南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

「イニシエーションラブ」のしかけがまったくわからなかったアホな南野

2008-08-05 21:18:55 | 読書
 乾くるみさんの「イニシエーションラブ」を読んだのですが、感想としては、
 まあ、つまらなくはないけど、たいした山場もないし、けっきょくなんなのこれ?って感じのものでした。
 この人、いつの間にミステリー作家じゃなくて恋愛小説家になったんだとマジに思いました。
 ああ、なんという勘違い。
 このサイトを見て、ようやくわかりました。
 http://gonza.seesaa.net/article/2124042.html
 なるほど、そうだったのか?
 ほんとは最後の最後にやられたといわなければならない小説なのに、まったく気づきませんでした。
 (まあ、未読の人はなにをいってるのかまったくわからないと思いますが)
 いや、でもそういう人ってたくさんいるよね?(え、おまえだけだって?)

 この人の小説はデビュー作の「Jの神話」しか読んでなくて(これを読んだとき、そのオチに小説を壁にぶつけそうになった)、こんな話を書く人に変貌していようとは。

 まあ、万人にお勧めできる本ではありませんが、気になった人は読んでみては?



イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)
乾 くるみ
文藝春秋

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南野の小説(電子書籍)二挺拳銃お姫様発売中。

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なぜかハゲ呼ばわりされる主人公「under異界ノスタルジア」

2008-02-19 23:18:21 | 読書
 第14回電撃大賞の銀賞である「under」を読んでみました。

 まず、疾走した兄から手紙をもらい、ある探偵事務所に出向く主人公、霧咲唯人。彼はそこで半分だけの黒猫の仮面を被ったゴスロリ少女から、なぜかいきなりハゲ呼ばわり。
 きっと彼はそう思ったはずだ。俺はハゲじゃない。
 しかし彼女はなぜか、執拗にハゲ呼ばわり。
 さらになぜか受付にはかわいい女子高生。
 他の所員はクスリでテンパったチンピラと、暴力女。
 しかも全員なぜか片眼が赤い。
 ついでにゴスロリ少女は、暴力女のことをママと呼び、チンピラのことは、陰でクズとか死ねとかいってます(笑)。
 そういう愉快な探偵事務所の面々が、異界からやってくる化け物と戦う話です。以上。

 で、終わってしまうわけにもいかないので、もうすこし説明を。

 冒頭でコインロッカーに引きずりこまれる少女。
 クスリで逝ってるドキュンたちの前で、魔物の生け贄にされそうになるヒロイン達美少女。
 二枚目のはずなのに、トイレに閉じこめられてるところを暴力女に助けられて、便所王子と名付けられる主人公の兄。
 など、見どころはたくさんありますが、化け物相手のバトルが売りなんでしょうか?

 また、探偵事務所が出てくる話らしく、一応ミステリーっぽい落ちもあります。
 ただ、純粋なミステリーを期待してはいけません。
 あくまでも、化け物やそいつらを使うやつらとの戦いを楽しむ話ですから。
 まあ、ホラーやグロやミステリーっぽい雰囲気が好きな人は読んでみたらどうでしょう?

 ちなみに、南野が一番好きなキャラは、事務所の一階にある喫茶店のお姉さんです。(ただの脇役ですが)


under―異界ノスタルジア (電撃文庫 せ 2-1)
瀬那 和章
メディアワークス

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        ↑この子が主人公をハゲ呼ばわり。


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第十四回電撃小説大賞「ほうかご百物語」

2008-02-13 22:39:02 | 読書
 電撃小説大賞の大賞受賞作「ほうかご百物語」を読んでみました。
 まあ、半分研究のために買ったんですが、ちょっと表紙を見たとき、「う~む」感が漂いました。
 狐と狼の次はイタチかよ?
 正直、耳としっぽのある動物系美少女はもういいよ、と思ってしまいます。

 でも読んでみると、かなり当たりの予感。個人的には「狐」や「狼」の話よりも好きですね。
 イタチ少女のキャラはイマイチだけど、他のキャラがいいです。

 主人公、美術部の高校生男子、白塚真一。
 気弱なキャラなのに、ナチュラルな女たらし。息をするようにくどき文句を発します。

 先輩キャラ、経島御崎。
 メガネにツインテール、いつもジャージを着ている。その実体は京極堂。妖怪に異常にくわしく、毒舌、詭弁の使い手(個人的には一番好きなキャラ)。

 女教師、稲葉前。
 冒頭のキャラ紹介のカラーイラストを見てびっくり。
 シャツも着ず、素肌の上にスーツ。開いた胸元からは巨乳の谷間がどど~んと見えています。たぶん、乳の四分の一くらいは出してるな。
 なんですか、この不良生徒に弱みをにぎられ、恥ずかしい恰好の授業を強要されたフランス書院のような展開は。(くわしいな、おい)
 と、思いきや、もちろんそんな展開はなく、それどころか、文章によるそのへんの描写もありませんでした。
 絵師さん、とばしすぎ~っ!
 そりゃそうだわな。こんな恰好で授業した日には、男子生徒うはうは、女子生徒反感、あとで校長先生から説教ですよ。
 その正体は、「幽々白書」の某美形キャラといっしょ。

 で、こんな面子が妖怪と戦うわけです(え、説明になってない?)。

 戦う相手は、
 産女(おい、京極堂、出番だ)。
 野襖(「うしおとトラ」で飛行機おそったやつの仲間?)。
 牛鬼(鬼太郎、出番だ)。
 などなど。

 ただ、絵を見てわかるように、コメディです。
 「お留守バンシー」以来、電撃はコメディにも大賞を与えるようになったんですね。いいことです。


ほうかご百物語 (電撃文庫 み 12-1)
峰守 ひろかず
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美少女付きのカイジ、 「ツァラトゥストラへの階段2」

2008-02-12 22:38:51 | 読書
 電撃文庫から土橋真二郎さんの新刊「ツァラトゥストラへの階段2」が出ました。
 知らない人のために簡単に説明すると、主人公福原駿介(高校生)はパルスに感染(不思議な力が得られる)、それによって囚人ゲームに参加するようになります。
 彼を導くのは、同じ高校の深見舞。さらにクラスメイトの立花明日香も福原と同じパルスの感染者で囚人ゲームの参加者です。
 囚人ゲームとは彼ら感染者が参加するゲームで、勝てば大金が得られる上にレベルが上がっていきますが、負けると囚人に落とされ、ゲームのコマと化してしまいます。
 福原の姉は、囚人ゲームに参加し、今は囚人に落とされたらしいのです。福原はゲームに参加しつつ、姉の行方を探し、救い出す決心をします。
 そして参加したゲームで、福原はパルスを覚醒させ、最初のゲームに勝利。そこまでが前回のあらすじです。

 前回は、コマになった女性囚人を使い、それぞれを戦わせ、勝たせることで彼女たちの株価をつり上げ、売り抜けるという仕手戦をやりました。
 ライトノベルでなぜ株? なぜ仕手戦? という疑問も、この圧倒的なおもしろさの前に消し飛びました。
 そう、作者土橋真二郎とは、オタクの入った福原伸行であり、「ツァラトゥストラへの階段」とは、美少女と超能力の混じった「カイジ」だったのです(断言)。

 福原の能力は物事のデータ化と、その超人的なデータ処理。今回もそれが大活躍。

 今回のゲームはかなり複雑なゲームです。
 例によって、参加した時点では基本的なルールしか示されず、戦っていく間に真のルールが判明していくという仕掛け。
 参加は男女のペアによるもので、男はキング「司令塔」、女はクイーン「戦闘者」という役割。
 そう、このゲームはチェスをもとにしています。キングは「エントランス」と呼ばれるところで、モニター越しに情報を得、クイーンに指示。彼女たちにバトルをくり広げさせ、場所をうばっていきます。
 ゲームによって得られた金は、とりあえずキングに渡り、それをクイーンにいくら渡すかはキングの自由。
 これらのことから、当初はキングがチェスのプレーヤーで、クイーンはコマ。そう思われていました。ところが、クイーンは戦った敵のクイーンに降伏することにより、キングを変えることができたのです。
 つまり気にくわないキング、弱いキングのクイーンはべつのキングに鞍替えすることにより、キングを排除することができるのです。またそのことにより、キングは減り、ひとりのキングが複数のクイーンを持つことに。キングは四人にまで絞り込まれます。
 ゲームの進行によって刻々と逆転していく力関係。それによって起こる反乱と淘汰。
 この辺はほんとうに目がはなせません。
 そしてついに福原ともうひとりのキングにしぼられたとき、福原のパルス覚醒。洪水のようなデジタルデータがなだれこみ、それを処理していく福原。はたして……。
 もうこのへんは、土橋節炸裂。すごすぎるぜ。

 もはやこの美少女付き(ロリにツンデレなんでもござれ)超能力カイジからは目がはなせない。


ツァラトゥストラへの階段 2 (2) (電撃文庫 と 8-5)
土橋 真二郎
メディアワークス

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「武林クロスロード2」はやっぱりエロかった

2007-11-16 22:59:27 | 読書
 深見真さんの最新作、「武林クロスロード2」読了!
 前作以上にエロいことは間違いなし、と思って読んだら、ほんとにエロすぎました。

 まず、表紙がエロい。これはまあ、ちょっと前にも書きましたね。
 次にちょっとページをめくってみると、見開きでからーいラストがあるんですが、
 これもやっぱりエロい。
 前回からのキャラに加えて、新キャラ多すぎ。
 もう、半裸の女がずらずらと何人も描かれています。(男のキャラは一人も描いてないけど)

 で、内容はどうなの? パワーアップしてる?
 ええ、それはもう、アップアップしてございます。(アップしたのがパワーかエロさかは定かではありません)

 前作のラスボス、ヒュンラは、もう、最初から最後までいじめられる役でしかありません。
 おまえ、ほんとうに強いのか? と聞きたくなるくらいいいとこなし。
 ただのエロ要員に成り下がっています。
 そのかわり、今回のラスボスは凄いぞ。
 邪教、崩天教の教主、ジャホウセンです。
 このお方、シュンライと同じくらい強いし、大勢の部下がいる。
 男はあっという間に殺しますが、女はエロい技を使って仲間に引き入れてしまいます。
 エロい技とはなにかということはさておき(ラノベってレベルじゃねえぞ)、なにせほとんど不死身ですから、この方。
 なにせ金蚕功という究極の硬気功をマスターしてる上、怪我をしてもあっという間に復元してしまうのです。
 そんな化け物をどうやって倒すのか?
 (え? そんな話どうでもいいから、もっとエロい話聞かせろって? そ、そうですか……)
 じゃ、じゃあ、ヒュンラの母親であるカルザが一軍を率いて、崩天教と戦いますが、男はことごとく殺され、女はことごとくエロい目にあって、奴隷にされてしまいます。
 ついでにジャホウセンの部下の神虎族の四姉妹もエロいぞ。

 ああ、なんてこった。ここにくるまで11回も「エロ」って単語を使ってしまったぞ。
 ……とにかく、そういう話です。

武林クロスロード 2 (2) (ガガガ文庫 ふ 1-2)
深見 真
小学館

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   ↑どう見ても二次元ドリームノベルの表紙。


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土橋真二郎の新作「ツァラトゥストラへの階段」

2007-11-14 00:08:17 | 読書
 土橋真二郎さんの新作、「ツァラトゥストラへの階段」読みました。
 この人の前作「扉の外」が非情に気に入ったので読んでみたのですが、それほど期待はしていませんでした。
 なにせあらすじがこんな感じ。

「大昔の神と崇められる存在や、歴史上の英雄などは、パルスをコントロールしていた存在なのよ」

 得体の知れない”存在”――パルス。パルスは人の精神に寄生する。パルスに寄生されると宿主となった人間の知力・体力があがり、また特殊な力が生まれる場合もあるという。
 そんなパルスに感染していることが発覚した高校生・福原駿介の運命は一気に動きはじめた。パルスを制御しようとする組織の存在。そして、同じくパルスに寄生されている少女との出会いが――。
 緊迫のストーリー、開幕!

 てな、感じですよ。
 このあらすじを読む限り、どう考えても能力バトルです。
 きっと「扉の外」のような路線が読者から受け入れられず、編集者から路線変更命令が出たんだな、と勝手に解釈しておりました。
 で、いざ読み出してみたら、
 ちっとも変わってねええええ!
 これは嬉しい誤算ですよ。
 もう最初からカイジだかSAWだかのような展開です。
 目をさますと、鎖でつながれている主人公。まわりには同じような男女が十人。
 人形によって、脱出のためのルールが説明されますが、例によってかんじんなルールは説明されず、試行錯誤で推理していくしかない。
 もう、ほんとにこんな展開がだいすきですねえ、土橋さん。もちろん南野も大好きですよ。
 この中で、裏切ったり騙したりの展開がくり広げられていくわけです。
 ところが、これはパルスを覚醒させるための試練でしかなかった。
 こうして、パルスに目覚めた主人公、福原は、自分の姉がやはり一度はパルスに目覚めたあと、ある組織によってプリズナーとして、ゲームのコマになっていることを知ってしまいます。
 そして姉を捜すためのゲームに参加するわけです。その内容というのがまたぶっとんでます。
 ライトノベルなのに仕手戦やってるぜ!
 仕手とは株を大量に買い、株価の値上げを誘導しつつ、自分は高値のまま売り抜けるというやつです。
 はっきりいって南野、こんな言葉、福本伸行の「銀と金」を読むまで知りませんでしたよ。
 普通の中学生や高校生が知ってるわけもありません。
 無謀だ。あまりにも無謀だ。だが、それがいい。
 福原は前のゲームの賞金一千万と自分自身を担保に借りた金で、相場を操作しようとするのです。
 相場といっても現実の株式市場ではなく、人工的な世界のもの。プリズナーに落とされた女達がバトルガールとしていろんな武器で戦うのですが、その勝敗などによって武器や、バトルガール自体の相場が上がったり下がったりするわけです。
 で、戦うと言っても、実際に彼女たちが武器を使って戦うわけではなく、感染しているプレーヤーたちが武器やバトルガールの株を売買することでレートが動き、攻撃力や守備力が変化していくといったもの。
 まさに仕手戦を女同士の戦いに具現化したようなものです。
 そうか。福本伸行にオタク成分を注入するとこうなるのか?

 まあ、純粋に能力バトルを期待して読んだ中学生はどう思ったか知りませんが、これは傑作です。
 読むべし。

ツァラトゥストラへの階段 (電撃文庫 と 8-4)
土橋 真二郎
メディアワークス

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「武林クロスロード2」警報発令

2007-11-09 17:25:40 | 読書
 深見真先生の「武林クロスロード2」があと一週間ほどで発売です。
 専用ブログ、ロード・トゥ・武林クロスロードでしっかり宣伝してました。
 そのブログでは二巻目の表紙と帯が載っておりますが、それを見て思わず笑ってしまいました。
 注意!本作には暴力シーンその他過激な表現が含まれています。
 警報発令してますぜ、帯で。
 暴力シーンその他、その他ってなんだ(笑)。
 きっとエロシーンとか、レズシーンとか、ふたなりとかのことなんでしょう。
 そもそもこの表紙はどうなんだ?
 前巻の時もうすうす感ずいてはいたんですが、どう考えても美少女文庫の表紙よりもエロいです。
 前巻では、オープンしたパンツが帯で隠れていましたが、今回は帯にも下の絵と同じものが描いてあるぅ~っ。
 きっとイラストのRebisさん、前回帯で隠れたから今回もだいじょうぶと思っていたんでしょう。ところがその裏をかくガガガの編集。しっかりIフロントの股間が露わに。
 さすが、やってくれるぜ、ガガガの編集。

 で、かんじんの中身のほうはしっかりエロい……じゃなくて、おもしろいんでしょうね?
 南野しっかり買って、レビューするつもりなんで、失望させないでくださいよ。

武林クロスロード (ガガガ文庫 ふ 1-1)
深見 真
小学館

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  ↑一巻目はこのパンツ、帯びに隠れてたのにぃ。


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「生首に聞いてみろ」ようやく読んだ

2007-11-07 23:11:46 | 読書
 法月綸太郎さんの「生首に聞いてみろ」、文庫落ちしてようやく読みました。
 正直この人の小説は読むのが凄いご無沙汰。っていうか、この本自体出たのが、すごいご無沙汰でしたよね。南野はハードカバーのときは買わなかったけど。

 で、内容はというと、ショッキングなタイトルに似合わない地味な話。
 けっこう長い話なんですが、物語の半分くらいまで行かないと、人が殺されませんよ。
 殺されるのはひとりだけ。
 まあ、生首が出てくるあたり、あまりおだやかな話でもないんですが、そんなに怖い話でもありません。
 「このミス」で一位に選ばれた秀作なんですが、正直ちょっと退屈かな?
 南野はもともとクイーンよりカーのほうが好きなんで。
 島田御大とかの、ど派手な話のほうに心が傾きます。
 それにこの人の文体とか会話文って、みょうにおっさんくさい感じがしました。
 殺された娘にしても、「おまえほんとに二十歳か?」ってくらい大人びてたし。
 なんかもう、新本格っていう感じじゃないですねぇ(っていうか、新本格ってもう死語?)。
 けっこうお年の島田御大のほうが、ずっと若々しい文章書きますよ。
 ネガティブな感想になってしまいました。
 ちょっと、南野の趣味じゃありません。訳のわかんない怪人だの、密室だの、天才探偵だのが出てくるうわっついた話より(南野はそういう話が好き)、地に足がついたミステリーが読みたい人にはいいかも。

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)
法月 綸太郎
角川書店

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「ヴァンガード」の設定はぶっ飛びすぎ

2007-10-29 17:36:31 | 読書
 またしても深見真さんの小説の話です。
 今回はスーパーダッシュ文庫の「ヴァンガード」。
 表紙からしていかにもガンアクション満載感が漂ってますが、これはいったいどういう話なのか? ヤングガンカルナバルとはどう違うのか?
 南野、最初の方で、この世界の設定を読んだとき、目をうたがいました。
 今や西暦二〇七〇年。なんでも五〇年ほど前に巨大地震とともに東京のまわりに壁がせり上がってきて、東京を孤立させたそうな。
 で、その壁、高さ三〇〇〇メートル、幅二〇〇〇〇メートル。
 幅二〇〇〇〇メートルって、ようは二〇キロじゃねえか?
 神奈川や千葉や埼玉はどうなったんだ?
 しかも、三〇〇〇メートルって? 富士山が三七七六メートルなんですが?
 おまけにこの中は迷宮になっていて、中には化け物のような獣や原人の類が住み着いているとか。しかも電磁場のせいで上を飛行機が飛ぶこともできない。
 ううむ。いったいなんじゃそりゃ? と聞きたいところですが、すくなくとも一巻のうちはその正体は謎のまま。
 で、主人公達はその中を探るのが仕事の連中というわけです。
 しかも、人口が増えすぎたせいで、同性間の結婚が合法化され、ちまたにはレズがあふれているというあまりにも深見な設定。
 おまけに銃器屋がそこらにあって、小学生の女の子が店長をやっているという超設定。
 さらに、東京は独立国となり、大統領制になるのだけど、東京都知事がそれに反対して軍隊を持って抵抗というこれまたトンデモ設定(さすが石原と思ったら、都知事は女性)。
 すげえ。すごすぎるぜ。
 すごすぎて、笑えてきます。
 やってくれるぜ、スーパーダッシュ。ガガガの「武林」とは別の意味でぶっ飛びすぎ。
 で、おもしろいのかって?
 もちろんです。安心して読んでください。

ヴァンガード (集英社スーパーダッシュ文庫 ふ 3-1)
深見 真
集英社

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「ヤングガンカルナバル 開催・バンケットの死闘」

2007-10-28 00:13:51 | 読書
 深見真さんの「ヤングガン」シリーズ最新作、「開催・バンケットの死闘」読了。
 前巻ではまさにカルナバル勃発で幕を閉じたまま数ヶ月ほっておかれましたが、いよいよ続きが読めました。
 でも、決着は次巻まで持ち越しだよ。

 前巻でいきなり大ピンチで終わった会長ですが、生きてます。
 しかしこの中国拳法じじい、おいしいところを持っていきそうな予感。
 今回もラストで毒島と対決直前で次巻へ続くになってるぞ。

 今回、主人公のひとり、弓華が母親や弟、あるいは琴刃と因縁の対決をするのかと思いきや、それはどうも次巻に持ち越し。


 じゃ、今回の見どころってどこよ?

 それはターゲットを求めて、敵味方の殺し屋達が入りみだれての大乱戦にあります。
 そして、ついに味方の一人が死亡。
 それは誰だ? これから読み人のためにそれはふせておきます。

 で、囚われの伶ちゃんと、桃子と克美はどうなったのか?
 おお、こっちもなんかすごいことになってるぞ?

 で、主役の塵八は?
 あれ? 活躍してるはずなのに、なんか印象薄いぞ?
 こんだけ濃いキャラが出まくると喰われまくり。
 ま、がんばってくれ。

ヤングガン・カルナバル―開催・バンケットの死闘 (TOKUMA NOVELS―Edge)
深見 真,蕗野冬
徳間書店

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古典部シリーズ最新刊「遠まわりする雛」

2007-10-07 23:45:00 | 読書
 米澤穂信さんの最新刊にして、古典部シリーズ最新刊でもある「遠まわりする雛」読了しました。
 七作の連作短編集で、野生時代やザ・スニーカーに連載したものに書き下ろしの表題作を最後につけたものです。
 相変わらず日常的なちいさな謎を解き明かしていく青春ミステリーですが、この中でもとくに印象深いのは、最後のふたつ、「手作りチョコレート事件」と「遠まわりする雛」でしょう。
 なぜなら、一番青春しているからです。
 もちろん、この二作にもちょっとした謎は出てくるのですが、その謎時代はそれほど重要ではありません。
 重要なのは、「手作りチョコレート事件」の犯人の動機であり、「遠まわりする雛」での、主人公奉太郎のえるに対する気持ちなのでしょう。
 とはいえ、じつは南野には完全にわかるわけではないのです。
 「遠まわりする雛」のラストの奉太郎の気持ちは十分にわかります。しかしそれと同じような気持ちのはずの、「手作りチョコレート事件」の犯人の気持ちがどうしてもわかりません。
 くり返し読んでもわからないのです。
 これはひょっとして南野にはもう高校生の気持ちはわからないということなのでしょうか?
 そう考えるとちょっと悲しい。
 たぶん、青春時代にだけ許される保留ということだと思うのですが、それでも完全には理解できないのです。
 まあ、この犯人の考え方が特殊で、普通の人にはわからなくてとうぜんだというのならいいのですが……。
 どうなんでしょう?

遠まわりする雛
米澤 穂信
角川書店

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第6回スーパーダッシュ小説大賞「鉄球姫エミリー」

2007-10-02 17:27:52 | 読書
 第6回スーパーダッシュ小説新人賞大賞の「鉄球姫エミリー」が発売になりました。
 一応ワナビとしてはチェックせねばなるまいと、読んでみたのですが、ううむ、かなり癖のある作品でした。
 まず主人公のエミリーですが、王女なのに下品というか、スケベな中年親父そのもの。
 これは審査員の先生にも受けが悪かったようですが、悪のりしすぎでは?
 講評に下ネタがどうのこうのと書かれてありましたが、読んで「こういうことだったのか?」と納得。
 まあ、たしかに個性的なヒロインと言えばそうなんですが……。
 そして下品な王女と、それにふりまわされる人々のどたばたコメディと思わせておいて、話はどんどん過激かつ陰惨になっていきます。
 なにせ主要登場人物、敵も味方もほとんど死にますから。(敵にしたところで根っからの悪党というわけでもないのに)
 このへんはいろいろ評価が分かれるところかも。
 南野はそのへんのところはだいじょうぶ。そんなことで鬱になったりはしません。
 基本的にストーリーはすごくおもしろいんじゃないでしょうか?
 キャラも主役はちょっとあれだけど、敵役の設定はかなりいいと思います。
 南野が一番気になったのは、文章ですね。
 めちゃくちゃ読みづらいです。
 とくにバトルシーン。
 テンポ良く、ぱんぱんぱんとリズムに乗って読ませなくちゃいけないところで、くどい描写が入る。
 しかもくどいわりにわかりづらい。
 どんなバトルがくり広げられているのか把握するのに、努力が要ります。
 冒頭から視点がころころ変わりすぎるのもどうかと。
 正直、ここ数年のラノベ新人賞の受賞作(南野が読んだもの限定ですが)の中でももっとも読みづらい作品でした。
 なにをえらそうにと思われるかもしれませんが、これは正直な感想。
 まあ、たんに文章のリズムが南野と合わなかっただけかもしれませんが……。
(ネットの評判を見てみると、すごく読みやすいという人もいるので、南野が特殊なのかもしれません)

 部分的に受け入れがたいところもあるけど、個性的で波瀾万丈の物語を書く作家って感じでしょうか?
 冒頭数ページを読んでみて、この文章が苦にならない人ならば、読んでみることをおすすめします。

鉄球姫エミリー (集英社スーパーダッシュ文庫 や 2-1)
八薙 玉造
集英社

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「ゴルゴタ」キター!

2007-09-25 00:13:55 | 読書
 この前から騒いでいた、深見真さんの「ゴルゴタ」、ついに読了。
 いやあ、おもしろかったです。
 自衛官の妻が少年に惨殺されるけど、少年法で守られたため、復讐に走るというあらすじは知っていたんですが、まさか、こういう方向に走るとは。
 てっきり、必殺仕事人になるんだと思ってましたよ。
 必殺シリーズってやつは、最初の方で悪党がやりたい放題やって、被害者の同情心を思いっきりあおりつつ、ラストで悪党をぶっ殺して、見ている人たちは胸がすうっとするという構成ですが、「ゴルゴタ」はちがいました。
 もちろん、悪党の少年たちはぶち殺されるわけですが、殺し方があまりにも残虐なんで、胸がすうっとしません。
 それに必殺シリーズでは、仕事人は最後まで正体がばれませんが、「ゴルゴタ」では、犯人が主人公であることはあっという間にばれます。
 ま、主人公の妻とお腹の子を殺した少年たちがつぎつぎと殺されていくわけですから、とうぜんといえばとうぜんですが。
 しかも悪党少年たちは五人いて、下っ端から順に殺されていくわけですから、リーダー格やサブリーダーあたりになると、とうぜん警備が厳重になっていきます。
 サブリーダーなんて、やくざの息子ですから、警備には警官の他に、屋敷の中には獲物を持った組員が大勢。
 これが仕事人なら、警察に見つからないように屋敷に忍びこみ、目標を暗殺するんでしょうが、「ゴルゴタ」の主人公、真田聖人はどうしたか?
 あっさり警官を射殺し、屋敷に入りこむと、組員をかたっぱしからぶち殺し、最後に標的をさらっていきます。もちろん、拷問して殺すために。
 ここから話は急展開します。
 なにしろ仲間を殺された警察が本気になりましたから。
 最後のひとりを守ろうとする警察と、真田の激突は市街地で。まさに戦争状態。

 まさに全編バイオレンス。銃撃戦の嵐。
 足りないものはレズだけだぁ!

ゴルゴタ
深見 真
徳間書店

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「サウスバウンド」めちゃくちゃおもしれえ

2007-09-13 00:22:47 | 読書
 「サウスバウンド」読了しました。
 著者の奥田英郎さんの作品は「イン・ザ・プール」ではじまるとんでも精神科医の三部作は読んでいたので、けっこう期待して読んだのですが、予想を上回るおもしろさ。
 物語は小学六年生の少年、二郎の視点で描かれています。
 父は、もと過激派の闘志。公務員や資本家を敵だと思ってます。
 母は、ふつうの人だと思っていると、物語が進むにつれ、とんでもない過去が……。
 父と反目していた姉とともに、後半ではふっきれ、どんどん過激に。
 二郎と妹の桃子は振りまわされっぱなし。

 物語としては二部の西表島に移ってからの方が本編なんですが、前振りの一部の方がむしろ長く、こっちはこっちでおもしろい。読み出したら止まらないくらいに。

 一部は東京の話で、二郎の学校生活が中心です。話の中心は、不良中学生カツとの対決。
 不良と言うより、凶悪犯罪者予備軍のようなカツは恐ろしく、狡猾で執念深い男でけんかも強い。カツのせいで二郎の学校生活は暗いものになっていくのですが、最後には仲間とともに倒し、勝ち逃げのように西表に旅立っていきます。
 二部では父親がリゾート開発業者と対決。マスコミを通じて大人気に。そんな事件に振りまわされつつも、二郎は地元の小学校の女の子と仲良くなったりします。
 児童向けというわけでもないのでしょうが、子供が読んでも十分面白いと思いますし、もちろんおとなが読んでも、子供にはわからない別のおもしろさがあります。(かなり社会批判的な部分があります)

 この小説の中でもっとも魅力的なキャラクターは、父親の一郎なのですが、彼は左翼は左翼でも、過激派グループや、市民団体などとはつるまず、自分自身の旗を振っています。
 そこ、とっても重要。
 やはり、組織に属し、運動のための運動をしているような人間に魅力などないからです。
 じっさい、一郎は一部では過激派グループを投げ飛ばし、二部では共闘しようとする市民団体を足蹴にします。(だから、左翼でない人も感情移入できるのです)
 作者はばりばりの左翼を主役格にしつつも、左翼団体にはかなり批判的なのではないでしょうか?
 開発業者と反対派の争いにしても、単純に開発業者が悪で反対派が正義という書き方はしていません。業者の身勝手さとともに、反対派の市民団体の醜さもしっかり書いています。じっさい、この問題は、どちらかを正義と割り切れる問題ではないのです。
 ダイバーであり、もとゼネコンの社員でもある南野は、とくにそう思います。
 あの宮崎駿監督も「もののけ姫」を通じて、そう言ってます。(ですよね?)

 むちゃくちゃな家族の話ですが、二郎君は幸せなんじゃないだろうかと思えました。

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ついに完結、「扉の外Ⅲ」

2007-09-10 23:16:35 | 読書
 電撃文庫、「扉の外Ⅲ」(土橋真二郎・著)が出ましたよ。
 南野このシリーズのことはかなり気に入っていて、電撃大賞で金賞を取ったときからかなりプッシュしていました。
 で、今度の完結編ではすべての謎が解き明かされる……はず。

 そもそもいったいどんな話なのかというと、修学旅行中に誘拐されて、気づくと変なところに閉じこめられてました。別段、殺し合いを強要されることもなかったのですが、その中のルールを押しつけられ、生徒たちは次第に対立していきます。さらに強制参加させられたゲームが、他のクラスとの戦争そのものであり、たがいにこの世界で生きていく上で必要なポイントを奪い合っていることに気づきます。しかし、気づいたあとも、止めることはできずに激化する一方。クラスのリーダーたちはなんとかこの事態を収めようと、話し合いをするのですが……。というのが一巻のあらすじ。
 二巻では、クラスを超越し、この世界での生存権を象徴する腕輪を持った人間と、外れてしまった人間との闘争を描いてます。やはり強要されたゲームによって、生徒たちはどんどん追いつめられ、争いが激化していきます。
 南野は、一巻は国と国との戦いのシミュレーション。二巻は階級闘争のシミュレーションと、当ブログの過去記事で書きました。
 では、この完結編の三巻はどういう話なのでしょう?
 
 ええっと、例によってネタバレします。
 未読の方は注意してください。






 三巻での主人公は、また別のクラス(二組)の女生徒、中山美鈴。
 二組は一巻での戦争に敗れ、配給を絶たれ、生命維持するための水とゼリーだけで生活していくしかありませんでした。さらには二巻での部屋の外での階級闘争に巻きこまれることもなく、部屋の中のゲームに専念していきます。
 このシリーズ、ゲームが重要な意味を持ちます。一巻では陣取りゲームのようなもの。しかし戦っている相手は他のクラスでした。
 二巻ではカードゲーム。人間の不信感をあおるようなこのゲームによって、生徒たちには深刻な争いが起きてしまいます。
 三巻目のゲームは、ゲームとしては一番高度なゲーム。仮想空間の中で、撃ち合いをする高度なコンピューターゲームです。
 一、二巻同様、最初のうちこそたいした問題もなく、ゲームはすすんでいくのですが、それにつれて、にっちもさっちもいかなくなっていきます。
 最初の敵は、単純な動きをする熊のぬいぐるみ。
 そこをクリアすると、ゲームの敵は、ソルジャーという人間兵士(あくまでもコンピューター上のデータですが)になります。
 しかも、ソルジャーには動きがぎこちないものと、高度な動きをするものとにわかれていました。
 そしてそれはじつは重要な意味を持っていたのです。
 高度な動きをするソルジャーとは他のクラスの生徒、単純な動きしかできないソルジャーとは外部からネットを通して操作されるゲームキャラだったのです。
 このことに気づいた美鈴は他のクラスとは人質交換をして和平工作し、一方で、ソルジャーを通して外部の人間とコンタクトを取って、外の情報を入手します。
 美鈴はこうして、ゲーム内の仮想現実に取りこまれ、現実の世界から逃避していきます。
 このへんはマトリックスを連想させますが、美鈴はけっしてゲームの中でも超人ではありません。
 しかし美鈴は、ゲームの中で外に出る扉を開くと、現実に外に出られるという情報を得ます。
 美鈴は最後の扉を求めて、仮想空間の中の迷宮をさまようのですが……。

 最後のネタバレはふせますが、この完結編でもすべての謎は解けません。
 一、二巻で消えたキャラたちがどうなったのか、わかりません。
 黒幕の正体も、その目的も、明確には説明されません。
 ただ、ラストで残った生徒たちの残酷な運命だけは暗示されます。
 仮想現実での殺し合いに慣れた生徒たちに、本物の拳銃を売るという結末に。
 美鈴はその事実を知ったあとも、生徒たちは弾丸ではなく言葉を選択すると信じるのですが……。

 この三巻はいままでとはかなりテイストがちがいます。もっとも殺伐とした雰囲気になり、ラストは絶望的です。
 南野としては二巻が最高傑作だとは思いますが、三巻もかなりおもしろいです。
 ただし一、二巻以上に人を選ぶかもしれません。

扉の外 3 (3) (電撃文庫 と 8-3)
土橋 真二郎
メディアワークス

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