羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

手裏剣戦隊ニンニンジャー 1

2015-12-06 22:15:39 | 日記
走り込みをしていた天晴は街のクリスマス飾りに笑みを浮かべ、「おっ! これぇ」ショーウィンドーの色違いの手裏剣キーホルダーを見付けていた。牙鬼軍の本陣では前回、萬月を助けようとした有明を戦いを『邪魔』されたと萬月が折檻していた。「はぅうっ?!」倒れる有明。「このババアっ!」「おやめ下され若君!」慌てて止める正影。「ふんッ!」正影の手を振りほどき、萬月は苛立たしげに去って行った。「構うな晦! 腕白で良いぞ萬月」「なんたる親バカ」正影は呆れていた。
道場に戻った天晴。凪と風花は稽古場の襖を閉めてその外の狭いスペースで勉強していた。隠し持っていたクリスマスプレゼンは二人に速攻でバレ「なんでわかるんだ?!」驚く天晴。「ええっ?」逆に驚く凪。「ホントに隠し事下手だね」言ってくる風花。「それより、なんでここに居るんだ?」閉ざされた稽古場の襖を開けようとする天晴。二人は慌てたが、天晴は開けてしまった。霞が生身のまま3人に分身して何やらそれぞれ機械をイジっていた。
「何やってんだ?」「新しい発明品ですっ!」3人で声を揃える霞達。『カラクリ忍嘘発見器』等を開発していた。「嘘発見器? そっか。この間、萬月に一杯食わされちゃったもんな」「そうなんですよ」答える霞達。まだ何か天晴が言おうとすると、八雲に口を押さえられ稽古場の外へ引っ張られた。凪と風花が笑ってごまかし襖をしめた。「なんだよ?」「霞姉に、萬月、敗北、スランプはNGワードだ」注意する八雲。凪も風花も、負けてから無理しているらしい霞に気を使い、心配していることを悟られまいとしていた。「それ、どうなんだ?」天晴は違和感を感じたが、言ってる内にガマガマ銃が鳴き出し、一同は妖怪出現現場に急行した。
現場ではサンタの格好をした者がプレゼントを配っているだけで妖怪は見当たらない。「すいません、
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手裏剣戦隊ニンニンジャー 2

2015-12-06 22:15:28 | 日記
変なヤツ見ませんでした?」変化した姿で通行人に聞き、自分が指差される天晴。「ところでキンジさんは?」風花が最近よく居なくなると訴え「妖怪が見付かれば、合流するよ」と凪が応えていると「ではっ、これを使えば!」霞は『カラクリ忍妖怪ホイホイ』を取り出した。「行けぇ~っ!」装置から音波の様なモノが発射されると微妙な数のジュッカラゲ達のみがどこからともなく湧いてきた。
「おっかしいてすねぇ?!」装置を叩いて動揺する霞。ジュッカラゲ達はすぐに逃げて行った。「もしかして、お前スラっ」言いかける天晴を凪と風花が慌てて天晴を押さえ、八雲は腹パンを喰らわし、天晴をひっくり返した。「霞姉っ! とにかく追うぞ!」八雲は霞を連れてジュッカラゲ達を追って行った。「オーイっ、お前、今スランプって言おうとしたろ?」天晴に凄む風花。「いや、本当のこと」「言うなっつってんだろ?!」小突く風花。「本当、隠し事できないんだから、行こ」凪は風花を促し、自分達もジュッカラゲを追いに行った。
「言ってやった方がいいと思うけどな」ボヤきつつ、天晴も対応に向かった。ここでサンタの格好をした者が「富を与えるといわれる指輪だ」と指輪を配り始めた。合わせて指輪のことを誰にも言ってはならないと何かの術に掛けて洗脳して回ってもいた。指輪を配る者は正影がクリスマスブーツから発生させた上級妖怪貧乏神だった。「これからより、面白くなりますぞよ?」「別に面白くなくていい」正影に企みを解説されていた萬月。「結果だけにしか興味は無ぇよ」萬月は素っ気無く去って行った。
森の中に佇んでいると突然銃撃を受け、驚いて回避する十六夜。「やっと見付けやしたよっ!」生身のキンジが現れた。「恩人を襲うとは無礼だねぇ?」自分の力添えで妖怪にならずに済んだと煽ってくる十六夜。「おかげで伊賀崎の
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手裏剣戦隊ニンニンジャー 3

2015-12-06 22:15:17 | 日記
皆さんと一緒に居ても! 心が晴れやせんっ」嘲笑う十六夜。「せめて、あっしの手で、旋風様の忍タリティを奪い返してみせやす!」「ザ・チェンジっ!」「手裏剣チェンジ!」キンジはスターニンジャーに変化し、さらに激熱刀でスーパースターニンジャーに多段変化した。「イヤッハーっ!」激熱刀とスターソードガンの二刀流で押されると十六夜は「十六夜流忍法奥義、十字砲火の術!!」キンジの周囲を十字手裏剣型の妖力で覆った。「ハァッ!」十六夜が気合いを込めると、一斉に手裏剣型妖力から砲撃が放たれるが全て双剣で打ち払うキンジ。
妖力を弾かれ吹っ飛ばされる十六夜。「うわぁ?! それが君の力かぁ?」這いつくばる十六夜。ここで十六夜もキンジも区別無く電撃が降り注ぎ、二人とも吹っ飛ばした。「臭うなぁ、なんだかよくわからねぇが、俺様の大っ嫌いな臭いだ」岩の上に萬月が居た。一方、天晴はジュッカラゲとの戦いでサンタに化けた貧乏神を巻き込み掛けて「大丈夫か?」と気遣っていた。「ホホッ、大丈夫大丈夫」貧乏神は慌てて逃げたが、指輪を一つ落としていった。「なんだ? この指輪」天晴は拾い上げていた。
「牙鬼萬月」「牙鬼萬月?!」キンジの呟きに驚く十六夜。「知らないのでごぜぇやすか? 有明の方が産んだ、牙鬼幻月の息子でごぜぇやすよ」「何っ?」「おめぇ、一体何者だ?」名乗る十六夜。「俺様の家臣ってことか?」一瞬動揺するが、頭を下げる十六夜。「ここは引くしかありやせんねっ!」キンジは煙玉を使い撤収した。「奴を追いまする故」十六夜も姿を消して行った。「奴の臭い、全くもって気に食わねぇっ!」萬月は苛立っていた。
霞がリモコン型カラクリの『スロー再生』の機能を間違えて八雲に使って状況を混乱させたりもしたが、一通りジュッカラゲを退治し終わった一同は合流していた。
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手裏剣戦隊ニンニンジャー 4

2015-12-06 22:15:06 | 日記
キンジも減速させられた八雲をフォローする形で合流していた。「ホッホッ、そろそろだなぁ」物陰で笑うサンタ姿の貧乏神。配られた指輪が妖しく光り、指輪を付けた人々の衣服が貧しくなり始め騒然となった。「誰に何をやられた?」八雲は被害者の一人に聞いたが、事前に言ってはならないと貧乏神に言われていた為、被害者は口を割らなかった。やがて拾った指輪を付けていた天晴も服装が貧しくなり始めた。「うわっ? なんだぁ?!」慌てる天晴。「妖怪貧乏神の仕業でございやしょう」推測するキンジ。外れない天晴の指輪。「ダウトラ・タイバ!」八雲の魔法も指輪に弾かれ無効化させられた。
指輪はまた妖しく光り、人々も天晴もさらに貧乏なほぼ裸の格好にさせられた。「天晴君っ!」「お兄ちゃん?!」驚く霞と風花。「寒いな、コレ。冷えてきたぁ~っ」震える天晴。「上々のようじゃな」ビルの上で正影は瓢箪で騒動で発生した『恐れ』を回収していた。「かくなる上はコレですっ!」霞は『カラクリ忍嘘発見器』を取り出し、被害者に妖怪に何をされたか聞き始めた。「何もされてないっ!」被害者の答えに嘘発見器の嘘ランプ光り、ピコンっ! と鳴った。「この方は、嘘をついてますねっ!」そのまま天晴達に報告する霞。「それは、わかっておりやす」戸惑うキンジ。「どう致しやしょう?」「その先は、考えてませんでした」背を向ける霞。
「いつもならここでガーッと解決できちゃうのに、霞、お前、マジスランプだな」正面に回り込んであっさり言ってしまう天晴。「そんな訳無いだろうっ!」八雲にピコン!「あり得ない!」風花にピコン!「変なこと言うなっ」凪にピコン! 嘘発見器は次々と3人の嘘を知らせた。装置を見ている霞。「皆さん、私に気を使ってくれてたんですね。白状します! スランプでしたっ!」笑顔で言う霞。「萬月に負けて、
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手裏剣戦隊ニンニンジャー 5

2015-12-06 22:14:55 | 日記
凄く凄ーっく、悔しかったんです。そのせいで、冷静になれなくて」ため息をつく霞。「でも、言えたらすっきりしました」晴々と言う霞。「済まない霞姉! 俺達は霞姉がヘコんでいるのを気付いていながら気付かないフリをしていた」頭を下げた八雲。風花と凪も頭を下げた。「隠し事はダメだ。霞もな」天晴は霞の肩に手を置いた。「ごめんなさい」微笑んで謝る霞。「あっしも、隠し事が」一人で旋風の力を取り戻そうとしていたことを打ち明けるキンジ。「ともかくなっ、霞!」キンジの告白を『ともかくなっ』で済ましつつ続ける天晴。
「調子の悪い時くらい、俺達に頼れって」「そうですね」霞はやり方を変え、嘘発見器に八雲の魔法を合わせて強化することを提案した。「ダウトラ・タイバ!」八雲の魔法で強化され『カラクリ忍本音聞き出し』に強化された装置を霞が被害者に使うと「あのサンタに指輪を貰いました」と被害者達は一斉にサンタに化けた貧乏神を指差した。「さらに行きますよっ!」霞はギョッとしているサンタ姿の貧乏神に装置を使った。「ホホッ、わしは妖怪貧乏神だ。あっ、言っちゃった!」正直に言って本性を表してしまう貧乏神。
一旦逃れた貧乏神を追う天晴達。「キンキラじゃーっ!」金タライを落とされズッコケる貧乏神。天晴達は追い付いた。「ザ・変化!」「ザ・チェンジ!」「手裏剣変化っ!」変化する一同。「暴れてアッパレ、アカニンジャー!」「轟け八雲、アオニンジャー!」「煌めきの凪、キニンジャー!」「一片風花、シロニンジャー!」「揺らめく霞、モモニンジャー!」「彩りの星、スターニンジャー!」「忍びなれども忍ばないっ!」「忍ばなれどもパーリィナイっ!」「手裏剣戦隊ニンニンジャー!!」「忍ぶどころかぁっ」構える天晴。「暴れるぜぇ!」「暴れやしょう!」声を揃える一同。
一発撃ち込んできた
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