何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

Mon ami ワンコ

2021-05-20 09:51:25 | ひとりごと
ワンコが天上界の住犬になって5年と4カ月
今年の春もstay homeでワンコのお山を拝めなかったよ
それどころか、
まずいマズイと思っていながら、無理を重ねていると、ダウンしてしまったよ
ちょっとした歯の治療の際の細菌が散り、ちょっとばかし大事になったのだけど、
それは相当に体力が低下しているかららしいんだよ
医師に懇々と「体を休めなければならない」と諭されてしまったよ
ただ体を横にして休んでいるだけでいいのだけれど、それだと、しなければならないことのアレコレを考えてしまって気が休まらないのだろうから、とこちらの状況を見透かしたように仰り、しばらくただ病院のベッドで寝てなさい、と半日ただ診察ベッドで寝るという治療?を受けたよ
 
これをワンコは分かっていたんだね
ワンコが今月の本を届けてくれた時には、何を今さら???と思ったのだけど、
何も考えずに読むにはうってつけだったよ
 
「ナイルに死す」(アガサクリスティー 訳 加島祥造)
 
作者自身が前書きでわざわざ外国旅行物としては最も良い作品と記している本書。
本の裏表紙で紹介されているあらすじによると、
『社交界の花形であり財産家でもあるリネットと失業中のサイモンのハネムーンには、暗雲がたれこめていた。婚約者を奪われたジャックリーンが拳銃を手に二人の行く先々に現われ、いやがらせをするのだ。同じナイ観光船に乗り合わせたポワロは、そんな彼女の振る舞いを押しとどめようと試みたが、やがて恐るべき惨劇は起こった!ポワロの名推理が暴きだす意外きわまる真相。ロマンスとミステリが鮮やかに結合した最高傑作』
らしいが、おおかたのポワロシリーズを読み漁っている私なので、読み始めてすぐ、細かな犯行手口はともかく、犯人は分かってしまった。
 
それでも、不思議なものだね
ポワロシリーズは読む者を飽きさせないんだよ
いや、飽きさせないというよりは、
うまい具合に違う世界に連れて行ってくれるんだな
 
これが同じミステリーでも現代のものだと、純粋に謎の世界に没頭できないんだよ
最近読んだ「元彼の遺言状」(新川帆立)などは、ストーリー展開も軽妙でかなり面白かったのだけど、それでも、主人公の女性を才色兼備完全無欠の弁護士という表現するには、その設定では多少無理があるのでは?と思ってしまったり、
それで気になり著者の経歴を見ると、ご自身こそが才色兼備完全無欠なので、面映ゆくて同じ設定にはできなかったのか?と思ってしまったり、
とにかく現代ものでは、ミステリーの世界だけに没頭することがなかなかできないんだな
 
そういう煩わしさがポワロシリーズには一切ないんだよ
もっとも心をうつ名言に出くわすこともないんだけどね
でも今は、何も考えずにボーっとする必要があったから、
ワンコお告げの本は本当に役立ってくれたよ
ありがとね ワンコ
青紫陽花の花言葉
辛抱強い愛情
 
今月は何も考えず何にも引っかからずに読むことこそが大切だったので、
引用文なしでもよいかと思ったのだけど、
それでも二つだけ、ちくと心に残ったポアロの言葉を記録しておくね
 
『マドモアゼル、友達としてお話しします。
 死んだものは埋めておしまいなさい』
『過去は忘れることです。未来の方にお向きなさい!』
 
『人生は虚しい。
 ちょっぴり、恋と、
 ちょっぴり、憎しみと
 そして、おはよう。
 
 人生は短い。
 ちょっぴり、希望と、
 ちょっぴり、夢と
 そして、おやすみ。』
 
今月も心の処方箋となる本をお告げしてくれて
ありがとう
明日は一週間ぶりの診察日なので、
今日はワンコを思いながらゆっくり眠るね ワンコ
 
来月もよろしくね ワンコ

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