総連本部競売、1億円納めれば売却停止 最高裁

2014-06-20 20:35:29 | Weblog
総連本部競売、1億円納めれば売却停止 最高裁

産経新聞 6月20日(金)17時40分配信



 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物の競売をめぐり総連側が申し立てた許可抗告について、最高裁第3小法廷(木内道祥裁判長)は、総連側が供託金1億円を納めることを条件に、一時的に売却許可決定の効力を停止する決定をした。

 決定は19日付。22億1千万円で落札した不動産投資業「マルナカホールディングス」(高松市)への売却許可に対し、総連側が特別抗告と許可抗告をしていた。効力が停止されれば、東京地裁は、所有権移転に必要な代金納付の期限を定めることができなくなる。

 今後、最高裁は売却許可の可否について慎重に審理するとみられる。

 中央本部をめぐっては、1回目の入札で落札した宗教法人最福寺(鹿児島市)が、資金調達できず購入を断念。2回目の入札でモンゴル企業「アヴァール・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー」が50億1千万円で落札したが、提出書類の不備で無効となり、地裁は2回目の開札から手続きをやり直した。

 総連側は、3回目の入札を求めていたが、東京高裁は今年5月、「入札を行えば、相当期間が必要で、マルナカを超える入札や代金納付が実現するかは定かでない」と退けた。高裁は今月4日、総連側の最高裁への抗告を許可していた。

 今回の最高裁決定は、売却可否についての判断を示す前に、中央本部の所有権移転や転売などにより、権利関係が複雑化することを避けるためとみられる。

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