南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

ねばってます、「二挺拳銃お姫様」

2007-08-30 19:30:47 | 作家への道
 木曜日恒例のただ読みネット更新です。
 南野の「二挺拳銃お姫様」は今週も二位。ねばってます。
 掲載が終わってけっこう立つのに、なんとかこの順位をキープできるのは、固定ファンの方が応援してくださっているのか、あるいは新規読者の方がついたのか?
 いずれにしろありがたいことです。
 投票してくださった方、ありがとうございます。

 今週は新規作品はなし、ベストスリーは変わらず。
 一位は前回に引き続き、「野生のライオン ―捨てられた人工知能―」。このまま独走態勢にはいるのか?

 ちなみにただ読みネットはこちら。
 http://www.tadayomi.net/light/

 ケータイはこちらから。
 http://mkw.papy.co.jp/exzg/ranking.php

 読むのも投票するのも無料です。
 毎週、ひとり一票有効です。
 今週もよろしくおねがいしますね。


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ケーブダイビング

2007-08-28 23:45:39 | ダイバー南野の冒険
 南野は以前、潮がぶっ飛んでるようなハードなダイビングよりも明るくサンゴや砂がきれいで魚がいっぱい見れるダイビングが好きと書きましたが、珊瑚礁や砂地以外でも好きなポイントというか地形があります。
 海底洞窟《ケーブ》です。
 といっても、何十メートルも出口が見えないハードなものではなく、ちょっとしたケーブが好き。
 本格的なケーブはそれこそそれなりの装備も必要ですし、潮の流れが速いダイビングなどよりよほどリスキーです。
 ケーブダイビングのなにが好きかというと、暗闇の中にさし込む光の美しさ、それにつきます。
 それはまさにオーロラのよう。あまりの神秘さに涙が出ます(いや、ほんとに泣いたことはないですけど)。
 近場だと伊豆半島の雲見で、いろんなケーブが体験できますし、もっといろいろ楽しみたければ沖縄の伊江島、宮古島がおすすめ。
 南野の一押しは、宮古島の「魔王の宮殿」。
 降りそそぐ光のシャワーの中で踊るハタンポの群れは圧巻です。
 残念ながら、ここの撮影はきわめてむずかしく、成功した試しがないので別の写真を載っけてみます。
  

 これは伊江島の「オホバの大洞窟」。
 名前の通り、ちいさなすき間からはいると、大洞窟が広がってます。
 ここは入口付近。この奥にさらなる広大な空間が……。

 撮影機材はF4にフィッシュアイレンズ。フィルムはフジのベルビア。
 かなりのスローシャッターをがんばって切ってるはず。



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「TAXi4」、う~ん?

2007-08-27 21:58:41 | 映画
 「TAXi4」、ネットではぼろくそに言われてたので、期待せずに見に行きました。
 感想としてはかなり微妙。ぼろくそにけなすほど悪くはないんですが、めちゃくちゃおもしろいとは言えません。
 なんというか、ギャグがすべっているというか……。

 なんかこのシリーズ、回を追うごとに、くだらない展開になって、署長が馬鹿になっていくような……。

 エミリアンは相変わらず役立たずですが、ダニエルも車に関しては名探偵(かなりいいかげんな推理ですけど)っていう設定がなくなっちゃいましたね。
 ダニエルの奥さんのリリーが今回お休み(降りた?)で、女っ気がペトラだけっていうのもさびしい限りです。(あの人ごつすぎて萌えないし)

 なんか今回は署長がひとりで活躍してたような。
 もうちょっと主役ふたりに活躍させましょうよ。

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「蝉しぐれ」見てみた

2007-08-27 00:14:38 | 映画
 テレビで「蝉しぐれ」やってたんで見ました。
 南野、あまり正統派の時代劇は見ません。見るものといえば、必殺シリーズとか、魔界転生とか、座頭市とか……。
 まあ、忍者や殺し屋が大活躍したり、斬り合いのシーンが激しいやつとかです。
 この「蝉しぐれ」がその手の時代劇でないことはあらかじめ知っていたのですが、なんとなく見ちゃいました。

 あらすじは、反逆者の汚名を着せられ、切腹させられた父を持つ主人公が、殿のおめかけさんの子供をさらってこいと、お偉いさんに命令されます。しかも、命令したのは、かつて父親を切腹に追い込んだ男で、おめかけさんは子供のころ相思相愛だった幼なじみ。主人公は子供と幼なじみを逃がそうとするが、そうはさせじと追っ手を差し向けてくるのですが……。
 ってな感じ。

 活劇シーンは正直期待してなかったのですが、意外にハード。
 リアリティを出すためか、斬り合いに挑む際、刀を何本も用意しておいたり(一本の刀じゃ、そう何人も切れない)、刺客のリーダー格に前に主人公が練習試合で勝てなかった相手を持ってきたり(そいつは魔剣とでもいうような変な技を使う)、あるいはそいつを倒すのに、必殺技めいたものを使ったり(かなりトリッキー)、チャンバラシーンではけっこうエンタメに徹した部分もあります。
 さらにそのいきおいで、必殺シリーズのように黒幕を殺すのかと思えば、諭すだけで終わってしまいました。
 この部分が非常に不思議というか納得いかないんですが、なんで主人公はこのあと平穏無事にいられたんでしょう? この悪党権力を使って復讐しなかったんですかね?

 もっともこの物語の主題は、そういうことではなく、手の届かないところにいった身分の違う幼なじみとの愛です。
 ラストでけっきょくふたりはいっしょになることなく分かれてしまうわけですが、それで物語としては正解でしょうね。かなりほろりときます。
 まあ、ハリウッド映画ならまちがいなくくっついてるでしょうけどね、このふたり。(それだと感動が台無しだぁ)

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「ボトルネック」はちょっと痛すぎ

2007-08-25 14:18:07 | 読書
 ちょっと前の記事にも書いておきましたが、米澤穂信さんの「ボトルネック」読了しました。
 ううむ。これ、ミステリーじゃねえ。
 そもそもこれに出てくる青春は、今まで米澤穂信が描いてきた青春じゃねえ。
 なんかそういう感想を持ってしまいました。
 なんていうか、痛すぎます。しかもまちがいなくそれを狙ってやっている。
 まあ、版元が今まで書いたことのない新潮社ですから、担当の編集者の意向か、あるいは米澤さん自身が今までとちがうことを積極的にやろうとしたのかわかりませんが、今までの作品の中でもっとも異色です。
 この物語は絶望が漂っています。
 しかも、ラストにそれが消え失せるどころか、クライマックスからラストシーンにかけてたたみかけるように主人公を絶望が襲います。
 これはないだろうと、思わず言いたくなってしまいます。

 っていうか、そもそもこの本の帯にはこんな台詞が書かれてありました。

 懐かしさなんかない。爽やかでもない。
 若さとは、
 かくも冷徹に痛ましい。
 ただ美しく清々しい青春など、どこにもありはしない――。

 まさしくそのとおりの内容です。
 これはある意味、今まで書いてきた他の物語の否定とも取れる言葉で、そういう内容のものにあえてチャレンジしたんでしょう。

 いや、つまらないわけじゃありません。十分おもしろい話だと思います。
 ただ、今までのファンの中には拒否反応を示す人も少なくないかもしれません。
 それほどラストは衝撃的です。

 物語は、主人公がパラレルワールドに移動してしまうことからはじまります。
 そこには自分が存在せずに、かわりに死んだはずの姉が生きている。
 しかしちがっているのはそれだけではありませんでした。
 崩壊した家族が、こっちの世界ではうまくいっている。
 死んだ兄がこっちでは生きている。
 他にも、つぶれた店がやっていたり、なにより、死んだ恋人が生きている。
 そういう話です。
 
 そして、なぜ、世界がそれだけ変わったのか? 自分はなぜこっちの世界に来たのか? その謎がクライマックスに解き明かされます。

 ……痛いです。

ボトルネック
米澤 穂信
新潮社

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「二挺拳銃お姫様」おっ、すこし持ち直したぞ

2007-08-23 22:54:23 | 作家への道
 木曜日、恒例のただ読みネット更新です。
 南野の「二挺拳銃お姫様」順位も、票もすこし持ち直しました。
 先週の三位から、二位に復活。
 投票してくださった方、ありがとうございました。
 このまま転がり落ちていくものとばかり思っていたので、うれしい限りです。
 ついでにもうすこしねばって欲しいと思います。

 今週の一位は先週に引き続き、「野生のライオン ―捨てられた人工知能―」です。さらに今週は新作として「黄泉神楽《よもつかぐら》」が入りました。

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なんか今、米澤穂信がマイブーム

2007-08-22 23:18:58 | 読書
 なんかこの前の「犬はどこだ」に引き続いて、「夏季限定トロピカルパフェ事件」、「さよなら妖精」を読み直してしまいました。
 なんか知らないけど、南野の中でマイブーム。
 一回目に読んだときより、おもしろいと感じたかも。
「夏季限定トロピカルパフェ事件」の方は、ラストのこれからどうなるんだっていう展開が好きですねぇ。続くんですよね、これ?
 次は「秋季限定~」ですか? ちょっと楽しみですよ。

 あと、「さよなら妖精」の方なんですが、これが一番青春してますねぇ。
 キャラも一番作っていないというか、実際にいそうなキャラ使ってますし。(対照的なのは小市民シリーズですね。さすがにいないでしょう、こんなやつら)
 最後のシーンとか、ちょっと泣きそうになってしまいました。
 読み返してみると、これミステリーとしても、ちいさな事件の中に、最後の謎のための手がかりがあちこちにちりばめられているあたり、かなり読み応えがあります。
 まあ、ちいさな事件が最初に何件か起きて、その謎を解いていく。だけど最後の謎の手がかりはちいさな事件の中にちりばめられている。っていうのは、この人の得意技ですね。
 感心してしまうほどうまいです。

 というわけで、文庫落ちするまで待つつもりだった「ボトルネック」をついきょう買ってきてしまいました。
 これはまだ読んでないんで、感想は後日。

さよなら妖精 (創元推理文庫)
米澤 穂信
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涼しくなる写真を一枚

2007-08-21 22:35:39 | ダイバー南野の冒険
 きのうに引き続き、海の写真をアップしますよ。
 テーマはきれいで、見てるだけで涼しくなりそうな写真。

 こんな感じ。


 拡大してみると、より雰囲気が味わえます。
 撮影地は宮古島(めずらしくおぼえていたぞ)の八重干瀬。
 ちょっと深めのところから、ぎんぎらぎんの太陽をあおって撮ってみました。
 器材はニコンF4、フィッシュアイレンズ使用。フィルムはフジのベルビア。

 抜群の透明度に、煌めく太陽、白い砂、サンゴに数々の魚。
 やっぱりいいわ、こんな海。


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優しい海が好き!

2007-08-21 00:17:38 | ダイバー南野の冒険
 ひとことに海といっても、いろんな海があります。
 ダイバーに人気のある海は、基本的に魚が多いところ。それも大物や、大群、あるいはきれいなやつとか、かわいいやつが集まるところが人気です。
 で、水族館のように、回遊魚がばんばん集まってくるようなところは得てして流れが速い難関ポイント。
 それで上級者ダイバーはこぞって難関ポイントに行きたがります。
 もちろん、それはべつに悪いことじゃありません。
 ただ流れが速いと、カメラ持って入るのに大変だし、入ったあとも、岩にしがみつきながらやってくる大物や回遊魚をながめて楽しむようなところが多いのです。
 まあ、そういうダイビングはたしかにスリリングです。冒険好きにはたまらないでしょう。

 南野はどっちかっていうと、そういうストレスがたまりそうなダイビングより、心底リラックスできるダイビングが好き。
 理想は、天気は快晴で風も波もなく、海の中はいっさいの流れがない。もちろん、透明度は最高で、30メートル先だってばっちり見える。
 地形としては、真っ白な砂地。そこに点在とするオアシスのような珊瑚礁。そしてそこにむらがる美しい熱帯魚。
 そんなところで、なんにも考えずにぽわわ~んと漂うのが好き。
 南の海の初心者ポイントですよ。それ最高。
 そういうところだと写真も撮りやすいしね。

 たとえば、こんなところ。

 心が洗われます。
 ちなみにここはたぶん、オーストラリアのヘイスティングスリーフ。けっこう前に撮った写真ですし、管理がいいかげんなので自信ありませんけど。
 器材は、F4、28ミリ、ドームポート使用かな?

 今まで、ここは小説ワナビのブログということで、こういう記事は避けていたんですが(これじゃあ、まんまダイバーブログ)、これも南野の一面であることは間違いありませんし、ちょっと潤いを与えてくれそうなので、これからも、たまにはこういうのも入れていきたいと思います。


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「ハチミツとクローバー」商品に堕落した作品は燃やさなくてはならないのか?

2007-08-19 23:51:17 | 映画
 WOWWOWで「ハチミツとクローバー」やってたんで見てみました。
 少女マンガ原作の、五人の美大生の青春を描いた映画ですが、映画の出来としては正直言って今ひとつというところでしょうか?
 ただ、この映画を見て、出来とはべつに非常に気になったことがあります。

 ひとつはヒロインのはぐちゃんに、コンテストの出展を女教員が勧めることに関してです。
 その教員は、はぐちゃんがコンテストに出すにあたって条件を出します。
 抽象画をやめること。それがそのコンテストの傾向なのだそうです。
 はぐちゃんはおじさん(?)の花本先生に相談すると、「コンテストの傾向としてはそのとおりだけど、好きなように描けばいい」というようなことを言われます。そのアドバイスにしたがっていると、出展を勧めた女教員が文句をいうのです。
「このままではあなたは自分の才能につぶされる。だから、そうならないようにアドバイスを送るのが我々教員の義務だ」みたいなことを。

 いったいなにをいってるんだ、このババアは?

 南野はそう思ってしまいました。
 自分のほんとうに表現したい物を描いて、落選すればつぶれるとでもいいたいのでしょうか?
 ほんとうに才能と情熱があれば、そんなことではつぶれません。
 逆に傾向と対策で、人にいわれたとおりに描いた物が評価された方が、変に迷いが生じてスランプに陥るような気がします。
 もちろん、自分の才能の器を自覚して、妥協することに自分自身が納得していれば別なのでしょうが。
 どうやら、彼女は天才で、そういうタイプではないようなのです。
 しかし教員は、はぐちゃんをかばう花本先生に対して「無責任な」と言い放ちます。
 じゃあ、あんたは描きたくない物を描かせて、それで責任を果たしたのか? と言いたくなります。

 もうひとつは個展に出品した森田の作品についてです。
 彼は途中で失敗したことに気づき、それをはぐちゃんに見透かされてしまうのですが、「これで十分」というスポンサーの意向で、納得できないままに仕上げてしまいます。それには五百万の値が付きました。
 森田はこれを商品であるという理由で無理やり納得しようとしますが、これを酷評した評論家をぶん殴ります。
 ほんとうは自分が一番わかってるはずなのに。
 そしてラストシーンでは、スランプに陥ったはぐちゃんの目の前で、この商品を燃やします。
 おいおい、芸術家ってやつは商品を作っちゃいけないのかよ? ちょっとでも妥協したものは、自ら燃やさないと許されないのか?
 思わずそうおもってしまいました。

 ちょっと矛盾していることをいっているような気もします。
 最初には、コンテストに自分のほんとうに描きたい物を出せないのは変だと言い、そのあとで、妥協した作品を燃やすのはやり過ぎだと言う。
 いったいどっちなんだ? 自分のやりたいことを妥協せずに貫くべきなのか、妥協してもいいのか?
 もし南野がそんなことを聞かれたら、そんなに責めないでくれと言いたくなってしまいます。
 これを絵ではなく、小説のことだとしたらどうなるか?
 小説家志望の南野としては、新人賞に出す際、傾向と対策を練るか?
 まあ、多少はそういうことも考えますが、基本は書きたい物を書きます。書きたい物を受け入れてくれるところに出すとも言えます。
 その時点で妥協してると言えばそうですが、もし誰かに「この賞はこういう傾向だから、こういう作品を書いて出せ」とか一方的に言われれば、やはり反発するでしょう。それでも、南野は自分が天才でないことはわかっていますから、案外そのとおりにするかもしれません。
 一方で、編集者に認められて、「売るためにここをこう直せ」と言われた場合、そのとおり直すでしょう。
 直すことによって、それはもはや商品だから燃やせ、などと言われれば、なにを言ってるんだと、反発するに決まってます。
 そんな簡単なことではないのです。

 しかしこの映画では、商品に堕落した作品を燃やすことで、はぐちゃんはふたたび描く力を取りもどし、森田はアメリカに旅立ちます。
 そう考えると、はぐちゃんがスランプに陥った原因は、森田にいきなりキスされたことなどではなく、教員に自分のやりたいことを否定され、また、想い人である森田が妥協した商品で脚光を浴び、森田もそのことにとりあえず満足していることなのでしょう。
 森田にはそのことがわかっていたから、はぐちゃんの目の前で五百万の商品を燃やしたのです。
 この結末は、南野にはかなり痛いものです。
 まるで、おまえの書いてる物は、ほんとうにおまえが書きたい物なのか? それともただの商品なのか? 商品にすぎないのなら燃やせ。
 そう言われているような気がするのです。

 そう言われれば、南野は天才でもなければ、芸術家でもないと逃げるしかありません。

 え、主人公の竹本ですか? ……ええと、彼はもうすこしがんばった方がいいと思うよ。

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他にもあったやばいダイビング

2007-08-17 22:01:49 | ダイバー南野の冒険
 この前、ダイビング中にレギュレーターのフェイスガードがはずれて息ができなくなった話をしましたが、これほど大きなことでなないにしろ、ダイビング中にちょっとヤバいかなっていう目にあったことはあります。
 まあ、たいてい、レギュレーターが絡んでますね。
 なんだかんだ言って、息ができないのが一番のトラブルですから。

 たとえば、まだ南野が初心者だったころ、伊豆の某所でナイトダイビングをしていました。
 ここは水深も浅く、流れもないので夜潜ろうと危険はほとんどありません。
 そんな中でどうして危ない目にあったかというと、やはりレギュレーターのせいでした。
 どこのメーカーかは言いませんが、当時南野が使っていたレギュレーターにはスイベル機構とかいって、レギュレーターのファーストステージ(タンクに接続する部分、ホースはここから伸びている)のホースの付け根の部分が回転するようになっていたんです。これはレギュレーターの吸いながら顔を左右に動かしたとき、ホースに引っぱられないようにするためのものです。
 ところがこのとき、これが悪い方に働きました。
 夜、潜っているとき、誰かにレギュレーターを蹴られてしまったんですね。
 南野、思わずレギュレーターを口から離してしまったんですが、ふつうなら簡単に探してふたたび咥えなおすだけです。ところが、このスイベル機構のおかげで、くるんと回転して、レギュレーターが反対側にまわってしまったんです。
  いやあ、おかげでレギュレーターが探せなかったんですよ。
 おまけに夜だったんで、インストラクターにも気づいてもらえなくて。
 いや、べつにふつうにオクト(予備のレギュレーター)探して吸ったんで、ピンチってほどじゃなかったんですけどね。(まあ、浅かったし、最悪水面に向かうという手もありました)
 ただ、今この手のタイプのレギュレーターは見ないですね。ひょっとして似たようなことが何件もあって、メーカーがやめちゃったのかも。
 っていうか、今そのメーカー自体、ほとんど聞かなくなっちゃいましたけどね。

 あとこんなこともありました。
 レギュレーターのマウスピース(あむって咥える部分です)がちぎれかかってるのを潜る前に発見して、取り替えたのはいいんですが、今ひとつサイズが合ってない。まあきつめに縛っておけばだいじょうぶだろうってことだったんですが、なんとなくいやな予感はしてました。
 案の定、水中で潜ってる時には外れましたよ。
 レギュレーターは咥えてるのにエアがこない。正確には咥えてるのはマウスピースだけで、レギュレーターは外れてるんだけど。
 まあ、なんとなく予期はしてたので、慌てず自分のオクトを吸って事なきを得ました。

 いやあ、オクトってほんとにいいですね。
 っていうか、本来エア切れのバディのための物なんですが、南野自分で吸った方が多いかも。

 そう言えば他にもありました。レギュレーターがらみの失敗。
 潜行するときに、レギュレーターに咥え直さずにスノーケルのまま潜行したことがあります。俗に言うスノーケル潜行。
 息を吐いたときに気づくんでけっこう苦しい。ま、馬鹿です。
 でもまあ、ダイバーなら一度や二度は経験ありますよね?


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「二挺拳銃お姫様」あと二百票

2007-08-16 19:56:34 | 作家への道
 木曜日更新のただ読みネットですが、今週はお盆休みかと思えばちゃんと更新してました。
 で、南野の「二挺拳銃お姫様」は先週と同じ三位。
 累計で801票(やおいじゃないっすよ)。目標の1000票まであと199票です。
 なんで1000票にこだわってるかわからない人のために一応説明しておきますと、累計で1000票に達するとパピレスから電子出版されるらしいのです。
 まあ、電子出版だけじゃ、あんまり作家面できませんが、多少の収入もあるでしょうし(ぜんぜん期待はしてませんが)、むりやりオンライン作家と言い張っても嘘じゃない身分になれます。
 と言うわけで、なんとかあと200票集めたいですね。
 このまま、20とか30とかあと二ヶ月くらい入り続けてくれたらいいんですが、いつ一桁票になるかわかったもんじゃありませんから。

 と言うわけでみなさん応援お願いします。先週投票してくださった方、どうもありがとうございました。

 さて、南野以外の作品の動きとしましては、「野生のライオン ―捨てられた人工知能―」が単独一位に躍り出て、「青き光の王子」は二位に。
 今週は新作はアップされませんでした。
 さて、来週はどうなることでしょう?

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南野イントラ危機一髪!

2007-08-15 12:10:50 | ダイバー南野の冒険
 ダイビングはルールさえ守ってれば、基本的にそれほど危険な遊びではないんですが、それでも危ない目に合うこともごくまれにはあります。
 きょうは、南野自身、ちょっとヤバかったという話を。

 その日、南野はガイドとしてお客さんをふたり連れて、伊豆の某ポイントに潜りました。
 このポイントはボートで沖まで行って、そこから一気にロープごしに深場まで行くポイントです。
 透明度は特別良くも悪くもなかったと思います。まあ、10メートル先が見えるくらい?
 流れもなく、お客さんも慣れた人で、普通なら事故なんか起こりようもありません。
 水深25メートルくらいのところでしょうか?
 南野のレギュレーターからいきなりエアがこなくなりました。
 一応、残圧チェックを忘れて、エア切れになるようなまぬけなインストラクターではないつもりです。
 ちょっと前に、残圧を見たときはまだ余裕があったはず。
 そうです。タンクに空気はまだあるはずです。
 とはいえ、南野としても、原因を深く考えている余裕はありませんでした。
 とりあえず、エアを確保しなくてはなりません。
 ええ、お客さんのオクト(予備のレギュレーター)をうばいましたよ。
 一応、講習などでは、手順として、ジェスチャーでエア切れであることを示して、相手が差し出すのを待って、もらうことになってるんですが、そんなしちめんどくさいことはしません。なにげなく近づいて、気づかれないほど自然にさらっとうばってました。
 このときほど、今のダイビング界にオクトが普及していたことに感謝したことはありません。
 オクトがなければバディブリージングをするしかないんですが(交互にひとつのレギュレーターを吸う)、そこまで気の利いたことをしてくれたかどうか?
 ましてや、いきなり相手のレギュレーターをうばうわけにはいきません(パニックになっちゃいますよ)。
 で、一息ついて、ようやく余裕が生まれました。
 そこではじめて残圧のチェックです。やはりエアはまだ残ってました。
 ではなぜいきなりエアが止まったのか?
 自分のレギュレーターを調べてみましたよ。
 フェイスガードが外れてました。
 ダイビングを知らない人のために、説明しておくと、レギュレーターの正面にはプラスティックのカバーが付いているのですが(ねじ込み式になっている)、これがないと息を吸ってもエアがこないのです。
 知らない間にねじが緩んでいて、潜っている間に外れたらしいです。

 教訓、潜る前には、レギュレーターのフェイスガードが緩んでいないか確かめよう。

 と言うことであれば、オクトの方は問題ないはず。案の定、普通に吸えました。
 こうして、南野はお客さんのオクトから自分のオクトにエアを切り替えて、ダイビング続行。普通に浮上できました。

 ええ、初心者ダイバーのみなさん。なにかトラブルがあったときでも、ひとりで潜ってるんじゃない限り、ほとんどの場合はなんとかなります。
 慌ててパニックになるのが最悪。
 落ち着いて行動しましょう。

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「トランスフォーマー」観てきました

2007-08-12 21:58:49 | 映画
 きょう、「トランスフォーマー」を観てきました。
 そこそこ混んでいましたね。さすがお盆休み。
 なかなかおもしろかったですよ。迫力もあったし。
 とは言っても、いい大人が、おもしろかったと熱く語るような映画でもないんですが。

 そもそも南野、トランスフォーマーという玩具にはなんの思い入れもないですから、それが活躍する映画にも子供のように熱中することはないんでしょうね。
 まあ、車や飛行機がロボットに変形するというコンセプトはおもしろいので、ちいさな子供のころそんな玩具があれば、夢中になったかもしれませんが。

 で、ストーリーなんですが、この映画はストーリーがどうのと論じるような映画でないことは百も承知ですが、よくわからないことがあります。
 そもそも敵は地球をどうしたかったんでしょう? そしてそれを阻止しようとする側はなぜ地球人を守ろうとするんですか?
 ひょっとして映画内で説明したのかもしれませんが、南野の頭はスルーしてしまいました。
 もっともそんなことを言いだせば、どうしてウルトラ兄弟は地球人を守ろうとするのかもわかりませんけどね。

 で、かんじんのトランスフォームのシーンや戦闘シーンのCGですが、なかなか良かったと思いますよ。
 ちょっと変形が速すぎてなにがどうなってるのかよくわかりませんでしたが。
 それとクライマックスのシーンでは迫力満点なのはいいんですが、敵味方の区別が付きづらかったですよ。まあ、玩具に思い入れのある人はそんなこともないんでしょうけど。

 あ、それとひとこと。
 軍隊の大尉の人。高校生の子供(ラッセル・クロウにそっくり)に「おまえはもう立派な兵士だ」とかいって、命がけのミッションやらせるな。

 「トランスフォーマー」オフィシャルサイト

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「オーシャンズ12」ってけっこう微妙

2007-08-11 00:49:43 | 映画
 テレビで「オーシャンズ12」やってたんで見ましたが、これってけっこう微妙な出来です。
 まあ、まるっきりつまらないってわけでもないんですが、大ヒットするような映画じゃないのでは?
 はっきり言えば、キャストの人気で客引っぱってるだけって気が。
 まあ、なんたって、ジョージ・クルーニーにブラッド・ピット、アンディ・ガルシア、マット・デイモン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズにジュリア・ロバーツとそうそうたるメンバーです。
 スターを客寄せに使うのはいいけど、もうちょっと脚本もがんばってくれよって気がします。

 この手の話としてもっとも重要な部分は、いかにして絶対不可能な状況からトリックを駆使して盗み出すかでしょう?
 その部分がぜんぜんダメじゃないですか?
 ま、まさか、こんな手があったなんて? って驚かせてくださいよ。
 それとあのレーザー網をかいくぐるシーンにしても、変なおっさんがダンスしながら通り抜けるっていうのはどうよ?
 似たようなシーンなら、「エントラップメント」でキャサリン姉さんがやったように、もっと観客をよろこばせんかい(おっさん限定)!

 あと、連続物のテレビドラマならともかく、二時間の映画でキャラ多すぎ。
 12人のうち、7、8人は誰が誰やらさっぱりわかりません。
 多すぎて、ほとんど見せ場のないやつもいるし。
 思わず、もっと仲間減らせよって言いたくなりました。

 というわけで、南野は「オーシャンズ13」にも期待できません。

オーシャンズ12

ワーナー・ホーム・ビデオ

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