南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

gooの「39プレゼント応募」にチャレンジ

2007-02-28 21:16:35 | 雑記
 なんか今gooで「39プレゼント」ってやつをやってるみたいなので、ちょっと応募をしてみたいと思います。
 なんでも三月九日には、goo三周年になるとか。
 いやあ、それでもまだ三周年ですか。ブログってあっというまにひろがっちゃったんで、もっと昔からあったように錯覚してしまいそうです。
 ちなみに商品には、ソニーのノートパソコンや、キャノンのデジタル一眼レフがあるので(どっちも当たるのはひとりだけですけど)、はげしく心惹かれてしまいました。

 応募方法はタイトルに「39プレゼント募集」って入れるのと、トラックバックを打つことだそうです。

 え? おまえ、商品ほしさにgooの手先になって宣伝してるのかって?

 ま、いいじゃないですか? 南野もデジカメほしいんですよ。あなただってほしいでしょ?

 デジカメがあれば、ブログに写真をアップできるじゃないですか。ケータイのカメラじゃ様にならないですよ。
 もちろんノートパソコンでも可。
 なにしろ南野のパソコン、メモリーが今どき256しかありませんから(え? メモリーくらい増やせよって?)。まあ、小説書くにはなんの支障もありませんけどね。


 ええっと、これだけで話を終わらせるのもなんですから、ジグザグのランキングの途中経過についてすこしだけ。
「二挺拳銃お姫様」の順位は途中経過ではかなり順調のようです。ベスト3内はちょっと無理みたいですけど、それに近いところまで行きそうです(なんとか5位を目指したいところ。かなりむずかしいですが)。
 応援してくださった皆さんのおかげです。
 まだ一日あるので、なんとか第一週目、上位で初登場といきたいところです。




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Google様、嫌わねえでくだせえ

2007-02-27 21:44:41 | 雑記
 以前、「南野海」でググると、ばばーんと最初の方にこのブログが登場すると書いたことがありましたが、異変が起こりました。
 ずずんと落ちています。なぜか最下層の方に。

 いったいなにがあったんだぁ?

 ひょっとしてこれが噂のGoogle八分とかいうやつですか?(え、ちがう?)
 それともワード様の呪いでしょうか?

 原因はまったくわかりませんが、まあ、まさかGoogleに聞くわけにもいきませんしね。
 今までが恵まれすぎていたということで、納得するしかないでしょう。

 ところで「南野海」でググってみると、おなじハンドルネームを使っている方がけっこういるみたいですね(南野の場合はペンネームも兼ねてますけど)。
 このブログ以外のブログにいる南野海さんは別人なので、お間違えのないように。
 それと気になるのは、「保育園へ行こう!」っていうマンガ(りぼんで連載されてたようです)ですね。あいにく南野このマンガは読んだことがないのですが、その登場人物に南野海というのがいるらしいです。
 それはいったいどんなキャラなのか?

 ええっと、Wikipediaから引用してみますね。

* 南野海

保育園児なのにいい男に弱い、ある意味恐ろしい園児。「きみとぼくの関係」では、大地や花と同じ中学の後輩(ちなみに2年生)。相も変わらずいい男にコロッとなびきやすいが・・・


 よくわかりませんが、なかなかいい味出してるキャラのようです。
「きみとぼくの関係」っていうのはアナザーストーリーみたいです。

 それとアクセス解析してみると、最近、「南野海」で検索をかけてこのブログに入ってきている人が何人かいます。
 なんかちょっと新鮮ですよ。

 「南野海」でググる人が、本人以外に出てきたってことです。

 なんか有名人になった気分ですよ。
 ひょっとして、ジグザグのサイトで南野の小説を読んで、「こいついったいどんなやつ?」って興味を抱いてくれたんでしょうか?

 すばらしいことじゃ、ありませんか。

 ただよくわからないのが、「南の海のワナビ」でググって入ってくる人もいるということです。

 ええっと、この人たちって、……いったい、なに?

保育園へ行こう! (1)

集英社

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   ↑ええと、それでどの子が南野海?



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なぜ南野は行頭一字下げにこだわったか?

2007-02-26 22:38:01 | 作家への道
 南野は今週、ジグザグノベルズのランキングキングに「二挺拳銃お姫様」が掲載されたとき、地の文の行頭一字が下がっていないことで大騒ぎしました。
 ブログにその経過を書いただけじゃなく、編集の人と連絡を取り、改善するよう力を尽くしました。あげくに次の日のブログで、ワードを罵倒までしてしまいました。

 南野ってなんてわがままなやつなんだ。

 そう思った方もいらっしゃるかもしれませんが、あの件は、南野にとっては大問題だったのです。

 行頭なんて、一字下がっていようといまいと小説読むには関係ない。
 そう思う方もいるでしょう。現にブログやメールなどの場合、行頭を下げないこともけっこう普通です。
 しかし、こと小説ということに関しては、地の文の行頭を一字下げるというのは鉄則です。下がっていない小説なんて見たこともありません。
 まあ、気にしない人は、仮にそう言う小説を見ても、なにも思わないかもしれません。
 しかし、小説を読み慣れた人は、読書好きの人は、たいていこう思うはずです。

 うわっ、素人くせえ。

 あるいは、こいつ、小説の書き方知らねえ。

 そう思った瞬間、読むのをやめてしまうかもしれません。

 なぜなら、小説の書き方すら知らないやつが書いた小説が、おもしろいはずがないからです。

 うぬぼれと思う人もいるかもしれませんが、南野は自分の書いた小説は、自分でおもしろいと思っています。もちろん、人によってはつまらないと思う人もあるでしょう。それは仕方がありません。なにをおもしろいと思うかは人それぞれです。
 ただし、おもしろさとは別のことで、途中で読むのをやめられるのはいやなのです。
 これは新人賞の時でも同様です。基本的な原稿の書き方すら知らないと思われれば、それだけで読むのをやめられかねませんし、たとえ、そうならないにしても、
 下読みや編集の人に、こいつは素人、と思われていいことなんかなにひとつないのです。

 だから、南野は一見くだらないとも思える、原稿作法を守ります。

 地の文の行頭を一字下げる。
 三点リーダーは「・・・」ではなく、「……」を使う。
「?」や「!」のあとは空白を入れる。

 また間違いではありませんが、古くさく感じる作法というのもあります。
 会話文の行頭(「)の部分、を一字下げる。
 会話文の終わり(」)の前に、句点を打つ。
 これは基本的にやりません。現代のエンタメ小説を研究していないと思われかねないからです。

 今のべたことの中には、小説を書かない人は知らないこともあります。それでも読書が好きな人は、これに反する書き方をされれば違和感を持つはずです。
 とくに行頭を一字下げるなんていうことは、それこそ小学校の低学年生ですら知っていることです。

 だから、南野、すこしごねたり、あるいはブログでいいわけがましいことを言いました。
 これが自分のミスであれば、しょうがありません。悪いのは自分です。しかし、送ったオリジナル原稿ではちゃんと行頭が下がっているのに、掲載されたとき、下がっていなかったので、ちょっといらだちを隠せなかったのです。

 ええ、そんなわけで、小説を書いて新人賞に送ろうとか、ネットで晒そうと思っておられる方、そういう作法は守った方がいいですよ。

 たとえば三点リーダーを「・・・」なんて書いたら、それだけでど素人確定って思われるの間違いなしですから。




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小説にも持ち込みシステムを

2007-02-25 17:33:16 | 作家への道
 きのう、マンガの持ち込みに関してすこし書きましたが、あれは緊張する反面、結果が速攻でわかるっていう点で非常にいいですね。小説の新人賞の場合、結果が出るのが、応募してから半年かかるのとかってざらですから。しかも、なにが悪かったのかまったくわからない。
 さらにマンガの場合、新人賞でも毎月やってるようなやつがありますし、結果が出るのも早いです。この点は非常にうらやましいですね。

 とはいうものの、小説でも持ち込みシステムが皆無というわけではありません。
 集英社のスーパーダッシュ文庫がやってました。
 過去形で書いたのは、以前は定期的にやっていたのに、今は年に一度くらいしかやっていないみたいなのです。
 南野、これに参加したことはないのですが、短い時間のことなので小説を読んで、批評してくれると言うことはないようです。ようはあらすじからアドバイスをするという感じで、そのあと原稿を預けると、あとで講評を送ってくれるというシステムのようです。
 結局、小説で持ち込みシステムが一般的にならないのはやっぱり読むのに時間がかかるからでしょうね。
 マンガの場合、新人賞だろうと持ち込みだろうと、だいたい30ページくらいの短編を提出するわけですから、あっという間に読み終えて、その場で助言できます。
 小説の場合、短編でもすぐには読めないですし、長編となると読むのに数時間かかってしまいます。
 まあ、そういうわけで、持ち込み希望者の原稿をその場で読んで、その場で助言っていうのは、さすがに無理だと思いますが、希望者の原稿をあらかじめ預かっておいて、あとで出版社に呼び出して感想を言うというシステムは無理なんでしょうか?
 とりあえず、検討だけでもしてほしいと思いますよ。

 まあ、編集の人は、どうせ持ち込み原稿の大半は屑だから、そんなものに時間割いてる余裕はないと思ってるのかもしれませんが、持ち込みの大半が使い物にならないのはマンガの方もいっしょだと思いますよ。

 それでも持ち込みシステムをやめず、見込みのある人にはどんどん指導していったから、世界中から注目が集まるという、今のマンガ界の繁栄があるんじゃないんですかね?

 あまり愚痴ばかり書いてもしょうがないので、マンガ持ち込みのネタの続きを。

 大手週間マンガ誌から相手にされず、小説を書いていた南野ですが、ときどき、ぶり返すというか、病気のようにマンガを描きたくなるときがあります。
 まあ、だいたい小説の方に行き詰まったときですね。
 このときも、悪魔がささやくんですよ。

 四コマまんがなら、なんとかなるんじゃね?

 いや、四コマじゃ喰っていくのが大変だとか、次から次へとネタをひねり出さなきゃなんないとか、理屈ではわかってるんですが、ついつい悪魔の誘惑に負けず、チャレンジしてみたくなったのです。

 それで、某四コママンガ専門誌にGO!
 結果はもちろんだめだめでしたよ。それでも、前回のやつよりは、多少はおもしろいかも。
 今回も一枚だけ晒します。



 ど、どうですか? やっぱりつまりませんか、そうですか。







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かつてやったマンガの持ち込み

2007-02-24 18:39:30 | 作家への道
 南野は今でこそ、小説家になるとかほざいてますが、もともとはマンガ大好き少年でした。そんなわけで、とうぜんマンガ家になろうと思ったことも、今までの人生で何度かあります。

 しかし、どう考えても才能ありませんでした。

 いや、なんて言うか、あとで読み返してみると、自分の作品ながらつまらなくてしょうがないんです。

 この点、小説に関しては、南野すくなくとも自分で面白いと思ってますから。
 才能という点では、小説家の才能の方が勝ってると、自分では固く信じています。
(まあ、新人賞でもそれなりに予選を通過したという結果も出しています。ちなみにマンガの方は皆無でした)

 両方のワナビを経験した南野としては、どっちが大変かといえば、やっぱりマンガの方が大変だと言わざるを得ません。
 削られる体力がちがいます。マンガの方は若い内でないととても体力持ちません。
 なにせ小説の方はワープロでぱかぱか書けますけど、マンガの方はそうはいきません。デビュー前ではアシスタントなんか使えませんから。背景の細かいところまでぜ~んぶ自分で描かないとしょうがないんです。

 ではどっちの方がデビューしやすいか?
 これは南野の独断と偏見ですが、あくまでもおもしろさが同じレベルの話として、マンガ家の方がデビューしやすい気がします。
 なぜなら、マンガ家は読み切り一本が雑誌に載ればとりあえずデビューですが、小説家の方は、基本的に本を一冊出したときにデビューですから。
 それにマンガの編集者の方が、新人を育てようという気構えが強い気がします。(こんなことを書くと、小説の編集者に怒られそうですが)
 どの出版社でも、基本的に持ち込みをしている点でも、マンガ家はデビューしやすいんじゃないでしょうか?
(ただし、マンガ家の場合、デビューしたあと、連載の壁というもうひとつの難関があって、それをクリアしないと喰っていけません)

 しかしそれでも南野の場合、マンガ家デビューはできませんでした。
 もちろん、持ち込みもやったことがあります。
 某大手出版社の週間青年誌にもいきました。
 すっごい緊張しましたね。今まで新人賞に投稿したことはあっても、生の意見なんか聞いたことありませんでしたから。
 なにを言われたか、よくおぼえていませんが、「絵が古い」とか「今まで誰かがあったことをくり返してるだけ」とかそういうことを言われたような気がします。
 それとはっきりとは言われませんでしたが、けっきょくはつまらないってことなんでしょうね。
 だってしかたないですよ、南野さっき、ひさしぶりに目を通して、あまりのつまらなさに愕然としました。
 絵が下手だとか古いとか、あるいはストーリー展開に新しさがないとかいう前に、つまらないんですよ。はげしく。

 よくこんなものを持っていって、プロになりたいだなんて言えたものです。

 すくなくとも、小説の方は、これよりは数段上のレベルの物を書いてると思いました。
 それでも描いた直後は興奮してて、これでも傑作だと思ったんでしょうね。

 いったいどんな物を描いていたのか? ちらっとだけ見せたいと思います。
 とてもぜんぶは晒せません。(あまりにつまらないストーリーが恥ずかしくて)
 ですから、一枚だけ。

 こんな感じです。


 一枚だけじゃ、どれくらいつまらないかわからないかもしれませんが、とにかくつまりません。
 思うに、描ける絵に合わせて話を作ったけど、そっち方面には才能がなかったってことなんでしょうね。
 やっぱり、自分がほんとうに書きたい話を書かないとだめなんですよ、きっと。

 小説なら、とりあえず自分が書きたい話を書けますから。自分の文章力に合わせて書く話を選ぶなんてことはしません。
 だから南野は小説に転向してよかったと思っています。

 小説の方でも、マンガみたいに持ち込みってやってくれないんですかね?
 せめて、新人賞で一次予選を通ったものに対して講評を送るとかしてけると、助かるんですが。(一部ではありますが、例外です)
 その方が応募数が増えて業界に活気が出ると思いますよ、出版社さん。




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ワード様の呪い

2007-02-23 22:38:06 | 作家への道
 きのう、ジグザグノベルスのランキングキング連載開始した「二挺拳銃お姫様」のことを書きました。そのとき、地の文の行頭がなぜか下がっていない(応募したテキスト原稿では下がっているのに)というようなことをのべていますが、原因がわかりました。

 ワード様の呪いです。

 以前、南野はこのブログで、「ワード対一太郎」という記事で、さんざんワードのことをこけにしましたが、そのせいで呪いがかかってしまったのです。

 ええっと、半分冗談ですが、半分は本気です。

 いったいどういうことか?
 じつは「二挺拳銃お姫様」の初稿は、けっこう前に書かれました。そのあと、何度か手直しをして今の形になったのです。
 そして初稿はワードで書き、最終段階では一太郎を使いました。
「え? だから呪いがかかったって言いたいの? 正気?」
 そう言いたい気持ちはわかりますが、もうちょっと聞いてください。説明します。

 最初に使ったワードは、じつは古いワードで(たしか97)、初期設定でスペースキーを押すと、半角スペースになる仕様になっていたのです。
 なぜそうなのかは知りません。南野はなにも設定をいじっていないので、そういうものなんだと思います。しかたないので、南野は行頭一字下げるとき、スペースキーを二回連打してました。
 手直しに使った一太郎は、普通にスペースキーを押すと、全角スペース(つまり空白一字分)が入ります。
 その結果、どういうことになったか?
 行頭の一字下がっている分ですが、ワードで書いた文は、半角スペースがふたつ並び、一太郎で書いた文は全角スペースが一個分入っているということになったのです。つまり、一見、まったく同じに見えても、ちがうスペースがひとつの原稿に混在していたことになります。
 これはテキストデータに変換しても変わりません。
 南野はそんなことにまったく気づいていませんでした。
 そしてデータを出版社に送り、向こうで処理する段階で異常が起こったのです。
 どうやら、半角スペースがふたつ並んでいるものを、スペース一個分として認識しなかったようなのです。
 そのために、行頭一字が下がらない。ただし部分的には下がる(一太郎で書いた分)という異様な表示になってしまいました。

 どうです? ワードの呪いということに納得していただけたでしょうか?

 さいわい、リーフ出版さんが、すばやく対応してくださったので、今は正しい表示に直っています。

 というわけで、みなさん、安心して「二挺拳銃お姫様」を読んでくださいね。

 いやあ、それにしても、ワードってほんとうに怖いですね。

 え? おまえがアホなだけだって? すみません。

 (立て前)これに懲りて、ワード様の悪口は二度と言いません。だから呪わないでください。
 (本音)死ね、ワード。



 一週間に一度だけお願いするつもりでしたが、話題が出たのでもう一度。(うざいと思っておられる方、ご勘弁を)
「二挺拳銃お姫様」、読んでおもしろかったら投票してくださいね。皆様の投票が、南野をプロデビューに導いてくれるかもしれません。


 ジグザグランキングキングはこちらから
 http://zigzagbooks.jp/novels/ranking.html

 電子書店パピレスのただ読みNETからもいけます。
 http://www.tadayomi.net/light/

 いずれも無料で読めます。
 毎週、更新ごとにひとり一票だけ有効です。








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冬場の自炊は鍋が楽

2007-02-23 15:28:46 | 雑記
 南野、食事に関してはわりと気を使っていて、外食だけじゃ栄養が偏るのでけっこう自炊します。とは言ったものの、毎日のこととなるとやはりめんどくさいのが本音。
 たまにはこったものを作るのも楽しいですが、ついつい出来合いのものですましがち。そんな南野の冬も味方はもちろん鍋。
 スーパーに行けば、アルミ箔の鍋に入った一人前の鍋があります。水と既製のスープを入れて火にかけるだけ。中身を食べ終わった時点でご飯を入れて、もう一度火にかけて卵を入れればおじやになって二度楽しい。
 楽ちんで、おいしく、暖かい。後片付けも楽。いいことずくめです。値段だってそれほど貼りません。
 しかも、今どきのスーパーには、ちゃんこ鍋やら、もつ鍋やら、豚キム鍋やらいろいろ種類も選べます。
 とはいうものの、たまには豪華な鍋、変わった鍋も食べたいじゃありませんか。
 パックになったやつじゃなくて、自分で具を選ぼう。スーパーを物色します。
 まずスープ。
 なんか豆乳鍋のもとが目につきます。うまそうです。
 でも量が多い。二、三人用だから仕方ありません。
 まあ、なんとかなるだろう。
 南野はアバウトです。それにけっこう喰う量も多いです。
 だから籠に入れました。
 豆乳鍋には豆腐がつきものだろう。
 とうぜん、豆腐も買います。
 野菜だって必要です。にんじん、タマネギ、キャベツ、えのき。その辺をてきとうに買います。なんかかなり量が多くなったような気もしますが、気にしません。
 冬の鍋と言えば、やっぱり牡蠣だろう。
 たいした根拠もなく、牡蠣を籠に入れました。
 家に帰ってぜんぶぶっ込んだところ、けっこうな量です。

 いやあ、でもこれうまいですよ。

 なに鍋なんだか知りませんけどね。
 ただ、それだけで腹がふくれて、ご飯と卵を入れたおじやを平らげたときは、明らかに食い過ぎでした。腹がぱんぱんです。

 いやあ、南野、ダイエットしてたはずなんですけどね。







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いよいよ「二挺拳銃お姫様」がはじまったよ!

2007-02-22 20:39:08 | 作家への道
 木曜日恒例のジグザグノベルスのランキングキング更新来ました。
「正義の味方は三時から」と入れ替わりに、「二挺拳銃お姫様」がはじまりましたよ。

 おお? タイトルが星条旗だ。

 え~っと、意味不明だと思いますが、ジグザグのサイトに行ってご自分の目で確かめてみてください。これは星条旗としか言いようがありません。
 なんというか、画期的じゃないですか。
 ついでに言うと、これはけっして南野のリクエストじゃありませんよ。

 イラスト、いいんじゃない?

 とくに千姫様がすっごいキュート。

 なんか、ひいき目かもしれませんが、他のイラストより目立ってませんか?

 イラストの坂本アカネさんには大感謝です。ちなみに坂本アカネさんのサイトはこちら。
 イラストは、ただ読み.netで見る方が全体が見えていいと思います。
 ただ一点だけイラストの訂正をさせていただきますと、銃がちがいます。千姫の左手の銃はスーパーレッドホーク。大型のリボルバーが正解です。
 あ、いや、文句を言ってるようで、すみません。南野はでっかくて強力な銃はかっこいい。とダーティーハリーやドーベルマン刑事で刷り込まれてしまったもので。ちょっとだけこだわります。

 そんなわけで(どんなわけだよ?)、南野は期待を込めて、サイトからページを開きました。
 はげしい違和感が。

 あれ? 行頭が一字下がってない?

 なぜかわかりませんが、そうなってます。いや、ところどころ下がっているところもあります。なんか、読みづらいじゃないですか。
 変に思って、南野はマイドキュメントに入っている「二挺拳銃お姫様」のテキストデータを開きます。ちゃんと行頭は下がってます。一太郎で開いても、ワードで開いてもちゃんとなっています。いったいどういうことでしょう?

 はげしく気になります。

 理由はわかりませんが、データを送ったあと、向こうで開く段階でそういうふうになってしまったのでしょうか?
 まあ、いまさらどうしようもありません。
 南野としては非常に気になりますが、読む方はそういう細かいことはきにせずに、読んでいってください。
 前回「正義の味方は三時から」のときは、一回の掲載文が長すぎたという反省点をふまえて、気軽に読める長さで区切ったつもりですので、ちょっと試しにって感覚でけっこうですから、読んでみてくださいね。

 読んでみて面白いと思った方は、南野の応援の意味で、ぜひ投票してください。
 人気が出れば、ひょっとして南野プロデビューということもありえますから。

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はじめて電撃hpを買ったとき

2007-02-22 00:04:55 | 作家への道
 今週は電撃についてずっと語っていましたが、きょうは南野と電撃の出会いについてちょっと書いてみたいと思います。

 南野は中学生のころから電撃文庫が大好きで、電撃hpも毎号欠かさず買っていました。むさぼるように読んでいく内に、自分でもこんな小説を書いてみたいと思いました。そして、ライトノベルを書くことに嵌っていったのです。

 っていうのは、大嘘で、南野は中学時代に電撃文庫なんて読んだことがありません。そも そもありませんでした。
 じゃ、高校時代か? いえ。大学時代? それもちがいます。
 かなりおとなになってからです。

 おとなになってから、電撃文庫に嵌って、ライトノベルを書き出したのか? はずかしいやつ。

 じつはそれもちょっとちがいます。
 南野は当時、ミステリー作家になりたくて、メフィスト賞に投稿していました。
 何度書いても、ボツ。この賞は編集者が手分けして読んで、メフィストという雑誌の中で公開討論をするという形で評されます。見所のあるものは上の方で数行に渡って批評が書かれ、そうでないものは下の方で一行コメントという感じでした。
 南野の書いたものは、どれも下の方で一行のコメントが付くだけ。
 たしか、三度目の投稿だったと思います。女子高生のコンビを主人公にしたどたばたコメディ調の本格ミステリーを投稿したとき、下の方でこんな感じのコメントをつけられました。

「キャラは立ってておもしろいけど、ライトノベルに出したら?」

 いや、雑誌は処分してしまったので、正確じゃありませんが、そんなような意味です。
 この時はじめて南野の中に、ライトノベルという選択肢ができたのです。
 それまでライトノベルは読んだことがありません。
 いえ、正確に言えば、そう思ってました。
 だけど、ライトノベルとは意識せずに、そういうようなものは昔読んでいたようです(そのころはライトノベルという言葉はなかった)。
 たとえば、新井素子さんの一連のシリーズとか、「ウルフガイ」(ヤングとアダルト両方)、「幻魔大戦」、「キマイラ」、「サイコダイバー」、「ダーティーペア」、「みのりちゃんシリーズ」、「グインサーガ」などなど(え~っ、ライトノベルかどうか、はげしく微妙なものも混じってますが、今回はそれは議題にしません)。
 それにそもそも、当のメフィスト賞ですらはげしくライトノベルチックなものを出していました。
 なんだかんだいって、南野にはライトノベルを書く下地はすでにできていたようです。

 それで試しに出してみようとして、白羽の矢を立てたのが電撃大賞だったような気がします。
 公募ガイドで募集要項はわかったのですが、どうやら電撃hpという雑誌を出しているようです。そこで南野はそれを買ってみようと思いました。
 売ってません。
 当時、家の近所には四件の本屋があったのですが、そのどこにもありませんでした。「ドラゴンマガジン」というのはありました。でもそのそばにも、電撃hpは置いてなかったのです。
 時期がずれていたせいか、新宿の紀伊国屋にもなかったような気がします。

 はじめてその雑誌の姿を見たのは、秋葉原のちょっとマニアックそうな本屋でした。

 南野はじつはほとんど秋葉原にはいったことがありません。そのときは、たしか小説を書く段階で、ハードディスクを内蔵した監視カメラのことを調べたくて、秋葉原にいって店員に話を聞いてきたような記憶があります(当時、南野のパソコンはネットにつながっていなくて、ネットで調べるという考えが浮かびませんでした)。
 
 そこの本屋には、最新号だけじゃなく、バックナンバーがずらっと並んでました。
「おお。これがそうか?」って感じで、買っていくことにします。
 ただ、なんというか……。

 エロ本買うより勇気がいったような気がします。

 エロ本買う男はふつうですが、おとなのくせにこんな雑誌を買うのはなんていうか……。

 俺はだめ人間だぞ、って公言してるような気がしたんです。

 いやあ、今では「ドラゴンマガジン」だって(こっちの方がさらに恥ずかしい気がする)平気で買えますけどね。
 まあ、自意識過剰ってやつだったんでしょう。本屋の店員なんてそんなこといちいち気にしないに決まってます。(……ですよね?)

 こうして電撃作家ワナビになった南野は、電撃大賞に毎年応募するようになりました。めでたしめでたし。

 ちなみにはじめて買った電撃文庫は、阿智太郎さんの「なずな姫様SOS]だったような気がします。忍者と姫のおバカな話。楽しかったです。

 では、南野が忍者と姫の話を書くとどうなるか? 
 こうなります。
 ジグザグノベルスのランキングキングで「二挺拳銃お姫様」がはじまります。
(ええっと、二月二十二日の夕方くらいからになるはずです。それまでは載っていません)
 どんな絵が付くか、今から楽しみです。



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ケツバット女は青春小説だった

2007-02-21 02:15:04 | 読書
 ここ数日、今年の電撃小説大賞について語らせてもらいました。
 きょうはお題は銀賞の「なつきフルスイング!」です。

 南野はてっきりスラップスティック色の強い、どたばたコメディだと思ってました。なにせサブタイトルが「ケツバット女、笑う夏希。」ですからね。
 たしかにそういう一面もありますが、作者がほんとうに書きたかったことは別のようです。

 じつはこれ、ストレートな青春小説でした。

 怪我や、いじめ、虐待などによって、挫折したり、くじけたり、逃避したりしている若者たちへの応援歌だったのです。

 なんらかの障害によって夢を絶たれた主人公やその周辺の人たちは、『夢』を見ることで現実から逃避しようとしています。作者はそれを『夢魔』と称し、夢とはちがうものだと言いたかったんじゃないでしょうか?

 そこを見すえ、そこにむかって努力していく、目標としての夢。
 現実がつらいが故に、それをごまかすための『夢』。
 作者は、そんな『夢』はぶちこわし、ほんとうの夢を取りもどせと言いたいような気がします。
 その象徴が、ケツバット女のなつきです。

 作者は、夢魔憑きの少年たちのけつをバットで叩くことで、夢魔をたたき出すというむちゃくちゃな設定にしました。
 しかしそのストーリー展開はストレート。よけいな捻りを加えずに、挫折した主人公たちを応援するかのような熱い展開。

 南野はこう感じました。
 これって「世界平和は一家団欒のあとで」と真逆のベクトルだよな。って。

 ここで両者をちょっと対比してみたいと思います。
「世界平和は一家団欒のあとで」は基本設定はラノベの王道ど真ん中。しかしストーリー展開は捻っています。
 逆に「なつきフルスイング!」は基本設定は妙ちくりんなのですが、ストーリー展開は基本に忠実で、ストレートです。

 どちらがいいとか悪いとか言う問題ではないのですが、個人的には「なつきフルスイング!」の方に好感を覚えました。
 変に捻りまくった話よりも、ストレートで熱い物語のほうに惹かれるのです。

 ここでそういう観点から、入賞作四つを比べてみましょう。
「ミミズクと夜の王」、捻りなし。ある意味読者の望む方向にストーリーは流れていく。
「扉の外」、ストーリー展開が読めない。アクロバット。そして読者は着地した場所に驚く(あるいは怒る)。
「世界平和は一家団欒のあとで」、こういうストーリー展開だろうと思ってると裏切られる。
「なつきフルスイング!」、見た目にだまされて一途なストーリー展開。

 こんな感じでしょうか。

 野球のピッチングに例えると(べつに野球ファンじゃありませんが、一般的にわかりやすいので)、こういうふうになります。

「ミミズクと夜の王」、握りを見せての強速球のストレート。
「扉の外」、魔球。
「世界平和は一家団欒のあとで」、ストレートと見せかけてフォーク。
「なつきフルスイング!」、変化球と思わせて強速球のストレート。

 いや、異論のある方もいらっしゃるでしょうが、あくまで南野の感じ方です(別の意見がある方はどんどんコメントしてください)。

 こうしてみると、じつに多彩です。
 やはり電撃小説大賞はレベルが高いと思わざるを得ません。
 いや、べつに南野が落選したから言ってるわけじゃありませんよ。

 え? じゃあ、落ちたおまえの作品はどんなのだって?

 う~ん。魔球を投げようとしたら、打者に当たってしまってってところですかね。

なつき☆フルスイング!―ケツバット女、笑う夏希。

メディアワークス

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もうひとつの金賞「世界平和は一家団欒のあとに」とは?

2007-02-19 22:29:09 | 読書
 アクセス解析できのうのアクセスを調べてみると、なんとアクセス人数もページビューもブログはじまって以来のにぎわいでした。
 どうやらgooやgoogleから「ミミズクと夜の王」を検索して入ってきた方が多いです(ミミズク大人気ですね)。「扉の外」の人もいました。
 いやあ、やっぱり話題の新刊について書くと、アクセスが増えるんですね。
 NEXT賞やブロークンフィストのことを書いたときは、こうはいきませんでしたよ。
 それと「扉の外」のことを書いたとき、最後の方に、ネットでの人気は今ひとつと書きましたが、どうやらそれはちがうようです。
 評価、まっぷたつに割れてるらしいです。
 否定派の意見としては、いっさいの謎を解決しないで終わっている点に批判が集中してるようです。
 これはある意味、もっともな意見なんですが、作者が書きたかったことは、誰がなんの目的でこんなことをしたかではなく、その結果どうなったか? だと思うんです。
 だから南野はこれでいいと思うんです。背後の黒幕の陰謀について書き出すと、かんじんの、予期せず戦争(ゲームではありますが)に巻きこまれた少年(というか主人公以外少女ですが)の葛藤や変化といったものが薄くなってしまうような気がします。

 まあ「扉の外」の話はこれくらいにしておくとして、今回の電撃小説大賞には「扉の外」とならんで、もうひとつの金賞があります。
 今回はそれについて述べてみましょう。

「世界平和は一家団欒のあとに」、それがタイトルです。
 結論から言えば、「扉の外」「ミミズクと夜の王」ほどのインパクトはありません。ふつうにおもしろいライトノベルを目指したって感じですね。
 ただ王道ど真ん中かと言えば、けっしてそうじゃありません。
 妙にひねってあります。
 基本設定は、さまざまな超能力を持った家族がいて、なぜか世界平和のために戦っている。そういう話です。
 途中から、生命を生み出したり、使者を蘇生させる力は『神』によって排除させるとか、主人公の過去のトラウマとか、妙な設定が絡んできます。
 それにせっかく家族そろって正義の味方なのに、個別に悪と戦っていたりします。
 南野はそのへんがどうもまずいのではないのかと思うのです。
 作者はあるいは、ストレートすぎるストーリー展開を嫌ったのかもしれません。
 また、家族愛ということを強く書きたかったのかもしれません。
 でも、どうなんでしょうね? それこそもっと王道ど真ん中でよかったんじゃないでしょうか?

 正義の味方家族という基本設定ならば、誰もがまず考えるストーリーはこんな感じじゃないんでしょうか?

 超能力を持った家族が、力を合わせて巨大な悪を痛快にたたきつぶす。

 たしかに単純でありふれたストーリーかもしれません。

 でも、それじゃだめなんですかね?

 もし、南野がこの設定で書くとすればたぶんそういう話にするでしょう。
 また南野がもし中学生だったとしたら、そういう話こそ読みたいんじゃないかと思いますよ。

 家族愛とか、家族内の葛藤というものは、戦いの中で十分書くことができるはずです。たとえば、誰かがつかまって人質になるとか、戦略の面で意見が食い違ってチームワークが乱れるとか。
 それに王道のストーリーといっても、キャラづけや、戦い方などでオリジナリティは出せるはずなのです。

 あるいはそれは南野の幻想で、じっさいにそんな作品を出せば、「オリジナリティなし」ってことでばっさり切られるのかもしれません。

 それでも南野としては、それぞれの家族キャラの見せ場を作りつつ、力を合わせて悪の組織と戦う話を読んでみたかったと思います。

 ……だ、だめですかね?

 一次落ちしたワナビがえらそうなこと言ってすいません、作者の人。

世界平和は一家団欒のあとに

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「扉の外」に打ち勝った「ミミズクと夜の王」とはいったいなにか?

2007-02-18 16:45:20 | 読書
 前回の記事で、南野は「扉の外」を絶賛しましたが、これは電撃小説大賞の金賞(次席)で、大賞ではありません。
 ではこれを打ち破り、みごと大賞に輝いた「ミミズクと夜の王」とはいったいどんな小説なのでしょう?
 じつはこれは「扉の外」とはまた違った意味で、衝撃的な作品なのです。

 ではいったいなにが衝撃的なのか?
 それは電撃がこれを大賞に推したこと自体が衝撃的なのです。

 は? おまえはいったいなにを言っているのだ? と思われるかもしれませんが、このことを語るには、ライトノベルとはいったいなにか? という話になってしまいます。

 じつはこれには決まった定義はありません。
 ただ一般的なイメージで言えばこんなところでしょう。

「マンガとかアニメみたいな小説のことだよ」
「表紙がアニメ絵で、ところどころにやっぱりアニメ絵の挿し絵が入ってる小説」
「今風のジュブナイルのことだろ?」
「軽いファンタジー小説のことだよ」
「萌え萌えな女の子が出てくる話だよ」
「出してるレーベルによるんだよ。電撃とか富士見出だしてればライトノベルさ」

では「ミミズクと夜の王」はライトノベルなのでしょうか?

 はげしく微妙です。
 まずこの小説は、あまりマンガっぽくありません。むしろ童話か児童文学に近いでしょう。
 ファンタジーであることは間違いありませんが、ライトノベルのファンタジーとは一般的に剣と魔法の世界か、あるいは現代の日常になんらかのファンタジー要素を突っこんだものが主流です。
「ミミズクと夜の王」のそのいずれでもありません。異世界ファンタジーであることは間違いありませんが、主人公は剣や魔法で戦ったりはしません。
 主人公は少年ではなく、女の子。それも美少女という設定ではなく、ちょっと足りないところのある奴隷の女の子。萌え路線からは著しく外れてます。
 そもそも主人公ミミズクの夜の王に対する思いは恋愛ではありません。ラブコメの要素が皆無です。
 また、あちこちにギャグがちりばめられているということもありません。
 それでいて、読み出すとついついのめり込んでしまうおもしろさがあります。
 これは本来、児童文学の賞に応募すべき作品なのではないのでしょうか?
 それもエンターテインメントよりのものではなく、純文学系の児童文学の新人賞に。(児童文学と一般小説の違いを論じてしまうと、はげしく脇道にそれるのでここではのべません)

 独断と偏見で言わせてもらえば、これは他のライトノベルの賞に応募したなら、けっして賞は取れなかったのではないでしょうか?
 とくに、テンプレがあるとしか思えず、その中で個性や斬新さを出せと言っているとしか思えない某賞(怖くて名前出せません)などでは、おそらく一次で落ちているでしょう。

 それほど、カテゴリー的に言えば、ぎりぎりの(というか、一歩はみ出している)作品でしょう。

 電撃編集部もそんなことは百も承知のはずです。
 それは作品中にいっさい挿絵をはさまなかったことや、萌え絵やアニメ絵からかけ離れた表紙をつけたことからも明らかです。

 ここ数年、ライトノベルをリードしている電撃文庫は、ライトノベルの新たな方向性を打ち出そうとしているのではないでしょうか?

 そうでなくても電撃はここ最近、有川浩などの作品をハードカバーで売り出し、結果を出してきています。

 ライトノベルはいま、一皮剥けて、新たなレベルに進化しようとしているのかもしれません。

ミミズクと夜の王

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今年の電撃大賞はものすごいことになっている

2007-02-18 01:20:36 | 読書
 ちょっと出遅れましたが、今年の電撃大賞の入賞作品をいくつか読んでみました。
 南野自身も投稿し、落選した賞で、受賞作をあれこれ言うのはよくないかなとも思ったのですが、とりあえず読んでみた二作品が、ちょっとすごいことになっていたものですから、やはり語らせてもらいたいと思います。けなすと負け犬の遠吠えにしか聞こえませんので、基本的にほめる方向で。
 先に読んだ「ミミズクと夜の王」を先に語ろうと思っていたのですが、きょう、一気読みした「扉の外」があまりに衝撃的だったものですから、こっちのほうをまずはじめに語らせてもらいます。

 いやあ、正直言ってたまげましたよ、これ。こんなのには勝てません。

 ライトノベルなんて幼稚だとか、つまらないとか思っている方には、ぜひ読んでもらいたいです。

   *

 ストーリーは高校生の主人公たちが、目をさますシーンからはじまります。
 彼らは知らない間に意識を失わされ、気づいたときには別の場所に移されていました。そこで、コンピューターがそこでの生活のルールを説明しはじめるのです。

 この冒頭、誰もが「バトルロワイヤル」を連想するでしょう。しかし、互いに殺し合いしろなどと命令されることはありません。逆に暴力厳禁の命令が出ます。

 ルールは、「暴力をふるうな」以外は「部屋から出てはいけない」くらいです。

 さらにコンピューターはここで生きていくための方法を教えてくれます。
 一日二回、ポイントをくばられます。それを換金(というか、カードに換えて、食料や娯楽設備に使える)するか、スペードをふやすか。
 そのスペードとは、部屋に設置されたマップ(モニターで表示される)に表示されるのですが、それがなにを意味するのか、コンピューターは教えてくれません。

 コンピューターはほんとうに大事なこと。裏のルールはなにひとつ教えてくれないのです。

 そしてストーリーが進行するにつれて、主人公たちは、読者とともに、そのルールを知っていくのです。
 これはカイジの限定じゃんけんにそっくりな展開です。
 え~っと、カイジってなんだ? っていう人はヤングマガジンコミックスの「賭博黙示録カイジ」を読んでくださいね。最初の限定じゃんけん編は、歴史に残る名作です。



 警告! これより先、「扉の外」に関して、思いっきりネタばれさせてもらいます。
 ライトノベルファンで、これから「扉の外」を読もうと思っている方、ご注意ください。





 なんだ、パクりかよ? と思った方、早まらないでください。
 たしかに話が進むにつれて、仕組まれているルールがわかってくるという点では酷似していますが、その展開はまるでちがいます。

 最初のうちはみな、だらだらと無気力で過ごしていました。ある意味平和に。
 その内、主人公たちはスペードが武器であることに気づきます。
 そしてマップ内には敵がいることも。
 敵のスペードは自分たちのスペードとぶつけ合うことで相殺することもわかってきました。
 相手の正体もわかりませんが、負けた場合はダイヤ(この世界での貨幣)の支給がたたれることは最初の説明でわかっていました。(それでも生命維持の最低限ものは得られる)
 そのことがわかって必死になるのです。
 そして相手への恐怖から、食料や娯楽を減らして、ダイヤでスペードを買うようになるのです。

 主人公たちはようやく自分たちが戦争をしていることに気づきます。

 たしかにゲームかもしれませんが、負ければ配給はとまります。食料を買うことはできなくなり、水とわけのわからないゼリー(最低限の栄養が確保される)で生きながらえていくしかなくなるのです。

 さらにストーリーが進むと、別のことがわかってきました。
 敵国は七つ。それは自分たちの学校の他のクラス。そして他のクラスを支配すれば、そのクラスの配給を自分たちが得ることができる。その分、食料を減らさずにスペードを買うことができるようになります。

 そこから先は、そのマップは世界の縮図になります。
 核が開発される前、世界中で植民地支配をおこなったように、本格的に戦争が勃発します。
 モニター上は、スペードのつぶし合い。現実の世界では食糧の奪い合いです。
 このことにより、他のクラスが明確に敵同士になるだけでなく、クラスの中でも確執が起こり始めます。

 きっと生徒たちはこれまでは誰もが、「平和が大事」とか「政治家はちゃんと仕事しろ」とか無邪気に思っていたことでしょう。しかし、自分たちが知らないうちに当事者になっていたのです。国の責任者であり、戦争を始めた当事者に。

 主人公はある事情から、部屋を(つまり国を)たたき出され、出てはいけないはずの外の世界にいきます。そこから他のクラス(つまり敵国)に受け入れられ、そこでなにが起こっているのかも自分の目で見ます。
 さらに第二の国からもはじき出され、もうひとつの国へ。
 その間、八つあった国は、支配され、みっつの国になります。もう完全に世界のシミュレーションです。
 そんな中、みっつの国のリーダーである女生徒たちが、首脳会談を開きます。
 この事態をいったいどうすればいいのか?

 さあ、いったいどうなるんでしょうね?

 ネタバレはここまでにします。
 興味がある人はぜひ読んでみてください。

 これは大賞ではなく、次席の金賞ですが、南野は今年だけでなく、過去をふくめ電撃大賞の最高傑作なのではないかと思っています。(いや、もちろんぜんぶ読んでるわけじゃありません。南野が読んだ範囲ということで)

 ただ、ネットでの評判はなぜか今ひとつのようです。なんでかな?


扉の外

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「いらっしゃいませ、こんにちは~っ」はやめろ

2007-02-16 22:53:15 | 雑記
 全国規模の某古本屋で、ひっきりなしに店員が「いらっしゃいませ、こんにちは~っ」って叫んでるのがみょうに気になります。
 あれを聞いてると、なんていうか、いらいらしてきます。

 そもそもあれって、なんのため、っていうか、誰のためにやってるんでしょうね?

 はっきりいって、とても客のためにやっているとは思えません。
 たいていの客は、あれを聞いて、「うるさい」とか「うざい」とか思ってないでしょうか?(ひょっとして、南野だけ?)

 そもそも店員は客の顔なんか見ちゃいません。
 客へのあいさつなら、客の顔を見て、笑顔でするのがとうぜんでしょう?(もっともあの頻度でそれをやってたら、作業になりませんが)
 なぜ、彼らは客の顔を見ることもなく、作業をし続けながら、えんえんと叫ぶのでしょう?
 中学の部活で、野球部の一年生が後ろで球拾いをしながら、「こっちこ~い」とか叫んでいた(叫ばされていた)光景を、南野は思い出してしまいます。
 心のこもっていない、機械的なあいさつなどいりません。

 それと「いらっしゃいませ」と「こんにちは」を続けて言うことにも違和感があります。

 たとえば、生徒が職員室に呼び出しを喰らって入るとき、あるいは会社で部下が上司の部屋に呼ばれたとき、
 「しつれいします、こんにちは~っ」とはぜったいに言わないでしょう。

 あれを言わせてる人(社長?)は、変に思わないのでしょうか?
 大げさに言ってしまえば、日本の習慣破壊ですよ。

 南野の意見を言わせてもらえば、あいさつをするのなら、「いらっしゃいませ」と言うべきだと思いますし、客が入ってきたとき、近くにいる店員が一度言えば十分でしょう。

 頼むからやめてください、いらいらします。




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号外、号外! ジグザグで次週より新連載開始でぇ!

2007-02-15 21:13:49 | 作家への道
 木曜日、恒例のジグザグノベルスのランキングキング、更新の日です。
 いよいよ賞味期限の切れた「正義の味方は三時から」、ついに18位です。下から数えてよっつめですよ。
 まあ、仕方ありません。このブログの読者のどれだけの方が読んでくださったかは知りませんが、応援してくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。
 さすがにもう、投票してくれとは言いませんが、来週の木曜日にはサイトから落ちるので、興味のある方は今の内に読むなり、ダウンロードするなりしてください。

 ええっと、こっからが本題です。

 次週、二月二十二日、木曜日より、「正義の味方は三時から」と入れ替わりに、南野の新作がアップされます。新連載ですよ。

 タイトルは「二挺拳銃お姫様」。

「また、宣伝か?」とうんざりなさった方、ちょっとだけ我慢なさっておくんなせい。週にいっぺんくらいは宣伝させてくださいね。
 で、どんな話かって言いますと……。

 真田の忍者とともに西部劇の世界にタイムスリップした千姫様二挺拳銃で悪党とたちと戦う話です。
 味方にはアパッチ族に育てられた白人少女と結核のギャンブラードク・ホリディ
 敵はやはりタイムスリップした伊賀忍者極悪アウトロー一家。

 ええ、それはもう、すごいすごい戦いの連続が待ち受けているわけでございます。

 お、お客さん、どこ行くんですか? まだ途中ですよ。これからがいいところなんですから……。

 と、とにかく、剣と早撃ち、忍術に超能力(?)そんなものがてんこ盛り。
 南野の中坊感覚に親父感覚が微妙にミックスされて大爆発!

 あ、あれ? 帰っちゃいやですよぉ、お客さん。まだ肝心のことを言ってません。

 と言うわけで応援してくださいね。

 ジグザグランキングキングはこちらから
 http://zigzagbooks.jp/novels/ranking.html

 電子書店パピレスのただ読みNETからもいけます。
 http://www.tadayomi.net/light/

 毎週、更新ごとにひとり一票だけ有効です。

 ちなみに「正義の味方は三時から」ってどんな話? って思った方は、ここをクリックしてみてください。





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