羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

うしおととら 1

2015-12-19 21:54:46 | 日記
「潮ッ! 今日という今日はぜってぇお前を喰ってやるからなぁ!!」「やれるもんならやってみやがれぇッ!!」朝から寺で争う潮ととら。激突しようとした所で麻子に木魚を挟まれ、互いに顔面を木魚に激突させる潮ととら。「痛ぇっ、何しやがんだぁ?!」「心外ねぇ、せっかく学校に誘いに来てあげたのに」このままでは3年になれないと説教される潮。(ワシと潮の戦いを一発で止めるとは、ただもんじゃねぇな)とらが思っていると麻子の説教はとらにも及んできた。「とら君も、いつまでもバカやってんじゃないわよっ!」髪を引っ張られたとらは「けったくそ悪い! 今日は見逃してやらぁっ!」と飛び去って行った。
潮と麻子が並んで登校しながら話していると二人と、槍を計測する者達がいた。「数値上は普通の子だな」「二人だけ、目標βは別行動を取っているのかしら」「好都合じゃないか」「それもそうね」画面を見ながら淡々と話す3博士。「この前はありがとう、これ」途中で子供にチョコ菓子をもらう麻子。以前、自転車の鍵を無くして泣いていたのを助けてやったという。自転車(子供も?)を抱えて運んだらしい豪気な麻子を潮は面白がったが、ふと見て麻子の髪が短くなったことにも気付いた。「お前、髪切った?」「え? わかったぁ」照れる麻子。「俺は芸術を志す男だぞ? わかるわ。お前のぶっとい首の見え方がいつもと違うくれぇなっ」「キーッ!」怒った麻子が潮に掴み掛かってじゃれていると、突然道の前後をトラックで塞がれて黒服の男達に捕まえられそうになる二人。
「何すんだよぉ?!」潮は戸惑ったが、麻子に手を出され「麻子に触るなぁ!」変化せずに槍を振り回し、男達を圧倒し始めた。「凄い、7人掛かりで敵わない」「獣の槍は発動していないのに」映像を見て感心する3博士。潮に紫暮に知らせるようにと逃がされた麻子は
     2に続く

うしおととら 2

2015-12-19 21:54:37 | 日記
「でぇあっ」自分も蹴りで黒服を一人倒しながら、その場を離脱して行った。直後に催眠弾を撃ち込まれて潮は昏倒させられた。一方、紫暮の居る、高層ビルの和風の一室に「どなたですか?」「お晩にございます」合言葉のやり取りをして入ってきた厚沢。厚沢は自衛隊の特別官となり、白面の影響で活発化した妖怪災害の対策を担当していた。「ハマーが暴走しました」厚沢は紫暮に伝えていた。
逃れ切れず黒服に捕まる麻子だったが、現れたとらが「潮が、どうしたって?」黒服を摘まんで放り投げていた。寝台に固定されて車両で運ばれたいた潮は目覚めた。「私達はHAMMR機関の者だよ」「化け物どもを科学的に分析し、白面の者を倒す為の兵器を開発する。それが我々の使命だ」「君と獣の槍に協力してもらうことにした。もう一つにもね」同乗していた3博士は一方的に言った。とらは簡単に黒服達を気絶させたが、また走り込んで来たトラックがとらと麻子を囲み、荷台を開けると中には砲台のような物が納められていた。
装置から振動波が一斉に放たれ、とらは縮み上がるように縛られた。「キルリアン振動器とは我々が開発した、対メタモルフォーゼ(妖怪)兵器だ」生物にはキルリアン反応という霊的力場があり、それを応用した兵器だと潮に解説する3博士の一人。「ぐぅううっ、ああッ!」「とら君!」とらは力を失い倒れ、捕獲された。麻子と共に施設に運ばれたとらは髪を1本飛ばして発火させ、軽く火事を起こして隙を作り、電撃で麻子の拘束を解き、髪で麻子を分身を作り、麻子は分身を身代わりにその場から物陰に逃れていた。指にとらの髪を結んでいる麻子。移送中、わざと捕まっていたとらと打ち合わせ済みだった。結んだとらの毛を引くと、とらに場所が伝わるという。
固定されたまま、検査室で機械で調べられる槍を見ている潮。3博士も同室に居た。
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うしおととら 3

2015-12-19 21:54:30 | 日記
槍の材質を調べている3博士。「古代の技術で、これ程の素材を、ここまで鍛えるとは」更に、金属『以外』の材料を調べ出す3博士。「やめろ、やめろっ。黙れぇ! それ以上言うんじゃねぇ。その槍に触るな! お前ら、あっちいけよぉッ!!」潮が激怒すると、鎮静剤を射たれた。麻子はスカートを裂いて動きやすくして、隠れながら潮を探し回っていた。ケースが並ぶ部屋に入った麻子。そこには様々な妖怪達が器機に繋がれ、動けなくなっていた。「ちょっと、可哀想」歩き回る麻子は一体の人間の子供のような妖怪を見付けた。
「来ないで!」怯える妖怪。「子供の姿のオバケなのかしら? 怖がらないで、何もしないから。そうだ、チョコレート食べる?」もらったチョコ菓子を取り出す麻子。「チョコレート?」振り向く妖怪。「甘くて美味しいよ?」自分で食べてみせてからチョコを差し出すと、妖怪は受け取って食べ「ね?」麻子は笑い掛けた。槍から異常な数値を示す白面の欠片らしきモノを採取すると培養に回すよう指示する3博士達。バルトアンデルスと名乗った妖怪から施設の妖怪達が実験に使われていたと知り「許せない! 何てとこよっ!」義憤に駆られた麻子は取り敢えずバルトアンデルスを連れ出すことにした。
潮は槍を持って武装した近接戦型の機械と戦わされていたが変化もできず、苦戦していた。「鎮静剤、大して抜けてねぇぞ?」本調子で無い上に不本意な潮。麻子はバルトアンデルスを連れ出し「寒くないバルちゃん?」とバルトアンデルスに話し掛け「メタモルフォーゼって呼ばれるより、ずっといい」と微笑ませていた。施設の廊下を走っていたが、白面の欠片が以上に増殖しトゲでできたような白面擬きの大型妖怪と化し、槍を反応させ、培養槽を突き破り、壁も壊して麻子とバルトアンデルスの前に出現した。襲い掛かる白面擬きに
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うしおととら 4

2015-12-19 21:54:21 | 日記
麻子の上着を掛けられていたバルトアンデルスも本来の青い巨人のような姿に変化して組み付いた。「お姉ちゃん早くにげて!」すぐには逃げられない麻子。培養を担当していた3博士の一人がよろめきながら廊下に出てきた。
白面擬きは保管されていた妖怪達とバルトアンデルスまで取り込み暴走し出した。職員がキルリアン振動器で応戦するが、まるで通用しない! 混乱の中、潮と合流した麻子。「潮!」「麻子?! なんで逃げねぇんだよ?」話していると、培養担当の3博士も残りの二人と合流した。「白面の者だ! ビンゴだ我々は幸運を引き当てた」3博士に向き直る麻子。「あんた達ね?! オバケとか、拐ってきて、動けなくして、実験して! あたし、怒ってるんだからね!!」麻子に3博士が戸惑っていると、部屋に白面擬きが突入してきた。3博士に襲い掛かる白面擬き。
槍が飛来し、これを防いだ。「ちっきしょうっ! おめぇらなんて、大っ嫌いなのによぉ、槍も俺も、白面の者に殺されるやつは、見たくねぇんだよぉッ!!」変化しながら言い放ち、白面擬きの体の一部を槍で砕く潮。器機のキルリアン振動値が異常な数値を示す。「これがウシオ・アオツキと獣の槍の真の姿!」驚く3博士達。すっかり事態に取り残されていたとらは隔離された個室で特に器機にも繋がれず(取り払った?)「あの女、ワシのこと忘れてんじゃねぇだろうなぁ?」と待っていた。白面擬きと戦う潮。「白面の者! おむぇだけは、好きにさせる訳にはいかねぇんだよ!!」押された白面擬きは取り込んだ妖怪の力を使い始めた。塩化ガスを吹き付ける白面擬き、潮は素早く回避したが、近くにいた職員は一発で崩れ去った。
攻撃に対応して取り込まれた妖怪を撃破してゆく潮。しかし、バルトアンデルスまで倒そうとすると「ダメーっ!
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うしおととら 5

2015-12-19 21:54:13 | 日記
あれはバルちゃんなの! 取り込まれちゃったのよっ。私を助けてくれたの、いいオバケなの!」「そんなこと言ったって、仕方ねぇだろうがっ!」この時点ではそれでも倒そうとする潮だったが「そう、殺して、このままじゃ僕は、お姉ちゃんまで殺してしまう!」バルトアンデルス本人にも言われると「くっそぉ、そんなこと言われて殺せるかよ!」思うように手出しできなくなる潮。「ねぇ、学者でしょ?! どうすればバルちゃんを白面の体から出せるの?」3博士に問う麻子。「おそらく、不可能だわ」「そんなっ、そういうことをやってくれるのが科学じゃないの? その為の研究じゃないの?!」麻子の訴えに答えられない3博士。
潮が壁に叩き付けられる中、(あの女、きっと忘れておるなぁ。こう、プンっと引っ張ればすぐにわかるのによぉ。あ~あ、もう出ちまおうかなぁ)とらはいよいよ待ちくたびれていた。崩れた壁の欠片に挟まれ、身動きできなくなっている麻子。潮も激突したまま動けない。麻子はこの段階でようやくとらのことを思い出したが、腕が動かせず毛を引けない。迫る白面擬き。「おばさん! 手伝ってっ! この毛を踏んで! そうすれば、とら君が来る。救世主がここに現れるわ!!」3博士の一人の女に頼む麻子。迫る白面擬き。女はとらの毛を踏み、麻子は毛を引いた。するととらの髪が一房逆立ち「待ってたぜ、女ぁっ!!」とらは笑って部屋の壁を突き破り「イイィッヤッハァアアアッ!!!」雄叫びを上げて廊下を飛翔し、隔壁を紙のように突き抜けて、潮達の居る部屋に「とらっ!!」「とら君!」飛び込んできた。床を踏み割りとらは着地した。
・・・ムギュッと圧縮してとら登場と。取り込まれた妖怪が何気に大物なんだよね。