あいかわらず忙しい。
今週は令和初の国賓を迎えての両陛下主催の歓迎行事など感動を記したいのだが、それにピッタリ?なタイトルの本を読みかけているので、次回に譲るとして、今回は書いたものの掲載するのを忘れていたものをUPしておきたい。(その前に、この文のupを忘れているのを思い出させた切っ掛けを記しておきたい)
右腕君がお土産をもってきてくれた。
聞けば、スイス人の友人が 中国人と結婚するというので中国に行ってきたらしい。昨年夏 北海道旅行をしたお土産に「白い恋人」をくれた右腕君なので、面白がって(中国お得意の・・・)「黒色恋人」を選んだようだ。
「なぜに黒? 青とか緑とかピンクとか、なかったのかい?」と訊ねる私に、「あるにはあったが」と言葉を濁すので、「まさか私が腹黒いから、黒色を選んだとかいうのではないでしょうね」と問い詰めると、にやにやするばかり。「いやいや、そこは全力で否定するところでしょう?」と言いながら、二人で大笑いした。
そうなのだ。最近のクソ忙しさの理由の一つに、後任君とお預けの身君と私との連携がうまくいっていないことがある。
それを、右腕君と久しぶりに話したために、改めて感じさせられた。
右腕君は能力が非常に高いだけでなく阿吽の呼吸で事が運んだので、それとの違いに戸惑いイラつくことが多いのだ。が、掲載し損ねていた文を読み返すと、連携が上手くいってないのは、私にも原因があるのだと思わざるをえない。
そう反省しつつ、一月前に書いた文を今頃UPしておこうと思う。
この一年半ほどあまりの忙しさで、癖ともいえる読書すらできないでいたが、それがかえって自分の調子を狂わせている事にワンコが気づかせてくれたので、最近ではぼちぼち読んではいる、だが、記録する時間はなかなかない。
このままこのブログも開店休業になるかと思ったりするのだが(グーグルさんの変更は使い勝手も悪いし)、このところ我が部署で話題となっていた時計にまつわる記述があったので、とりあえずそれは記しておこう。
「マスカレードナイト」(東野圭吾)
本書を大胆に概括すれば、東京の一流ホテルで起る事件を解決するためホテルマンとして潜入する若手刑事・新田と、それを助ける女性フロントクラーク・山岸の物語の三作目、といったところか。
本書は、謎解きとしては第一作目ほどの面白味はないが、馴染みの登場人物がでてくるシリーズもの特有の面白味は十分にある。
だが今回記録しておきたいのは、謎解きでも進展が気になる新田と山岸の仲でもなく、時計の話。
(『 』「マスカレード・ナイト より)引用
『ここ数十年で、時計は飛躍的に正確に時を刻むようになりました。少々の安物でも一日に一秒も狂いません。でもその結果、約束の時間に遅れる人が増えた、という説があるのを御存じですか』
『いや、知らないな。そうなんですか』
『下手に正確な時間がわかるものだから、ぎりぎりまで時間を自分のために使おうとしてしまうんです。結果、遅刻をする。そういう人には、あまり信用の置けない時計を持たせるといいそうです。遅れているかもしれないと思うから、常に余裕を持って行動しなければなりません。』
『時計に頼りすぎてはいけないのと同様、御自分の感覚だけを頼りにするのは危険です。時間と同様、心の距離感にも余裕が必要だ、と言いたいのです』
で、我が部署の時計、決して安物ではないはずだが、一日に一秒どころか4~5分狂っていた。
我ら時刻の記載が重要なため、いちいちスマホや腕時計でチェックする習慣が定着してきたので、余裕をもって行動するためには『あまり信用の置けない時計を持たせるといい』という件を興味深く読んだのだ。
だが、考えさせられたのは、そこだけではない。
正確な時計の思わぬ弊害から、自分の感覚だけに頼る危険性を説き、時間と同様に心の距離感にも余裕が必要だ、と展開させるところに、思う所があったのだ。
電波時計が狂うことについて、昨年秋から私にお預けの身になっている後輩は、「ここ、電波が届いてないのと違いますか」と言っていた。
お預けの身君を決して軽んじているつもりはなかったのだが、他の機器が正確に動いているのだから「電波が届いてない」なんて何を言っているのやら、と聞き流していた。
それが、二月に移動になった右腕君の後任の 切れ者後任君が、「電池が少ないなら液晶画面が薄くなるという事象がまず出そうなものですから、電波の受信が悪いのではないですか」と言うなり、私は「そうなのかも」と思ってしまった。
そして、そうかもしれないと思った私の表情を、お預けの身君に見られてしまった。
それ以来、何となく気まずい空気を感じている私には、フロント係に化けて潜入捜査している新田に向けての上司の言葉が、これまた気にかかる。
『忘れるなよ。化けているのはおまえだけじゃない。
向こうだって化けている。決して騙されるな』
すっかり仮面をかぶってしまったように見えるお預けの身君
不正確な時計の不正確な理由のせいで、心の距離感が広がってしまった。
時刻が狂っていたのは、電池が少なくなっていたからだった・・・・・
ブログを書くことは出来なくとも、庭の花々は撮りためていた。
その、せっかく咲いてくれた花を、こんな内容とあわせて記録するのは忍びない。
今週は令和初の国賓を迎えての両陛下主催の歓迎行事など感動を記したいのだが、それにピッタリ?なタイトルの本を読みかけているので、次回に譲るとして、今回は書いたものの掲載するのを忘れていたものをUPしておきたい。(その前に、この文のupを忘れているのを思い出させた切っ掛けを記しておきたい)
右腕君がお土産をもってきてくれた。
聞けば、スイス人の友人が 中国人と結婚するというので中国に行ってきたらしい。昨年夏 北海道旅行をしたお土産に「白い恋人」をくれた右腕君なので、面白がって(中国お得意の・・・)「黒色恋人」を選んだようだ。
「なぜに黒? 青とか緑とかピンクとか、なかったのかい?」と訊ねる私に、「あるにはあったが」と言葉を濁すので、「まさか私が腹黒いから、黒色を選んだとかいうのではないでしょうね」と問い詰めると、にやにやするばかり。「いやいや、そこは全力で否定するところでしょう?」と言いながら、二人で大笑いした。
そうなのだ。最近のクソ忙しさの理由の一つに、後任君とお預けの身君と私との連携がうまくいっていないことがある。
それを、右腕君と久しぶりに話したために、改めて感じさせられた。
右腕君は能力が非常に高いだけでなく阿吽の呼吸で事が運んだので、それとの違いに戸惑いイラつくことが多いのだ。が、掲載し損ねていた文を読み返すと、連携が上手くいってないのは、私にも原因があるのだと思わざるをえない。
そう反省しつつ、一月前に書いた文を今頃UPしておこうと思う。
~・~・~・~・以下の文、4月21日 記す~・~・~・~
この一年半ほどあまりの忙しさで、癖ともいえる読書すらできないでいたが、それがかえって自分の調子を狂わせている事にワンコが気づかせてくれたので、最近ではぼちぼち読んではいる、だが、記録する時間はなかなかない。
このままこのブログも開店休業になるかと思ったりするのだが(グーグルさんの変更は使い勝手も悪いし)、このところ我が部署で話題となっていた時計にまつわる記述があったので、とりあえずそれは記しておこう。
「マスカレードナイト」(東野圭吾)
本書を大胆に概括すれば、東京の一流ホテルで起る事件を解決するためホテルマンとして潜入する若手刑事・新田と、それを助ける女性フロントクラーク・山岸の物語の三作目、といったところか。
本書は、謎解きとしては第一作目ほどの面白味はないが、馴染みの登場人物がでてくるシリーズもの特有の面白味は十分にある。
だが今回記録しておきたいのは、謎解きでも進展が気になる新田と山岸の仲でもなく、時計の話。
(『 』「マスカレード・ナイト より)引用
『ここ数十年で、時計は飛躍的に正確に時を刻むようになりました。少々の安物でも一日に一秒も狂いません。でもその結果、約束の時間に遅れる人が増えた、という説があるのを御存じですか』
『いや、知らないな。そうなんですか』
『下手に正確な時間がわかるものだから、ぎりぎりまで時間を自分のために使おうとしてしまうんです。結果、遅刻をする。そういう人には、あまり信用の置けない時計を持たせるといいそうです。遅れているかもしれないと思うから、常に余裕を持って行動しなければなりません。』
『時計に頼りすぎてはいけないのと同様、御自分の感覚だけを頼りにするのは危険です。時間と同様、心の距離感にも余裕が必要だ、と言いたいのです』
で、我が部署の時計、決して安物ではないはずだが、一日に一秒どころか4~5分狂っていた。
我ら時刻の記載が重要なため、いちいちスマホや腕時計でチェックする習慣が定着してきたので、余裕をもって行動するためには『あまり信用の置けない時計を持たせるといい』という件を興味深く読んだのだ。
だが、考えさせられたのは、そこだけではない。
正確な時計の思わぬ弊害から、自分の感覚だけに頼る危険性を説き、時間と同様に心の距離感にも余裕が必要だ、と展開させるところに、思う所があったのだ。
電波時計が狂うことについて、昨年秋から私にお預けの身になっている後輩は、「ここ、電波が届いてないのと違いますか」と言っていた。
お預けの身君を決して軽んじているつもりはなかったのだが、他の機器が正確に動いているのだから「電波が届いてない」なんて何を言っているのやら、と聞き流していた。
それが、二月に移動になった右腕君の後任の 切れ者後任君が、「電池が少ないなら液晶画面が薄くなるという事象がまず出そうなものですから、電波の受信が悪いのではないですか」と言うなり、私は「そうなのかも」と思ってしまった。
そして、そうかもしれないと思った私の表情を、お預けの身君に見られてしまった。
それ以来、何となく気まずい空気を感じている私には、フロント係に化けて潜入捜査している新田に向けての上司の言葉が、これまた気にかかる。
『忘れるなよ。化けているのはおまえだけじゃない。
向こうだって化けている。決して騙されるな』
すっかり仮面をかぶってしまったように見えるお預けの身君
不正確な時計の不正確な理由のせいで、心の距離感が広がってしまった。
ムスカリの花言葉 通じ合う心 失望
時刻が狂っていたのは、電池が少なくなっていたからだった・・・・・
ブログを書くことは出来なくとも、庭の花々は撮りためていた。
その、せっかく咲いてくれた花を、こんな内容とあわせて記録するのは忍びない。