まずは薬剤の進歩と遺伝子レベルでの病院によるAGA治療により、髪を増やす技術が確立してきたという事だ。
但し厚生労働省ではハゲを加齢による生理現象の一つという解釈をしているため、健康保険が適用とならず自由診療として全額自己負担となっている。
しかし病院で治療するのが高額となるとカツラとなるのだろうが、安価な男性用カツラは明らかに装着がバレバレで反って目立ってしまう。
また残毛の毛根に植え込む植毛も、その毛自体が抜けると落ちてしまうので結局高額な割に根本的な解決とはならなかった。
もう一つの理由はハゲを潔く認め受け入れてしまう事である。
西洋ではハゲのほうが男らしいとしてモテるとか、国内でもハゲてからモテるようになったとか、ハゲを売りにする有名人が増えたためにタブーさが薄れたというものである。
ハゲ散らかしさえしなければ、自虐的な点で笑いを取るといったプラス利用をする事で、人生が良く変えられる事さえある。
男性用カツラについては治療するか認め受け入れるかの二極化により、アデランスはますます苦境となるのは明白であろう。
ただ芸能関係もあるが、病気治療による抜け毛で子供や女性は剃毛・坊主頭という訳にはいかない事から、カツラが必要な場面は必ずある。
今後は女性層の取り込みを一層していかなければ生き残りは厳しいだろう。