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昨年あたりに公開された映画のようですが、市民ホールで上映されたので見てきました。
ベトナムの風に吹かれて
主演:松坂慶子
出演:草村礼子、奥田暎二、柄本 昭、吉川晃司(特別出演)
あらすじ
ベトナムで日本語教師として働くみさお(松坂)のもとに父の訃報が届く。
認知症を患い、父の死さえ理解していない母シズエ(草村)の姿を見たみさおは
母をベトナムに連れて行く。母が巻き起こすハプニングをベトナムの人は
家族のように受け入れ、心を通わせていく。
しかし、思いがけない母の怪我で介護は激化していく。
実話をもとにした映画です。
越後の雪深い村からベトナムに移り住み、母娘で支え合い、近所の人とも支え合って
暮らしていきます。
日本の昭和30年代の雰囲気でした。
建物も、人々の暮らしも粗末ではありますがのんびりしていて落ち着きます。
日本の高度成長はすばらしかったけれど、今思うと人間の心がついていけなかったのでは?
と考えさせられました。
かといってベトナムには行きませんけど。
母シズエが事故で腰の手術をし回復するまでのところは身につまされました。
たえまなく「食事」「トイレ」「起きる」「寝る」でみさおは睡眠時間がほとんどなく
これでは自分が死んでしまう・・・と思い詰めるまで追い込まれてしまいます。
1昨年、義母が肋骨を骨折した時のことを思い出しました。
とーちゃんと二人で交代しながらでしたが、10日で限界でした。
まず、ものすごく力が要ります。起こすのも寝かせるのも相当力を入れないと
私の方が倒れてしまいそうです。夜は30分置きくらいに様子を見るので
睡眠時間はほとんどありません。
とーちゃんと相談して「ショートステイ」に行ってもらいました。
こちらも毎日通うわけですが、家に帰れるのでずっと楽でした。
ショートステイでは寝たきりにならないようにリハビリ体操をやってくれるので
家に帰ってからはまた元のように生活できるようになりました。
映画の方も、体が回復して認知症の症状はあるものの元気に暮らせるようになります。
母シズエはベトナムの田舎の風景を見て
「ここに来たことがある」と言い出します。もちろん勘違いしているのですが
一面に広がる緑の田んぼが、なつかしい風景だったのでしょう。
たぶん、ベトナムという日本の昭和にタイムスリップしたような場所が
シズエには合っていたのか、穏やかに暮らしていけそうなラストでした。
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