い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

五十三段

2020-08-20 | 階段
口に出してはいけないと
飲みこみ続けた言葉が
小さな穴を開ける

じわじわと漏れるものだと思ってた
出口を目指す順番は決められると思ってた
昨日より大人の振りして過ごせるはずだった

望みすぎてた正面の表情は
湖面を照らす月明かりより
穏やかに頭を撫でた

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