ZANMAI BLOG(新アドレス)

遊べや遊べ。
素晴らしいトラウトとの出逢いを綴ります。
タックルのお知らせもこちらからどうぞ。

サンスイ横浜さん、ありがとうございました。

2017年02月28日 | 日記
26日にサンスイ横浜店さんで共催しました、解禁直前イベントに来店いただいた皆さん。本当にありがとうございました。

遠方からも多くいらしていただいたようです。



ミノーは渓流、本流、湖とバッチリと。当日の出発ギリギリまでスイムチェック、パッケージと頑張った甲斐があり、壮観でした。



銘木リールシートを選んでいただきました。世界に一本だけのロッド、楽しみにお待ちください。



皆さんまずは安全に。素晴らしいシーズンでありますように。今年も楽しませてもらいましょう。



準備の様子を前日にもアップしたかったのですが、無理でした。リップ取り付けの様子。





ソリスト40からビートアップ200まで大小さまざま、カラーも様々。


3月のイベント予定はありません。サンスイさんにいろいろと納めてきましたので、ご覧になってください。

ですが、3/4~5に香川のTonosamaGaeruさんがイベントを開催します。行けなかったのは残念ですが、ルアーやTシャツなどを送りました。お近くの方はぜひぜひ。

詳しくはHPをどうぞ
http://tonosamagaeru.com/






渋いぜ、コッパー

2017年02月23日 | 日記
おはようございます。

昨晩のうちにシェルたちの下地作りを終えてあるので、今日はこれらの塗装工程へと。
時間を見てアルミのリップ付にも取り掛かります。リップ付は明日いっぱいまでかかるだろうなあ。
 
今日はコッパーカラーをちらっと。





コッパーはルアーの場合、様々な手法で表現が可能なカラーリングのひとつです。

コッパーと表記のある塗料ならもちろんのこと、まったく関係のないと思われるであろう系統の塗料でも独特の表現ができます。銅箔などの貼物なら、塗り物とはまた異なるコッパーになりますね。

私も実際、気分や目的に応じて様々な手法を用います。写真はフラットシャッドとビートアップですが、少し厳密に書くと上記のどれにもあてはまらないコッパーです。



そういえば数年前に、鱒の森でうちのコッパーが紹介されたことがありましたね。僕らのコッパーはどこへ行ったのだ、と。

かつては確かに欠かせない存在だった。芦ノ湖などではその昔から有効なカラーのひとつとして重宝されてきた。派手さはなくとも、いったん目に留まると目が離せなくなる不思議な存在、コッパー。

ゴールドのバリエーションとしてもよし、独自の存在として捉えてもよし。実は流れでも有効なんだよな。

うまく仕上がったら26日のサンスイ横浜さんに持っていこう。


制作状況

2017年02月22日 | 日記
26日の展示即売会用など、ようやく今回制作分の目処がついてきました。



昨晩、最後のコーティングを終えたミノーたち。これからバリ取りをして、リップ取り付け。

ここで塗装ムラなどの最終チェックもします。



シェル貼りたちはこれから塗装工程へ。シェルはここからが難しい。



これからの季節、無くてはならないのがワカサギですね。


作業に戻ります。皆さんもよい一日を、よい仕事を。

*2/26(日)サンスイ横浜店
開催時間13:00~18:00 お店の告知では18:00までとなっていますが、閉店が19:00ですので実際は閉店間際までお邪魔していると思います。 

50&70㎜ストレート、ほか

2017年02月19日 | 日記
おはようございます。今日は日曜ですが、もちろん工房仕事です。

いやあそれにしても解禁待ち遠しいな。昨夏、とある渓で崩れたテトラを乗り越えようとしたら、突き出ていた基礎の針金にウェーダーが引っ掛かり、ビリッ。強引に裏表両面から補修をし、なんとかしばらく使ったけれど、解禁を前にシューズとともに買い替え。実はこの崩れたコンクリ構造物の針金って天敵で、ウェーダーを破ったのはこれで二度目。川歩きが好きな方はよくよく気を付けてください。

さて2/26(日)、サンスイ横浜店さんでの解禁直前イベントの準備は順調に進んでいます。今日はこれから二度目の塗装工程。

解禁直前イベントはこれまで長い間サンスイさんと共催してきましたが、町田店さんが多かったので、横浜店は久しぶりです。横浜店さんには歩いても行ける距離、地元中の地元のプロショップさんなので、皆さんにもぜひ遊びに来てもらいたいな。

なお3月のイベント予定はありません。4月は23日に九頭龍でTROUT ANGLER‘S MEETING in 九頭龍に参加。5月は27~28日、石徹白川のロックフィールドいとしろで開催される、第一回いとしろルアーフェスティバルに参加が決まっています。九頭龍はすでに恒例ですね、今年も花桃の里で開催されます。石徹白は初めてのイベントですが、釣りにキャンプにとこちらも楽しそう。



いとしろルアーフェスのポスターができたようなので、貼っておきます。


さてミノーのことです。

新作の60ストレートをリリースに向けて追い込んでいるところで、これら渓流で使うストレートタイプについて再考する機会が多くありました。そこで今年からは、かねてよりご愛用いただいている50&70ストレートをマイナーチェンジしました。ともに内部構造を少し変え、70ストレートはリップも変えています。

26日の横浜店でのイベントに新作60㎜も含め持っていく予定です。それから、MDはないの?という声をイベントのたびにいただいていました。ソリストの前身のMDのことです。このMD、独特の艶めかしい動きで根強いファンでいてくださる方が多いのです。どうしてもソリストに押され制作本数が減っていましたが、今年はもっと作ろうと思います。横浜にもいくらかは持っていく予定です。

それから、リップの根元には補強と防水で接着剤を塗布していますが、長い間この接着剤には悩んできました。これまで主に使ってきた接着剤はとても盛りやすく、防水効果も高いのですが、経年とともにどうしても茶色くなってしまう。

そこでいろいろ試していたのですが、強度に優れ、透明のまま劣化しない接着剤に変更しました。ただしこの接着剤、塗布しずらいのが最大の弱点。でもここは時間をかけて慣れていくことでカバーできると思います。小さな変更点ですが、ご報告までに。



60㎜ストレート。お勧めの使い方は横浜さんで。




鱒の森 №38

2017年02月16日 | 本と雑誌
今日はこれからアルミの最終コーティング。のち1本ずつ番手を変えつつ、サンドペーパーで段差を均し、塗装下地作りをやります。

塗装はこの下地作りこそが肝心。塗装の上手下手なんかより、たぶんずっと。





鱒の森 38号が発売になりました。

今号ではまず、ロッド特集内でコラムを執筆しています。

‘芦ノ湖にて ミノーイングロッドを想う‘。昨年は同誌に渓流ロッド遍歴について書きましたが、これ続いて、今回は芦ノ湖などの湖です。

10代の頃から見続けてきた、我がホームレイク芦ノ湖。ロッド遍歴だけでなく、オリジナルブランクスのロッド開発のことなどにも触れています。芦ノ湖編ですが、本流の方、渓流の方にもぜひ読んでいただきたいな。渓流でも湖でも、根幹はまったく同じですから。

どのようにしてレヴェルトラウトは誕生したのか。込めている気持ち。


ちなみにレヴェルトラウトはリリースから9年目を迎えています。2009年にまずは渓流用5.0MTと5.6MTの同時リリースからスタートしました。湖・本流用はその翌年からでした。

来年の制作が約束できないロッドたちだからこそ、今年も新作を含めたリリースができる喜びを噛みしめながら、しっかり制作します。

ぜひ相棒にしてやってください。


もうひとつの特集、渓流用ハンドメイドミノー特集でも二本、ソリストたちが登場しています。

ビートアップでキャッチされた狩野川本流アマゴの写真も掲載されていたりして、今回も読み応え十分。
やっぱり雑誌っていいな。





2/26はサンスイ横浜店さんで。

2017年02月14日 | イベントのお知らせ
制作など仕事のことではないけれど、いろいろあって、なんだかしんどい日々です。

行き詰った状況を打破するためにちょっと本音をぶつけてみるかな、と思ったのですがどうやら空振り。やっぱりいい歳してさ、本音なんてそうそう漏らすもんじゃないのかもね。ぜんぶ洗いざらい話せればいいんだけれど、そうもいかないからなおさらしんどい。


気持ちを切り替えて、前を向こう。だっていよいよ待ちに待った解禁だもんね。

解禁直前の2/26(日)は地元のプロショップ、サンスイ横浜店さんにて解禁直前イベントです。今年はこんなこともやってみようと思っています。詳細はリンクを貼っておきますので、サンスイ横浜さんのブログからどうぞ。

レヴェルトラウトに興味がある方、ミノーを使ってくれる方、アパレルを愛着くださっている方。どなたにも楽しんでいただけるよう、準備を進めています。解禁の準備がてら、いらしてください。

http://yokohama.sansui1902.jp/article/3642

私もウェーダーとシューズを新調しましたよ。壊れていたエレキもユーザーさんのご厚意に甘えて、修理してもらっているところ。自分用のミノーも揃えなくちゃね。

渓流のこと、芦ノ湖など各湖のこと、今シーズンの野望を語り合いましょう。芦ノ湖は今シーズンの釣りの参考になるハナシができると思います。私を捉まえてたずねてください。



昨日、今回分のアルミをすべて貼り終えました。写真の4本は本流・湖で強い味方になってくれるであろう、フラットシャッド85。

同じアルミでもピッチを変えた4本。いつも普通にやっていることですが、無塗装の状態でこうやって並べてみるとその輝きの違いがよくわかってもらえると思います。

シンプルに。かつひと目でそれとわかる個性を、の姿勢に変わりはありません。


銘木リールシート 

2017年02月09日 | オリジナルロッド Revel trouts
今年のレヴェルトラウトは従来の樺に加え、銘木リールシートを使うことは先にお知らせしたとおりです。

この銘木リールシートですが、秋田のI‘S WOOD WORKSの池田君が作ってくれています。ご存知の方も多いかな。昨夏、彼に会った時にハードウッドの加工も得意としていると話してくれたので、サンプルを作ってもらったらこれが素敵だったんですよ。そこから今年の銘木採用が決定するまで時間は掛からなかったな。

まず銘木を選別してもらって入手、1本ずつうちのリールシートに合わせて加工。リールシートは同心円の加工だけでなく、リールフットが密着する部分の平面加工が必須になります。

両者では加工のやり方が異なるので手間も倍増します。そこを1本ずつ丁寧に加工し、銘木に合わせてウレタンかオイルでコーティングしてもらっている逸品。

もともとレヴェルトラウトは武士の刀のような、質実剛健さを旨としてきたのはご存知の通り。ところが縁あって銘木を入れてみると、また雰囲気が変わって素晴らしい。これまで化粧っ気にはあまり縁がなかった竿だっただけに、なんだか嬉し恥ずかしといったところです。

その銘木リールシートが少し上がってきたので、紹介しますね。





まずは不動の人気、花梨バール。雰囲気があって凄くいいです。ウレタン仕上げ。並べるとなかなかの壮観。



こちらはメープルバール。花梨のバールとはまた違う上品さがあって、とてもキレイ。ウレタン仕上げ。



黒檀です。渋いぜ。この渋さを活かすためオイル仕上げ。



初めての紹介、ウェンジ。力強く立ち上がる木目が美しい。ウレタン仕上げ。

 
今年一定数を制作する5.0MT、5.6MT、8.2MTLの3機種(Kガイド チタンSIC-Sリング)に組み込みます。

価格ですが、例えば5.0MTの定価が¥47.500(税別)なので、¥7.000~8.000ほどを上乗せした¥55.000(税別)ほどとお考えください。
その時々や部材によって、多少の前後はあるかもしれません。従来の樺(黒・茶)の上乗せはありません。

今春の新作、8.2MTLは樺で¥60.000(税別)ほどで何とかしたいです。花梨など¥7.000~上乗せは同じです。82の定価がガイドのことでなかなか確定できず、申し訳なく思っています。


銘木の美しさは、よいブランクがあってこそ。毎年、少数本でも制作を重ねてこられたのも、このブランクがあったからこそ。

5.0に花梨で。このように制作のご依頼をお引き受けしています。レヴェルトラウト特約店さん、もしくは私まで。お近くの特約店さんもご紹介できます。

メールアドレスは kodaira@basil.ocn.ne.jp です。お問い合わせもお気軽にどうぞ。

特約店さんについてはホームページもご参照ください。http://www.zanmailures.com/

 
なお、前回の銘木で作ったレヴェルトラウトは残り2本となりました。Sリングが届いていなかったので、従来のSICリングです。
お急ぎの方はこちらをぜひ。SIC-Sリングを希望される方は、3月完成予定分をお待ちください。


*56MT(Kガイド チタンSICリング)メープルバール ¥56.500(税別)1本のみ

*76MT(Kガイド チタンSICリング)黒檀 ¥64.000(税別) 1本のみ 今年最後の76になると思います。


Gijie創刊20周年

2017年02月02日 | 本と雑誌
お馴染みのGijieが創刊20周年を迎え、記念号が発売に。
何よりもまずはおめでとうございます。作業の合間に熟読。あの記事、この記事、懐かしいなあ。

今回の記念特集は‘後世に残したいあの日の鱒‘、私も少し登場しています。
かつて自身がGijieに掲載されたものの中から、印象深いトラウトと掲載記事を選んで欲しいという依頼でした。

まずは08年の短期集中連載 ‘モンゴル釣り紀行 チョロート川でのタイメン110㎝`を選ばせてもらいました。

もうひとつは、こちらも連載をした‘ミノーチューニング講座‘。これまで芦ノ湖の記事を多く書かせてもらってきたので、芦ノ湖も入れたくて少し悩んだけれど、かつてもった連載をふたつ。





チョロート川は開高さんの名著 ‘オーパ、オーパ!!‘で憧れ、実際に初めてこの川を崖の上から見下ろしたときの心の震えを忘れることはありません。

大草原をどこまでも行くと、大地に突然大きな亀裂が走り、その下を悠々と流れるスケールの大きさ。川通しが限られるので、ポイントごとにこの崖を上り下りすることで溜まる疲労。

けれどよいサイズが釣れなくて、釣れなくて。最終日の前日についにヒットしたデカイのを痛恨のバラシ、翌日タイムアップ寸前にやれる場所がなくなって、覚悟を決めて同じポイントに下り、同じミノー115㎜MDを結んだらヒット、110㎝。





手首がすっぽり入るんじゃないか、そのぐらい大きな口。

チョロートにはもっと大きいのがいることは知っていたけれど、まずは目標が1mだったので嬉しかったな。崖の上から大声を出し、大きく手を振りともに喜んでくれたモンゴル人のガイドたち。彼らもクタクタだった。旅を一緒した仲間との握手。

黒よりも黒い闇とともにある夜、牛馬の糞を燃料に火を起こすストーブが暖かい、遊牧民のゲルでの寝泊り。夜半、オオカミが出たと銃を担いで馬にまたがる若者。呪われそうな星々。このゲルで発酵させたチーズに馬乳酒、その匂い。言葉少ない彼らの素朴さ、逞しさ。キリがないな。

モンゴルへはこのあとも再訪したけれど、この時は80㎝までだった。どうもやり残したことがある気がするんだよな。
いつかまた行けるだろうか。

釣り人として、いまでも心から感謝している連載です。
これからも硬派なGijieさんであり続けて欲しいものですね。

納品のお知らせ

2017年02月01日 | 納品のお知らせ
今日締め切りだった原稿を書き終え、いくらかホッとしているところです。残るはあとひとつ。

納品をしています。今日は九頭龍の部分解禁でもありますし、いよいよ本格的に解禁の足音が近づいてきました。
どうぞお役立てください。


*東京都 サンスイ渋谷店&町田店さん

ファット70&85をいくらか。

・レヴェルトラウト76MT花梨(kガイド・チタンSICリング)も渋谷店に納めました。


*埼玉県 プロショップオオツカ熊谷店さん

ソリスト各種を納めました。


*愛知県 ナチュラリスト リバーサイドさん

店頭販売用に作りためていたミノーを納めました。
ソリストなど渓流用各サイズを。ファットやビートアップ各色は湖はもちろん、本流にもどうぞ。

レヴェルトラウトは下記モデルを納めました。

・56MT花梨(kガイド・チタンSICリング)
・62MT花梨(kガイド・チタンSICリング)今シーズンラスト1本の62です。
・76MTメープル(kガイド・チタンSICリング)

5.0MT花梨、82MTL花梨は完成次第お届けします。


*群馬県 サンビーム高崎店さん

同様に、作りためていたソリストからファット各種を納めました。

どちらもよろしくお願いいたします。



1本1本を組んでいるところ、地味だけどもっとも大切な作業です。