私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

泥棒に入られた話⑥指紋採取の話

2024-03-23 20:43:46 | なんということはない日常

泥棒に入られた話①

泥棒に入られた話②窓の話

泥棒に入られた話③結局格子を設置した話

泥棒に入られた話④床が軋んで気が付いた話

泥棒に入られた話⑤被害状況を説明した話

 

下足痕が見つかった事で、やって来た刑事さんや鑑識の方たちが足跡採取や指紋採取、現場検証が慌ただしく行われている間、私は「協力をお願いします」という言葉とともに、指紋を取られる事になった。(「いいですか?」という声掛けがあったので協力を拒む事も出来たのだろう。ただ、実際断るという雰囲気でもなかった・・・)

一番若い警察官の方は事務用のスタンプ台より2倍程大きい黒のスタンプ台を取り出し、「指先だけでなく、掌全体と小指から手首掛けての横側の部分も取ります」といい、薄めの紙を取り出して準備を始めた。一番若い警察官の人は、「綺麗に取れないと怒られちゃうな・・・」と小さな独り言をいいながら、私には「お母さん、綺麗に取るために私が上から押さえますからね」と言い、更に「指先も腹の部分だけでなく脇も回転させるように取りますからね」と私に説明するだけでなく、自分にも言い聞かせるようにしながら、慎重に1本ずつ指紋を取っていった。

一本取る度に「おお 大丈夫綺麗に取れた」と安堵の声と共に確認をしている。どうやら、綺麗に取れていないと後で相当注意されるらしい事がその様子からも分かった。私が変に指先や手に力を入れるとインクの付き具合にむらが出来てしまうため、それも阻止したい風だった。「私が上から押さえるので力を入れずに楽にしていてくださいね」と何度も念押しされた。全部終わった後に「これで大丈夫だ・・」と一仕事終えた風だった。

******

被害状況を説明し、指紋を取られてしまうと、私がする事はもう何もない。指紋採取と携帯で検索し、掌全体の事は掌紋(しょうもん)、小指から手首掛けての横側の部分については側掌紋(そくしょうもん)と呼ぶことを確認しながら、鑑識の人達の作業が終わるのを待つしかない。鑑識の人達の仕事が終わるのを待つしかないのは、先発隊として家に来てくれた警察官の人達も一緒のようで、「これは厄介な事になった。前と違って書式が判り辛い・・・」などと書式が変わったばかりらしい警察内部の書類の書き方を確認しながら、鑑識の人達の様子を伺っているようだった。

*******

念のために「指紋採取や、泥棒の下足痕の採取が逮捕につながるのか?」と尋ねてみたが、警察官の人は「うーん」というだけで何も答えてくれなかった。下足痕の採取の紙に署名をした際にも鑑識の人に同じ質問をしてみたが、「同じ下足痕がどこかで出てくればそうなるでしょうね」と、世間話と同じようなレベルの熱量の話しか聞けなかった・・・分かってはいたが、犯人が特定されることはないと確認出来ただけだった。