何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

ワンコの道 命の道

2017-05-22 19:20:51 | ひとりごと
「ワンコの道」より

このところ猛烈に忙しく、新しい本を読む時間がなかったし、
ワンコは何か特別の’’PURPOSE’’をもって別のお家へ行ってしまったのかもしれないから、
今月は、ワンコからのお告げの本はないのだろうと寂しく思っていたのだけれど、
やっぱりワンコは、私のことを気にかけてくれているんだね、
ワンコの木の本を見つけたんだよ ワンコ

「ハナミズキのみち」(文・浅沼ミキ子 絵・黒井健)
いつから この絵本が居間の書棚の絵本コーナーにあったのか?私は気付いてなかったのだけど、
ワンコの日の前日、この本の存在に気付いたんだよ
先週の私には、新しい本といえば、絵本を読むくらの時間しかなかったし、
何より、この絵本は、今の私にはピッタリの本だったよ
ワンコの仕業だな ワンコ

ワンコは分かっているのだろうけれど、
本書は、東日本大震災で息子さんを亡くしたお母さんが書かれた絵本なんだよ

後書きより
『津波で息子を失ったあと、眠れない日が続き、胸が苦しくなり、呼吸困難になることが何度かありました。
どうしても会いたくて、会いたくて、泣いてばかりいました。
そんなある日、息子の声が、私の耳にハッキリと聞こえてきたのです。
そうだ、私には後世に伝えていく大きな役割があるんだ・・・・・。
「いのちを守る木を植えたい」
亡き息子の声に教えられて、私は今日も生かされていることに感謝しました。』

息子さんを亡くして、泣いてばかりだったお母さんの耳に聞こえてきた声は、
こう語りかけていたんだよ ワンコ

『もう泣かないで。
 楽しかったことを
 思い出して
 笑っていてね。
 ぼくは、
 ここから見ているから。

 おかあさん、おねがい。
 僕が大すきだった
 ハナミズキの木を、
 たくさんたくさん
 植えてね。

 津波が来たとき、
 みんなが
 あんぜんなところへ
 逃げるめじるしに、
 ハナミズキのみちをつくってね。

 町の人たちが
 もう二度と
 津波で
 かなしむことが
 ないように、
 ぼくは
 木になったり
 花になって
 みんなを
 まもって
 いきたいんだ。
 ~略~
 とおくに海が見える
 ハナミズキのみちを、
 ぼくも
 おかあさんといっしょに
 歩いているよ。

 どこまでも
 どこまでも・・・・・。』

ワンコをお空に送り出すとき、
庭の草木にお伴させたよね ワンコ 「庭の草木の契り」 「空の星にも庭の草木にも」
毎年 庭で咲く花や庭木を目印に、ワンコが帰ってくることができるようにと願いをこめていたんだよ
その中に、花水木の枝もあったよね ワンコ

連休頃に咲く花が終わり、日差しがきつくなってくると、花水木はいっぱい葉を茂らせるんだな
ワンコは、夏は花水木の木陰で気持ち良くすごしていたね

冬の花水木は葉っぱをすべて落とすから、縁側まで日が差し込むんだな
ワンコは、いつも花水木を見ながら、穏やかな陽を浴びて気持ちよさそうに昼寝をしていたね

そんなワンコの姿が家人の印象にも強く残っていたのだと思うけれど、
昨年の今頃、家人は、花水木の根元に、ワンコが帰ってくる夢をみたんだよ 「Carpe diem」 
だからワンコは間違いなく、花水木やフリージアやアルストロメリアを目印に我が家へ帰ってくると信じているのだけれど、
その確信は、「A DOG’S PURPOSE」(W. Bruce Cameron)「野良犬トビーの愛すべき転生」(w.ブルース・キャメロン 訳・青木多香子)を読んで強くなるばかりだったのだけど、

ワンコのプリケツと歩き方にそっくりな あの黒柴ちゃんを見て、
少し自信がぐらつき、落ち込んでいたんだよ ワンコ


でもね、この絵本を読み、「A DOG’S PURPOSE」「野良犬トビーの愛すべき転生」を思い返してみると、
お空から地上を見守る人や動物たちは、地上組が笑顔でいることを願っているし、
地上組の皆を守りたいと考えているのだと思ったんだよ ワンコ

もしかすると、今のワンコの’’purpose’’は、違う誰かを守ることかもしれないけれど、
もし、そうだとすると、それはワンコの命の’’purpose''なので、
私達は受け入れないといけないんだと、
・・・・・少しだけ思うんだよ ワンコ

でもさ、ワンコ
落ち込む私に、そう考えさせる本を教えてくれたりするのだから、
やはり、いつも私の側にいてるんだろう?
ワンコ

天上界でさらにパワーアップしたワンコの優しさと賢さと天才さを、
あちこちの、ワンコの愛を必要とする人たちへ届けているのだろうけれど、
その大切な目的の引き継ぎを早めにして、
やっぱり我が家へ帰っておいでよ ワンコ

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