何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

空の星にも庭の草木にも

2016-02-17 09:51:25 | ひとりごと
「神だけが知る時間」のつづき

「神だけが知る時間」で「つづく」と書いた時には、「これからが、これまでを決める」という言葉に惹かれた理由や、この言葉で思い出した話を書こうと思っていた。

その後この言葉の出典を検索しているなかで、物理学者の佐治晴夫氏が「14歳のための時間論」でアインシュタインの一般相対性理論を用いながらこの言葉を説明していると知ったが、そこにある一文が今の私には身に堪え、書きあぐねていた。

もとより一般相対性理論から解き明かす時間論を私が理解できるはずもなく、物理学と時間と空間の理解を心情的な面から助けてくれる「パラドックス13」(東野圭吾)を思い出し、曲がりなりにも考えらしきものをまとめた事を以て自分なりの「時間論」は完結していたはずだが・・・・・
「もう一度考えてみろ」とワンコが言う。

14日(日曜)の夜ラジオを聴いていると、重力波のニュースについて「見えないものを見る」というテーマで話している。
まず、この題名に惹かれて聴きはじめた。
実は、「見えないものもあるんだよ、大切なものは心で見なくちゃ」と去年の秋書いた時、「そう遠くない何時か別れの時が訪れ、ワンコに触れることができなくなっても、見えなくてもワンコはいるんだよ、大切なワンコをずっと心で見続けるよ」との想いを込めていた。(参照、「自由 平等 博愛」「感謝の乾杯と祈りの献杯」
ラジオのテーマ「見えないものを見る」はあの時の想いを甦らせ、しかも理解を諦めていた相対性理論について語っているので、耳を澄ませたのだ。

数えきれないほど多いという事を例えて「星の数ほど」と云うが、実は人が肉眼で見ることができる星の数はさほど多くはないそうだ。
その数 3000。
しかし、実際には、それこそ星の数ほどの星が実在している。
ただ、どれほど輝いていようとも遠すぎる星や昼間の星は、見えない。
見えなくとも確かに存在しているものの解明に心血を注ぐ科学の話でもあり、負けるな「KAGRA(大型低温重力波望遠鏡)」などと思いながら聞いていた番組の最後にかかった曲が、ワンコとの思い出の曲だった。

ワンコが語りかけてくる
しっかり読んで考えろ
見上げる空にも、足元の庭にも僕はいる



『ぼくは、あの星のなかの 一つに住むんだ。
 その一つの 星のなかで 笑うんだ。
 だから、きみが夜、空をながめたら、
 星がみんな笑ってるように 見えるだろう。
 すると、きみだけが、笑い上戸の星を見るわけさ。』
 「星の王子様」(サン=テグジュペリ)


・・・・・ワンコのお伴をした庭のフリージアが蕾を膨らませている。

見上げる空にはワンコ星が、足元の庭にはワンコの心の種は育っている。
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