私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

Eye Love You 交際何日目の話

2024-03-06 21:49:55 | 韓国ドラマ・映画

最初に韓国語を教えてくれたYさんから「付き合って100日目の記念指輪」を見せて貰ったのは今から20年近く前の事だ。指輪の内側に二人の名前と100という数字が刻印してあったように記憶している。

Yさんのご主人は日本人だったので「ご主人はどうして指輪を贈ってくれたのですか?」と質問すると、「私が付き合い始め時からずっと記念指輪の話をしていたから」という当然の答えが返ってきた。

当時はまだそのような韓国あるあるを良く知らない時期だったので、誰がどんな風に『今日は交際何日目?』と決めるのか確認してみたところ「二人で話し合って決める」という事だった。


そんな風に説明されると、今度は、告白してOKならそれが交際1日目なのか、それとも「彼女が昨日OKしてくれたから、正式には今日が交際1日目」なのか、告白日を初日参入するのか初日不算入にするのかそんな細かい所が気になって仕方なかった。ただ、その当時はまだそこまでの内容確認をする語学力が無かったので、なんとなくうやむやになってしまったのだった。

昨日のドラマの中で、テオが彼女に「今日が1日目ですか?それとも昨日が1日目ですか?」と自分たちの交際が何日目かを確認するセリフがあり、「ああ、相談するってこの事だったのか!」と20年ぶりの謎が解けた。

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タオルの羊巻きを見ながら、このタオル巻きがヒットするきっかけになったドラマ@私の名前はキム・サムスンの事を懐かしく思い出す。「不適切にもほどがある」的に、『ヒョンビンはソン・イェジンと結婚するんだよ』とドラマを見ていた私に教えてあげたい。


Eye Love You 10回切って倒れない木はない

2024-02-07 21:32:07 | 韓国ドラマ・映画

二階堂ふみ演じる目を見ると心の声が聞こえてしまう女性ユリとチェ・ジョンヒョプ演じる韓国人留学生のラブストーリー@Eye Love You 

インターンとして入社した彼女の会社で働き始めたチェ・ジョンヒョプ演じるテオは、何とか彼女に自分を好きになってもらいたいと、彼女が驚く程Lineを送り、ソフトなのだが非常に熱心に彼女にアプローチ。

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私が韓国ドラマで韓国語を学び始めた20年程前、このテオ君のように積極的な男性はドラマの中に沢山いた。ただ、当時は体格も良く、声も太く、態度も堂々としている男優さんが多く、ドラマの中の役柄もそれなりで、割と圧が強い事が多かった。交際を申し込んで断られても彼女の家に毎日車で迎えに行き、会社に花を送り、また再び交際を申し込みでも断られ・・・ドラマの役柄も彼女より年齢も社会的地位も高い男性が女性に驚く程熱心なアプローチをしているというのが散見されるような時代だった。

「なんで何度も断られても同じ女性にアプローチし続ける設定が多いのか?」と韓国語を教えてくれるYさんに確認した所、「日本では交際を申し込まれてすぐにOKするんですか?」と逆に質問された。Yさん曰く「(韓国では)交際を申し込まれても、すぐにOKする事はない」という事で、何度か断られても、それはいわゆるお約束的な事で、その後も何度もアプローチするのはいわゆる標準的な事だったのだ。

そんな風なやり取りから「10回切って倒れない木はない」という繰り返し行えば必ず成し遂げられるという諺を覚えたのだが、当時はあまりにもそういうシチュエーションのドラマを見ていた為、一種の『恋愛あるある』だとばかり思っていた。

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チェ・ジョンヒョプ演じるテオが、何とか彼女に自分を好きになってもらいたいと、Lineを送り、ソフトなのだが非常に熱心に彼女にアプローチする姿に、2024年版「10回切って倒れない木はない」実感する。そこには少しの圧もなく、あるのはただただ優しくソフトででも諦めないアプローチ。韓国ドラマ的エッセンスも現代風にアレンジされているんだなと実感。


Eye Love You 韓国ドラマ的エッセンス

2024-01-29 21:50:10 | 韓国ドラマ・映画

私は韓国ドラマ好きなので、Eye Love Youは気楽な感じで楽しんだのだが、一般的にはうけいれられているんだろうか?チェ・ジョンヒョプが出演しているということで、やっぱりちょっとした雰囲気に韓国ドラマの香りを感じさせるようなシチュエーションが織り込まれていると思う。

韓国ドラマでは、経済的に厳しい主人公が、アパートの屋上に立てた部屋に住むという設定が良くある。オクタップパン(屋塔房)と呼ばれるこのような部屋は、外階段で3階や4階にある屋上まであがり、自分の部屋に入るのだが、広い屋上も使い放題ということで、物干し台の横にはベンチがあったり、大きなテーブルを置いてそこで焼肉をしたり、飲み会をしたりと、ドラマ的には色々演出しがいのあるロケーションになっているのだ。

このドラマでは、チェ・ジョンヒョプ演じる大学院生が住むマンションの屋上がまさしくそれを思い出させる雰囲気だった。日本で部屋は立てられないが、屋上なのに落ち葉がたっぷりなその場所は、韓国ドラマの屋上の雰囲気を感じさせるものだった。

チェ・ジョンヒョプ演じる大学院生がインターンとして二階堂ふみ演じる社長が経営する会社に働く事になるのも韓国ドラマを思い出させるシチュエーション。若者は競争率が激しい就職活動を勝ち抜くために、インターンでいい成績を収める事が必須なので、インターンというと苦難の道を歩くというのが定番なのだが、このドラマではその設定も、二人の恋物語が盛り上がる為に使われている。

ソフトに韓国ドラマを連想させるシチュエーションの中で描かれる日本のドラマは、受け入れられるんだろうか?気になるのでこれからもしばらく見続ける予定。

 

エナジーチャージという言葉が気になった初回放送


Eye Love You エナジーチャージ

2024-01-24 23:00:00 | 韓国ドラマ・映画

二階堂ふみ演じる目を見ると心の声が聞こえてしまう女性ユリとチェ・ジョンヒョプ演じる韓国人留学生のラブストーリー@Eye Love You はどうやら「エナジーチャージ」という言葉がキーワードらしい。

二階堂ふみ演じる女性は、自分の特性を生かしてビジネスを順調に進めようとするも、どうやら空腹が続くとストレス過多になるようで、バイトで彼女の元に食事を届けていたチェ・ジョンヒョプ演じる韓国人留学生は、そんな彼女の様子を感じて「エナジーチャージ」と書いたポストイットを食事と一緒に届けるという気遣いを見せる。

留学生のテオの心の声は韓国語故、ユリはそれを理解することが出来ずにいるという、ファンタジーモードのラブストーリーだが、留学生のテオは優しい青年だ。韓国語の心の声も「なんだかとっても怒っているみたいだ」と、空腹故怒りがちな彼女の様子を心配するもので、どこにも冷たさはない。多分、心の声が聞こえる不安を抱える彼女だが、心の声が読めても優しい心根を持つテオの言葉には傷つく事はない・・・というファンタジーで甘い展開になるんだろうな・・・と想像できるものだ。

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テオが教授と一緒に呪文のように唱える「エナジーチュンジョン」と言う言葉。

チュンジョンは、充電や充填という漢字が当てはまる韓国語。充電器はチュンジョンキだし、交通系のICカードにお金を入金したい時に、コンビニのレジで「チュンジョン(充填)ヘジュセヨ」と頼んだりも出来る。

チュンジョンと言う言葉を初めて聞いたのは、『彼(彼女)は私の充電器です』という言葉をネットで見たのがきっかけだった。携帯が必須になるのと同時に、恋人と一緒に居ると元気になるという意味で、恋人を充電器に見立ててそんな言い回しが流行り始めたらしかった。

エナジーチャージ(充電いや充填?)という言葉で彼女をいたわり、更に「食事は補薬です」という韓国語まで添える。名字の種類が少ない韓国出身らしく「(名字でなく)下の名前はなんですか?」とさりげなくたずねる。

火曜日の夜の地上波ドラマでこんな場面が見られるとは思ってもみなかった。


反日映画というジャンルについて ②

2024-01-19 22:23:46 | 韓国ドラマ・映画

韓国の映画館でいわゆる反日映画と呼ばれる物を見たのは2006年の夏の@韓半島が初めてだった。

韓半島

映画館で「ああこれがいわゆる反日的なものなのか」と実感したのは、2005年の夏、東大門の映画館で、ペ・ヨンジュンの映画を観た時に、上映前の予告編と一緒に観た「独島は私達の島」という啓蒙アニメだったのだが、本格的にスクリーンで観たのはこの韓半島が初めてだった。

この映画は、時代設定が近未来で内容も史実推しではない。北と南が手を組んで成功させようとしているプロジェクトに日本が偽の印章持ち出して阻止しようとするストーリーだった。今、改めて考えるとかなりエンタメにシフトした作りなのだが、当時は非常に緊張し、一緒に居た母に「上映中は日本語を話さないように」と注意したりして映画を観た事を覚えている。ただ、その話を勤務先の韓国人同僚に話をすると「私が考えるに、日本語をしゃべってもよかったと思います。韓国人は皆、日本人が何を考えているのか非常に気になります。」と予想していたのとは違うリアクションが返って来たのだが、映画館の中の雰囲気は、エンディングに向け、日本人の悪巧みがあからさまになる事で非常に楽しく盛り上がっている雰囲気が伝わって来た。ここだという場面では団体で見に来ていた中年マダム達の拍手喝采まで間近で見る事となった。

暗殺

2015年の夏に観た暗殺は、チョン・ジヒョン、ハ・ジョンウ、イ・ジョンジェ、チョ・スンウ、オ・ダルス、チョ・ジヌンとオールスター競演映画だった。2006年の韓半島もチョ・ジェヒョン(今はセクハラ問題で表舞台で姿を見る事はない)、アン・ソンギ、チャ・インピョとネームバリューの有る俳優が揃っていた。暗殺は韓半島と違い、史実推しではあるものの、その中にエンタメ要素を盛り込むという作りだった。主演のイ・ジョンジェは、親日であることで生き延びようとした朝鮮人という役柄。後日、映画祭の授賞式でイ・ジョンジェが監督に対して「自分たちの歴史をキチンを描いてくれた」と感謝のコメントをしている映像を見た。抗日映画に対しては「正しい歴史を伝える」という意義をアピールするコメントがされる事が多いようだ。

隊長キム・チャンス

2017年の秋に観た「隊長キム・チャンス」は、韓半島や暗殺とは違い徹底的に史実推しの映画だった。主人公は、日本人に惨殺された明成皇后の恨(ハン)を晴らすべく、一人で皇后殺害犯を殺し、仁川刑務所に送られた人物。暗殺や韓半島はエンタメ要素があるからか日本でDVD化もされているが、この「隊長キム・チャンス」は公開は勿論DVD化もされていないはず。映画の中で敵役を演じているソン・スンホンは、暗殺でイ・ジョンジェが演じた人物と同様、親日であることでのし上がろうとした朝鮮人という設定だ。

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これらの映画と比較してみると、京城クリーチャーのストーリー展開はかなり斬新で無理をしているなと思う。

 

 

 

 

 

 


反日映画というジャンルについて 

2024-01-18 21:49:36 | 韓国ドラマ・映画

今週の週刊新潮に『731部隊がソウルで人体実験!?』韓流ドラマ『京城クリーチャー』の反日ビジネス』という記事が載っているらしいことを、新聞の広告で知る。

記事は未見なので、あくまでもこの記事のタイトルに触発されて思った事。

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反日ビジネスというか、反日映画、ドラマは今に始まった事ではない。私も韓国でいわゆる反日映画を何本か見たが、史実推し、史実とエンタメを掛け合わせた娯楽大作等切り口は色々だ。ただ、映画に限っていうなら、ここ最近は、韓国映画界の不振もありヒット作には恵まれていない様子。

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記事で取り上げられている『京城クリーチャー』は、史実を背景にかなり無理やりのエンタメ(敢えてエンタメという)を盛り込んでいる。結局のところドラマの推しは、日本軍が作り出したクリーチャー。そんな事をした日本を憎み戦うというだけのストーリーになっている為、とにかく展開が遅い。家族を想い、国を思うパートも準備はされているのだが、映画なら長くても2時間半だろうというストーリーを無理やり10時間のドラマにしているのだ。何故、映画にしなかったのか正直理解に苦しむ。時間を短くしてクリーチャーの作りこみにお金をかけた方がいいというアイデアはなかったんだろうか・・・それとも「日本人が作るクリーチャーだからこの程度でいいか」なんて事だったのか。

スターを起用し、ドラマにしてネットフリックスで全世界向け配信すれば・・・というビジネスモデルだったんだろうが、ドラマ内の主義主張は置いておいて、ドラマとしてのクオリティと面白さはどうなんだろか・・・と思ってしまう。

明日もこの件について語りたい・・・


チェ・ジョンヒョプ

2024-01-09 21:28:38 | 韓国ドラマ・映画

お正月特番のバラエティを何気なく見ていると、二階堂ふみ主演のドラマの宣伝が流れて来た。

相手役の俳優さんに見覚えがあると思ったら、春先に観ていたドラマ「社長をロック解除」でニセ社長を演じていたあの『チェ・ジョンヒョプ』ではないか。

この間まで見ていたドラマ「無人島のディーバ」でも無人島で15年間も一人暮らした彼女を懸命に守るいい役だった。

ソフトな雰囲気が起用のポイントのだったのかな、などと勝手に推測。私はただ、ドラマを見ていただけなので、彼の愛称も知らなかったのだが、言葉の壁を乗り越えて見せ場を作って欲しいと陰ながら応援したい。

 


京城クリーチャー part1

2024-01-04 22:36:43 | 韓国ドラマ・映画

1945年の京城が舞台のドラマ。形勢が悪化した日本軍は起死回生の為に恐ろしい人体実験からクリーチャーを作り出し、一気に形勢逆転を狙う。それを知った人々がなんとかそれを阻止しようと命を投げ打って戦うというアクションスリラー。

細菌戦、人体実験というおどろおどろしい手段を取る日本軍に対抗する韓国の人々の戦いが描かれる。実験台になるべく日本軍に捕らえられた人々を助けようとするのが、パク・ソジュン演じる質店の社長。そして突然姿を消した母を探す為にその質店の社長と手を組む事になるのがハン・ソヒ演じる女性。

時代及び内容から登場する日本人は100%悪というスタイルで描かれるのは当然なのだが、結局は日本軍が作り出したクリーチャーと戦うというだけのストーリーになっている為、とにかく展開が遅い。そして画面が暗く何をしているか分からない場面が多すぎる。更にクリーチャーのビジュアルにひねりがない。

「日本軍は起死回生の為に恐ろしい人体実験からクリーチャーを作り出した」という以外にも、母を亡くした質店の社長がどんな思いで生き抜いてきたのか、混乱の中で母を探そうとする女性の思いなど、もっと掘り下げて描けるポイントはいくらでもあると思うのだが、とにかくそのあたりのツメが甘いのだ。パク・ソジュンもハン・ソヒも暗い中できつめのアクションに挑戦しているのにそれが効果的に生かされているとも思えない。クリーチャーに執着する日本軍の中佐の描き方も、もっと方法があるようにも思うのだが、そこもなんだか中途半端だ。

せっかくここまで見たのでpart2も見るつもりなのだが・・・一体どんな風にするつもりなのか。

 

 


イ・ソンギュン

2023-12-27 21:51:53 | 韓国ドラマ・映画

イ・ソンギュン、遺体で発見…麻薬疑惑で捜査中に

イ・ソンギュン 死亡 悲報に映画界衝撃  映画『ノリャン 死の海』のインタビューも中止

ノリャンは、文禄・慶長の役の時代を取り上げた映画で、イ・ソンギュンは出演していないが、記事にはインタビューが中止になった事からその衝撃の大きさが分かると書かれている。

イ・ソンギュン 所属事務所 凄惨な悲痛 家族と同僚で静かに見送る

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パスタは優しそうな声と穏やかな見掛けとは大違いなツンデレシェフ役。歌で甘い声を聞かせるアレックスと、普段の声がとてもラジオヴォイスなイ・ソンギュンの二人の共演が楽しかった。

ミス・コリアでは1997年・・・IMF危機の韓国で自分たちが立ち上げた化粧品会社を立て直すべく同級生に投資を頼む男性を演じていた。このキャラクターがいかにもいそうな感じでリアル。
BBクリームを猛烈プッシュする姿も、昔の憧れの後輩に一縷の望みをかける姿も、取り立て屋のヤクザにどこか親しみを感じる姿も。。。。。。

彼が出演していたドラマの事を思い出す・・

 

 

 


恋愛なんていらない

2023-12-21 21:31:03 | 韓国ドラマ・映画

テレビ局の制作部でプロデューサーとして勤務するものの、担当する番組の不人気に悩み、プライベートもいまいちのヨルム。長年の友人である医師のジェフンに悩みを吐露し、都度都度助けられるものの、その微妙な関係が少しずつ変わっていく事が彼女の仕事の進捗状況と一緒に語られる。


プロデューサーを演じるイ・ダヒも、医師を演じるチェ・シウォンも、職業が華やかな上に、見た目も爽やか。ちょっとしたトレンディドラマじゃないかとも思ったのだが、ヨルムが演出を担当する恋愛バラエティの出演者に欠員が出、ジェフンが急遽番組に出演することになった事でドラマは俄然面白くなる。

ここから一気にお仕事ドラマとしても面白くなるのだ。やり過ぎとも思える演出でリアリティバラエティのPDとして君臨するヨルムの同僚でありライバルでもあるカンPD。ヨルムがリアルバラエティに出演するメンバーのリスクや影響の大きさに配慮しつつもなんとか面白い番組を作りたいと苦心するのとは真逆に、「たとえ素人でも目立ちたい、何かを変えたいという思いから番組出演を決断したなら、制作陣と同様に彼らもリスクを負うはず」と言う考えの元、振り切った演出を目指す彼女。

数字の取れる面白い番組を作りたいという思いは一緒でも、手法とマインドが違うとこうも衝突するものかというのが、リアリティ番組の裏側と一緒に描かれるのだ。正直、ジェフンとヨルムの友情以上愛情未満というリアルな恋愛より、作られたリアリティの方がよりスリリングだというのをドラマの中で見せるという面白さ。ドラマの本筋より、このリアリティ番組の落としどころはどこなんだろう?とそちらの行方の方が気になったりした。

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作られたリアリティ番組も仕掛けられた演出ばかりでなく、ジェフンの見合い相手だった女性が見せるプライドと勇気、人気漫画家とイケメンシェフのエピソード等、バラエティ番組の中の良心とも思える心温まるエピソードもあり。ドラマを楽しみつつ、恋愛リアルバラエティを楽しめ、更にはドラマも楽しめるというお得感たっぷりのドラマだった。


ENHYPEN

2023-09-13 21:24:49 | 韓国ドラマ・映画

今日、夕方5時前に市ヶ谷駅から総武線に乗り込む。一駅先の飯田橋駅で東西線に乗り換えるので乗車時間はわずかなのだが、乗り込んだ途端に車内がまったく違う雰囲気なのに気づく。

夕方5時前は、帰宅ラッシュには早く、高校生たちの帰宅時間にしてはちょっと中途半端なようで、普段は微妙な込み具合なのだが、今日は2,3人ずつのグループで自分たちの話に夢中になっている様子の20代、30代の若い女性の姿が目立つ。

私の目の前にいた女性は、SUNOOと書かれている鞄を持っていた。

「SUNOOはソヌかな?」と思い、彼女たちの行き先が水道橋だろうと目星をつけ、「SUNOO 東京ドーム」と検索してみると、【東京ドーム公演直前】ENHYPENというニュースが何本もヒットする。検索って凄い・・・

彼女たちは、K-POPアイドルグループとして最速で東京ドーム公演をする事になったENHYPENのコンサートに向かう途中だったのだ。

ENHYPENという名前は何度も目にしたことはあったが、何と読めばいいのか今日まで分からなかった。ENHYPEN(エンハイプン)・・・こんな風に出来事とリンクさせれば、もう絶対に忘れない・・・

[단독샷캠4K] 엔하이픈 'Bite Me' 단독샷 별도녹화│ENHYPEN ONE TAKE STAGE @SBS Inkigayo 230528


無垢なる証人

2023-08-14 21:35:02 | 韓国ドラマ・映画

人権弁護士として活躍していた弁護士が大手ローファームに転職するも、それは父親の作った借金返済の為。環境が変わってからは大した活動も出来なかったが、ある時、雇い主殺害の被疑者となった家政婦の弁護を行うことになる。

事件の目撃者で検察側の証人は自閉症の女子高生であることを知った弁護士は、被疑者弁護の為に高校に通う彼女の元を何度も訪ねるも、警戒する彼女はなかなか心を開こうとはせず。

最初はただ弁護の為に彼女に近づこうとした弁護士だったが、自閉症である女子高生が記憶力も思考力も人並み外れた物を持っている事を知ると、自ら彼女に近づき、彼女を理解しようとするのだ。

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法廷が舞台の映画を今までも見て来たが、どうしても裁判上の駆け引きばかりに目が行ってしまっていた。この映画の証人はそんな駆け引きになんの興味もない女子高生だ。「夢は弁護士になることだけれども、多分無理だと思う。でも弁護士は無理でもいい証人にはなれると思った」素直な言葉を口にするまで心を許してくれた彼女に、被疑者の弁護士として向き合わなければならない弁護士。

被疑者も証人も法廷では自ら主導権を握って話す事は出来ない。弁護士や検事の質問に答える事でしか何かを語る事は出来ない。女子高生に駆け引きの気持ちがないからこそ、本当に語りたい事を語らせてあげるには、弁護士である彼の言葉が大事になってくる。「彼女が話したいことを語らせてあげたい」弁護という利害関係とは関係ない思いがストレートに伝わってくる。

 

 

 

 


ノクドゥ伝~花に降る月明り

2023-06-17 20:49:06 | 韓国ドラマ・映画

離島に住むノクドゥは家族が正体不明の男達から襲撃を受けた事によって島から出て謎を解明しようとするも、男装するドンジュとのトラブルが重なり、迷い込んだ未亡人たちが住む村でドンジュと一緒に暮らす事になるノクドゥ。

ノクドゥが女装して村に忍び込んだ事にも秘密があり、芸事に少しも才能がなく妓生になれないドンジュも何か秘密がある。秘密がある者同士がトラブル回避の為に助け合い、次第に心を通わせていくドラマとしても楽しい。勿論カン・テオ演じる気のいい若者の野望が壮大であることと合わせて、自分に関心を持ってくれないドンジュにどこまでも一途でありながらも、権力にも執着する様子にフォーカスして見ても十二分に面白い。更に光海君が王の座を奪われる事を必要以上に恐れ、誰も信じようとしない様子も、いかにもな時代劇らしい王の孤独を感じるを感じる事が出来る。

ノクドゥが自分の出自について悩む間も、綾陽君の権力志向はとどまる事がない。ただ、身分が高ければ高いほど、権力に執着しなければ自分の命が危ないという面もあるのがこの時代の常。後半は、悩むノクドゥとドンジュの様子にほんの少し心を動かす様子をみせながらも、孤独な王である光海君には少しの同情も見せないあたり、頂点を目指そうとする者の孤独を感じさせる。

廃位となった光海君の時代でありながらも、ウェブ漫画原作故、史実と創作が自由に交錯するドラマだ。

 

 


暗行御史(アメンオサ) 朝鮮秘密捜査団

2023-04-18 21:05:20 | 韓国ドラマ・映画

のらりくらりとしていた役人イギョム(演:キム・ミョンス)が、大抜擢(?)を受けて役人を罰する暗行御史(アメンオサ)となり、大活躍するという痛快時代劇。どこの国にも、悪徳商人と手を組んで私腹を肥やす悪徳代官がいるのだ。当然征伐対象ということで、そこで出動するのがこの暗行御史(アメンオサ)。


自分の身の回りの世話をしてくれるチュンサム(イ・インギョン)や、自分の右腕となって働いてくれるダイン(クォン・ナラ)とともに、役人が民衆から甘い蜜を吸おうとしているのを阻止するのだが、役人側も罰されないように必死。一つ問題を解決すれば、また別の地方で問題ありと、身分を隠しながら各地を旅して役人の悪巧みを解決していくという旅物語的な要素もあるストーリー。
イギョムには弟との仲違いによる心の傷もあり、ダインには裏切り者として亡くなった父の死の謎を解明したいという思いもある。
更にこの暗行御史(アメンオサ)という任務は、王直轄の任務でありながらも地方を回りながらの激務でもあり、余りありがたく思われていない様子。
奴婢を人とも思わない取引対象にする人身売買もあれば、ケシから薬を作るという麻薬捜査官的な話もある。(このあたりには、時代劇でありながらも、現代にも通じるような味付けがされて再現されている。)

イギョムとチュンサムはぼやきながらも真面目に取り組み、更に時々二人に檄を飛ばすダインの凛々しさも加わって激務を乗り越える三人。深刻な問題も多々あれど、適度にまじめに、適度にユーモアを交えて役人の小賢しい行いを成敗していく楽しい旅行記になっているのだ。

男性二人と女性一人という3人組の定番の組み合わせ。特にクォン・ナラ演じるダインのいわゆるじゃじゃ馬ぶりは、今まで彼女が演じた役柄とはまたちょっと違った感じだが、キャラクター設定がきっちりしているので、女性らしい容姿の彼女が演じても違和感がない。更に時にぶつかり合うイギョムとダインの間に入るチュンサムの適度に力の抜けたキャラクターが、程よいのんびりさを生み出している。

キャラクターが活き活きするとこんな風にドラマも楽しくなるのだ。

 


別れる決心

2023-02-09 21:23:19 | 韓国ドラマ・映画

異変!韓国エンタメ最新事情 「半地下の家族」が世界中を席巻して3年、映画界に起きている異変 「別れる決心」には国際的な高評価も…「不倫を美化」と厳しい批判

上の記事は、2月中旬に公開されるパク・チャヌク監督の「別れる決心」を取り上げた記事。

海外で受賞した韓国映画の韓国内での反響をまとめた記事の為、カンヌでソン・ガンホが主演男優賞を受賞したベイビー・ブローカーが韓国内では今一つ関心を集めなかった事と比較された記事になっていて、なんだか「別れる決心」の話がぼやけてしまうが、私は@公開される「別れる決心」をプッシュしたい。見たいと思っている映画の一つだ。

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タン・ウェイが出演したトニー・レオン主演のラスト・コーションは、韓国でとてもヒットしたらしい。それ故、韓国人の同僚曰く、「韓国人にとって、トニー・レオンはラスト・コーションの人」だとの事。韓国でラスト・コーションが公開されていた時期、私も丁度韓国を旅行中だったのだが、金浦空港の中の映画館前には天井から大きなラスト・コーションのタペストリーが掛けられていた。日本では想像も出来ないような派手な宣伝だったので、そのヒットの程はなんとなく想像がつく。当然タン・ウェイにも注目が集まり、それがレイトオータムの主演に、そしてこの映画の出演にも繋がっているのだろう。

別れる決心には名台詞が多い事も話題になっていたようで、ネイバーで「別れる決心」と検索すると「別れる決心 名台詞」というサイトがヒット。

 

映画『別れる決心』予告編 2023/2/17(金)公開

 

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ベイビー・ブローカーが何故韓国であまり受けなかったのかは、私なりに思う所もあるのだが、それを長々と書くのは今度にしようと思う。