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毎日HAPPYDAY

いくつになっても人生これから

遺伝子か根性か

2013-11-14 05:54:53 | 読書メモ

図書館で借りてきました~ 

 「遺伝子できまること、きまらぬこと」 

1999年出版の本です。

この本が出版された時は「ヒトゲノム」の解読中で

2013年現在は すでにすべての「ヒトゲノム」の

解読が終わっています。

「ヒトゲノム」とは、人類の歴史そのものですから

たぶん、今私たちはすごいことに直面しているのだと

思います。


むずかしい分野みたいですが、この本のタイトルが

やわらかそうだったので読んでみました。

いつものように、わからないところは飛ばして・・・・と。

こういう本に共通しているのは 「ここからは、

ムリなら飛ばしてください」という部分が必ずあること。

私みたいな人が結構いるとみました。

(↑ 興味はあるけど、理解力が追いつかない)



先日、体操競技で世界トップの日本選手団の

みなさんの中で一人の方が 苦手なのは「体育」

と言っていて

え????そーーなの????と

意外に思っていました。


これって、遺伝子のせいなんですね!

瞬発力が必要な競技と持久力が必要な

競技がありますよね。

それぞれに適した遺伝子というのが存在して

瞬発力に適した遺伝子を持った人が持久力競技をやっても

持久力に適した遺伝子を持った人にはかなわないそうです。

根性だけではムリだったのです

ただし、適度にやってるぶんにはそれほどわからない。

オリンピック並になると遺伝子の力で左右されるそうです。

それで、もしどういう遺伝子を持っているかが最初に

わかっていれば、自分に合った競技を

選ぶことができるという訳です。

ただし、好ききらいというものもあるので

どうしてもと言う人はどこまでも

根性でやる!という選択もありです。



病気についても、なりやすい病気がわかっていれば

幼少のころから、発病しにくい生活習慣を身に着けて

苦労せずに予防できる。


そうそう!!そういうふうに言ってもらいたかった!

お金で優秀な遺伝子を買うなどという説もあるけれど

それは人類の破滅につながっていくような

気がしていました。


せっかく解読した「ヒトゲノム」ですから、人類の幸福の

ために使ってほしいです。

すぐに戦争しようとする人の遺伝子を調べて、そういう

考えが浮かばないような環境に置くとかね。

いやいや、そういう人はちょっと

遺伝子操作してもいいかも。


また、ヒトゲノムの解読で、

個人の遺伝的背景がわかって

差別につながるという見方もありますが、

この本によると、遺伝子の突然変異というのは

結構な割合で起きていてその頻度から差別の

根拠は無くなるとあります。

排斥するのではなく、よい所をもっと生かす

ようにできるのですね。


このような平和的な考えを基に、

科学者のみなさんには

研究をしてほしいです








月(ゆえ)と日本語

2013-09-10 05:48:47 | 読書メモ

20代の中国嫁と40代のお宅漫画家の結婚騒動記を読みました。


「月(ゆえ)と日本語」

井上純一 (監修 矢澤真人:筑波大学教授)


記事、書きなおしました。




ゆえ(月)ちゃんという中国嫁の日本語学校での出来事を

描いたまんがです。人気ブログから出た本だそうです。

てっきりおわらいマンガかと思っていました。

外国人嫁とのお笑いの日常だろう。



ところが 中国人に日本語を教わる羽目になり

あまりに一生懸命読んだので

私の日本語から 「っ」(← ちっちゃい「っ」)が

無くなってしまうという現象が起きました。


(↑ 今でも、無くなテシマタネ・・・・となっております)

ゆえちゃんのせいです。 (←ちがいます)



「~することである」と「~するものである」

どうチガイマスカ?


日本語を学ぶ外国の方はこういうところにひっかかるのですね。

このマンガはよく出来ていて、ゆえちゃんの質問には

言語学者が答えてくれます。

そのような企画で書かれたものらしいですね。

「するもの」・・・・固定された事象

「すること」・・・・流動的な事象

普段、なにげなく使っていることばですね。




では、ゆえちゃんに質問

会社の上司のお子さんをどう呼べばよいのでしょうか?

ワタシ、知テルヨ。ニホゴ学校で習タヨ。これカンタンネ。

娘さんは御嬢さん、息子さんは反対にスルナラタヨ。子息ね。」


ほお~、日本語学校では7このように教えているのですね。



ほかにも 「すいませんとありがとうの使い分けは?

「これも知テルヨ。すいませんはありがとうの意味もあるから

入れ替えても問題ないね。ダイジョブね」




確かに~。このようにはっきりと文章化されているのは

はじめてだけど、「すいません」と「ありがとう」は同じように

使われている。それも日常的に使われているから

外国の方には、はっきりと教える必要があるのですね。



恐るべし!日本語学校


それに、ゆえちゃんの学校は日本の大学を受験する留学生ばかりが

通うハイレベルな所なんですね。

ゆえちゃんによると、文法だけなら中国の学校の方がよい。

日本では単語さえおぼえたらなんとかなるので文法は

めちゃくちゃになってしまう。

日本語はむずかしいことばではないそうです。


はあ~、笑おうと思テ開いたマンガで

日本語の勉強するとは、思テモみなかタヨ。


もうひとつ、中国の方がとまどうのは

日本語と中国語で同じ感じを使うのに意味が全くちがうこと。


愛人は中国では 「妻」のこと

「愛人」は情人という。

これだけ見たら、中国の使い方の方が正しいような。

そりゃそうか、中国発だからね。


日本語学校のこと、モト知りたくナタよ。

それにしても、私のちっちゃい「っ」はどこに行タかね。







再び、パトリシア・ハイスミス

2013-09-01 18:04:48 | 読書メモ

「目には見えないなにか」

全部読みました。モヤモヤしています。

おもしろかったのです。しかし、この1編がどうも気になって気になって。



こういうストーリーは好きじゃないはずなのに

なぜ、気になるのだろうか?という1編があります。

自分の気持ちもミステリー




解説ページで一番の秀作と評されていたものより、

私は、表題の「目には見えないなにか」が印象に残りました。

死を決心した女性が一人リゾート地にやってくる。魅力的な人。

なぜ、死ぬことにしたのかは一切語られず(←ハイスミスの実験?)

この女性が、宿泊先のホテルで2人の男性にプロポーズされる。

それどころか、女性にも好感をもたれる。

そんなことが人生に起きたら普通、有頂天です。

しかし女性は、ためらうことなく自殺してしまう。

これほどのミステリーがあるでしょうか。

自殺してしまうという結論がはっきり書かれているのに

なぜか理由は全く書かれていない。どゆこと?

自分で考えて作品を完結させるしかないってこと?

(↑ もう・・・はっきりさせないと~・・こういう性格なんです。やっかいですよ~。知りたがりって。

普段は封印しているのですけど、パトリシアにやられました)



本当は、読者があれこれ推測するストーリーはあまり好きではないのですが

(↑ だってね、正解がわからないままのパズルみたいじゃないですか)

これは、なぜかすんなり・・・じゃないな・・・・なんとなく・・・かな?

感情移入できました。

この女性は相当家族を愛しているんですね。

でも、ご主人は女性に対して愛情を示すことがなかった、あるいはなくなった。

一人息子がいて、性格はご主人にそっくり。

愛情を示すことがない。たぶん、息子は冷たい人間なのでしょう。

そこに、彼女は絶望したのですね。自分の愛情を注ぐ場所がなくなったのでは?

女性は夢と愛情がないと生きていけないところがありますからね。

かといって、愛情を注ぐ対象を変えることはできないのです。

それも女性ならではの特質ではないでしょうか。

パトリシア・ハイスミスは繊細な感情を持った人だったのですね。

それを踏まえて、再度「太陽がいっぱい」を見てみたいです。



作者は説明しないことで返って話を膨らませると考えたのでしょうか。

紹介してくれた、るるさんが同じ作者の別の短編集を読もうとしているのも

わかります。興味がわきますよね。


ちょっと、思い出したのですが、このような雰囲気を持つ作家で(もう少し重いかも)

ルース・レンデルという人がいるのですが

この人は短編はあったかわかりませんが、パトリシア・ハイスミスが好きなら

もしかすると、この人も好きになるかもしれないです。








読書メモ・時の贈りもの

2013-08-31 09:11:06 | 読書メモ

少し前に、読んでメモを残しておこうと思った本

時の贈りもの

リンダ・グレース・ホイヤー

筑摩書房


著者の紹介の欄には、白髪がぼうぼうのおばあさんの写真が

載せられています。

たぶん、おばあさんが執筆したのだと思います。

それに、もし10年前にこの本を読んだとしたら、

途中で投げ出していたはずです


年老いた一人の女性が、死に向かいつつある自分を認識しながら

過去を思い出したり、それでも日常にはいろいろな出来事が起きて、

結局「老後」なんてものはないんだと感じさせてくれる本です。


ここで、内容を書こうとしたら、ほんとにつまらなくなってしまいました。

それほど、普通に暮らしていました。

ただ、年老いても、そんなにがんばらなくても、打ち込むものがなくても

日常生活はつまらないものじゃないな~というのが私の感想でした。



私が子供の頃って、それほど 「前向き生活」というのは言われていなくて

地道に暮らしていけば大丈夫という雰囲気でした。

精神的には余裕があったと思います。

そんな事も思い出しました。


最後にエイダは、かかりつけのお医者さんに

「もし、自分が家族の重荷にしかならい時がきたら、静かに眠らせてくれるでしょうか?」

と、問います。医師は「それはできません」と言います。






図書館で、タイトルで決めて適当に選んだ本の中の1冊でした。




目には見えないなにかーパトリシアハイスミス

2013-08-29 08:05:19 | 読書メモ

友人にお借りして、

パトリシア・ハイスミス著

「目には見えないなにか」を読み始めました。


まだ、前半部分ですが2~3の短編を読んだところ

オーヘンリー短編集を思い出しました。

(↑ 図書館で借りている、まだ読んでないけど)

これから、どんな話が出てくるのか、とっても楽しみです。

ミステリーって、事件が起きるまで少しがまんして読む部分が

あると思うのですが、よいミステリーはこの部分だけでも

成り立っていますね。

十分に文学しながら、はらはらさせる・・・ミステリーこそ

文学のエンタティメントや~ ちょっと彦摩呂風。

それで、前半部分を読んでおもしろくてまだ後半がたっぷり

残っている状態・・・これってホント幸せです。

あまりの暑さに、冷房の元で早めの読書週間になっていましたが

この分では、ちゃんとした読書週間にも読書できそうです!



図書館で、ランダムに借りた本の中にヒットがありました。

次回 紹介します~。



それと、同じパトリシアですが、パトリシア・コーンウェル

「検視官」もおもしろいです。

ミステリー好きならはまると思います。

シリーズものですが、最初の1冊がおすすめです。