生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

言明

2010年05月08日 11時13分09秒 | 生命生物生活哲学
2010年5月8日-3
言明

 内田麻理香『科学との正しい付き合い方』に、
  「彼の父親は、「息子が生まれたら、必ず科学者になる」と予言しました。ちなみにこの予言は、半分外れてしまったのですが。なぜなら、ファインマンの9歳年下の妹である「女の子」まで物理学者になったので。」(90頁)
とある。
 全然わからない。「女の子」と括弧付きのところもわからない。ファインマンは男で息子だろう。科学者になったと思う。男の子供についての言明である。娘については何も言っていない。外れるとか外れないとか、関係ない。
 「子供が生まれたら、必ず科学者になる」という主張ならば、子供として息子と娘の二人が生まれ、どちらも科学者になったのならば、この予言も(100%?)あたったのである。

この世界は(数字ではなく)物から構成されている

2010年05月08日 10時35分00秒 | 生命生物生活哲学
2010年5月8日-2
この世界は(数字ではなく)物から構成されている

 ギリシャ財政危機、株安連鎖。
 20100508付けの日本経済新聞によれば、金の国際価格が高騰し、1トロイオンスが1211.9ドルに。年金基金などの長期資金が上場投資信託に龍集しているかららしい。田中貴金属での5月7日の税込小売価格は3,774円/g、税込買取価格は3,702円/g。円安も関係?
 欧州はユーロで通貨統一をしてしまったので、欧州全体がこけるかもしれないこととなる。輸入に頼ることなく(つまり鎖国しても)自国内で生活に必要な物体を確保しておけば、安心である。まずは衣食住の確保、そして健康と教育、そして芸術である。

 朝日新聞5面。高速道路を無料化した場合のCO2排出量の試算が、
 国交省試算  現在よりも 25万トン/年 減少する
 環境省試算  現在よりも 33万トン/年 増加する
という正反対の結果。平均を取って、ほぼ横ばいと考えるのがよいのか? 異なる結果となった理由はなんなのか。
 いずれの試算でも、運輸部門の温室効果ガス排出量の0.1%にとどまるという。
 例えば、メタンガスを出す牛や羊などを、(遊牧民族とかを除いて)全世界でほとんど飼育しないようにするか、メタンガスをうまく回収してエネルギー利用すればよいかもしれないが、これもそううまくいくのだろうか?

アートフェア京都/鈴木淳夫の彫刻=絵画

2010年05月08日 01時27分21秒 | 美術/絵画
2010年5月8日-1
アートフェア京都/彫刻絵画

2010年5月7日

 アートフェア京都の初日。
 ・アートフェア京都/ホテルモントレ京都4階客室/烏丸三条南/入場料2,000円。
 http://www.artfairkyoto.com/#/concept
 http://www.neutron-kyoto.com/event/afk2010/index.htm
には、
  「今や京都は……、現代の日本美術シーンを生み出す最大産地であり、……。その京都から……最新の美術を発信し人々を集めることは、東京に一極集中する美術経済の構造もゆるやかに変えていくきっかけとなると考えます。さらには京都における旧来の市場原理を変化させることも期待しています。」
とある。「京都における旧来の市場原理を変化させる」というのは、なんだろうか。それはともかく、関西で美術や芸術が盛況になることを願う。

 出展していたギャラリーの地域別分布は、
  京都    12
  東京     9
  愛知     5
  京都/東京  3
  大阪     2
  奈良/東京  1
  東京/京都  1
      計 33
であった。
 アートフェア東京はブース方式だが、ここでは廊下がL字型になっている、4階のほぼすべてのホテル客室で繰り広げられていた。美術展示に使われていた客室は、
  スーペリアツイン   11
  スーペリアシングル   6
  スタンダードツイン   8
  スタンダードシングル  8
           計 33
であった。
 壁面、出窓、ベッド、姿見鏡(にテープ止め)、浴室(浴槽、壁面、鏡面。天井から吊るし)、床(ツインベッドの間も)と、あちこちに展示。

 アクリルですっきりとしていて少しいいなと思ったのがあったが、表題札〔説明文 caption〕が見当たらないので聞くと、その画廊の人が東京だったかで買ったもので、売り物ではなかった。

 気に入ったのが、鈴木淳夫の作品で、カーブドペインティングという表題。carved paintingだろうが、作家パンフレットによれば、2003-2005の個展名はcarve paintingとなっている。
 色を層別に配置して削り取るというやり方のものを風間虹樹に依頼しようと思っていたが、鈴木淳夫はすでに実作をつくっていて、しかも素晴らしく美しい。明日から霞を食ってしのいででも、買うしかない。



[鈴木淳夫 2008 カーブドペインティング 部分](画像blog公開了承済み)

 さて、プログレッシブ和英中辞典によれば、
  「sculptureは金属石木などを彫って像を作ること.engravingは表面に字や模様を刻むこと.carvingはどちらの場合にも使われる」
とある。
 彫刻された絵画か、絵画的な彫刻か。両方なのだから、彫刻=絵画。

 鈴木淳夫公式ホームページは、
http://suzukiatsuo.art758.com/
 立体的な彫刻=絵画も作っている!