カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:カサ・デューク

2006年09月30日 | 隣人(カレー)
『期待を裏切ってくれてありがとう。』

カサ・デューク=公爵の家
は、カレーブックに載っていたんだけど、「公爵の家」その名前しかり、マスターが広告写真家という洒落た職業をされている、さらに誌面に出ていた写真もモノクロチックでなんだか店内がシックな印象であることをバリバリ漂わせていたのだが・・・・・。


行ってみて私もびっくり、店前を眺めると印象こじんまりとした喫茶店、しかもぜんぜん偉ぶってない。
さらにびっくりしたのは、店内に入ってから。
マスターとおぼしき人がたまった新聞を「ヨッコラセ」と言って紐でくくっている。その超庶民的な振る舞いが、なんともカワイイ。

私の先入観にあった

公爵、広告写真家、シックな店内

というイメージは完全に裏切られた。

さらにマスターとお話をさせて頂くと、いい意味で「完全に大阪のおっちゃん」だった。
付近の美味しいカレー屋、いわゆるライバル店を平気でオススメしてくれる、とても気さくなおっちゃんである。きっとおっちゃん自身、自分も単なる一カレー好きという気持ちなんだろう。

200%裏切られた気分である。

しかし、

こんな嬉しいこともない。


とにかくとても敷居の低い落ち着ける楽しい和やかなお店なのである。もちろんカレーも美味しい。
店内に並ぶ、お客様のポートレート写真はもちろんマスターの撮影。
カレーを食べる幸福の瞬間、空気が切り取られたそれらは、見ているだけでこちらも嬉しくなってくる。こんなお店作ってみたいと思います。

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