何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

暇もないが覚悟もない by冬彦

2017-05-28 23:33:55 | ひとりごと
このタイトルで何を言いたかったのかを、一週間後に思い出すことは難しい?

先ほど見るともなく見ていたドラマの犯人を、家人と思わず声を揃えて言ってしまった。
それは、小説「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」(太田紫織)をドラマ化(フジテレビPM9:00)したものだが、原作を読んだこともなければ、ドラマは この回を初めて見ただけだ。
それでも、私は一発で犯人が分かってしまった(笑い)

犯人は、冬彦さん
ドラマの筋はまったく知らないが、どうも女子高生を誑かして人殺しをさせていた犯人は、’’蝶’’形骨を収集するという偏執的な趣味を持っており、’’蝶’’を犯罪の符牒に使っていたというのが、今日の話のようだ。
この場面を一定の世代の人が見れば、思わず「冬彦さん」と声をあげてしまうのではないかと思う時、このところ私の心をささくれ立たせている’’世代’’という問題を、また思い出してしまった。

上司の入院が2週間を過ぎた頃、当初の良い感じでの緊張感に取って代わったのが’’世代間の感覚の差’’であったが、それをひしひしと感じている時に発表になった第30回サラリーマン川柳の大賞作品は、私の不快感を更に増幅させた。

ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?(作者:なおまる御膳・30歳女性)

このところ、ゆとり世代とバブル世代に挟まれながら、失われた10年とも20年とも云われる私達の世代の苦労をどうしてくれる!と感じることが多く、くさくさした気分を引きづっていた。それを週末、車カラオケと庭いじりをすることで漸く回復させたところだったのだ。

本来ならば、私を元気にしてくれる定番の曲のサビのところだけでも記したいが、何やら無粋な事態(※)が生じているようなので、此処はひとつ我が家の夏野菜の一歩を記録しておくことに留めておきたい。
   
例年通りプチトマト愛子様はすくすく育ってくれているし、性懲りもなく挑戦している茄子も今のところは順調だが、昨年に続き二度目の挑戦のジャガイモはどうも微妙な感じではある。
だが、日ごとに育つ夏野菜は、収穫が楽しみなだけでなく育てることそのものが日々の張り合いとなってくる。

世代間の溝なんぞと愚痴っておらず、お日様を受けて真っ直ぐ育つ夏野菜に元気をもらうため、朝の水やりは私がしようと思っている。

※無粋な事態
<京大総長式辞に〝使用料〟請求、ボブ・ディランさんの「風に吹かれて」引用で 日本音楽著作権協会>
2017.5.19 11:08産経WESTより一部引用
京都大が4月の入学式で昨年のノーベル文学賞受賞者で米歌手、ボブ・ディランさんの歌詞を引用した山極寿一総長の式辞をホームページ(HP)に掲載し、日本音楽著作権協会(JASRAC)が京大に歌詞使用料が発生する可能性があると連絡を入れていたことが19日、分かった。


追記
これでは冒頭に書いた通り、一週間後には完全にタイトルの意味するところを忘れている。
家人は、なぜか「小さな巨人」(TBS PM9)を録画し「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」を生で見ているので、正確なセリフは確認の仕様がないが、このタイトルは「櫻子さん」にあったセリフの捩りである。
「正義なんてものはない、あるのは覚悟だけだ」
「仕事なんてものはない、あるのは暇だけだ」

これまで、正義を語って印象に残るセリフは、和久さんの「正義なんて言葉は口にするな。心に秘めておけ」だったが、「正義なんてものはない、あるのは覚悟だけだ」というセリフに反応する年になったのだと、しみじみと感じている。

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