うーん、もう10年かあ。
ついこの間まで赤ちゃんだったのに、
早いもんだなあ。
立派に、チョー生意気に育っている彼。
ケーキをめぐる、
ころっけとの争奪戦にも打ち勝ち、
なかなか頼もしい次第である。
ピアノもやってるし、テニスも頑張っている。
年長さん辺りからの公文も続けているのだ。
「公文はやめたら?」と言うのだが、
毎夏、
進度上位者の表彰でもらえるトロフィーに執着。
トロフィーといってもチンケなブツだ。
月謝のことを考えれば割が合わないのだが、
譲らない。頑固なヤローである。
そんな忙しい彼だが、やったらめったら友達がやってくる。
キャーキャー大騒ぎである。
しかし、無情にも、習い事が始まる午後5時は近づいてくる。
「じゃあ、またね!」と友達に告げ、一人、塾や公文に向かうチビ。
可哀相なような、それもしょうがないような…
複雑な父であった。
ただ、本人が燃えてらっしゃるんだよねえ。
「クラス分けで一番上のクラスだったら、
DS Liteだね」なぞとモノで釣ると、
「あらら」ってほどの好成績を持って帰ってきた。
ご褒美をほぼ手中にし、ますます絶好調である。
競争馬で言えば、早熟血統な感じ。
2歳戦までは、その完成度で押し切れるが、
クラシックシーズンになると尻すぼみ。
マイネル軍団か、
あるいはミスプロ系かって感じである。
大成は望めそうにもないが、
もともとこっちも多くを願っちゃいない。
まあ、気楽にやればいいのだぜ、チビよ…。
そして、ころっけ。
犬が苦手の友達がいるため、遊んでもらえずじまい。
ふてくされている。彼女もいろいろ大変である。