南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

深見汁全開「武林クロスロード」

2007-05-25 22:23:13 | 読書
 小学館のライトノベル新レーベル、ガガガ、ついに始動しました。
 書店で見ると、「ハヤテのごとく!」のノベライズが一番の山盛りに。「ハヤテ」は好きですが、これはマンガで読んでればいいやということで、南野のお目当てはとりあえず、今回の新人賞の受賞作と、深見真の新作「武林クロスロード」。
 う~む。気のせいか「武林クロスロード」が一番山の高さが低いんじゃ……。

 とりあえず、南野が密かに敬愛する深見真先生の新作から読んでみることにしましたよ。
 中身をチラッと見たとき、まず思ったこと。
 「はわわ。イラストがものすごいことになってますぅ」
 いや、表紙はそうでもないんですが、中身、とくに小説の中の挿絵はかなりやばいですよ。
 別のレーベルの本を間違えて買っちゃったかと思いました。
 え? どんなレーベルかって? う~ん。たとえば、美少女文庫とか。

 早い話がエロいんですよ。

 で、まあそれは置いといて。話としてはどうなんでしょう。おもしろいんでしょうか?
 おもしろいです。
 なにせ深見先生、リミッターを解除してますから。
 え? なに? それどういうこと?
 そう思う方のために説明しますと、このブログの最初のほうで、深見先生のネクスト賞受賞作、「アフリカン・ゲーム・カートリッジズ」という作品のことを述べていますが、これはまさに深見汁全開の作品でした。
 これはエロとバイオレンス、そして作者の趣味が全開という意味です。
 ただしこの本は売れませんでした。
 一部の例外を除いて、読者が誰もついていけなかったからです。
 そして深見先生は低迷し、このまま終わってしまうのではないかと思われましたが、徳間ノベルズEDGEの「ヤングガンカルナバル」シリーズで不死鳥のごとく蘇ったのです。
 大多数の読者の嗜好に合わせるために、自分の趣味をすこし押さえ気味にして。

 まったくの想像に過ぎませんが、小学館は仕事を依頼するとき、こう考えたんじゃないでしょうか?
 「深見真の最初の路線が当たらなかったのは、早すぎたのだ。だが、今ならいける。大多数の読者がついていける」
 そうして、深見先生のリミッターを解除してしまったのです、きっと(根拠なし)。

 そうして出来上がったものは、ロリだけど巨乳の目がね少女(ふたなり)と、筋骨隆々で巨乳で美形の最強女(もちろんレズ)というコンビが大活躍する武峡もの。

 もちろんエロとバイオレンス満載です。

 ラノベレーベルなのに、ノベルズの「ヤングガン」よりエロいです。人もたくさん死にます。
 はっきりいってやりすぎです。

 小学館さん、まだリミッターを解除するには時代が追いついてきてないんじゃないでしょうか?
 いや、南野としてはこのまま突っ走って欲しいんですけど……。

 今までの説明を聞いて、「うわあ、おもしろそう」と思った方、必読です。あなたはきっと選ばれた人です。(って、誰に?)
 それ以外の人は、やめておいたほうが無難かもしれません。

武林クロスロード

小学館

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