。
 ただ、それはすぐに慣れました。どっちにしろニコノスのオートは不完全なものですし、それならフルマニュアルで撮ってもさほど手間はかかりません。っていうか、被写体との距離はだいたいいっしょですから、あとは絞りに応じてフル発光かハーフ発光か選ぶだけ。それは一回テスト撮影すればだいたいわかってしまいます。

 こうして南野の中では、「SEA&SEAはえらい」は確定しました。

 もっともレンズだけは、「ニコン純正はさすがだぜ」という思いは消えませんでしたけど。

 もっともニコンが水中撮影機材から手を引いてしまって、今はまさに「SEA&SEAえらい」状態なのかもしれませんが。
 だけど、知らない間に、水中写真はハウジングにデジタル一眼レフを入れて、フルオートで撮るのがあたりまえの時代になってしまったんですね。

水中デジカメデビューブック―ダイビングライフをもっと楽しく!!

水中造形センター

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なんかひさしぶりに日曜の朝にアニメなど見てみた

2007-05-20 15:33:17 | アニメ
 今朝、「ゲゲゲの鬼太郎」と「ハヤテのごとく」を見ました。
 う~む。日曜の朝にアニメなどを見るのは、はたして何年ぶりでしょうか?

 小説、マンガ、映画などは山ほど見たり読んだりする南野ですが、アニメはあまり見ません。アニメはアニメでも映画のやつはたまに見ますけど、テレビ番組となるとほとんど見ないのです。

 じゃあ、なぜ観たのかというと、新しい鬼太郎がどんな感じなのかチェックしてみたかっただけです。

 まあ、なんていうか、普通に子供向けのアニメでした。
 子供のころ感じたおどろおどろしさがまったく感じられなかったのは、たんに南野がおとなになったからでしょうか?
 絵に関しては、猫娘の萌化が話題になっていますが(かわいく、しかも表情豊かになった)、それ以外にも全体的にマイルドになったかなという気がします。
 猫娘の萌化と言えば、絵や声だけでなく、態度が変わってますね。
 鬼太郎呼び捨てにしてますし、女の子に目移りした鬼太郎にたいして怒ってます。
 これは完璧に猫娘ヒロイン化現象と言えましょう。
 思えば、南野が子供のころ見た鬼太郎では、猫娘はけっしてヒロインではなかった。
 じゃあ、なんだったのかと言えば、ちょっと答えようがありません(ただの妖怪仲間?)。
 しかし昔の猫娘は、鬼太郎に対し、嫉妬の情をあらわにしたりはしなかったはず。
 でもまあ、いいんじゃないでしょうか、これで。
 まあ、いい年したおとなが、毎週楽しみにするアニメじゃないとは思いますが。

 一方、ハヤテの方はどうかというと、マンガそのまんまでした。
 いや、南野としてはこのマンガかなり好きなので、このまま行ってほしいと思います。
 まあ、マリアさんの声が、妙に色っぽすぎるような気もしましたが。

 ただ「ハヤテ」に関して言えば、わざわざアニメで見なくても、サンデー読んでればそれでいいかな? って気はします。
 日曜の朝にアニメを見る習慣はないので、たぶん次週はどっちも見ないんじゃないでしょうか?

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「マジック」と「ミステリー」の決定的な差

2007-05-19 14:47:34 | 作家への道
 不思議な謎を提示して、みなを驚かせたり楽しませたりする。
 そう聞いて、普通の人が思い浮かべるのは、「マジック」と「ミステリー」だと思います。
 不思議さをエンターテインメントにするという点で、このふたつは似通っていますが、まるで違う点もあります。
 きょうは、そこに焦点を当てて、南野の個人的な考えを述べてみたいと思います。

 南野が思うに、両者の決定的な違いは、「マジック」は種をばらさないのに対し、「ミステリー」は必ず種をばらすことです。

 これはいったいなぜでしょう?
 マジックではマジシャンが観客に対し、演じているときがもっとも楽しませるべき時であり、逆に言えば、マジシャンは不思議なことを演じて、観客を楽しませる必要があるのです。
 見ている方も、目の前でつぎつぎと不思議なことを演じられることで、わくわくしてみていられるのです。
 もし、観客があらかじめすべてのトリックをわかっていればどうなるでしょう?
 興味半減になることは間違いありません。

 だからマジシャンはけっして種を割ろうとしません。(例外はあるかもしれませんが)

 これに対してミステリー作家はどうでしょうか?
 作品の中でどんなに不思議なことを書いても、それだけでは読者はけっして驚いてくれません。
 それはなぜか?
 文章で書くだけなら、どんな不思議なことだって簡単に書けるからです。

 これがマジックとの決定的な差です。

 ではミステリー作家はいつ読者を驚かせればいいのでしょう。
 それはトリックを割ったときなのです。
 不可能状況を、説明するとき。あるいは読者が考えもしなかった人物を犯人だと指摘するとき。
 そのときになって、読者ははじめて驚いてくれるのです。

 そうです。南野が長々と書いたのは、これが言いたかったためです。
 ミステリー小説とは、種を割ったときに、読者を驚かせ、そして楽しませる小説なのです。
 だからこそ、すべてのミステリーでは謎が解かれるわけです。

 そして、これ重要。
 たとえ、合理的に謎が解かれようと、それによって驚きがなければ、そのミステリーは詰まらないということです。
 もちろん、別のおもしろさで引っぱるタイプのミステリーもあるかもしれませんが、すくなくとも本格ミステリーではこの驚きは大切です。
 南野はそう信じています。
 だから、ミステリー作家には、種を割ったとき、な~んだとあきれるような作品は書いて欲しくありません。
 そして南野自身も、ミステリーを書くときは、読者を驚かせようと、ない知恵を絞るのです。

 まあ、今だにミステリーの賞で認められていないわけですから、その努力が足りなかったのかもしれませんが……。



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もっとも身近なダイビング事故とは?

2007-05-18 23:11:00 | ダイバー南野の冒険
 ダイビングというと、なんとなく危険なイメージを持っていないでしょうか?
 もちろん危険な側面があることは間違いありません。
 だからこそ、ダイバーはルールを守って潜るのです。

 南野もダイバー経験が長いので、ときにはダイビング事故に遭遇することもあります。では、一般的なダイバーが起こす事故というのにはどんなものが多いのでしょうか?

 え? サメに襲われるですか?
 そんな話は見たことも聞いたこともありません。
 なにしろ、サメが出るポイントと聞けば、そこにサメを見に行くのがダイバーという人種ですから。

 じゃあ、漂流する?
 これは全国的に見れば、たまに起こる事故ですね。ただし身近なひとがそういう目にあったことはありません。

 溺れる?
 これは一度だけ、見ました。自分たちのグループではなく他のグループのことでしたけど。

 では、南野といっしょに潜った人たちが遭遇した事故とはいったいどんなものでしょう。

 1)すべって転んで怪我をする

 は? と思ったあなた、冗談ではありません。
 南野のかつての上司は、ボートから下りるとき、岩場ですべって転んで脚を折りました。
 ついでに言うと、南野自身、ボートの上ですべって転んで足をくじいたことがあります。

 2)船の上で、ドア枠に頭をぶつける

 ええっと、これはダイビング事故と言っていいのかどうか。なにしろ、その船というのはダイビングボートではなく、島に渡るための連絡船。つまり、ダイビングを終えて帰るときの話です。

 3)抜いたダイビングナイフを鞘に戻そうとして脚を刺す

 冗談のようで冗談ではありません。ほんとの話です。
 ちなみに南野は先のとがったナイフは使わないようになりました(いや、刺したのは別の人ですけど)。

 海中、あるいは海面で起こる事故というのは思った以上に少ないものです。
 まあ、せいぜいウニのトゲを刺してしまうくらいでしょうか。

 あ、そう言えばひとりいました。知り合いのインストラクターですが、遊びで潜ったとき、深く潜りすぎて減圧症(ぞくにいう潜水病)にかかった馬鹿が。

 まったくインストラクターの風上にも置けないやつです。客を連れてないからって遊びすぎ。

 まあ、きちんとルールを守ってれば、そうそう簡単には事故に遭わないってことです。
 気をつけるべきは、足もと注意。(なんか建築現場の安全標語のようだ)
 船の上でははしゃがない。
 そして、ダイバーズナイフの先端は刃をつぶしておく。
 これで事故対策は万全だ(ってほんとかよ?)。

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最初の壁が難関だ!

2007-05-17 22:58:41 | 作家への道
 小説を自サイトにさらし、アクセス解析をしてみると、今までわからなかったことが見えてきました。
 南野図書館を見ていただいた方はわかると思いますが、南野は「二挺拳銃お姫様」の目次をトップページに持ってきていて、そこから各章にリンクで飛べるようにしています。
 そしてその目次に、オンライン小説検索サイトから人が来るように登録しています。
 アクセス解析で各ページを見てみると、いろんなことがわかります。

 まず、検索サイトから目次に来た人が、第一章に飛ぶのは、三分の一程度しかいない。

 これは正直意外でした。
 検索サイトでおもしろそうとおもったからこそ、飛んできたんだろうに、なぜ一章を読まないのか?
 まあ、いろいろ考えられます。
 サイトがブログだったからやめたという人もあるでしょう(小説サイトでブログは人気ないらしいです。読みにくいとかで)。
 あるいはそれほどおもしろそうとおもったわけでもなく、ちょっと覗いてみようくらいの気持ちできて、心惹かれるものがないから帰ってしまった人もいるかもしれません。

 次に、第一章まで進んだ人が、次の章(厳密に言えば、章をふたつにわけているので、章の後編)にいく割合はどれくらいでしょうか?
 半分くらいにすぎません。
 次の章はさらに何割か減ります。
 ただそっから先は、あまり減りません。減るにしても緩やかに減っていくのです。

 これはどういうことか? 最初の壁さえ突破して、読者を引き入れてしまえば、読者はだいたい最後まで読んでくれるということです。

 まあ、最初の壁が高いのは、単純におもしろさだけでなく、好みが合わないとか、そういった理由もあるでしょうが、やはり、最初がおもしろくないと、次を読んでくれないのです。
 これはオンライン小説の場合、顕著に出るでしょう。
 なにせただだし、おもしろさを出版社が保証してくれるわけでもありません。
 つまらなければ、二度とこないだけです。
 (これが買った本なら、多少詰まらなくても最後まで読む人は多いでしょう。なにせ金払ってるし)

 小説の教則本とかには、よく「冒頭が大事」みたいなことが書いてますが、それはほんとのことでした(いや、べつに疑ってたわけでもないですけど)。
 オンライン小説のアクセス解析はシビアな現実を教えてくれます。

 まあ、極端なことを言えば、一章の出来が悪ければ、二章にはほとんど人が来ないこともありえます。

 オンライン小説はそれを教えてくれる。
 それがわかっただけで、南野は小説を自分のブログでさらした意味がありました。


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南野のカリスママンガ家は石森章太郎と永井豪

2007-05-17 00:00:39 | マンガ
 南野は小説以上にマンガを読んでいますが、「マンガ家で誰が好き?」と問われると返答に困ってしまいます。
 なんだかんだ言って、そうとう幅広く読んでますし、そもそも読んでいる年月が長すぎます。
 そのせいか、最近じゃ作品タイトルはおぼえていても、作家名を知らないってことがけっこうあります。それも好きな作品にもかかわらずです。
 これ、昔は考えられませんでした。
 好きな作品に巡り会えば、とうぜん作家名はおぼえます。完璧に。
 間違えることはありません。
 それがいったいどうしたのでしょう? 
 今普通に週刊マンガ誌で読んでいる作品で、作者名がわかるものが、半分もない気がするのです。
 あるいは作家にこだわらず、おもしろそうなものは片っ端から読むようになったってことなんでしょうか?
 そんなわけで、南野が好きなマンガ家を上げろと言われてると、どうしても昔のマンガ家になってしまいます。
 しかもとくに印象の強い(というか、自分に影響を与えたような)マンガ家となると、「鳥山明」あたりを突っ切って、もっと昔のマンガ家になってしまいます。
 はっきり言うと、「石森章太郎」と「永井豪」でしょうか。
 いったいどんだけおっさんなんだよ? と突っこまれる以前に、そもそも若い人の中には石森章太郎を知らない人がいるかもしれません。
 まあ、後期は「石ノ森」と改名していますから(南野はあえて昔の石森を使います)よけいわからないかもしれません。
 この人は後期も「HOTEL」だとか「マンガ日本経済入門」だとかを描いていましたが、この人の代表作はなんといっても「サイボーグ009」であり、「仮面ライダー」であり「キカイダー」、あるいは「リュウの道」でした。
 南野がまだ子供のころ、圧倒的なカリスマ性を持ったマンガ家だったのです。
 南野はこの人にあこがれて、小さいころマンガ家になろうとしました。
 またこの人が書いた、「マンガ家入門」という本にも、ものすごい影響を受けました。
 南野だけではなく、当時、マンガ家にあこがれた青少年は多かれ少なかれ、この本の影響を受けているはずです。
 とにかく小学生のころの南野は石森章太郎に夢中で、逆に手塚治虫とかはまったく興味がありませんでした。手塚治虫にはないダークさとかハードさ(あるいは救いのなさ)がかっこよかったのかもしれません(ただギャグは正直あまりよくありません)。

 もうひとりあげるとなると、やはり永井豪になってしまいます。
 この人は石森章太郎のアシスタントをしていただけあって、どこか似た雰囲気があるのですが、こっちの方がよりバイオレンスとエロとギャグで特化してます。
 読んだときの年齢も石森章太郎のときより上だったので、素直にそういうものを受け入れたのでしょう。
 有名なところでは「デビルマン」がありますし、この人の場合はギャグ系の作品も大好きです。とくに「おいらスケ蛮」とか「イヤハヤ南友」とかがお気に入り(どっちも明るくエッチでバカな話)。「ハレンチ学園」とかよりずっと完成度が高いです。
 まあ、一番衝撃を受けたのは「バイオレンスジャック」でしょうか?
 当時、こんなの少年誌に載っけていいのかよって、子供心に思ってました。
 だって人犬ですよ、人犬。
 まあ、いい時代だったんでしょうね(笑)。(今ならどれも青年誌じゃないと無理)

 年月が流れて、単純におもしろさだけなら、それらを超えるものも今あるのかもしれませんが、やはり心に残っているのは子供のころ読んだものが強いのです。
 だから今の十代には理解できないかもしれませんが、南野のカリスマ作家は「石森章太郎」と「永井豪」なのです。

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