生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

反社会的企業は日本から退場を

2012年07月31日 23時01分51秒 | 生命生物生活哲学
2012年7月31日-4
反社会的企業は日本から退場を

 (核分裂型)原子力発電の費用は安いと言う意見を言う人がいる。廃炉費用も事故が起こったときの賠償費用も入れていないだろう。そもそも、日本できちんと廃炉した例は無い。廃炉もできないし、運転時にも放射能(放射線と放射性物質)を排出しているわけである。

 東電再建シナリオに狂い 値上げ幅圧縮、柏崎刈羽再稼働見えず
 2012/7/31 20:55
  「〔略〕
 柏崎刈羽原発の再稼働は2013年4月を前提に総合計画を策定した。13~14年度の2年間で6基を動かす方針だ。〔略〕
  原発が1基稼働すれば年間で780億円の収益改善効果があり、原発の再稼働が再建シナリオを大きく左右する。〔略〕」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF31014_R30C12A7EE8000/


北海道電の4~6月、最終赤字170億円 燃料費増が圧迫
2012/7/31 21:53
  「 北海道電力が31日発表した2012年4~6月期の連結決算は最終損益が170億円の赤字(前年同期は39億円の黒字)だった。泊原子力発電所1~3号機(泊村)の全停止に伴い、火力発電所の燃料費などが増加して経営環境を圧迫している。

 〔略〕泊1、2号機が1日停止すると各1.6億円、3号機の停止で2.5億円程度の費用増になる計算で、来年度まで再稼働しなかった場合は通期で約1700億円の費用増になる見通しという。」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFC3100M_R30C12A7L41000/


 通産出身の道知事、泊原発運転を容認のワケ 北海道電力役員からの一斉献金、計371万円也
    三宅勝久 14:56 08/19 2011
http://www.mynewsjapan.com/reports/1485


広域がれき問題で、表にでないオゾマシイ理由

2012年07月31日 16時51分31秒 | 生命生物生活哲学
2012年7月31日-3
広域がれき問題で、表にでないオゾマシイ理由
 
 Date: 2012年7月10日(火) 午後11時25分
 タイトル: 広域がれき問題で、表にでないオゾマシイ理由

  「〔略〕
「ロックの会インタビューで、松田さんは広域瓦礫の問題で、『拡散すれば、奇形児がでても、福島からだけではなくなり、
賠償の問題から逃れられるから』と言われましたが、本当にそういう考え方があってのことだったんですか。」

「本当ですよ。経産省の何人もの奴から聞きましたよ。」

「え~っ(絶句)ホントなんですね。動画でみてからずっと嘘だろう、あまりに酷い、と…。信じたくないけどホントなんですね。〔略〕」

〔略〕
ドイツ人監督がとった「ヒバクシャ」をみて川田龍平議員がそこで話されたので、休憩の際、この件を伝えに行った所「そうなんですよね…」とご存知だったことにまたショックを受けました。〔略〕」
http://blog.goo.ne.jp/arai647/e/99e21e1162402f89b70adba3e6bd2a7e


原子力規制委員会の人事に異議申し立てをしよう

2012年07月31日 16時23分35秒 | 生命生物生活哲学
2012年7月31日-2
原子力規制委員会の人事に異議申し立てをしよう


 【緊急署名】 「原子力規制委員会」のムチャクチャ人事に異議あり!
https://fs222.formasp.jp/k282/form2/

 【連続アクション!】原子力規制委員会の人事に異議あり
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-7d28.html

 Q&A 何が問題?原子力規制委員会の人事
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/qa-ef6d.html

 
 「原発反対派いない」 規制委人事に民主からも異論
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012072802000100.html


脱原発デモ

2012年07月30日 15時37分12秒 | 生命生物生活哲学
2012年7月30日-1
脱原発デモ

 脱原発デモ、国会を包囲 
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012072990221736.html


 脱原発デモ:「団塊世代」も感慨 国会包囲
http://mainichi.jp/select/news/20120730k0000m040093000c.html


 脱原発デモ、国会包囲=「金より子どもの未来を」―ろうそくに灯ともし、訴え・東京
  「 原発再稼働を進める政府や黙認する政治に抗議するため、「7.29脱原発 国会大包囲」と名付けられたデモが29日、東京都内で行〔な〕われ、多数の市民が参加した。「今のお金より子どもが希望を持てる未来を」。参加者らは同日夜、国会議事堂を包囲し、ろうそくに灯をともしながら脱原発を訴えた。主催者の市民グループ「首都圏反原発連合」によると、参加者は約20万人。警察当局は1万数千人としている。」
http://jp.wsj.com/Japan/node_485496

 現代日本のデモ:「何となく」で参加 國分功一郎さんに聞く
  「 29日の官邸前で感じたのは、やはりこの何万もの人々は、組織による動員といったものではないということ。原発や再稼働について「何となくおかしい」と感じている人たちが、ツイッターなどのメディアを通じて抗議行動を知り、参加したのだということです。〔略〕
 デモはフランス語では「manifestation」と言いますが、これは「現〔わ〕れる」という意味です。これまで日本で「デモ」というと、強いメッセージを主張しないといけないとか、確信をもち主体的に参加するもの、と考える人が多かったでしょう。しかしデモの本質は、群衆が大挙して「現〔わ〕れること」そのものにあります。」


関電火力発電の停止は、原発再稼働を受けてのもの(である。もある?)。

2012年07月29日 13時42分22秒 | 生命生物生活哲学
2012年7月29日-3
関電火力発電の停止は、原発再稼働を受けてのもの(である。もある?)。

 京都民報 2012年7月13日 11:06「火電停止は電力余剰だった! 関電京都支店広報が明かす」によれば、
  「 関電は大飯原発3号機が9日にフル稼働し、同日に火力発電所8基を停止させていました。」
  「自治労連側が火力発電の停止について問いただしたのに対し、電力需要に合わせて停止したもので、〔関電側は、〕原発再稼働を受けて停止したものもあると発言しました。」
http://www.kyoto-minpo.net/archives/2012/07/13/post_8889.php


脱原発デモ割

2012年07月29日 13時28分26秒 | 生命生物生活哲学
2012年7月29日-2
脱原発デモ割

 脱原発中野も:
 子どもたちの未来のために、原発のない社会を目指そう!
http://www.mcri21.com/nakanomo/

 デモ割
http://www.mcri21.com/nakanomo/demowari

 「デモに参加」と言うと、割引がある飲食店のチラシ
http://www.mcri21.com/nakanomo/wp-content/uploads/2012/07/demomap.pdf


風間虹樹:〈いのち。いのち、、[怒濤]〉/第5回 真夏のアートフェスティバル in ギャラリー菊

2012年07月29日 10時09分19秒 | 美術/絵画
2012年7月29日-1
風間虹樹:〈いのち。いのち、、[怒濤]〉/第5回 真夏のアートフェスティバル in ギャラリー菊

 本日より、第5回 真夏のアートフェスティバル in ギャラリー菊、が開展します。下記を出品しております。





 風間虹樹 〈いのち。いのち、、[怒濤]〉
 寸法:472×471mm。S4号の菱形展示。
 材料:初期下塗り済み麻布張りカンヴァスに、ジェッソ極粗粒子型、水、油彩(French ultramarine、Oriental blue、不明色)。
 道具:ローラー(地塗り用)、充填豆腐の空きプラ箱(油絵具溶き用)、油絵具、スペシャル・ルソルヴァン、テルペン、ボピー油、スポイト(油絵具滴下用)、細筆(油絵具溶き用、飛沫滴下用)。

 
 風間虹樹の絵画 〈いのち。いのち、、[怒濤]〉実物が、下記の展覧会「真夏のアートフェスティバル」にて展示されます。夏向き色の爽やかな、しかし日本の政治経済社会への理不尽な運営への怒りを生命体として(または人として)表明し、怒濤の生氣【spirit または life energy または living energy】で軽々と乗り越えようとする、絵画をどうぞ、ご覧くださいませ。

◇ 第5回 真夏のアートフェスティバル in ギャラリー菊 ◇
 会期:2012年7月29日(日)~8月11日(土)
 時間:12:00~18:30 [最終日は16:00まで]
   (正午から午後6時30分まで[最終日は午後4時まで])
 会場:ギャラリー菊 Gallery KIKU
    〒530-0047 大阪市北区西天満4丁目9-2 西天満ビル 1階
     電話:06-6314-0907
    地下鉄御堂筋線・京阪 淀屋橋駅より北へ徒歩10分
    JR大阪駅、阪急・阪神 梅田駅より南東へ徒歩約15分
    JR東西線 北新地駅より東へ徒歩10分
http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/01-art/kiku/240811-kiku-artfes.html


脱原発国会大包囲を7/29(日)に開催

2012年07月28日 18時07分11秒 | 放射能


日時:2012年7月29日(日) (※悪天候の場合は中止)
集会:15:30~16:30 デモ出発:16:00(集会の途中からデモだしを始めます)国会包囲:19:00 終了予定:20:00
集合場所:日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
日比谷公園中幸門:千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m、丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m、都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m
*19:00より国会議事堂正門前にて、超党派国会議員も列席するキャンドル集会を予定しています。
主催:首都圏反原発連合 -Metropolitan Coalition Against Nukes-
協力:さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/ザ・アトミックカフェ/脱原発世界会議/WISE Amsterdam


 「脱原発国会大包囲」、7/29(日)に開催
http://coalitionagainstnukes.jp/?page_id=648
http://chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/729-1.html


購入書備忘録2012年7月23日+

2012年07月24日 10時44分40秒 | インポート
2012年7月24日-1
購入書備忘録2012年7月23日+
20120707~20120715

[T]
多木浩二.2000.6.ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読.viii+208pp.岩波書店[現代文庫].[1,008円][B20120707]

[S]
杉本裕明.2012.4.環境省の大罪.396pp.PHP研究所.[1,890円][B20120707]
[「正しく恐がろう」と呼びかけていた山下俊一・福島県立医科大学副学長も血祭りになった1人だ。」(183頁)。]

[I]
池田信夫. 2012/2.原発「危険神話」の崩壊.190pp.PHP研究所[新書].[720円+][B20120710]

[F]
深井有.2011.7.気候変動エネルギー問題:CO2温暖化論争を超えて.x+268pp.中央公論新社[新書].[840円+][B20120711]


・2011-08-31 深井有「気候変動とエネルギー問題」(中公新書)徹底分析
  「この筆者は「中世温暖期」がMannらの曲線からは読み取れないことを非常に重要視しています。それは39ページで、第1次報告書の古気候グラフではそれが見られたことを誠実さの証と見ている事からも明らかです。しかし、そもそも「中世温暖期」というのはヨーロッパで顕著に見られたものの、全球的にはさして温暖な時期でもなかったという事が後になって分かってきます。」
http://d.hatena.ne.jp/sus-edu/20110831

・「ついにNASAが認めた!地球温暖化詐欺!」記事のホントのところ
  「現在見出されている地球温暖化は、ここ100年で0.6℃。2004年の少し古い研究ですが、そのうち0.15℃が太陽の活動量の変化によるもので、それは25%に相当すると見積もっています。

Over the past century, Earth's average temperature has increased by
approximately 0.6 degrees Celsius (1.1 degrees Fahrenheit). Solar
heating accounts for about 0.15 C, or 25 percent, of this change,
according to computer modeling results published by NASA Goddard
Institute for Space Studies researcher David Rind in 2004.

25%というのはもちろん決して無視できない大きさですが、残りの75%は太陽以外が原因であり、その大部分が人間の活動によると今のところ考えられているわけです。」
http://d.hatena.ne.jp/sus-edu/20101004/1264853368

・深井 有 「気候変動とエネルギー問題 - CO2温暖化論争を超えて」
http://blog.knak.jp/2011/08/---co2.html]

[A]
明日香壽川.2009.6.地球温暖化:ほぼすべての質問に答えます!.岩波書店[ブックレット][777円][B20120715][ウィキペデイアによれば、電力中央研究所社会経済研究所研究員だったことがある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/明日香壽川

 日本の温暖化利権の構図
http://d.hatena.ne.jp/pantheran-onca/10070918/


[Y]
山梨俊夫.1999.1.現代絵画入門:二十世紀美術をどう読み解くか.v+227pp.中央公論社[新書].[700円+][B20120717*、amz: 8+250=258円]



マスコミの使う検証、scrutability 検証可能性

2012年07月23日 23時36分46秒 | Mario Bunge哲学辞典
2012年7月23日-3
マスコミの使う「検証」、scrutability 検証可能性

 「scrutability 検証可能性」を再掲する。

scrutability 検証可能性 [BungeDic1, p.262。BungeDic2と照合すべし]
 検証されるscrutinizedまたは検討されるexamined可能性〔ことができること ability〕。↑【科学主義 scientism】は、知覚できる痕跡を残すこと無く消滅した物以外には、検証できない物の存在を否定する。同様にして、反啓蒙主義者は検証できない存在者(神々といったもの)と不可触の言明(教条 dogma)の存在を言い張る。これが、このようなまがいごと pseudothingと偽りの真理pseudotruthの多くの不思議な性質について、彼らは遠慮なく長々と書く理由である。〔20111102試訳。2011年11月2日-4〕

 
 辞書(失念)によれば、
scrutinize 細かに調べる、吟味する、詮索する。
scrutiny 精密(細密)な吟味[調査]、精査。
とあった。吟味という訳がよいかもしれない。
 日本の新聞やテレビで「検証」と言っているのは、一体どういうことを指しているのか、ながらく分からなかった。論理実証主義での検証 verification(立証と訳すべき)ではなさそうだし、と。
 一般的な言葉だから、おそらくscrutinyに当たるだろう。そう思ったのは、
  「例えばアメリカ人はアメリカ社会、欧米の基準で日本をスクルートナイズ(検証)します。」(高濱賛.2000.3.『新憂国論』,4頁.アスキ?.)。[このメモの日付は2004年7月12日。近辺に「情報のKullbacks測度」「ハートレイを見るとよい?」との走り書。]
という文に出くわしたからである。

 test と testabilityは訳したっけ?




Bunge哲学辞典:philosophy 哲学、philosophy of (何々)の哲学

2012年07月23日 22時22分39秒 | Mario Bunge哲学辞典
2012年7月23日-1
Bunge哲学辞典:philosophy 哲学、philosophy of (何々)の哲学

philosophy 哲学 [BungeDic1, p.210]
 【a】最も一般的な諸概念(たとえば、存在、生成、心、知識、規範 normといった概念)と最も一般的な諸仮説(たとえば、外的世界の自律的存在と認識可能性といった仮説)を研究する学問分野〔discipline〕。_基本的_諸分科〔諸分野 branches〕:↑【論理学】(数学と分かち持つ)、↑【意味論】(一部を言語学と数学と分かち持つ)、↑【存在論】、そして↑【認識論】。_応用的_諸分科:↑【方法論】、↑【実践論〔実践学〕 praxiology】、↑【倫理学】、そしてすべての↑【の哲学 philosophies of】。【反義語】↑【知識嫌い gnosophobia】。
 【b】↑【精密 exact】哲学は、論理学、集合論、そして抽象代数学といった形式的道具の助けによって建設された哲学である。精密哲学の利点は、明瞭さ、そして体系化および演繹の促進である。これらの特徴は、今度は、偏った本文解釈と果てしのない論争の危険を最小にする。しかし、精密性は、内容〔substance〕が無ければ無意味である。↑【小型問題 〔小問題〕miniproblems】と取り組むのに、形式の重砲隊を使うのは間尺に合わないことである。
 【c 科学的】哲学は、精密であることに加えて、今日の科学と科学技術の大部分と一致する哲学である。

 
philosophy of (何々)の哲学 [BungeDic1, p.211-212]
 ほぼあらゆることについて哲学的に考えたり、ほぼあらゆることから哲学的教訓を引き出すことは、哲学者の特権である。よって、Xに_ついての_数多くの_哲学_がある。ここでXには、芸術、法律、政治、宗教、科学、科学技術、など、なんでも入れることができる。理想的には、Xについてのあらゆる哲学は、哲学とXにおける多少の能力を持つ人々によってのみ育まれるべきである。残念ながら、どのXの哲学についても、哲学にもXにも無知な人々によって育まれていることが普通である。なんらXを知らずにXについて書く同僚哲学者を、たいていの哲学者は許容するし、好む哲学者もいる。つまり、あまりうるさく言わないのである。たとえば、直接の科学的知識は、公表されるのを望むどの科学哲学者にとってもかなりの障害である。他方、Xの専門家〔専門者 specialist〕は、Xについて知らない人々を許容しない。しかし、Xに精通している哲学者には無関心である。なぜなら、専門家〔専門者〕は哲学をXとは無関係で劣ったものとみなすからである。


御用学者論(草稿)

2012年07月22日 15時02分22秒 | 生命生物生活哲学
2012年7月22日-2
御用学者ないし空気御用学者論(草稿)

  「メディアなどの専門知の仲介者との関係から生じる事態〔略〕については,専門知を社会に仲介するアクターによるバイアスのかかった情報流布がそれであり,例としてIPCCの「地球温暖化レポート」に関する報道が挙げられる。IPCCの科学的予測は,信頼度や想定シナリオといった部分で「幅」をもっており,それを理解したうえで政策的対応を決めることが重要である11〔=江守正多.2008.〕。しかし報道では,その「幅」がしばしば捨象されてしまい,メディアによるメッセージの単純化によって,専門家の予測が単純であると誤解される恐れがある。」(尾内隆之・本堂毅 2011.9: 892頁)。

 では、信頼度や想定シナリオといった部分で「幅」を持っていることを理解した上での政策的対応はどうであるのがよいのか?
 結果としては、なんら政策的対応をしなければ数十兆円の税金と多大な労力の節約になったわけである。これは、二酸化炭素削減はできなかったし、税金を沢山使ったという事実的事項である。不景気になったときに、減少したのであれば、不景気にするという政策が効果的であろう。
 
 さて、
 2010年9月30日に記者発表されたという、
 「IPCC報告の科学的知見について ~IPCC関係科学者有志の見解~」
www.m-yamaguchi.jp/IPCC/IPCC.pdf
のIPCC関係科学者有志として、江守正多氏と茅陽一氏の名前がある。そこに、

  「2010年4月30日に開かれた日本学術会議主催シンポジウムでもこれらの結論を疑わせる具体的な科学的議論は出なかった。」

と書かれているが、「結論を疑わせる具体的な科学的議論は出なかった」と書いているのは、大いに疑問である。
 1. そもそもこのシンポジウムの趣旨が、そのような議論をするようには設定されていなかったと思う。というのは、第三部会の主催であり、科学論や科学社会論からの批判者は呼ばれなかった。また、IPCCに批判的な槌田敦論文が席に配布されていたが、槌田氏は招待されなかったし(日本気象学会でも発表は許可されなかった。むしろ、そのときの日本気象学会のシンポジウムに招待してその「間違い」を指摘すればよかったと思う。)、

 槌田敦氏の所論については、単純な誤解にすぎないという見解もあるし、その反批判もある(たとえば下記)。
 槌田敦『CO2温暖化説は間違っている』
http://www.geocities.jp/obkdshiroshige/ondanka3/tcmwoykuyom.html

 一度読んだが、物理的知識が無いので、よくわからなかった。一つの批判は、(記憶で書くので間違っているかもしれない)物理的に考えるという立場からのパラメータの数の多さである(真鍋モデルへの批判)。これは、上記の声明で引き合いに出されている2010年4月30日に開かれた(日本学術会議主催ではなく)日本学術会議第三部会主催のシンポジウムでは、模擬計算モデルでのパラメータ数三つ程度という

 
[O]
尾内隆之・本堂毅 2011.9.御用学者がつくられる理由.科学 81: 887-895.

[T]
*槌田敦.2006.2.CO2温暖化説は間違っている.169+iv pp.ほたる出版/星雲社.[Rh20090602, Osk451.8, y1,200+]

槌田敦.2007.6.環境保護運動はどこが間違っているのか?.231+v pp.宝島社.[B20071018, Rh20090429, y756]

-------
  
 日本破壊のTPPと国民生活破壊のTPR
  「「御用学者」に堕してしまう学者は、政府審議会の委員に就任することに大きな価値を置いている亜流の人物たちである。」
  「骨のある懐柔に屈服しない学者も存在するが、大蔵省は学者を懐柔できず、学者が硬派であると判断すれば、そのような学者を遠ざけて近づけないようにする。同時に、最重要危険人物リストに掲載する。」
  「 委員会には反対意見を述べる委員も加えられる。しかし、この反対派の委員に、骨のある、しかも専門知識も深い、本物の反対派は決して起用されない。起用されるのは、簡単に論破されてしまう弱小の反対派だけである。
 
 こうして御用学者の系列が生み出される。財務省の御用学者になると大きな恩典がある。予算措置において財務省が便宜を供与するのだ。各大学にとって、予算編成上の便宜は何よりも重要な事項だ。」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-c5e0.html




Bunge哲学辞典:probability, subjective 主観的確率

2012年07月22日 10時06分42秒 | Mario Bunge哲学辞典
2012年7月22日-1
Bunge哲学辞典:probability, subjective 主観的確率

 
probability, subjective 主観的確率〔主観確率〕 [BungeDic1: 224-225]
 【a 一般的】主観的確率〔主観確率〕は、命題を信じる程度の、または命題の信頼性 〔信憑性〕credibility の程度の測度だと言われる。よってその【同義語】は、信用性 credenceである〔→信頼性、信憑性、信用性の日本語的差異を検討せよ〕。しばしば主観的確率に頼る場面とは、不確実性に面したときである。つまり、十分な情報が無いときである。主観的であるから、主体が異なれば同一の事象〔出来事〕に割り当てる確率は、同じ立場〔資格〕であっても、異なることになりそうである〔likely to be different〕。よって、将来の情報のもとで修正する余地があるだけである。言い換えれば、主観的確率の割当は直観的で任意であり、よって科学的ではない〔unscientific〕。結果として、賭け率を知らずに賭けをすることに等しい。同様の理由で、主観的確率で戯れることは、↑【うわべだけの精密性 hollow exactness】という部類〔カテゴリー category〕に陥る、果てしの無い哲学的遊戯〔哲学的勝負遊戯〕〔philosophical game〕を許すことである。ゆえに、主観的確率を命題に割り当てることは、『真実と賭けをする』と正しくも呼ばれてきた。同様に、事象〔出来事〕に対して主観的確率を割り当てることは、それは↑【意思決定理論 decision theory】と↑【ケーム理論 game theory】で行なわれていることなのだが、(もちろん、人が机上のお遊びをしているだけでなければ)生と死を賭けることになろう。
 〔【b】は無い。→増補版と照合せよ。〕