南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

夢のまた夢「インセプション」

2010-07-27 21:33:57 | 映画
 ひさびさの更新です。サボりまくっててすみません。
 映画「インセプション」を見てきたので、その感想をアップ。
 まあ、はっきりいって頭がこんがらがる映画です。

 あらすじとしては、こんな感じ。相手の夢の中に入りこみ、秘密を盗む主人公、デカピー君(役名忘れた)。ある組織の依頼で渡辺謙さん(役名はたしか斎藤)の秘密を盗もうとしますが、失敗。そのおかげで組織からは命を狙われますが(じつはこのへんがよくわからんのですが、そういうことですよね?)、かわりに謙さんからはなぜか気に入られ、仕事を依頼されます。その仕事とは相手の夢の中に入りこみ、秘密を盗むかわりに、あるアイデアを植え付けること。
 つまり、ある一点だけ意のままに操ろうというわけです(それをインセプションというらしい)。
 報酬は犯罪記録の抹消。なぜならデカピーは妻殺しの汚名を着ていたのでした。
 なぜ日本人の謙さんに、アメリカ(?)の殺人事件をどうこうできるのかは、まったくわかりませんが、そんなことはどうでもいい。とにかく謙さんはえらいんです。


 ここでデカピー悩みます。相棒はそんなことできるわけないといってますが、デカピーは知っている。できる。なぜならかつて自分がやったからだ。
 しかも仕掛けたのは妻で、そのせいで妻は自殺し、自分が殺したことになって警察から追われてます。
 つまり、トラウマがあるんです。

 しかし、犯罪者の汚名を晴らし、家に帰って子供たちと会うことを唯一の生き甲斐にしているデカピーは飲みます。
 こうしてデカピーは仲間を集めます。
 まず夢の世界を構築するアーキテクトに若い女性。
 さらには睡眠をコントロールする調合師。
 夢の中で姿を自在に変える男。
 それにデカピーと相棒。さらには謙さん。
 この五人でミッションに挑むぞ。狙いは某企業の解体(微妙にセコい)。
 計画としてはターゲットの企業の御曹司を飛行機の中で眠らせ、夢の中へ。さらには夢の夢の中。そしてもう一段。
 なんかよくわかりませんが、とにかく深く潜れや。そのほうがかっこいいし、効果も高い。おまけに時間まで延びるんだい。


 しかしそのせいで観客達はとんでもない目に(笑)。



 なにせ現実世界。夢の世界。夢の夢の世界。そのまた夢の世界。の四層構造でストーリーが展開し、なおかつ夢の中に、バグともいえるデカピーの亡き妻の亡霊が出現。
 もう、なにが現実で嘘でどうなってることやら。

 すみません、僕が悪うございました。こんな後期ジョジョ以上に複雑なルール設定とストーリー展開はかんべんしてください。



 そう思ったのはけっして南野だけではないはずだ。
 おまけに妻の死の真相はミステリー仕立てになっていて、最初のほうは謎のままストーリーが進行しますから、なおさらわかりづらい。
 これを一回だけ見て、完璧に理解できる人は相当頭のいい人にちがいない。
 しかし、複雑なわりには、内容がないような気がしないでもない。
 爽快なアクションですかっとさわやかになりたい人には絶対お勧めしません。

 それにしてもデカピーの中では、死んだ妻に取り憑かれるのが流行りなんだろうか?(笑)



南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「シャッターアイランド」ってミステリーとしてはどうよ?

2010-05-02 14:36:43 | 映画
 「シャッターアイランド」を見てきました。
 犯罪性のある精神異常者を収容する島にやってきた刑事のデカプリオとその相棒。なんでも我が子を三人殺した女が、鍵の掛かった独房から煙のように消え失せたそうです。しかもまわりはひたすら海。逃げるルートは皆無。
 彼女はいったいどうやって、逃走したのか? 煙のように消えたのはなぜ?
 などという展開を期待してはいけない(笑)。
 そうです。これは新本格ミステリーでもなければ、金田一少年のマンガでもない。名探偵が不可能犯罪の謎を解く話ではないのです。
 さらにこの刑事、心に強いトラウマをかかえています。それが物語が進むにつれて明らかになっていきますが、まず、この話は第二次世界大戦のすぐあとの話で、デカピー刑事はナチスの収容所で大量のユダヤ人の死体を見て動揺しますし、さらにナチスの監視員達を大量に銃殺します(戦闘ではなく、処刑)。
 さらにはもうひとつ、妻がアパートの管理人に部屋もろとも焼き殺されてしまうという過去を持ちます。
 しかも、その犯人はこの精神病院にいるらしい。つまり、この任務を与えられたとき、渡りに船とばかりに飛びついたのでした。
 ところが、いざこの島を調べても、その管理員はどこにもいない。それどころか、本来の任務である脱走した女も影も形もない。
 捜査を続けるにつけ、デカピー刑事はある推理を打ち立てていきます。
 この島は、患者を人体実験して、操っている。しかも島にいる全員の共謀だ。
 ここに来て以来、偏頭痛に悩まされるし、死んだ妻の幻覚や悪夢にうなされる。これはきっと食べ物に薬が混ぜられているからにちがいない。
 さらに自分を襲ってきた患者を絞め殺そうとしたり、彼の暴走はとどまることを知りません。

 ここから先、配給元が隠したがっている最後のネタバレに言及します。
 まだ見てない人はスルーしてね。だって、誰にも話すなっていってるんだもん。









 そうです。デカプリオのこの異常な行動と心理、さらにはむちゃくちゃな推理。このあたりから、観客はこう思うはず。
 頭だいじょうぶか、こいつ?
 まあ、南野が思うに、このあたりが構成のだめな部分。ああいうオチにして、観客を驚かせるつもりなら、この時点でこう思わせちゃだめだろう。
 まあ、あれだけやらかしといて、最後の患者はデカプリオでしたっていわれても、やっぱりな。だってあいつ見るからにおかしかったしな。
 で、終わっちまうだろうがっ!
 このオチにもっていくためには、最後の最後までまともそうに見せなければ。
 でないと、誰も驚いてくれませんよ(たとえ、正解に気づかないとしても)。
 マーチン・スコセッシ監督にミステリーセンスはあまりそなわっていないようです。
 とはいえ、つまらないかといえば、けっしてそんなこともなく、退屈せずにいっきに物語は終盤まで疾走します。デカプリオの演技もよかったと思うし。
 ただ、ミステリー部分に多大な期待を寄せすぎると肩すかしを食うかも。


南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おまえほんとはルパン三世だろう?「シャーロック・ホームズ」

2010-03-22 19:42:42 | 映画
 なんかひさびさに映画を見てきました。「シャーロック・ホームズ」です。
 南野はべつにシャーロキアンじゃありませんが、一応、子供のころ、全作品は読んでます(子供向きにリライトしたやつ)。
 この映画のホームズは型破りとは聞いていましたが、のっけから悪党相手にアクションシーンをかまします。
 それもどうやれば相手にどういうダメージを与えられるか計算し、その通りにする詰め将棋のようなファイト。
 ワトソン君も負けじと、ガンファイトに仕込み杖で大活躍。
 どうやらワトソン君は銃の名手にして、剣も使えるらしい。
 さらにホームズの惚れた女は犯罪者で、銃の名手で、ホームズを薬で眠らせたり、いっしょに戦ったり、あっちにふらふら、こっちにふらふらという、まるでフージコちゃんのような女。
 おまえ、ほんとはホームズのふりをした、ルパンだろう? それも三世のほう(笑)。
 ちなみにワトソンは次元プラス五右衛門。
 そもそも敵にしたところで、なんとか卿という、死んでも生き返ったり、魔術のように相手を殺す相手。どうかんがえてもホームズよりルパン三世向きです。
 じっさい、この脚本でルパン三世の新作作っても、なんの違和感もないな(笑)。

 もっとも相手の持ち物や服装から、相手を推理するというホームズ独特の技は健在で、ワトソンの婚約者の知られたくない過去を暴き、ワインを掛けられる始末。
 どうやら、ホームズ、彼女が嫌いらしく、その理由はどう考えても、俺のもとからワトソンを奪う憎い女だから。
 もう御手洗君に捨てられた石岡君のように、依存しきってます(笑)。
 さらに事件のないときには、部屋に引きこもり、拳銃をぶっ放すドキュンぶり。さらにファイトクラブみたいなところで戦ったり(あれはなんだったんだ?)。
 おまけにワトソン君にはたかるわ、街ではなにげなく万引きするわ。とにかくとんでもない名探偵です。
 あれ? そういえば、コカインはやってなかったな。さすがに現代ではヤク中のヒーローじゃまずいんだろうか?

 とにかくこのホームズ、戦うわ、銃撃戦はするわ、変装はするわ(あっさり見ぬかれる間抜けぶり)、とんでもトリックはあばくわと、ワトソン君の婚約者に嫉妬するわと大活躍。
 なかなか楽しいホームズでした。

 それはそうと、ジュード・ロウの生え際はかなりヤバいと思う。


シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)
アーサー・コナン・ドイル
東京創元社

このアイテムの詳細を見る




南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんなのどうやれば撮れる?「オーシャンズ」

2010-01-29 21:02:59 | 映画
 「オーシャンズ」見てきました。
 いわゆる自然ドキュメンタリー映画ですが、この手の映画はいったいどうやってこの映像撮ってきたんじゃと思うものばかり。
 とくにすげえと思ったのが、マンタの真下からそれこそ舐めるようにマンタの腹を撮るシーン(マンタ逃げねえのかよ?)や、やはりクジラの真下から超接近して撮るシーン(あれ、怖えだろ)。あとはダイバーがホオジロザメと仲良く並んで泳ぐシーン(ダイバーはサメと会うと喜ぶ人種ですが、ホオジロだけはごめんこうむりたい)。
 シロナガスクジラがオキアミを大量に飲み込むシーンもすごかった。シロナガスクジラって、大量に海水を飲み込むと、喉があんなに膨らむんですね。
 あとシャチがオットセイを海岸で襲うシーンとホオジロザメがオットセイを海で食うシーンは前になんかの映画で見たような……(ひょっとして同じ映像? すこしちがう気もするけど)。
 ギンガメアジの大群とかは過去に現物を見てるのでそれほどすげえとは思いませんでしたが……(あれはいるところにはいるし、けっこう近くまで寄れるから撮影しやすいのね)。
 ただ、網で魚をごっそり捕ったり、イルカ猟や捕鯨のシーンもあったけど、あれはどうなんだろう。ちょっといやらしい思惑を感じてしまいます(あと、温暖化で氷が溶けて困るシロクマとか)。

 まあ、長年ダイビングやってても見れないような映像がいっぱいなので、海が好きな人はぜひ見るといいですよ。
 この手の映像では、マッコウクジラ対ダイオウイカ、深海の戦いをぜひ見たいんですが、誰か撮る勇者はおらんのだろうか?


南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャメロンって自虐の人?「アバター」

2010-01-04 18:58:24 | 映画
 「アバター」見てきました。3Dじゃなくて普通のやつ。
 3Dは近所の映画館でやってなかったし、目がつかれそうだったからパス。
 そもそも僕は映画見るときは眼鏡掛けるんですが、眼鏡の上から3D眼鏡ってかけれるんだろうか?

 物語はパンドラという星に資源を求めて人類が行くんですが、そこの原住民はそれをよく思わず、けっきょく外交は行き詰まり、戦争になります。
 主人公のジェイクは原住民の恰好をした生命体の中に意識を移す装置を使い、彼らの中に溶け込み、スパイ活動をしますが、人類のやり方に疑問を感じ、人類を裏切って原住民側についちまいました。
 で、人類側の大佐と戦うわけです。

 これ、誰がどう見ても、人類側がアメリカ、あるいは白人で、原住民側がアメリカン・インディアン、あるいは現在の発展途上国なわけですよ。

 正直、アメリカ人がこんな映画作ってどうするんだ? って感じですよ。
 アメリカ人がいくら脳天気だろうと、悪役側が自分たちだってことくらい気づくはず。アメリカ人はこれをどういうつもりで見たんでしょう?
 ひゃっほう、主人公と仲間たちが、悪役軍人をぶっ殺したぜ。最高っ!って大喜びしたんでしょうか?
 だとしたら、アメリカ人はただの馬鹿です(笑)。
 それとも、娯楽映画を見て、俺たちのやったことは罪深いと反省するんでしょうか?
 (誰が金払ってそんなことするかっつうの)
 キャメロンって自虐の人?
 この映画、ほんとうにアメリカで当たったのか?
 まあ、「タイタニック」からして、労働者万歳、金持ちは死ねって映画でしたから、この人が左翼なのはまちがいないと思いますが。

 日本人の立場から見れば、素直に原住民側を応援できるというもの。
 主人公ジェイクは戦闘で下半身不随になり、車いすで宇宙船に乗り、任務に就きます。任務に成功すればかわりの足がもらえるから。
 意識を人工生命体に移せば、以前以上の身体能力で走れる、跳べる。
 で、ジェイクは大はしゃぎ。それこそ、ひゃっほうと森を駆け抜けます。
 そしてスパイのはずが、原住民として馬に乗ったり、鳥に乗ったりしてるうちに、どっちが現実かわからなくなってしまいます。
 なにしろ、現実の世界では、自力で歩くこともできない元兵士。
 仮想現実のような世界では、森を走り、鳥に乗って空を飛び、自然と一体化し、おまけに恋をし、自分を受け入れる儀式までされちまいます。
 どう考えても、こっちのほうがいいぜ。
 ジェイクがそう思っても仕方がありません。
 ひきこもりがネットの中に逃避していくようなものです。
 しかしじっさいはネットの中の仮想現実ではなく、ただの現実に過ぎません。自分を入れる器がちがうだけです。
 その結果、自分を送りこんだ大佐と対立することになるわけです。
 初めのうちこそ、なんとか両者をうまく調停しようとしますが、大佐の容赦のない攻撃により、ついに向こう側についちまいます。
 ついに裏切り者として捉えられますが、やはり大佐のやり方に疑問を感じた女パイロットの手引きで脱走。意識を移し返す機械と供に原住民と合流しますが、こっちでも裏切り者あつかい。
 ところが、ジェイク、赤いドラゴンをあやつり、伝説の勇者になっちまいました。
 これのおかげで、原住民達はみな尊敬の眼。
 愛想尽かした恋人まで、惚れ直します。
 やっぱり、こっちのほうの俺がほんとうだぜ。って思っても仕方ないよな。
 そしていろんな部族を集め、軍と対決。軍人達を容赦なくぶっ殺しまくります。
 こっからの戦いはど迫力です。大佐ははじめ見たとき、こいつがラスボスになるとはまったく思ってませんでしたが、ロボットみたいのに乗って大奮戦。
 そして大佐を率いる軍を破り、最後はただひとり、この星に残る選択をします。
 人間の肉体を捨て、仮の姿を本物の姿にして。

 という話なんですが、やっぱりどう考えてもアメリカ人が手放しに喜べる話じゃないと思うんですがどうなんでしょう?


南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すげえ、史実ブッチのタランティーノ「イングロリアス・バスターズ」

2009-12-01 22:33:22 | 映画
 タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」見てきました。
 いやあ、おもしろかったです、これ。

 主立ったキャラは以上。

 ブラピ演じるアルド中尉。イギリス軍の特殊部隊「イングロリアス・バスターズ」の隊長で、ナチスをぶっ殺すのが仕事。部下にはユダヤ系や、ドイツ人の癖にナチスを憎むやつ、ナチスをバットで殴り殺す「ユダヤの熊」とかがいる。

 ナチスのランダ大佐。別名「ユダヤ・ハンター」。ユダヤ人を殺すのが生き甲斐。隠れたユダヤ人を見つけるのが得意。

 ショシャナ。ランダ大佐に一家を皆殺しにされたユダヤ系フランス人の少女。大人になると映画館主になっている。

 ブリジット。ドイツ人の女優。じつはイギリスのスパイ。

 戦場の英雄くん(名前忘れた)。ナチの若い兵士で狙撃が得意。三日で百数十人を殺し、英雄に。自分の役でプロパガンダ映画に出演。

 こういう面子が入り交じってストーリーを構成していきます。
 以下、話の展開としては……。
 ショシャナ、自分の映画館で上映作品のタイトルを張り替えていると、突如、現れたイケメンの戦場の英雄くん、彼女をナンパ。
 すげなくふられると、ストーカーのようにつきまとい、あげくに誘拐まがいの強引な招待で、ゲッペルスの前に連れていきます。
 で、映画館でナチスのプロパガンダ映画をやらされる羽目になっちまったぞ。
 しかし彼女は内心思った。これは、チャ~ンス。
 なんせ、ヒトラーを含むナチスの高官達が勢揃い。
 上映中にあいつらを閉じこめて、焼き殺してやろう。という作戦を思いつきます。
 一方、プラピたちイングロリアス・バスターズは、その情報を入手し、スパイの女優を通じて、その映画館を爆破しようと試みます。
 ところが地下のバーで起こったアクシデントにより、女優は足を怪我し、そこにいた兵士は、イギリス軍、ナチスを問わず全員死亡。
 もっとも作戦を中止できないので、女優は足にギプスを嵌め、ドイツ語をしゃべれないプラピたちはイタリア人に化け、映画館に乗りこみます。
 ところが、地下バーの現場でランダ大佐、脱ぎすれてられた女物の靴と、女優のサインを発見。
 女優、スパイだってのがばればれ。
 というわけで、ランダ大佐、とうぜん映画館で彼らをチェック。
 足のギプスのいいわけに、女優が「登山をして折った」と答えると、爆笑。
 このアマ、撃たれた癖に、よりによって登山だと? そんなものに一生縁のなさそうな女のくせに。もうちょっとましないいわけ考えろ~(笑)。
 と思っていても、それを言葉にしない。
 さらにイタリア人に化けたプラピたちに対して、ネイティブ並みのイタリア語で話しかけ、思いきりからかってます。
 さんざん、彼らをこけにして遊んだあと、ランダ大佐、女優を個別に呼び出し、なんと現場で拾った靴を履かせます。
 おお、ぴったりだ。

 おまえはシンデレラに出てくる王子様かっ!

 もっとも、ランダ大佐、いきなり彼女に飛びかかり、絞め殺しちゃいます。
 なんかナチスに忠実なようなランダ大佐ですが、じつは野望があった。
 このまま、ヒトラー達を彼らに殺させ、自分は取引で安全に亡命、しかも相応の財産を手に入れようとします。
 スパイ殺した癖に、自分はそれ以上の売国奴。
 つまり、彼らのテロを止めない。自分だけが助かろうという寸法。
 一方、ショシャナはそんな彼らの思惑をまったく知らず、独自に映画館全焼計画を進行中。
 ところがいざ大詰めになろうというとき、戦場の英雄くんがやってきた。
 もちろん、彼が名探偵で計画を阻止しようとしたわけではぜんぜんなく、たんにナンパに来ただけ。
 こんなアホにかまってる暇はない。そう思ったショシャナはとうぜん、追い返そうとしますが、英雄君ぶち切れ。
 俺は英雄だぞ。俺が目をかけてやったのに、そんな態度取る気か、このビッチ(意訳)。
 と本性を露わに。
 こんなアホのせいで計画を中止するわけにいかないショシャナは、隙を見て英雄君を射殺。
 もっとも彼女も撃たれて、相打ち。
 だが、彼女の相棒兼恋人の黒人は、そんなことも知らずに計画を着々と進行。
 映画館が火の海に包まれた。
 しかも、イングロリアス・バスターズの一味が、逃げまどう客達を射殺。
 あれ? ヒトラーまで撃ち殺されてるぞ(笑)。

 史実? そんなものは飾りです。えらい人にはそれがわからんのですよ。

 と史実をブッチ。ヒトラーもゲーリングも燃える映画館の中で死亡。
 うう~ん。なんかすごい映画でした。
 え、ただひとりいい目を見たランダ大佐はって?
 だいじょうぶ。プラピがしっかりお仕置きしてましたから。

南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とりあえずこれは見とけ「2012」

2009-11-21 21:10:47 | 映画
 話題の「2012」、見てきました。
 「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒの映画だろ? と思った方もとりあえず見といたほうがいいです。映像だけでも見る価値あり。
 まあ、ストーリーは簡単にいっちゃうと、ノアの箱船なんだけどね。

 冒頭ではいきなり惑星直列が起こってますが、これは科学的に正しいのだろうか?
 なんか南野の記憶では、五島勉先生が「ノストラダムスの大予言」の2か3で、1999年に惑星直列が起こるとか書いてたような気がするが、気のせいだろうか?
 さらには「ノウイング」でもやっていた、巨大太陽フレアとかネタに取りこんでます。
 そして、2012年に人類が滅亡するというマヤ予言が語られます。

 まあ、日本人としては、「人類滅亡は1999年じゃなかったのかよ。今さらなあ」という気もしないではないですが、とにかく滅亡するんです。

 ストーリーは、人類滅亡に気づいた地質学者エイドリアン(男です)と、売れない作家ジャクソンのふたつの視点から描かれます。

 ジャクソンは離婚した妻から子供を預かり、キャンプへ。
 下の女の子は七歳なのに、おねしょ癖が治らず、寝るときはおむつしてます。
 って、なんだよ、その設定は? 新しい萌えでも狙ってるのかっ!
 上の男の子は、ダディと呼ばず、ジャクソンと呼び、パパの心を傷つけます。
 三人で国定公園に行くと、立ち入り禁止のフェンスが。それを乗りこえていくと湖が冷え上がっていて、軍隊に捕まっちまいます。どうやら知ってはいけない秘密を知ってしまったらしい。
 もっとも軽くごまかされて釈放。
 しかしそこで政府の秘密を知っている変な男に出会い、彼が言うには「人類は滅亡の危機にあり、政府は選ばれた人だけを乗せる宇宙船を建造している」。

 そうきたか。

 もっともジャクソンはそんなこと信じません。ところが、元嫁のいるカリフォルニア(だっけ?)に大地震が。
 奇蹟的に誰も死ななかったようですが、ジャクソン、子供たちを送り届けたあと、ぴんと来ちまいました。
 政府は人類滅亡の危機を隠している。
 んで、元嫁に「今から迎えに行く。カリフォルニアには海に沈む」ととうとつに言いだします。
 もちろん、元嫁信じませんが、幸か不幸か、ジャクソンが迎えに行った直後に大地震が。
 こっからは元嫁の恋人をふくめて、みんなで逃げるんですが、逃げる先、逃げる先、大地震やら大噴火が起きます。

 おまえら死に神かよ。

 ついには政府の陰謀を教えてくれた男のもとに行き、箱船の建造場所を探り当てますが、そこはなんと……。

 中国。なんと世界を救うのはアメリカじゃなくて中国だった。

 どうしたんだ、ローランド・エメリッヒ? 「インデペンデンス・デイ」では、あれほどアメリカ万歳。世界を救うのはアメリカだってやってたじゃないか。

 とにかくジャクソンたち、セスナぐらいしか操縦できない元嫁の彼氏をすばらしいパイロットだと大嘘こいて、金持ちをだまくらかし、箱船建造の場所までたどり着きます。

 もっともそこに待っていたのは宇宙船ではなく、文字どおり箱船でした。とりあえず、世界が沈んでも海の上で生き残ればいいやって感じで。
 もっとも中国にそんな大人数を乗せれる宇宙船を造れるわけもないけど。
 で、この箱船に乗れるのは、滅亡にいち早く気づいた一部の科学者と、各国の首脳、それに大金持ちだけ。
 「ディープインパクト」のようにくじ引きで一般市民を乗せたりはしなかった。
 でもなぜか動物は乗せてる。
 パスを買えないジャクソンたちは密航。ところが、そのせいでゲートを上げる歯車になんかを挟んじまい、ゲートが閉まらなくなっちまいます。
 そこに大津波が迫る。
 責任感じたジャクソンは、水に潜りながらはさまったものを外しにいくのですが……(って、「ポセイドン・アドベンチャー」かよっ!)

 まあ、結構長い映画ですが、ぜんぜん飽きさせないし、映像の迫力は満点。
 ネタにも事欠かないので、ぜひ見ることをお勧めします。


南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なかなかいいんじゃないでしょうか「ゼロの焦点」

2009-11-14 18:18:51 | 映画
 「ゼロの焦点」見てきました。
 たぶん原作は読んでないはずですが、古い映画で見たような気がします。
 もっとも内容は欠片も覚えていません。
 ということで、まったくの新作映画のつもりでゴー。
 とはいえ、宣伝内容とか、予告編の段階で、なんとなく犯人の見当はついていましたが、そのまんまでした。
 捻りもなにもありません。
 まあ、松本清張なんで、意外な犯人とか、奇天烈なトリックではなく、動機を通じた人間ドラマを見せることに勝負を掛けてる感じです。

 ストーリーはこんな感じ。結婚して一週間、出張行ったまま帰ってこない旦那を捜しに、ふ冬の北陸に旅立つ新妻(広末涼子)。ところが、旦那は見つからないどころか、数年前、そっちに勤めていたときも、いるはずの下宿をとっぱらっていて、どこにいたのか不明。
 普通なら、女ね。べつの女がいるのね、きいいいい。ってなるところですが、広末、あたしは夫のことをなにも知らないと暗くなるばかり。
 さらに夫が営業先としてよくいっていた会社に事情を聞きにいくのですが、そこの所長は超ワンマンで、たまたま広末がたずねていったとき、ミスをした作業員たちをぶんなぐり、首にしている始末。
 とんでもないところに来ちまっただあ。とびびる広末。
 さらにその超ゴージャスな奥様(中谷美紀)は今でいうフェミニスト、当時ならウーマンリブの権化みたいな人で、日本初の女性市長を誕生させるべく、裏で画策しています。
 もっともその理由は、後半明らかにされますが、彼女が終戦直後、パ○パ×だったから(伏せ字にしたけど、そんな言葉ひさしぶりに聞きました)。
 一方、やはり旦那を捜しに、旦那の兄貴もやってきますが、何者かに毒殺されます。
 犯人とおぼしき女性は、真っ赤なコートを着てサングラスを掛けてました。
 容疑者として浮かんだのが、中谷美紀奥様の旦那の会社で受付をしている女性。
 しかも、彼女は逃亡していた。
 さらに、その女のことを調べていた旦那の会社の社員は、赤いコートの女に後ろから刺されて殺されます。
 さらに、旦那には昔、巡査をしていた過去が。
 それらをつなぎ合わせていくと、広末には真実が見えた。
 そっからは、犯人の動機のつながる過去ドラマが展開し、つぎつぎに関係者が死亡。
 まあ、そんな話です。
 驚くような展開はありませんが、じっくり見せます。

 荒れた冬の日本海と降りしきる雪をバックに展開するくらーい話。
 そういうのが堪らないという人はぜひ。


ゼロの焦点 (新潮文庫)
松本 清張
新潮社

このアイテムの詳細を見る




南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どう考えてもホラーじゃなくてギャグ映画だと思う「スペル」

2009-11-08 18:49:00 | 映画
 「スペル」っていう映画を見てきました。
 ホラーの癖に、笑わしてどうするんだ?(どちらかというと失笑)
 いや、マジでそういう映画です。

 ストーリーは銀行勤めのクリスティンが、謎の老婆から配当になっている自宅を取り上げないでくれと頼まれますが、べつのことでちょっといらいらしてたので却下。
 このばあさん、怒り心頭で、クリスティンを駐車場で襲います。
 クリスティン、ホッチキスをばあさんの額に打ち込んだりして反撃。
 ばあさんはばあさんで、入れ歯落っことしたりしながら執念の攻撃。
 もうこのへんから、ギャグ路線確定。
 怖いばあさんが不意に襲ってきたと思ったら、入れ歯落として探しまくるホラーがどこにあるんだよ!
 もっともこのばあさん、最後に呪いをかけて消え失せます(ボタンを引きちぎられ、それに呪いをかけて戻された)。
 クリスティン、そのおかげで山羊の化け物に襲われるわ、銀行に出れば、支店長の前で鼻血ブーになるわ(いやあ、まるでギャグマンガのようにあたりを血まみれにしてました)とろくなことがありません。
 しかもたまたま入った店の霊能力者のおっさんから、呪われていると宣言されます。
 助かりたかったら、動物を生け贄にしろ。
 そんなことできないと、否定したクリスティンでしたが、再度悪魔に襲われると、自分のペットの猫を惨殺。
 なにも自分の猫殺さなくてもいいんじゃね?
 しかし呪いは止まらない。
 そこでえらい霊能力者のおばさんの出番ですよ。
 おばさんの計画。悪魔を呼び出して、それを生け贄の山羊に乗りうつらせる。助手がすかさず、山羊を斬り殺す。
 それで一件落着のはずだったんですが、助手、なにを血迷ったか、山羊じゃなくて、山羊を繋いでるロープを切っちまい、山羊に噛みつかれて逆に悪魔に乗りうつられてしまいました。
 助手、不気味な顔で空中に浮かびながらダンス。
 これ、ぜったい怖がらせようとしてないよな。笑わそうとしてるよな。
 もっともおばさんの活躍で悪魔は逃げていきますが、その代償でおばさん、心停止。
 クリスティン、絶体絶命。もうどうすればいいやら。
 と思ったとき、最初の霊能力者のおっさん、「呪いを受けたボタンを誰かに渡せ。それで呪いはそっちにいく」と言いだします。
 え、そんな簡単な方法があったの? 一万ドルもぼったくっておいて。
 とクリスティンが思ったかどうかは知りませんが、誰かにそれを渡すために夜の街を徘徊。
 今にも死にそうな男に渡そうとして断念したり、銀行のライバルに渡そうとしたりしますが、やっぱりだめ。
 そこで名案が閃きます。
 そうだ。死んだばばあにくれてやれ。どうせあいつのせいなんだから。
 ということで、墓を掘り返すクリスティン。
 倒れてきた十字架で頭を打つというギャグをこなしつつも、泥まみれになりつつ任務完了。
 で、最後のオチは読めていたというより、あまりにもストレートすぎて捻りなし。

 まあ、ホラーは一歩まちがえるとギャグになるという見本のような映画。それともこれは狙ってやったんだろうか?


南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑苦しいカイジもなかなかいいな「カイジ~人生逆転ゲーム~」

2009-10-10 21:19:08 | 映画
 カイジの映画、初日にゴー。
 正直不安もあったけど、すごくよかった。一応ある程度の予備知識もあったんですが、最大の不安点は詰め込みすぎてダイジェストみたいになるんじゃないかってことでしたが、まったく問題ありませんでした。
 原作からアレンジしている部分もありましたが、そのほとんどは問題なし。
 ただ限定ジャンケンが速すぎなのが玉に瑕。あと三十分延長しても、あそこはみっちりやって欲しかった。
 時間の都合で、買い占め作戦や仲間の裏切り省略。カイジ対船井の戦いに焦点を絞ってます。
 鉄骨渡りは熱い。マンガでもカイジがリーダーシップ取ってましたが、あの絵のせいか、悲壮感は漂ってきてもどこか冷えた感じがしましたが、藤原竜也のおかげで暑苦しいまでに熱い。
 あれ? だけど変だぞ、なんか目から涙が……。

 まさか、カイジ見て泣くとは思わなかったぜ。

 鉄骨はほぼ原作どおりに話が進んで(さすがにガラスの階段はリアリティなさすぎたのかなかったけど)、カイジと利根川のEカード勝負。
 ここにクライマックスを持ってきただけあって、かなり力はいってます。
 耳に付けるドリルはなかったけど、地下で体内に埋め込まれたチップがそのかわりの役目を果たします。
 怪演する香川照之と熱い藤原の名勝負はすげえ!
 香川の表情と、藤原の勝ちほこり方に注目。
 三本勝負の三本目は、勝負に至る過程から、心理戦まで熱すぎます。
 (そういえば、鉄板土下座はなかったな。あれ、ぜひやって欲しかったけど)

 みっつのエピソードをぶっつづけにやって、ブツ切れ感とか詰め込み感がほとんどなく、絶妙のバランスでストーリーが進みます。
 原作見てなくても見るべし。
 (ただ原作読んでないと、体内チップが脈拍などを時計に送信するシーンがイマイチわかりにくいかも。ようは嘘発見器です)
 キャストもカイジ、利根川、遠藤、原作とはイメージちがうけど問題なし。むしろカイジと利根川は当たり役かも。


カイジ―賭博黙示録 (1) (ヤンマガKC (608))
福本 伸行
講談社

このアイテムの詳細を見る



南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんかすごい映画だよねこれ「キングコング」

2009-10-03 16:28:17 | 映画
 きのうはテレビで「キングコング」を見ました。
 もう、なんていうか濃すぎる映画。
 冒頭では、売れない女優のアンと、売れない映画監督のあとのなさっぷりが泣けます。
 まさに売れないやつらが最後の掛けに一勝負してやろうとのった船。
 アンなんか、明らかに乗る前躊躇してました。なにせ船長がなにやらわけありみたいなことをいってましたし。
 でも乗った。
 だって後がないんだもん。
 ほとんどエスポアール船にのるカイジです。
 もっとも監督のほうはもっと後がなかった。逮捕状が出ていて、船長は引き渡すと宣言。
 そんな後のない連中がたどり着いてしまったところがドクロ島。
 そこには土人がいます。キングコングがいます。恐竜も、巨大昆虫も。
 んで、アンが土人にさらわれちゃったよ。で、コングの生け贄に。
 ところがコング、なぜかアンを気に入っちまった。
 このフィギュア、白いし、躍るし、ツンデレ気味で可愛いな。と思ったせいかどうかは知らんが。
 なのに、アン、隙を見て逃げる。
 逃げたはいいけど、ティラノザウルスに襲われちまう。あわやというところで救ったのが、コング。
 それでも逃げるアン。だけど片方にティラノ、片方にコングという状況になっちまった。
 コング「よう、姉ちゃん。俺の女になれや。そうすりゃ、助けてやるぜ」
 アン「うん。なるなる。だから助けて」
 と、目で会話したアンは、コングのほうに。
 戦いもコング圧勝。
 その後、コングはアンの前に手を置き、目で会話。
 コング「ええか? して……ええのんか?」
 アン「うん、……好きにして」
 と手のひらに乗っちまった。
 いや、そういうシーンだよね、これ(すくなくともコングにとっては)。
 だから、そのあと、脚本家が助けに来て逃げられると、コング激怒。
 「この浮気者めがぁあ。俺を好きだといったくせに」

 うん、コングのほうが筋通ってるな。

 しかしふたりを追っかけていくと、監督の罠にはまり、とらわれの身に。
 こうして、ニューヨークで見せ物になるコング。
 ショーで生け贄にされるアンのシーンを再現しますが、アンは偽物。それを見てコング激怒。
 俺の女はどこいった?
 鎖を引きちぎり、大暴れするコング。偽物なんか、ぽいだよぽい。
 逃げまどう観衆。しかしそこでコングは脚本家の姿を見つける。
 こいつだあ。俺の女をそそのかして逃げた間男だぁあ!

 うん。なかなか筋が通ってるよな、コング。

 こうしてコングは街で大暴れ。
 脚本家は車でコングを誘導しようとしますが(いったいどこへ?)、途中で潰されます。
 そこにさっそうと現れたのがアン。
 やっぱり俺がええのんか?
 優しいコングは、間男のことなどすっかり忘れ、アンと恋の逃避行。
 ロッキーとエイドリアンのごとく、スケート場でデート。
 しかし軍に攻撃され、ビルの上に登るコング。
 戦闘機で撃たれますが、アンはしっかり守るコング。
 しかし、コングは落ちて死んじまいました。
 そこに現れたのが脚本家。まったくなんの役にも立ってねえ。
 こいつにしてみればこんなところでしょう。
 しめしめ、本命男が死んじまって慰めるが勝ちだぜ。

 一方、下では監督が「コングを殺したのは美女だ」とかほざいてました。
 いや、どう考えてもあんたのせいだろうが(笑)。
 そんな映画でした。


キング・コング 通常版 [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

このアイテムの詳細を見る



南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ロスト・ワールド」ってどこか気持ち悪い

2009-09-29 23:53:48 | 映画
 きょう、たまたま「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」をテレビで見たんですが、たんに娯楽としてみる分にはおもしろいんですが、ちょっとつっこんでみると、なんか気持ちわるいですね、この映画。
 アメリカの病んでる部分が見える。(1と3はそんなことないんですが、どうもこの続編はそう感じます)

 まず主人公のなんとか博士の娘ですが、なぜか黒人。どう考えても人種的にちがう。
 これは母親が黒人なのか、あるいは養子なのか、そのへんの説明は一切ないんですが、イッツアメリカ。人種差別なんてどこにもないんだぜ。みたいな主張が感じられ、かえって不自然です。べつに黒人差別や異人種の親子をテーマにした映画じゃないんだったら、普通に同じ人種にしとけばいいのに。

 で、ストーリーは勝手に恐竜の島にいっちゃった恋人の科学者を追いかけて、主人公も島に渡るんですが、あとからやってきたハンターチームと主人公チームが反目します。
 で、主人公チームのカメラマン(こいつがくせ者だ)とヒロイン、ハンターチームが捕まえた恐竜を勝手に逃がします。そのせいで、けが人続出。おまけに通信機まで壊れちまった。
 さらに、怪我した子供のティラノザウルスを勝手に持ち帰り、治療。
 そのせいで両親がやってきます。
 主人公達死にそうになるわ、仲間のひとりは喰われるわ、さあ大変。
 で、ハンターチームに助けられるんだけど、このカメラマン、感謝するどころか悪態はつくわ、自分の行動が仲間を殺したことをまったく反省しないわ。(主人公も責めないしな)
 けっきょく、両チームとも通信手段を失い(ぜんぶカメラマンのせい)、危険なルートを移動するはめに。(そのせいでまた何人もハンターが死ぬ)
 しかも、カメラマン、その最中、ハンターチームのリーダーの銃から、銃弾抜き取っちまいました。
 これはまずい。子供の恐竜つれだして仲間が死んだのは、あくまでも事故だったけど、こいつはやばい。未必の故意で殺人罪に問われてもしかたないところ。
 案の定、ティラノザウルスが襲ってきたとき、弾が出なかったせいで、何人も殺されました。
 もう、どう考えてもこいつ諸悪の根源です。
 そういうやつって、こういう映画じゃ途中で殺されるのがパターンですが、こいつは死にません。
 それどころか救助にきたヘリコプターの中で、「俺はあいつの銃から弾抜いてやったぜ」と自慢げに語ります。
 こいつ、一切反省してません。それどころか、正義の味方のつもりです。

 で、こいつが最後まで生きてるのが容認されるところを見ると、多くのアメリカ人にとっても、こいつは正義なんでしょう。

 俺たちの大好きな恐竜を守った英雄だ。悪いハンターなんか何人死のうが知ったことか!
 ハンターはただ仕事で恐竜捕まえに来ただけなんですが……。

 で、ここでめでたしめでたしとはならず、ハンターを雇った会社の人、なんと親のティラノザウルスをアメリカ本土に連れ帰りました。
 こいつを見せ物にして大成功のはずが、本土で逃げだし大暴れ。
 何人も喰い殺されます。
 まあ、こうなったら警察のSWATとか軍隊が出てきて、射殺するのが正しい対処なんでしょうけど、なぜか主人公達の活躍で、もとの船に閉じこめ、島に送り返します。

 ティラノザウルスは悪くないんだよ。つれてきた人間が悪いんだい。

 なんかそういわれてる気がします。
 おまけに最後に、「恐竜はほっといてやれ。人間は干渉するべきではない」と大演説。
 なんかはっきりいって気持ち悪いです。
 


ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]

ジェネオン・ユニバーサル

このアイテムの詳細を見る



南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もうちょっとアクションがんばれ「カムイ外伝」

2009-09-21 19:00:04 | 映画
 「カムイ外伝」見てきましたが、ううむ、かなり微妙かな。
 白土三平の忍者マンガはなんだかんだいってかなり好きだったりしますが、カムイのアクション(忍術)ってあまり実写に向かない気がします。
 カムイといえば、飯綱落としと変位抜刀霞切りですが、飯綱落としといえば、樹上をサルみたいに飛び回って、追ってきた相手にしがみつき、そのまま相手の頭から下に落とす技。
 そもそも人間がサルみたいに飛び回る時点で、実写だとリアリティなさすぎ。
 ついつい笑っちまいます。
 それに落ちるシーンも、もっと他に撮りようなかったのかなぁ。迫力ゼロ。
 それに比べれば、霞切りのほうはましだと思ったけど、あんな分身みたいな表現しないで、早回しでもいいから、体術のみで表現してほしかった。

 んで、ストーリーのほうは、抜け忍カムイ(松山ケンイチ)が、やはり抜け忍のスガル(小雪)のいる島に流れ着くんですが、スガルの娘がカムイに惚れます。ただ、カムイを追っ手だと信じるスガルは、カムイを殺そうとしますが、旦那が役人につかまったせいで、ふたりで協力し助けたおかげでうやむやに。
 島にはその直後、なぜか巨大なホオジロザメが根付きます。なんの説明もなしに(笑)。
 ホオジロザメ、イルカのようにジャンプしまくり。最強のジョーズです。
 しかもそれと同時に現れたのが、渡り衆というサメ退治屋。あからさまに怪しすぎます。
 彼らはカムイに自分たちも抜け忍の集団で、追っ手から逃れるために集まった。カムイにも仲間になれと迫ってきます。
 カムイは仲間になりますが、案の定、渡り衆のリーダー不動は敵だった。
 なんとこいつ、カムイをやるのに村人全員を毒殺。スガルも、カムイに惚れてたあの子も死んじまいました。
 「見せしめのためだぁ」とかなんとかほざいてましたが、いったい誰に対する見せしめやら。
 で、最後に対決という展開になるわけですが……。

 なんか見ていて思ったんですが、追っ手だってほんとは抜け忍狩りなんてやりたくないはずなのに、どいつもこいつもノリノリで襲ってくるのはなんでなんだろうか?
 ひとりなんかは、飯綱落としのために後からカムイが組み付くと、「かかった」とか嬉しそうに叫んで、自分の体ごと刀で刺しますし。(なぜ自分が死んでまで、抜け忍のカムイを殺そうとしたのか? そのバックボーンがまるで描かれてません)
 不動に至っては関係ないやつまで皆殺しにしようとするし。
 よっぽど忍者組織は非情な組織としたいようです。
 他にも馬鹿で残忍な殿様とか、スガルの旦那にしろ、どうして疑似餌を作るのに、殿様の馬の脚を切って奪わなければならなかったのかとか(他の馬でもいいだろ?)惚れてる娘の気を引こうと、彼女の親を役所に密告する馬鹿とか、つっこみどころというか、疑問がいっぱい。
 まあ、もともとの「カムイ伝」が左翼マンガだから、そういう映画になったのかもしれないけど。

 もうちょっとアクションがすかっとしてれば、見てよかったと思えるんだけどな。


カムイ外伝-スガルの島- (ビッグコミックススペシャル)
白土 三平
小学館

このアイテムの詳細を見る




南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

娘離れできない親父大活躍「96時間」

2009-09-01 21:41:32 | 映画
 あまり見る気はなかったんですが、知ってる人がおもしろいというので見に行ったら、ほんとにおもしろかった。
 あらすじは娘を誘拐された親父(リーアム・ニーソン)が、マフィアから娘を取りもどすというだけなんですが、この親父、元秘密工作員。
 しかも娘を溺愛してます。どれくらい溺愛してるかというと分かれた女房(ファムケ・ヤンセン)に異常といわれるくらい。
 娘(歌手志望)の17歳の誕生日、プレゼントにカラオケマシーンを買っていき、娘が喜ぶと自分も大喜び。しかしその後、元女房の新しい旦那が馬を持って来やがった。
 俺はカラオケマシーンで、あいつは馬かよっ!
 親父の心の叫びが聞こえてくるようです。
 すこしは実の父親に気をつかってやれよ、娘。な?
 そして、仕事で守った歌手から、トレーナーやマネージャーを紹介され、うはうはの親父。
 これで俺の株が上がるぜ。なんてったって、あいつはしょせん馬。こっちはプロ歌手のツテだぜ。明日の食事のとき、驚かせてやるんだい。
 ところが、食事には母親まで同席し、しばらくパリに行きたい。とかぬかします。いきなりの不意打ち。しかも、ちょっと考えさせてくれというと、パパなんて嫌い。と飛び出しちまいます。
 それを見てなじる母親。
 まあ、この女は離婚して正解かもな。
 しかしなんだかんだいて、許してしまう親父。ただし、条件として、毎晩電話しろ。
 そしていざパリに着くと、電話がないのにいらいらし、夜中に別れた女房に電話し、電話掛かってこないんだけど、どうするよ?
 情けなくて涙が出るぜ、親父。
 しかし、いざ電話が掛かってくると、その場で誘拐されちまった。
 まあ、ここまではホームドラマみたいでしたが、こっからがちがう。
 親父、あっという間に敵の正体をつきとめ、パリに飛びます。
 そして、デジカメのデータから、最初に娘にアプローチしてきたナンパ師(マフィアの手先)を見つけ出し、追いかけ回します。
 そいつ車に轢かれて死亡。手がかり消えた。
 だが、そんなことでは親父は諦めない。マフィアは誘拐した娘を売春婦にするはず。そこで立ちんぼのいるところにいって、いいがかりをつけ、ケツ持ちの男を誘い出すと、そいつに盗聴器を仕掛け、敵のアジトを探ります。
 アジトの工事現場に乗りこんでいって大暴れ。
 そこで得た手がかりを元に、べつのところに乗りこんでいくと、皆殺し。もっともひとりは拷問のため、脚に電極を刺し、電気流しまくり。
 情報を聞き出すと、電気入れたまま放置プレイ。
 娘のためなら、悪人など何人死のうが知ったことかぁあああ!
 もう、ためらいなし。いっさいなし。痛快ここに極まれり。
 それどころか、昔の友達(警察のえらい人?)の家に乗りこみ、なんの罪もない奥さんの腕まで撃ったよ。(これはさすがにちょっとなあって思っちまった)
 情報を聞き出すと、奥さんに謝っといてくれ、といってぶん殴っちまいました(笑)。
 こっからはひたすら暴れまくり。
 おまえはセガールかってくらい暴れます。無敵です。
 マフィアのボスを殺し、最後にどっかのえらい人、娘を人質に取り、交渉しようとしますが、知ったことかああああ!
 まったくためらわず、娘に当たらないようにそいつの頭をぶち抜きます。
 ううむ。すごいな、親父。だけどいったいどうやって逮捕されずに戻って来れたんだ?

 ここ最近のアクション映画の中では最高の出来。


南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仮想世界の戦争と田舎の夏「サマーウォーズ」

2009-08-17 23:12:10 | 映画
 「サマーウォーズ」見てきました。
 思った以上に人が入っていてちょっとびっくり。率直な感想としてはかなりおもしろかったです。
 物語は、高校生の健二があこがれの先輩夏希に頼まれて、田舎にいっしょに帰って恋人のふりをするというラノベのような展開からスタート。
 そしたら大勢の親戚連中が集まってて、誰が誰やらわからない。
 その中のドンといえるおばあちゃんから、「夏希を命がけで幸せにできるか?」と聞かれ、おどおど。
 しかしなぜか、ばあちゃんに気に入られる。
 その夜、ケータイにわけのわからない数字の羅列のメールが着信。

 こ、これは、きっと大災害の被害者数と日時を示した暗号だ!(え、それはべつの映画?)

 数学だけは天才の健二。その暗号を解いて、送り返します。
 ところがそれはわなだった。
 次の日、世界中に広まっているネットの仮想世界OZ(よくわからないけど、現実世界とリンクしている巨大なセカンドライフみたいなもんらしい)がなにものかにのっとられて大混乱に。
 健二が送った暗号はそれのセキュリティの鍵らしい。
 健二はアカウントをのっとられて、ハッキングの犯人にでっち上げられます。
 そのおかげで、逮捕!
 なんとか誤解は解けるのですが、夏希の恋人のふりをしてたことはすっかりばればれ。
 そんなところに夏希のおじのワビスケ(ドカベンかよっ!)が帰ってくるのですが、OZを狂わせた人工知能を開発したのが彼らしい。
 おばあちゃん、激怒。
 薙刀ふるって、ワビスケを追いだします(おれは鉄平のばあちゃんみたいです)。
 そのとき、無理がたたってか、つぎの朝、ばあちゃん死亡。

 え、マジかよっ!

 マジです。しかも前夜、お約束のように、健二に「夏希を頼む」と言い残してました。
 一方、OZの中の人工知能は他人のアカウントを次から次へと奪い、巨大な怪物に。
 ついには軍事関係者のアカウントを奪い、人工衛星をコントロールして地上の原発に落とそうと画策。
 タイムリミットは二時間。それを止めるには、人工知能が奪ったアカウントを取りもどし解放すること。
 親戚の中のひとり、パソコン少年の和馬(だったっけ?)は人工知能にたちむかいますが、相手は億クラスのアカウントを身にまとった怪物。格闘では手も足も出ません。
 そこで夏希が花札で挑戦。
 親戚連中のアカウントをチップに、連勝で敵のアカウントをもぎ取っていくのですが、途中大負けして、残ったアカウントはわずかに74。敵は億単位。
 レートが高すぎて、賭けるチップがない。まさに絶体絶命。
 そのとき……。

 とまあ、そっから大逆転する話です。
 あんまり役に立っていなかった健二も、最後の最後で活躍します。
 そこで活躍しなければ殴ってやろうかと思ってました(笑)。

 いきなりラブコメの主人公になったと思ったら、いつの間にか世界を救っていたという話。

 「時をかける少女」と同じ監督の作品ですが、南野はこっちの方が好みかな?



サマーウォーズ (角川文庫)
岩井 恭平
角川書店(角川グループパブリッシング)

このアイテムの詳細を見る



南野の小説(電子書籍)「二挺拳銃お姫様」「海の底のアルテミス」発売中。ともに税込み525円。
ケータイで読みたい人は、ただ読みネットから入って、「人気作が待望の電子書籍化」というところを探してみてね。

押してね。
  ↓ 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする