その日 2015-02-24 22:37:56 | 散文 ◇その日 妖怪どもが連なり歩く街 影ばかりが黒々と染みついて 擦れ違い 歩み行くけだものたち 影は交錯し 歪み 拡大されて倒れていく 見えない闇の また闇の奥へと かくも暗がりばかりが増長しては 対策のたてようがない 街に焼夷弾が 降ってきたのではないかと見えた 街は一遍に白昼の明るさに 呑み込まれてしまった もう黒い妖怪どもが 歩き回ることはない 人影はまったくなく 街に動きというものがなかった 白昼ばかりが 連綿と砂漠のようにつづいている ☆ にほんブログ村 « 祈る水鳥 | トップ | レールを叩く »
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