9月6日(日)の夜は、「崎元譲と仲間たちによるクロマティック・ハーモニカコンサート Vol.34」の二日目。
この日はFIHJAPANコンテストで1位を取った人たちが出演するという、スペシャルなコンサートでした。
出演は、崎元譲、中里聡、宇井豊子、小池宗夫、鈴木真澄、菊地祐子の6人。(敬称略)
ひさびさに聴いたのですが、ああ、やっぱりこの音だなあと思います。
演奏するみなさんが共通するのは、ハーモニカの大半を手で包み込む、ハンドカバーによる柔らかな音とビブラート。
ハンドカバーはハーモニカをどれだけ覆うか(包むか)で音色が変わります。ほとんど包むと、音量は少し弱く、音はやや細くなりますが、流麗というか、郷愁を誘う音色で“泣ける”んですね。
全員によるアンサンブル、ハーモニカのみのソロ曲、デュオ、ジェームス・ムーディーのなどハーモニカのために書かれた曲等々、バランスのよい選曲。演奏は名手揃いですのでいうことありません。

高橋真子さん編曲の曲が2曲ありましたが(ラストの『家路」を除く)、崎元先生は高橋真子さんはハーモニカを吹いていて僕らの仲間、作曲家になりましたが、ハーモニカをよく知っているのでハーモニカがとても良く響く編曲です、と言っていました。難しいフレーズは出てこないけれど、響きのよい、こちらの胸にキュンとくる編曲でした。ぼくはかつて「家路」を吹いたことがあります。
また、美野春樹さんは崎元先生のために、ハーモニカが良く響く優れた編曲をたくさん書いています。楽譜は、「崎元譲クロマチック・ハーモニカ曲集 日本の四季/春・夏編」、「崎元譲クロマチック・ハーモニカ曲集 日本の四季/秋・冬夏編」や「崎元譲 クロマチック・ハーモニカ 名曲セレクション 第1集」、「崎元 譲/クロマチック・ハーモニカ・デュオ名曲集「ニュー・シネマ・パラダイス組曲」他」(いずれもサーベル社)などが入手可能。
ハーモニカのための曲ってもっともっとあっていいと思います。楽譜が手に入りやすいようになればさらにいいですね(吹けるかは別にして)。
ラスト、中里聡さんと崎元先生のデュオ、「ニューシネマパラダイス組曲」は個人的に大好きな曲なので、聴けてシアワセでした。
話は変わりますが、ホーナー製品、来月から値上がりするそう。ハードバッパーは4千円も。そりゃないぜ、と言いたいけれど、買って置かねば。
でも、残念なのは顔ぶれが、昔と全く変わっていないことです。
新人発掘、カルチャー教室頼りでは難しいのでしょうね。
高齢化するといっても、自分もそうですし。(^^;)
孫にハーモニカを、でしょうね。
やーこんさんの文章から、行ったつもりになっております。
確かに顔ぶれは…。フォローしますと、コンテスト入賞者は、地方に住んでいる場合が多く、コンサートの開始時間を考えると近場の人での構成になったのでは?と想像しております。
地方のひとは前日土曜日のほうが時間的にはいいでしょうね。
プログラム的には、たくさんの人が出るのを二日間やってもどうかな、とも思います。
僕としては、この二日目に聴きたいと思う人が何人かいて人材は豊富。来年に期待です。