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リリースを前提とした写真の撮り方。

2017年06月29日 | 渓流・本流2017
乾いた手で魚を掴まない、というのは魚を扱う上で皆さん承知されているかと思います。
それと同様に大切なことがあるので、ここで皆さんと共有できればと思います。

キャッチした美しいトラウトを写真に残したい、そう思うのは当然です。私自身、メモリアルワンを肴に一杯呑むのは大好きです。

撮影する際ですが、魚をネットに入れ、水際で半身を水に浸けながら撮影していただくと、魚が傷みません。

半身が水に浸かり、片側のエラが水に浸かり呼吸ができていれば、少々の時間の撮影でしたら問題ありません。雑誌などで誌面を飾る美しいトラウトたちもこのように撮影されています。そして私の経験する限り例外なく、元気に流れに戻っていきます。

なるべく水からあげない、というのがリリースを前提とした魚の扱いの条件です。

例えば魚はまぶたを持ちません。魚を砂場に放置すれば砂が眼球を傷つけ、リリース後に失明する可能性が増大するそうです。乾いた手で触れば魚体を保護しているヌメリがとれ、その後カビがはえて死に至ります。

ランディングネットというのは魚をすくう目的も確かにありますが、魚を水中で落ち着かせ、撮影する際の逃走を防ぐためこそに役立ちます。

うるさいことを言います。けれどまったく難しいことではありません。確かに魚が暴れて簡単に言うことを聞いてくれないこともあります。こういう時こそネットに避難させて、まずは水中で落ち着かせましょう。繰り返しになりますが、できるだけ水からあげない、ということがリリースを前提とした最重要事項です。

イワナやヤマメなんて海のそれから考えたら、吹けば飛ぶようなちっぽけな資源量でしかありません。
釣りを長く楽しむためにも、我々が愛するトラウトのためにも出来ることは実践していきましょう。

よろしくお願いいたします。



片側のエラが水中にあり、しっかりと呼吸ができていること。

魚の大きさに合わせ砂を掘って深さを出したり、逆に小石を敷いて浅くしたりすると、うまく撮影できると思いますよ。

Report by 小平



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2 コメント

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同感 (相模の釣師)
2017-06-29 09:12:22
確かに陸地を引きずりキャッチしてる動画など
見ると胸が痛みます。
私も半身浴を実践している一人です。
影響力ある小平さんが伝えるのは素晴らしいです。
相模の釣り師さんへ (小平)
2017-06-29 10:48:48
こんにちは。
リリースするのならば、リリースされたあとの魚のことも考えなければならない。そうすれば釣りは自分自身をもっと豊かにしてくれる。
自戒を込めて書きました。

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