ウナギ

ウナギ
今年はウナギの価格が暴騰しているそうだ。
ここ数年養殖稚魚の不漁が続いているためである。
不漁の結果として、稚魚が品薄になり、価格が暴騰して、
製品のウナギが暴騰している構造である。

昔から、ウナギの稚魚の売買は不透明感があった。
暴力団系の商売とも言われた。
麻薬にしても、単価が高いものは
その手の扱い品とあるのは世の常であろう。

ウナギの生態はほとんど分かっていない。
例え分かったとしても、
資源回復は非常に困難ではないかと思う。

主な原因は稚魚の乱獲であるとされている。
しかし、この数年で今ほどの乱獲になる要因は
我が国では余りないように思う。

多分国際的なウナギ稚魚の乱獲か、
国際的なウナギ成魚の乱獲によるのではないかと思う。

国際的と言ったがここでも「中国」が
関係しているように思える。

中国ではウナギは昔食用にならなかった。
そのために重要な資源と認識されないでいた。
その結果として、それなりの産卵群が
中国沿岸から補給されていたのではないだろうか？
近年輸出用としてウナギ養殖が大きな産業になり、
さらにウナギへの嗜好も増えているのではないだろうか？

こんな小さな世界であったも
「中国抜き」と言えない時代になって来た。

それともう一つ。

まあ、事態が
ウナギに留まれば、良いのであるが
魚食普及の世界への波及は
将来我が国民の蛋白源としての魚食に
大きな困難を齎すであろう。