イバラがサトミと共に姿を消した。早瀬達警察は誘拐とみて捜索を始めた。白神は引き出しから新薬データの入ったメモリがイバラに持ち去られたことに気付いていた。「君が、強くなる為の薬だ」白神はイバラにそう言って新薬を与えていた。「大切な人、大切な場所」走るトラックの荷台の中でいつか眠っていたイバラは呟き、目覚めた。傍にサトミがいる。「君は僕を見たって言った。何を見たんだ? 僕は何をしたの? 教えてほしい」答えないサトミ。トラックは湾で停まった。運転手が荷台から見ると、すでに降りていた二人。「痛い」近くの物陰から様子を伺い、緊張から強い力でサトミの腕を握っていたイバラはハッとして手を離した。「ごめん、僕は上手くわからないんだ」イバラは言った。
為頼と共に診療所に来て石川妻の記事の切り抜きを見ていた菜見子。間を置かず、早瀬から病室に残されたサトミのスマホの血痕がイバラの物であると為頼に知らせがあった。「サトミちゃん、ようやく喋ってくれたんです。事件について、思い出そうとしていました。イバラさんが過去の事件に関係あるのだとしたら」菜見子は誘拐に懐疑的だった。白神の病院にはマスコミが押し寄せていた。「もう、帰って下さい!」看護師長の橋本は対応に追われ、白神は横井に対し「逮捕されるだけで済まないっ」と言い放っていた。一定の合理性はあるものの、無痛新薬を無痛症イバラに使っていたことを奇妙に感じる為頼と菜見子。白神を調べる為に、二人は署へ向かうことにした。
警察はイバラの靴と石川一家殺人で見付かった靴が同一であることを突き止めていた。署から捜査に出ようとしていた早瀬はと白神に電話で呼び出されていた。為頼と菜見子は署へ着いたが、早瀬と入れ違いになっていた。仁川は為頼を胡散臭がったが菜見子は気に入ったらしく「話、聞いてあげなさい」と太田を促し、太田を困惑させた。
2に続く
為頼と共に診療所に来て石川妻の記事の切り抜きを見ていた菜見子。間を置かず、早瀬から病室に残されたサトミのスマホの血痕がイバラの物であると為頼に知らせがあった。「サトミちゃん、ようやく喋ってくれたんです。事件について、思い出そうとしていました。イバラさんが過去の事件に関係あるのだとしたら」菜見子は誘拐に懐疑的だった。白神の病院にはマスコミが押し寄せていた。「もう、帰って下さい!」看護師長の橋本は対応に追われ、白神は横井に対し「逮捕されるだけで済まないっ」と言い放っていた。一定の合理性はあるものの、無痛新薬を無痛症イバラに使っていたことを奇妙に感じる為頼と菜見子。白神を調べる為に、二人は署へ向かうことにした。
警察はイバラの靴と石川一家殺人で見付かった靴が同一であることを突き止めていた。署から捜査に出ようとしていた早瀬はと白神に電話で呼び出されていた。為頼と菜見子は署へ着いたが、早瀬と入れ違いになっていた。仁川は為頼を胡散臭がったが菜見子は気に入ったらしく「話、聞いてあげなさい」と太田を促し、太田を困惑させた。
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