南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

サンニッパってかっこいい!

2007-05-06 14:15:37 | カメラが好き
 南野はニコンF4などという高いカメラを使って、水中写真以外、なにを撮るかというと、ほとんどなにも撮りません。
 たまに風景を撮るくらいです。それも旅行に行ったとき、ついでに。
 ただ、南野とて、たまにはこんなことを思うこともありました。
 「ひょっとして、こんなお魚だの、風景だのを撮っている場合じゃないんじゃないか? やはり、こんなカメラを持ってるなら、かわいい女の子を……」
 そうです。このカメラを使えば、雑誌のグラビアに載っている女の子の写真並みのものを撮ることも可能なのでは?(撮影の腕は? とりあえずおいときます)
 手持ちのレンズで女の子を撮るなら、なんだ?
 16ミリ対角線魚眼。絶対無理。女の子の顔もプロポーションもゆがんじゃいます。
 じゃあ、28ミリは?
 無難だけど、南野の腕じゃただのスナップ写真になります。
 60ミリマクロ。
 顔のアップでも撮るんならいいかもね。
 こんなにカメラに金をかけてるのに、女の子を撮るレンズひとつないのか?
 ちなみにグラビアアイドルを撮ってるレンズはどんなものが多いのか?
 望遠レンズです。それも解放F値が22だの11だのといった暗いレンズではなく、2.8とかの。
 たとえば、サンニッパ。
 これは解放F値が2.8の300ミリレンズってことです。
 F値が小さくなればなるほど、暗い場所でも撮れます。
 その分、レンズは馬鹿でかくなり、値段も天井登り。
 「なんで女の子を撮るのに、そんなレンズがいるんだ? 暗い場所で隠し撮りでもするのか?」
 そう思われた方もいるかもしれませんが、べつに盗撮のために使うわけじゃありません。
 そういうレンズを使った方が、バックがふんわりぼけるんです。
 アイドルの写真集とかをよく観察したことのある人はわかるでしょうが、背景がふんわりときれいにぼけている方が、人物が引き立ちますよね。
 あるいは、目だけがシャープにピントが合っていて、他の体の部分が微妙にぼけていると、なんかみょうにかっこよかったりします。

 ただ、このレンズ、馬鹿でかいです。
 スポーツの試合なんかでよく見る、大砲みたいなやつです(スポーツの場合、もっと長いレンズを使ってる場合もあると思いますけど)。
 こんなレンズを使えば、撮る方も撮られる方も気合いが入るってもんです。
 撮る方「うおおお。こんなレンズを振りまわして写真とってる俺ってかっこいい。まるでプロだぜ」
 撮られる方「ああ、この人って本気なんだわ。そんなにあたしのことを撮りたいの? じゃ、じゃあ……ちょっとくらいなら、撮らせてあげてもよくってよ」
 ひょっとして恋が芽生えるかもしれません。
 なのに、南野がこのレンズに手を出さなかったのは、めちゃくちゃ高いということもありますが、結局、撮るものがないからです。
 え、今まで語ってた女の子を撮る話はどうなったかって?
 モデルになってくれるような女の子がいないんですよ。
 もしなってくれそうなかわいい女の子がいれば、無理してでも買ったかもしれません。
 でもそんな当てはまったくありませんでした。
 まあ、南野には野鳥を撮る趣味はありませんから、そんなレンズを無理して買っても他に使い道はありません。
 水中じゃまったくなんの役にも立たないレンズですから。
 なにせ、水中では水というものがありますから、いくら透明度がよくてもあまり遠いものは撮りません。なるべく被写体に近づくのが基本中の基本です。
 サンニッパなんて、至近距離ではピント合いませんから。
 おまけにあんな馬鹿でかいレンズ、ハウジングには入りません。
 もし特注で作ったら、ものすごく馬鹿でかく、糞重く、なおかつバランスが最悪で、値段はどれくらい高く付くか見当が付きません。
 おまけにもし水没でもすれば、一財産ふっとびます。

 南野が、どんなにかっこいいと思っていても、サンニッパを持っていないのはそういうわけです。


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