手裏剣戦隊ニンニンジャー １

道場を皆で大掃除していたが、天晴は「掃除飽きたぁ」と箒の持ち手の先を指に乗せてバランスを取って遊び始め風花を呆れさせていると、忍装束の旋風が現れ「天晴、忍術勝負だ！」と刀を抜いて挑んできた。意外な勢いの旋風。最初は前回戦いに参加した興奮が冷めていないのだろうと微笑ましく見ていた八雲達だったが、旋風がかなり強く、天晴を追い込み出し、天晴も本気になり出すと困惑し始めた。そこへ「こっちの掃除は終わったのかい？」割烹着をきた旋風がもう一人、呑気な調子で現れた。驚く天晴達。「え、俺？」戸惑う割烹着の旋風。
「お前、何者だ？！」忍装束の方の旋風に詰め寄る天晴。素早く天晴から離れる旋風の姿をした者。八雲達も身構えた。「天空っ！　忍チェンジ！！」その者はシュリケンボールで変身した。「アイアム、ニンジャ・オブ・ニンジャっ！　緑の光弾、天空忍者シュリケンジャー！！　参上っ！」見得を切るシュリケンジャー。ジライヤに頼まれ、天晴達を鍛えに来たというシュリケンジャー。サスケや鷹介から「まだまだ半人前」と聞いていたともいう。「お二方に御会いしたのは半年以上前のことです」不満な霞。「あの頃の俺達とは一味も二味も違うぜ！」自信を見せる天晴。「ＯＫ」シュリケンジャーはならばとこれまでの戦いを元にした手製の妖怪カルタを取り出した。
「萬月やぁ～っ」森の中、萬月を探す有明。正影は萬月が明らかにニンニンジャーに致命傷を受けたところは見ていが「御出陣してあそばされております」言い出せずにいた。
道場では和装に変化した天晴達が思い出しながら妖怪カルタを順調に取っていっていた。鎌鼬、エンラエンラ、蛾眉雷蔵、雀蜂、土蜘蛛、鵺、カラクリ九尾とカルタを取る一同。雷蔵を「全然敵わなかった」と振り返る風花。雀蜂を「ノットイージーな、戦いだった」振り返る八雲。
　　　　　２に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー ２

続けて狼男、旋風もカルタに乱入しつつ傘化けの札も取られた。旋風に一同が気を取られているとどこからともなく封印手裏剣が道場に忍び込み残りのカルタの札に妖気を注入した。カルタ取りが再開され、風花が山彦の札を取ろうとすると突然、札がすり替わりお手付きになった風花は山彦の札の中に吸い込まれてしまった。一同が驚いていると、ガマガマ銃が鳴き出した。
「我輩は妖怪の神、札返し」妖怪の声が響く。風花を札の中に入れたという。「ここは？」札の中の世界で山彦戦のやり取りを繰り返させられそうになる風花。しかも早々に現れた山彦は声だけではなく姿まで変えられるようになっていた。「我輩がバージョンアップした」札返しは助けたくばとカルタの続行を一同に強要してきた。八雲、霞は札を操られ、相次いでお手付きをして札に吸い込まれていった。オトロシ相手にまたカーリーがっ、と戦意を失う八雲。雪女のギャグだかなんだかの寒さに震え上がる霞。一方的な展開に一旦カルタを止め、打ち合わせする残りのメンバーとシュリケンジャー。
残りメンバーはわざと目当ての札でお手付きをして、それぞれ天晴は雪女。凪は山彦。キンジはオトロシの札に吸い込まれ、シュリケンジャーは外で待機の構えを取った。山彦は凪＆風花、オトロシはキンジ＆八雲、雪女は天晴＆霞が対峙する。「ザ・変化！」「手裏剣変化っ！」「手裏剣チェンジ！」それぞれ変化した。「忍なれども忍ばないっ！」「忍なれどもパーリィナイ！」「手裏剣戦隊、ニンニンジャー！！」３つ札の世界で同時に見得を切る一同。
天晴に化けた山彦はそもそも札の世界に本物はいないと見破られ、キンジは札の世界に本物のカーリーを持ち込み八雲の目を覚まさせ、天晴は超絶化して物理的に雪女を圧倒し、一同は一斉に札の世界で妖怪を倒しに掛かった。
　　　　　３に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー ３

「超絶サマー手裏剣斬！」「ハイスクール忍烈斬！」「カーリー忍烈斬！」浮き輪で封じ、霞が最初に斬り払い天晴が止めを差して雪女を撃破っ！　凪と風花は学生服でなぜかパワーUPして連続斬りを打ち込み山彦を撃破っ！　八雲とキンジはカーリーに乗ってオトロシの周囲を高速回転して竜巻を起こしながら斬り付けオトロシを撃破っ！　一同は元の世界に戻ってきた。「妖術、カルタの舞い！」札返しは残りのカルタから描かれた妖怪達を復活させた。
「よし、イケイケドンドンだっ！」『よし』の一言で片付けた天晴。ともかく一同はそれぞれ武器を構え、ざっくりと技を放ち、案外脆かった朧車以外の妖怪は撃破した。天晴は超絶手裏剣斬で朧車を倒そうとしたが「お兄ちゃん、道場が燃えちゃうっ！」風花達が慌てて止め「ミーに任せろ！」シュリケンジャーが前に出た。「大逆転！　フェイスチェンジ！！」マスクの上半分をグルリと回し、ファイアーモードに多段変身するシュリケンジャー。「シュリケンジャー、ファイアーモードでぃっ！　超忍法、千本ノック！！！」旋回してシュリケンズバットを振るい猛烈なノックを打ち、朧車を滅多打ちにするシュリケンジャー。最後はシュリケンズバットで直接吹っ飛ばし、謎の野球空間で場外ホームランにして花火にして爆散させて、野球空間の観客？　を沸かせるシュリケンジャー。
明らかに倒すこと以外に忍タリティをガッツリ使った先輩の大技にやや戸惑う天晴達。「和入道改め、これが本体、札返し！！」残ったカルタの１枚が本性を表したが小さい札のまま。「妖怪の神って、紙じゃん」ツッコむ凪。「Godではなく、Paperでございやすね」「確かに」妙に納得するキンジと霞。「こうなったら！」札返しは小さな姿のまま飛び回って天晴達に攻撃してきた。ちょっと痛いくらい。すぐに札返しはあちこち隠れ逃げ回り出した。
　　　　　４に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー ４

「手裏剣忍法縮尺縮小の術！」天晴は自ら小さくなり、札返しを追い回し、一太刀浴びせ「今度こそっ、超絶！　手裏剣斬ッ！！」燃える一番刀で叩き斬り「年を越せませんでしたぁっ」札返しを撃破した。「火の用心」風花は撃破後、燃え続け残骸にコップの水をかけて消火した。火を消した跡も一同の大掃除に続きで綺麗に拭き取られた。
掃除の様子を梁の上から好天と共に見ていたシュリケンジャー。「ユーのお孫さん達、中々やりますね。ラストニンジャ」「そうかのぉ」「困ったことがあれば、いつでも言ってください。See You Again！」シュリケンジャーは去って行った。「もういなくなっちゃったの？　お正月の買い物手伝ってもらおうと思ったのに」「残念です」風花と霞が口々に言い、好天はなんともいえない顔をしていた。
「奥方様、若君は伊賀崎の忍の者の手によって」「え？」森で、萬月の首飾りを差し出す十六夜。「ご立派な最後であったと聞いております」有明が首飾りに手を伸ばすと、首飾りは塵と消えた。「なんということをっ」倒れ込む有明。「嫌じゃ、嫌じゃ！　嫌じゃ！！　嫌じゃぁあ。萬月ッ！！！」有明は叫び、その体から大量の『恐れ』が涙の濁流のように溢れ、天に立ち上ぼり出し、周囲に豪雨を降らせたた。「これだ！　この恐れを待っていた！！」歓喜する十六夜は小槌を構えた。「父上っ、御復活の時です！！！」小槌を振るう十六夜。大量の恐れは牙鬼軍の暗い館に逆巻きながら運ばれ、幻月の潜む暗い淵に注がれた。館にいた正影は驚愕した。淵から恐れが形取り、幻月が現れ出した。
天晴達は仲良く買い物を終えて帰るところだった。突然地響きが起こり、彼方に黒い煙が柱のように吹き出し、空が暗くなった。「牙鬼幻月が、どうやら復活したようじゃ」好天もその場に歩み現れた。「牙鬼、幻月が」天晴は呟いた。
・・・恐れはなんでもよかったんだな。何気に蛾眉も復活か。

ケムシーノっ！ １０話

『最弱もんすたあ・ケムシーノっ！』の１０話を投稿サイトにUPしました。１１話は明日の夜、UP予定です。いよいよ処刑部屋戦です。ぜひドゾ～っ