斗和子が牙を見せて笑っていると、ドシュッ! 鈍い音と共にエレザールの鎌の刃が斗和子の胸から飛び出した。「あっ、あぁっ!」呻く斗和子。青白い炎は消えた。後ろから、霧雄が斗和子を刺していた。「また、裏切ったんだね、ママ」「き、霧雄。違うわ」刃を抜く霧雄。斗和子は倒れた。人の姿に止まり、床を打って霧雄を促す斗和子。霧雄は斗和子の顔の傍に座った。「もう一回聞くよ? ママ。僕を騙してたのなんて、嘘だよね?」「ええ、霧雄、愛しているわ」泣く霧雄。「ママ、嘘なんだね」霧雄は涙を一滴溢し、これを斗和子は開けた口で受けた。斗和子は笑っていた。体が燃え上がり斗和子は滅びた。
「ママ! ママッ! お前らがママを殺したんだ!」霧雄は鎌を振り回し、デタラメに暴れ出した。「ママが居なきゃダメなんだよぉ!!」槍で鎌を受け、止める潮。「やめろよ霧雄!」「僕はただ化け物を殺す為だけに生きてきたんだ。これでママがいなかったら、もうおしまいだよ」潮は霧雄の頬を張った。鎌を取り落とし、倒れる霧雄。「おしまいなんて言うなよ! 一杯人が死んじゃったんだぞ?! 帰って来ないんだよ! でも、俺達はまだ生きてるじゃないか?! 白面をブッ倒すにはきっと、たくさんの強い味方がいるんだよ。お前みたいなよぉ。だからおしまいなんかじゃねぇ!」「今、初めて、お役目の言ったことがわかった気がする」『皆、仲ようせんと、あかんよ』御角は言い残していた。
「ごめんね」一言言って、霧雄は九印と共に去って行った。「必要なんだろう、時間がな」紫暮は霧雄を見送りながら潮に言った。「親父、白面はすげぇ強いよな?」「ああ」「でも俺は、負けたくねぇぜ!」潮は歩き出した。「おめぇは潮を見限ったんだろ?」聞いてくる流。「ま、少しは喰い応えが戻ったかもなっ!」とらは潮の元へとふわり、と飛んで行くのだった。
・・・原作斗和子の最後は当時結構なインパクトだった。
「ママ! ママッ! お前らがママを殺したんだ!」霧雄は鎌を振り回し、デタラメに暴れ出した。「ママが居なきゃダメなんだよぉ!!」槍で鎌を受け、止める潮。「やめろよ霧雄!」「僕はただ化け物を殺す為だけに生きてきたんだ。これでママがいなかったら、もうおしまいだよ」潮は霧雄の頬を張った。鎌を取り落とし、倒れる霧雄。「おしまいなんて言うなよ! 一杯人が死んじゃったんだぞ?! 帰って来ないんだよ! でも、俺達はまだ生きてるじゃないか?! 白面をブッ倒すにはきっと、たくさんの強い味方がいるんだよ。お前みたいなよぉ。だからおしまいなんかじゃねぇ!」「今、初めて、お役目の言ったことがわかった気がする」『皆、仲ようせんと、あかんよ』御角は言い残していた。
「ごめんね」一言言って、霧雄は九印と共に去って行った。「必要なんだろう、時間がな」紫暮は霧雄を見送りながら潮に言った。「親父、白面はすげぇ強いよな?」「ああ」「でも俺は、負けたくねぇぜ!」潮は歩き出した。「おめぇは潮を見限ったんだろ?」聞いてくる流。「ま、少しは喰い応えが戻ったかもなっ!」とらは潮の元へとふわり、と飛んで行くのだった。
・・・原作斗和子の最後は当時結構なインパクトだった。