「ざまぁ無ぇな」苦笑する流。「足さえやられてなければっ」言ったところで斗和子に顔を踏まれる日輪。「やっぱりね、動きが止まったわ」「二人を離せよぉ!」「殺させておくれ、お前を。そうしたら皆助けてあげるわ」「阿呆くさっ! 真に受けんなよ、潮」警告した流は機械の化け物にさらに強く握られた。無言で苦しむ流。「殺させてくれるの?」「流、覚悟はいいか?」踏まれたまま問う日輪。「へっ、お前と地獄行きとは色気ねぇなぁ。潮! コイツの頭に字が見えるだろう? emethってよぉ。最初のeを取るとmeth、死んだって意味になってコイツは崩れ去る。後、頼むわぁ」二人は呪言を唱え出した。
「マズイな、自爆技だ!」肩を押さえて紫暮が前に出てきた。「この者らは勝手に死ぬるよ? 早う、獣の槍を渡して殺されるがよい!」「殺したきゃ殺せ!」潮の言葉に驚く紫暮、流、日輪。「槍が怖ぇのか? なら刃は向けねぇよ」潮は槍先を下ろした。「そう、いい子ねぇ」斗和子は笑った。破られた壁の向こうの上空ではとらと九印が対峙していた。「下じゃ面白ぇことになってるじゃねぇか?」「霧雄が心配だ」「ケッ、他の心配している暇があるのかよっ!」突き掛かるとら、九印は避けるととらを無視して霧雄の元へ飛行して行った。
刃を下ろされた槍が激しく鳴っている。紫暮は笑みを浮かべた。斗和子も笑う。「どんなに槍が鳴っても無駄よ!」人型機械の化け物は肩の砲門にエネルギーを溜めた。「さようなら、蒼月潮!」機械の化け物はエネルギー砲を潮に放った。直撃寸前に槍を前面に構え、全て受け切った潮。「ぬぅえぃッ!!」跳ぶ潮。虚を突かれた機械の化け物の頭上の斗和子。「でぇああッ!!」潮は槍の石突きを機械の化け物の頭にある『e』の文字に打ち込んだ。文字どころか上半身ごと吹き飛ばす獣の槍。機械の化け物は倒れ、流は投げ出された。
7に続く
「マズイな、自爆技だ!」肩を押さえて紫暮が前に出てきた。「この者らは勝手に死ぬるよ? 早う、獣の槍を渡して殺されるがよい!」「殺したきゃ殺せ!」潮の言葉に驚く紫暮、流、日輪。「槍が怖ぇのか? なら刃は向けねぇよ」潮は槍先を下ろした。「そう、いい子ねぇ」斗和子は笑った。破られた壁の向こうの上空ではとらと九印が対峙していた。「下じゃ面白ぇことになってるじゃねぇか?」「霧雄が心配だ」「ケッ、他の心配している暇があるのかよっ!」突き掛かるとら、九印は避けるととらを無視して霧雄の元へ飛行して行った。
刃を下ろされた槍が激しく鳴っている。紫暮は笑みを浮かべた。斗和子も笑う。「どんなに槍が鳴っても無駄よ!」人型機械の化け物は肩の砲門にエネルギーを溜めた。「さようなら、蒼月潮!」機械の化け物はエネルギー砲を潮に放った。直撃寸前に槍を前面に構え、全て受け切った潮。「ぬぅえぃッ!!」跳ぶ潮。虚を突かれた機械の化け物の頭上の斗和子。「でぇああッ!!」潮は槍の石突きを機械の化け物の頭にある『e』の文字に打ち込んだ。文字どころか上半身ごと吹き飛ばす獣の槍。機械の化け物は倒れ、流は投げ出された。
7に続く