生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

ネット炎上の舞台裏

2018年09月18日 01時57分51秒 | 政治経済社会学
学問修行2018年9月18日(火)-1
ネット炎上の舞台裏

 商業主義、または営利主義が盛んになっている原因を消すようにしよう。
 一つは、貨幣を使わない経済の部分を増やしていくこと。
 また、顔の見える信頼関係をつなげること。


 LIFE
 2018.07.01
 What Links Macedonia to Japan
 なぜ津田大介は炎上するのか?

  「
〔前略〕
フェイクニュースサイトの多くは、欧州の小国・マケドニアのヴェレスという小さな町で作られていた。地場産業が壊滅し、働ける職もなく、経済的な困窮に悩む若者たちが、広告料目当てで耳目を集めるフェイクニュースを大量作成し、アクセスを集めることで大量の収入をゲットしていたのだ。報道によればその金額は一日30万円にも及ぶという。「炎上」を煽ることは「仕事」になるということだ。
〔略〕
日常的にネット上で「炎上」を演出する勢力は主に①権力による世論工作を「仕事」として請け負う業者、②情報を歪めて発信することでアクセスと広告費を稼ぐ業者・個人、③それらの誤情報や炎上を真に受けて信じた善意の拡散者─これら3つに分けられることがわかる。

〔略〕ドイツのエアランゲン=ニュルンベルク大学のファビアン・シェーファー博士が2017年12月に発表した論文によれば、2014年の衆議院選期間中における日本のツイートを統計分析した結果、83.2%のツイートがコピーであり、botを利用した拡散も確認されたという。シェーファー博士は、2014年の衆議院選の安倍政権には「ナショナリズム」という隠れたキーワードがあったと推測。2016年の米大統領選のような世論工作活動が日本でも行われていた事実を示した。

〔略〕

2017年11月13日にNHKで放送された「クローズアップ現代+」では、日本の上位まとめサイトの管理人が出演し、月間広告収入が700万円に及ぶことが明かされた。この収入で彼は11人のスタッフを雇い、日々サイトを更新しているという。マケドニアのフェイクニュース運営者と手にする収入がほぼ同じなのも偶然ではないだろう。情報を歪めてアクセスを稼ぎ、広告収入を得ることを「業務」にしている人間は日本にも存在するということだ。むしろ、大手のまとめサイトは、ほとんどがそうした「業者」である可能性が高い。

〔略〕

いま言論人に求められているのは、日常的に接している「ネット世論」が組織的もしくは金銭的に著しく歪められているという事実を認識した上で、炎上を気にせず淡々と自身の意見を表明し続ける鈍感力を持つことであろう。
〔後略〕」
https://gqjapan.jp/life/news/20180701/what-links-macedonia-to-japan

芸術、贈与経済、市場

2018年09月17日 13時20分56秒 | 美術修行



 芸術は市場がなくとも生き延びられるが、贈与がなければ芸術は存在しえない
という主張が、アルン スンドララジャン 2016『シェアリング・エコノミー』(門脇弘典 2016/11 訳、68頁)が、ルイス ハイドン 1983『贈与 創造性と近代世界における芸術者』を引用した部分にあった。
  「市場経済と贈与経済という二通りの〝経済〟には、どちらも芸術作品が存在する。しかし、欠かせない片方だけだ。芸術は市場がなくとも生き延びられるが、贈与がなければ芸術は存在しえない(33)」
 贈与がなくても芸術は存在し得る、と思うんだけど、どうなのだろう?。
 つまり、たとえば絵画を無料で展覧に供するという場合は、贈与なんだろうか?。
 見たり聴いたり触わったりで成り立つ芸術作品の場合、そうしても無くなってしまうわけではない。消費されない。味覚的芸術作品は多くの場合、人の口の中に入って消化系で分解されて、作品としては無くなる。(触わられると、芸術作品としてではないが、たとえば淡路島でどこだったかで、ふるさと創生の予算で3億円だったかの金塊を展覧していたが、多くの人が触ったため、あるいは爪を立ててこすりとったのかな?と思うような傷跡があったし、凹んでいた。ところで、獣たちの踏み跡でできる、(松本清張の長編小説の「けものみち」ではなくて、森林中に実在し得る)獣道は、動物たちの協働的彫刻的絵画作品である。)
 なので、たとえば絵画物体は、贈らなくとも、見せればよい。または手元においてときおり眺めたいならば、一定期間、無料または有料で貸すという手もある。
 また、無料の展覧会を催すという手がある。商業画廊も貸画廊も多くは、無料で展覧会を催している。しかしその開催経費を負担しているのは、作品を購入する人だったり、芸術活動者かその公的または私的支援者だったりする。
 芸術作品は無くならないと述べたが、精確に言えば、物体の状態や性質に応じて、様々である。固体状態の物体はだいたいは、すぐには大きくは無くなりはしない。
 [【脱線】けれども、液体作品の場合は、蒸発して消散するのもある。またたとえばナフタリンの固体物体とかは、室温で昇華して気体になるのもある。
 実際上、人の肉眼視覚では気体は見えない。なお、霧,煙,ミスト,スモッグといった、「化学上は、分散相が固体または液体またはその両方であり、連続相が気体(通常は空気)であるゾルであると定義され」るエアロゾルとかは、人の肉眼で認知できる。]
 もっとも、絵具といった構成要素が、地球重力で下に落ちていく過程も作品のうち、という作品もある(例。大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室での展示作品。作者名および絵画題名は失念。)。
 絵画(静止映画とも受け取れる。とくに光絵画は。)を無料で見せることも、贈与とみなせるかも。楽しんでもらえたら、その楽しみの内容が贈与だと言いなすことは可能だ。
 ところで、皆が文化的生活ができるように、みんなに金銭または物資を政府が支給するならば、全員が安心してそれぞれの幸福を求めることができるだろう。
文献
(33)=「Lewis Hyde, The Gift: Creativity and the Artist in the Modern World, 25th anniversary edition (New York: Vintage, 1983, xvi.(『ギフト――エロスの交易』ルイス・ハイド、井上美沙子、林ひろみ訳、法政大学出版会、2002年)」[スンドララジャン 2016、386頁])」
アルン スンドララジャン 2016(門脇弘典 2016/11/21 訳).シェアリング・エコノミー Airbnb、Uberに続くユーザー主導の新ビジネスの全貌.390pp.日経BP社.[本体2000円+税][大阪市立中央図書館675]
ハイド,ルイス.????(井上美沙子・林ひろみ 訳 2002/2).ギフト エロスの交易.法政大学出版会.[ord701]



安倍内閣の職務怠慢が災害を大きくした

2018年09月01日 23時01分01秒 | 政治経済社会学
2018年9月1日(土)-1
安倍内閣の職務怠慢が災害を大きくした


横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」43
総裁選でも争点に! 安倍首相“赤坂自民亭”が豪雨被害を拡大させたとのデータが! ダムを事前放流しておけば…

  「「初動遅れ(犯罪的職務怠慢、河川法52条違反)による人災説」の可能性がさらに高まった。安倍首相は赤坂自民亭の宴会をキャンセルし、即座に非常災害対策本部を立ち上げ、ダム管理の最高責任者の石井国交大臣らと河川法52条に基づいて「ダム事前放流」の指示を出していれば、これほど多くの犠牲者を出さずに済んだはずなのだ。総裁選対応やカジノ法案審議を優先した“A級戦犯コンビ”が、気象庁が警告を出した7月5日14時から2日半も無為無策の時間をすごした結果、被害拡大を招いたことは、ダム下流域の被災者の実感やダム緊急放水の推移(データ)から明らかなのだ。」
http://lite-ra.com/2018/08/post-4217_2.html