無心

日記

佐藤春夫展

2017-02-05 12:23:37 | 日記
文豪であり詩聖といわれた佐藤春夫は、明治25年(1,892年)新宮市船町に生まれた


お灯まつり(左上)         ゴトビキ岩(左下)


昭和6年に発表された「望郷五月歌」はふるさと新宮を詩情豊かに描き出した傑作


那智の滝(左)                  王子ヶ浜風景


春夫の俳句    濤聲や 徐福墓畔 草萌ゆる


大正時代.新進作家としてデビュー小説.詩.評論.随筆と、その活躍は多彩で我が国の近代文学に大きな足跡を残した
大正7年.谷崎潤一郎の推挙により文壇に登場。当時、友人で作家の谷崎潤一郎と同夫人千代子との三角関係で世間を
騒がせた。大正10年発表の「あはれ秋風よ情あらば伝えてよ」で始まる「秋刀魚の歌」は千代子夫人とその子供を思う
気持ちが痛いほど伝わる。さんま、さんま、さんま苦いかしょっぱいか、そが上に熱き涙をしたたらせて、さんまを
食ふはいづこの里のならひぞや”勝浦駅前には「秋刀魚の歌」の歌碑がある。10年近い三角関係の末、昭和5年、二人は
ようやく結婚した。昭和6年(1,931年)に発表された「望郷五月歌」はふるさと新宮を詩情豊かに描き出した傑作で、
都会の人々に自慢気に熊野地方の風景をうたいあげている。特に「空青し山青し海青し、日は輝やかに南国の五月晴れ
こそゆたかなれ」の部分は新宮市の枕詞のように最もよく引用されている


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