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高齢者になっても、ヒマ・ひま・暇やはり暇

高齢者「さいら」ブログ。リタイヤーから、晴れて高齢者の仲間入り。店名をマイナーチェンジ。内容は以前と同様雑他。

米国一人旅(5):街の中で(1):三つの街

2006年05月28日 | 外国旅行:三題
今日から章が変わります。幾つか米国の街を歩いて感じたことの話になります。宜しく。


米国一人旅(13)街の中で(1)三つの街(1)
歩く姿
 街の中を私は「リュックザック」を担いで、ポロシャツ(セーター)、ジャンパー
ズック靴で行動です。リュックザックには、ケンブリッジのスーパーで買った傘、旅行保険証書、緊急連絡先を書いた手帳、国際運転免許証、常備薬、現地で先ず購入した地図、辞書2冊、カメラ、携帯電話セット等が入っています。思ったよりは重たいです。地図は、最初に出して手に持ちます。ポケットに、財布・ハンカチ・ティッシュ・携帯電話等です。パスポート、大部分のキャッシュ、T/Cや航空券の控え等の貴重品は貴重品袋です。貴重品袋は、恥ずかしいですが、首に掛けてポロシャツの下に入れます。カメラは何時も持って行ってはいるのですが、リュックザックから取り出すことは余りありません。うっかり街の風景を写していて、「プライバシー侵害」と言われない用心もありますが、地図を出すと、カメラとで両手が塞がります。どちらかを忘れそうに思ってしまいます。そう言う訳で、「今日は写真を」と思う時以外はリュックザックから取り出すことはありません。
 こんな格好で歩いていても、違和感がありません。と私が思うだけかも知れませんが、大体そう言う格好で歩いている人も多いのです。

三つの街
 ケンブリッジ市はボストンの隣町です。ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学などがあり、学生・学者らしい人が多くて学術都市の雰囲気です。服装などは一番変化に富んでいます。アジア系の人も多いように思えます。ボストンは米国独立に大きく寄与した市であり、その風格と歴史があちらこちらに見て取れます。東京のようにエリートサラリーマンが多そうです。サンフランシスコはよくぞあんな坂道ばかりの所にと思います。何でも、近くに金鉱山が昔あり、その集散地として発達したと言うことです。何となくがさついていて大阪のイメージがします。
 大統領選挙の最中で、ケリー候補地元のボストンは勿論のこと、州知事がブッシュ派であるサンフランシスコでも、目立つのは「ケリー」です。(2004年10月です。)
 サンフランシスコに代表されるように、市街地の道路は京都と同じように「碁盤目」です。その通りの番地はどちらからか数が増えるのですが、それも完全に統一されています。角々には通り名が表示されています。ですから非常に歩きやすいです。
方向音痴の私でさえ、間違えることはありません。自然に出来た市街地ではなくて、
計画的に形成された市街地です。しかし、いくら計画的にと言ってもサンフランシスコの急な坂道は私の年齢を考えると「如何なものか?」と疑問を呈します。
 街の中を歩いていると幾つか気付くことがあります。地下鉄の入り口などには「物売り」がいます。新聞などを売っているのです。新聞と雑誌が多い様に思います。観光地では、日本の観光地と同様にお土産風の物も売っています。こちらは少々大仕掛けで移動店舗です。新聞売りは一日に何部売るのか知りませんが、そんなに多くの部数を持っていません。終戦直後に日本でよく見た「新聞売り」とはかなり違います。それで生計が成り立つのか?不思議な気がします。求人広告は無人のスタンドで、無料というのも有ります。それも新聞かと思って、1部取ってみたのですが、単なる求人広告です。

 街を歩いて気付くのは「物貰い」正確には「金貰い」が多いことです。豊かな米国でまさかと思いました。ケンブリッジでは見掛けませんでしたが、ボストンとサンフランシスコの繁華街では、一つのブロックを歩くと必ず一人や二人います。見窄らしい感じはしません。結構若くて、体力の有りそうな人も居ます。勿論、体力的に働けそうでない人も居ます。カンを持って何かブツクサ言っています。時にはそのカンを少し前に突き出す人も居ますが、ただそれだけです。 同情を買う様な行動や歩行者にまとわりつく様なことは一切ありません。
 そう言えば、「たばこ買い」もいました。少し遠目で見ていたのですが、たばこを吸いながら歩いている人にたばこをねだっている様に見える人が居ました。しかしよく見ると硬貨を差し出しています。一箱買うお金が無くて>一本を買っている風景です。その風景ですら、堂々としている様にも見えます。彼らもある意味で紳士です。働かない自由を持っている。そう言う感じが「私の米国らしさ」を演出します。

米国一人旅(14)街の中で(2)三つの街(2)
人を感じる
 大凡、ベンチは汚いです。うっかり座ってびしょ濡れになりました。それはバスとか地下鉄の座席でも同じです。読み終わった新聞とかが乱雑に有ります。余り車内清掃はしない様に見受けます。そう言うことは気にしない国のようです。ベンチには昼から酔っぱらって寝込んでいる人、夜遅くになると地下鉄でも同様です。日本でもよく見る光景です。廻りは私よりも、縦も横も一回り大きい人、色は多種多様、服装も区々。手にファーストフードのペプシコとかを持っている人が多い位です。炭酸飲料は、コカコーラよりもペプシコの方が多いように思えます。これやあれやで何となく「そこに人がいるんだ。」と安心感があります。治安は日本ほど良くないと聞いていましたが、夜歩いていても、不思議と恐ろしさは有りません。

ビデオ屋
 この風景はどこに入れようかと思案しています。ヒョッとして入れるような話題では無いようです。サンフランシスコです。店に赤いネオンで「ビデオ」とあります。
もちろん日本語です。ケンブリッジで見たビデオ屋さんとは同じ日本語でも何か違う「怪しげな雰囲気」です。近寄ってさらに見ると「入国審査問題なし」とこれまた日本語で書かれています。中に入って詳細に見た訳ではありませんが、奥の方には題名を「ワープロ打ち」したビデオが「所狭し」と並んでいます。しかし、中には客らしき日本人はいませんでした。日本人の好みも時代と共に変わりつつあるのです。

保安上の理由
 自販機は非常に少ないと思います。多分保安上の理由からだと思います。しかし、煙草の自販機がないのは社会政策上の理由も有ると考えられます。この保安上の理由はかなり徹底しています。地方の街の外れのドライバーが立ち寄る店(ハイウエイは違います。)にはトイレがありません。不特定多数の人が立ち寄る場所であっても、いえ、そう言う場所であればこその様ですが、「トイレ設置義務」は無いそうです。
ある食堂のトイレは、鍵を借りて、入るという念の入れようです。洋式トイレは、中国ほどではありませんが、そのドアーは「空き空き」です。いずれも、保安上の理由からです。日本の旅行会社ツアーがトイレ休憩(これは非常に重要なことだそうです。)で立ち寄る店には仮設トイレがずらりと並んでいます。日本で催しがある時にずらっと並んでいるあの仮設トイレそのものです。それが会社の立ち寄る条件のようです。その店のその場で絞ってくれる生ジュースが一杯5$には驚きます。日本人ツアー客が立ち寄ると、急いで絞り始めます。美味しいことは美味しいのですが、そして、例により一杯のカップは馬鹿でかいのですが、トイレ設置代も含まれているのかと考え込んでしまいます。或いは「移動できる価格表」から類推して、米国では珍しい「日本人価格」かも知れません。
 その店では、日本では滅多に見ることが出来ない大きなカボチャが並んでいました。そうです。もうすぐに「ハローイン」が待ちかまえている時期です。

交差点
 大きな交差点では、普通の信号と歩行者用の信号がありますが、小さな交差点では
歩行者用の信号だけの所が多々あります。必要と思えないようなところにもあります。そう言う交差点では、殆ど信号と関係なく歩行者優先です。「横断を待て」の赤色でなくて黄色の信号で、信号が変わるのを待っていると、車の方が止まり「どうぞ」と手で合図をしてくれます。これはマナーの良さを通り越していると思います。このマナーの良さは、ケンブリッジ、ボストン、サンフランシスコの順番です。街の雰囲気から納得できる順番です。ですから、米国事情に慣れた途中からは堂々とこの歩行者用の信号を無視して横断することになりました。ただ、横断する時に、左右を一応見るのですが、どうもその見方が日本流の見方になっています。何となく右と左の見方が逆になっている様に思います。

デモ
 私が宿泊したホテルは、「エコノミークラス」ですので、静かそのものです。しかし、サンフランシスコでは、超高級とされているホテル、高級百貨店それと州役場で
デモをしています。その玄関の前の歩道で、約10名で10メートルほどの所をプラカードを持ちながら、シュプレッヒコールをしながら行ったり来たり廻っています。
ずっとやっています。指導者の身なりはサラリーマン風ですが、デモをしている人は本当に下働きをしている労働者の感じの服装です。一つのデモの規模は小さいのですが、至る所でやっています。直接それらの営業を大きく阻害することはない程度ですが、宣伝効果は可なり有りそうです。要求の内容は見る所、育児手当とかの経済要求の様です。私が驚いたのは、朝の7時頃から夜の9時過ぎまでやっていることです。
サンフランシスコに到着したその日から、出発の日まで、毎日です。実に根気の要るデモです。その要求の切実さが分かる様に思えます。多分今もやっている筈です。彼らの真剣さが窺えます。



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