少し前に、読んでメモを残しておこうと思った本
時の贈りもの
リンダ・グレース・ホイヤー
筑摩書房
著者の紹介の欄には、白髪がぼうぼうのおばあさんの写真が
載せられています。
たぶん、おばあさんが執筆したのだと思います。
それに、もし10年前にこの本を読んだとしたら、
途中で投げ出していたはずです。
年老いた一人の女性が、死に向かいつつある自分を認識しながら
過去を思い出したり、それでも日常にはいろいろな出来事が起きて、
結局「老後」なんてものはないんだと感じさせてくれる本です。
ここで、内容を書こうとしたら、ほんとにつまらなくなってしまいました。
それほど、普通に暮らしていました。
ただ、年老いても、そんなにがんばらなくても、打ち込むものがなくても
日常生活はつまらないものじゃないな~というのが私の感想でした。
私が子供の頃って、それほど 「前向き生活」というのは言われていなくて
地道に暮らしていけば大丈夫という雰囲気でした。
精神的には余裕があったと思います。
そんな事も思い出しました。
最後にエイダは、かかりつけのお医者さんに
「もし、自分が家族の重荷にしかならい時がきたら、静かに眠らせてくれるでしょうか?」
と、問います。医師は「それはできません」と言います。
図書館で、タイトルで決めて適当に選んだ本の中の1冊でした。
老後って、現在、生きている日々の延長なので
真っ只中にいたら、老後ではないはずですね。
昔の日本は今のように生き辛くなかったような気がします。今は格差社会になて来ていて、不安な空気が漂っています。これを解消できるのは、やはり政治の力だと思います
それと、その時の自分の年齢とかによって感じ方は全くちがいますよね。
何気ない普通の日常を過ごせる、それが一番理想的なのかもしれないですね。
この年で病気にもならず、元気に過ごしていられるのですからね。
24時間TVのドラマでは、若者の死を扱っていましたが、老人でもちゃんと生きているのは同じですね。
普通って、偉大ですね!すべての普通を見直していきます!