私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

飛べ小川の竜 第19,20話

2021-01-27 21:15:05 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

資料をソウル市長の娘婿チャン検事に渡して、法での裁きを求めるテヨン・・・・
確かに相手が理不尽な事をしているからといって、こちらも同じように理不尽な復讐で同じ穴の狢になってしまう。確かにこれが最善の策だろう・・・

今までの経緯から手加減を求めるキム・ヒョンチュンだが、そこは検事。あれだけの資料が揃っていればもう手加減等する必要はない。更にチャン検事も人生の先輩たちには引退していただきたかったようで、テヨンの望むように検事としての本領発揮だ。

残るは、あのソウル市長への裁き。「娘婿として彼に厳正な処分が下せるだろうか・・・」と訝しがるも、「仲違いさせればいいんだ。」とチャン検事の良心に訴えかけることにするテヨン達。
チャン検事の妻が(そしてあのソウル市長の娘)が理事長の高校は、実技研修とは名ばかりの厳しいアルバイトに学生たちを送り込み、そのバイト代をちゃっかりピンハネしていたのだ。(私の語学力ではざっくりした概要しか分からないが、結局のところそういうことのようだ。)
体験授業というなの厳しいバイト、高校生が過労死するなんてそんな話があるだろうか。怪我をしても大した補償もされないなんて、そんな話がどこにある。孫が亡くなっても祖母に渡される補償金が雀の涙で言い訳がない。
そんな話をチャン検事に訴えるテヨン。

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全てを持っている者は更に何かを手に入れたがり、何も持っていないものは更に虐げられる。それを助けるためにペンと知識で対抗しようとするサムスとテヨン・・・最終対決の相手はソウル市長一族ということでドラマは最終回を迎えるのだが・・・・・

ドラマとしてサムス役がペ・ソンウからチョン・ウソンに変わった事は、全体的な雰囲気が変わってしまいちょっと厳しかったと思う。チョン・ウソンが云々ということより、サムス役のがさつで野放図な外見とは裏腹な内面の繊細さをペ・ソンウがノリノリで演じていたのだ。更に弁護士と記者コンビでお互いに補完しあう関係だったのだ。20話中16話までその雰囲気が続いていたのに、残り4話を突然託されてチョン・ウソンも大変だったと思うし、見ている方もなんだか急にバランスが崩れる感じがしてしまったのも確かだった。本来だったらサムスのエピソードももっと描かれるはずだったのではないかと思い、その抜けてしまった部分をサムスの後輩記者であるユギョンとテヨンのカップルの話にもフォーカスすることで調整しようとしたのではないかと勝手に推測するが、(あくまで見ている私の勝手な推測)それもやっぱり残り4話ではちょっと難しかったのではないかと思う。

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サムス役の代役にも名前が挙がっていたイ・ジョンジェが補佐官シリーズの役柄で特別出演。


飛べ小川の竜 第17,18話

2021-01-21 20:59:33 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

テヨンの事務所でグズグズしている様子のサムスに向かって「先輩 なんだか変わったみたい?」と後輩であるユギョンに言わせることでサムス役がペ・ソンウからチョン・ウソンに変わったことをオープニングに知らせる苦労の見える展開。
そもそも見た目のヨレヨレさと筆致の鋭さのギャップの面白さを狙ったキャスティングだったのだと思う。その前提条件がどこかに行ってしまったのだ。苦しい事に変わりはない。
残り4回分を演じるチョン・ウソンとしては、前任者の色を限りなくトレースするという今までの演技とはまた違うスタイルが求められる難しいチャレンジだと思う・・・

いよいよ法院長とのガチンコ対決が始まると思ったのだが、テヨンは「これ以上世論を動かしての対決は難しい」と一人決断。

それをサムスとユギョンに相談なく一人決めてしまったことで、二人の反感を買うことになってしまう。

テヨンに「私は記者だから、記者として戦う」というユギョンと、「今までチームでやって来たからこそここまでこれた」というサムス。結局、それぞれの戦い方で法院長に向かっていくことになるのだが・・・

テヨンは以前から自分に出馬を進めていた政治家と一緒に有力者へ挨拶に行くことで、ユギョンが以前法院長がかかわった裁判について調べることで、法院長の後ろに隠れる本当の実力者へ近づこうとするのだ。

本当の黒幕は表に出ずに、傀儡の影で権力を駆使するものなのだ。同じところに行きつくテヨンとユギョン。

サムスは、自分の話を聞いて欲しいという高校生の申し出を断るのだが、その高校の運営メンバーがソウル市長一族であることに気づくのだ。

前警察庁長官であるキム・ヒョンチュンの家の前で鉢合わせしてしまい慌てるテヨンは、ユギョンが自分の事務所のメンバーと咄嗟の嘘でその場を取り繕うも、当然ユギョンの存在をキム・ヒョンチュンに隠すことなど出来ない。
(もちろん彼女を圧迫すべく、ユギョンの父親に嫌がらせを行う。今までも自分に歯向かってくる人物には、そうやって口封じをしていたのだろう。しかし、物語ももう終盤。そんなことでユギョンの勢いは止まらない・・・)

なぜキム・ヒョンチュンに一人で近づいたのか訝しがるユギョンに、彼が出馬を餌にして自分に近づいて来ようとしていることを悟り、彼が本当の黒幕だとめぼしを付けたと正直に話すテヨン。

法院長と彼の関係は事務所内を書類や機材を押収しても何も出てこないのだが、ユギョンの父親が「私達世代にはファックスで書類をやり取りするのが一番便利」という言葉がきっかけになり、既に破棄されているものの彼らの事務所で使われていたファクシミリ機の中のメモリをチェックしようとする彼ら。
(ここで活躍するのが、サムスがかわいがっていたネットニュースの社員だ。彼の手に係ればメモリの中のデータの復元など簡単な事だ。)

ユギョンは独りキム・ヒョンチュンの家に乗り込み、時を同じくて、彼の家に彼が過去に書いた覚書を送信するという事をやってのける。彼が一番隠したがっていた過去が全部テヨン、ユギョン、そしてサムスの手に渡った事を知り崩れ落ちる彼。

しかし、そのすべての資料を自分たちで白日にさらすのではなく、ソウル市長の娘婿であるチャン検事に渡すことを決めるテヨン。

世論を動かすということで彼らを罰するのではなく、法に則って彼らの処分を行うことにするのだ。

テヨンが自分たちに元を去ってしまうのではないかと不安がっているサムス。なんとなく気持ちは分かる・・・・

*****

テヨンを政界にスカウトしようと尽力する議員を演じるのは、補佐官シーズンでキム・ガプス演じる政治家の運転手役を演じていた人だ。キム・ガプス、チョン・ウンイン・・・補佐官シーズンの繋がりの役者さんがたくさん出て一癖ありそうな人物を楽しそうに演じている・・・


飛べ小川の竜 第15,16話

2021-01-14 21:19:18 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

再びキム・ドシクの心を掴む事が出来たテヨン達。

法院VSテヨンの対決が更に鮮明になったものの、テヨン側には失うものはないのだ。
守りに入ることなく、攻め方だけを考えればいいテヨン達。

ただ、厳しい場面は続く。なぜ壁のなかから凶器が発見されたのか。
なぜ真犯人であり、今は全く別人として生きている彼の証言と違う場所から凶器が発見されたのか・・・・

偽証をした重みに耐えられず、命を絶つしかなかった元部下の思いを考えると、元刑事のサンマンも思わずその真実の重さに口よどむばかりなのだが・・・しかし遺書を残して去った彼の思いを感じ、残された彼の妻の思いも感じ、警察が偽装工作をしたことを証言する彼。

勿論それだけではテヨン側に勝ち目はない。真犯人であり、一度は罪を認めたにも関わらず、結局警察と検察がもみ消した事で、名前も変え別人として全く違う人生を生きるイ・ジェソンの証言も必要になる。

優しい公務員として近隣の老人たちから絶大な人気を誇る彼。毎月の給料から施設に寄付をする彼。子供たちの優しい父親。なぜ彼は全く別の人生を歩んでいるのか。
テヨン達は、あの事件の日だけ全く別人のように行動した彼の心情に訴えかける手法で彼の口から真実を聞き出そうとするのだ・・・・(まるで生まれ変わったかのような彼は簡単には真実を受け入れはせず・・・

結局、17歳の若者が突然逮捕され、身に覚えのない加害者として取り調べを受けることがどれだけ辛いことか、体罰を受け、自白を強要され、自分の言葉が受け入れられない事がどんなにも辛いことかを訴えかけるテヨン達。

法院VSテヨンはこんな風に厳しいやり取りが続くのだが、裁判官は法院内の忖度よりも自分の裁判官としての良心に従い、自分の辞表と引換にしてキム・ドシクに無罪判決を言い渡すのだ。

法の下で働く者として無罪判決を出すことが正しいと思ったという彼。昇進を望まない裁判官である事を選択した彼は結局法院を去ることになる。
(法院内での昇進を望む者は、上長の無言の圧力に屈し、結局忖度の入った判決を下すしか道はないのだ。)

何も失うものがなく、自分の良心のまま戦ったテヨンに餞別だといい、法院長の動画を残して去っていった裁判官。
キム・ドシクに無罪の判決が下りた事で、元刑事だったサンマンも家族のいるアメリカに向かうことを決心し、テヨンとユン記者もパートナーとして付き合っていくことを決める。(苗字がユンかと思ったら、フルネームはイ・ユギョン・・ユギョンのユを取ってユ記者と呼んでいたのか?名前の聴き取りが一番難しい・・・)
一つの判決が沢山の人の新しい出発を後押しするのだ。

サムスだけは、テソンが出馬を快諾するようなそぶりを見せたことに腹を立てているものの(弁護士が名前を売って政界に進出というのは、このようなドラマではよくある流れだ・・・)テソンは、法院長の呼び出しに元裁判官からもらった動画を見せることで、彼との全面対決に向かっていくのだ。

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サムス役を演じたペ・ソンウの出番はここまで。来週からはサムス役はチョン・ウソンだ。

正直、サムス役のがさつで野放図な外見とは裏腹な内面の繊細さをペ・ソンウが当たり役と言っていい位にノリノリで演じていたので、この交代劇はなんとも不思議な感じだ。


飛べ小川の竜 第13,14話

2021-01-08 22:06:54 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

寄付されたお金を不正使用したと疑われるテヨン。

勿論そんな意図はなく、キチンと説明すれば問題ない内容なのだが、「不正がある」ということを前提にリークされた情報なのだ。何もせずに挽回は難しい。

結局、寄付されたお金、ネットニュースの閲覧回数からのお金等、すべて寄付すると無理やり出演したニュースの生放送で宣言することで起死回生を狙う。

5年の居候生活を経て、結婚を決心したサムスにとっては未来の義父への印象は良くなったが、手持ちの現金が何もない彼には大きな打撃だ。
「弁護士なら今後の活躍でいくらでも挽回できるだろう。ただ俺にはなにも道がない」と裏切られた思いの強いサムス。

勿論テヨンにとっても、弁護士事務所の賃料の払いだけでも毎月苦慮しているのだ。寄付するのは苦渋の選択。更に苦労させている妹からは「仕事をするのに報酬を貰うのは悪い事なの?」と涙ぐまれてしまうのだ・・・
悩むテヨンだが、検察側の不正は見逃せない。

権力の巨悪に向かってこぶしを振り上げることになったテヨン。
向こうは持てる力を全部つかってなんの後ろ盾もない彼をつぶしにかかる。

キム・ドシクには「弁護士が全部儲けているんだ。お前にはお金を手に入れる権利がある」と脅す悪い輩がいる。更には検察側から送り込まれた弁護士が「僕が変わりに君の弁護をする」と甘い誘いを持ちかけるのだ。

「弁護の断りたい」という突然のキム・ドシクの申し出に何かあったに違いないと思うテヨン。

彼の仕事場に押し掛けるも彼から事情を聴く事は出来ない。彼の妻も夫ドシクの本意を確認しようとするものの、妻息子の事を考え、自分の元を訪れた検事出身の弁護士に身を任せる事が一番と決心したドシク。揺れる心でテヨンの元を離れようとした彼の心も辛いものがある。

そしてテヨンは弁護士だからいいけれど、自分は失うものもない代わりに、未来に向けても手に入れられるものがないというサムス。何もないサムスはいわゆる失意のどん底だ。そんなサムスの元に駆け付けるのはの後輩記者のユン。先輩を見て記者になろうと思ったという彼女の思いに涙するサムス。

テヨンには思いの丈を語ることが出来るドシクだが、新しい弁護士には心の内を打ち明けることも出来ない。打合せさせも行わない弁護士の元で「殴られた位で殺人を犯したなんて、嘘の自白が出来るはずがない」という検察の追及に自分の思いを打ち明けることが出来ないドシク。

「殴られた事のない人が、殴られて殴られて誰も認めてくれない自分の気持ちが分かるわけがない」というドシクの思いを誰も受け止めてくれないのだ。


飛べ小川の竜 番外編

2020-12-21 21:31:04 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

クォン・サンウが弁護士役の飛べ小川の竜・・・・

弁護士の母は息子が大成するのを夢見ていたという話なのだが・・・そんなストーリーとはかけ離れた出来事が起きてしまう。記者と弁護士の二人が、正義を愛し弱い者の味方をするというドラマなのに、ストーリーをけん引する記者役のペ・ソンウが飲酒運転で突然の降板。

17話から20話まで記者役を演じるのは、事前に記事にもなっていたイ・ジョンジェでなく、チョン・ウソンが演じる事が正式に決まったとの記事

怪我、体調不良などで途中交代というのと違うので演じる側も見る側も先入観無しというわけにはいかない。

残っている人は誰も悪くないのに、なんとも複雑な話だ。

 

 


飛べ小川の竜 第12話

2020-12-19 20:07:40 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

遺書に示されたその場所から20年近く隠されたままだった凶器を掘り出す瞬間をメディアに見せることで一発逆転を狙うテヨン達の計画は見事成功を収める。

あれだけのメディアの前で大々的に行い、それがすぐにテレビだのネットニュースに流れるのだ。インパクト絶大だ。

警察に凶器のナイフを持ち込んで再鑑定を行うことを申請、ネットニュースでのページビューも増える。更には彼らの元には多額の寄付金も舞い込む。キム・ドシクの汚名も晴らす事が出来るといい事ずくめのように思えるが・・・

凶器を埋めた警察官たちは手詰まりのようだが、検察はやっぱり一枚も二枚も上手だ。都合が悪い事は警察のせいにして、自分達は当初から彼が犯人ではないと思っていたというストーリーを作り出そうとし、更にテヨン達の手元に流れるお金の流れを精査しようとしだす。

「寄付金が別名目で使われていないか、彼らの預貯金の流れを把握しろ」ということで、マイナス残高のテヨンの懐具合を調査することなど検察には朝飯前の事だ。

更に、テヨンに政界進出の話を持ち掛け自分達の仲間にすることで、テヨンの舌鋒を封じ込む作戦の実行を考えるソウル市長。

そんな風に自分達が調査されているとは知らず、お金が入った事で一息ついているテヨン達だが、キム・ドシクの元にも「お金が手に入っているはずだ」と悪い仲間から連絡が入ったりする・・(建て替えている保証金を返せとか、そんな話のようだが・・・)

今回のように、大金が入ったということが分かるのは、やっぱりトラブルの元なのだ。

「寄付金を不正流用か?」というニュースは、正義の味方と思われていたイメージをあっという間に失墜させ、「俺を出しにして金儲けを考えたのでは?」という思いをキム・ドシクに抱かせてることになってしまうのだ。。。

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元記者役のペ・ソンウがプライベートで起こした飲酒運転の為、完全降板するということで、この12話の後はしばらく放送は休止との事。

イ・ジョンジェが代役ということだが、ドラマのPDはイ・ジョンジェが出演していた補佐官シリーズのPDでもあったようで、そのような関係からこのような代役の話も決まったようだ・・・当初から検察官達のパートになんとなく補佐官シリーズの香りがしていたのは、そんな関係もあっての事だったようだ。

突然降板を考察した芸能記事。

 


飛べ小川の竜 第10,11話

2020-12-13 19:28:08 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

チームを組んで、キム・ドシクの冤罪をはっきりさせようとした時に「真犯人であるイ・ジェソンはもしかして改心しているのかもしれない。」という迷いがチーム内に漂う。
元刑事の「彼は自首してきたときから、そんな雰囲気だった」という言葉。
ユン記者の密着取材でも、聞かれる言葉は「彼は良くやってくれている」という言葉ばかり。

今、過去の話を持ちだしたら、彼の生活が崩れるのでは?本当に正しいことなのか・・・という悩みとともに、証拠がない状況で強気に反撃する事がいいことなのかと悩むメンバー達。
勿論、そんな弱気のメンバー達を鼓舞するサムスなのだが・・・

メンバー達を心配するドシクはサムスの身の上話を聞き、彼がどうして自分を助けようとしてくれているのか彼の気持ちを理解するのだが・・・

警察側が、「僕がやりました。反省しています」というドシクの直筆の書面を開示したことで流れが変わってしまうことに・・・
彼の冤罪を知りながら、保険として保管しておいた書面を満を持して開示する警察側。
真犯人を目の前にしながら、検事は自分を刑務所から出してはくれなかった事。
そんな事もあり、刑務所内で減刑を求めて書いた反省文が、今になって公にされたのだ。


逆風が吹き荒れる中、打開策になるのは新しい証拠だけなのだが、そこで改めて問題になるのは、真犯人であるイ・ジェソンが告白した凶器のナイフがなぜ隠した場所から発見されなかったかという事。

チームに入る為、会社を辞めたユン記者を受け入れるテヨン達だが、テヨン自身も事務所の賃借料さえも滞納している身だ。
それでも借金をしてまでもドシクに生活に必要な当座のお金を渡そうとする彼。
(弁護士故、熱血記者のサムスよりも、ちょっとだけやり方はスマートだがそれでも熱い思いは一緒だ。)
そんな思いを感じ、黙って事務所の賃借料を支払うのは、会社を辞めたばかりのユン記者だ。

名前を変えて、模範的な公務員で二児の父親になった殺人犯のイ・ジェソン。
そんな姿をメディアの前で見せることで、テヨン達の活動に逆風を拭かせようとする検察と警察側。

元刑事は、かつての自分の部下が凶器を隠した現実を見る勇気がなく、その役目をテヨンに託すことに・・・
テヨンは元刑事の捜査手帳を彼に渡し、元刑事の部下に対する信頼がどれだけ厚かったか・・・を語るのだが、その重圧に耐えきれなかった彼が選んだ道は遺書を残して命を絶つことだったのだ。

警察幹部たちは、年下の彼に凶器の処分を押し付けたことも忘れ「あなたが彼を追い詰めた・・・」と逆に元刑事を責めるのだが(どの口でそんな事が言えるのか・・・と思うが・・・)、夫が先輩刑事をどれだけ尊敬していたか良く知っている彼の妻は、元刑事達に遺書を差し出すのだ。
遺書に示されたその場所から20年近く隠されたままだった凶器を掘り出す瞬間をメディアに見せることで一発逆転を狙うテヨン達。

元刑事も、息子と一緒の休暇先で凶悪犯人を見つけ捕獲しようとした折、息子を不慮の水難事故で亡くすという不幸に見舞われていることが分かる。
このチームのメンバーは、皆何かしら挫折を知っており、それゆえ、弱い者を助けたい気持ちが人一倍強いメンバー達らしい・・・・

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ドラマもクライマックスを迎えているのに、ここで大問題が発生する。サムスを演じているペ・ソンウが飲酒運転でドラマを降板することになったのだ・・・

正直このドラマは記者と弁護士の二人が両輪のドラマ。ストーリーをけん引する一人が突然の降板では、ストーリーも繋がらない状況だろう。

完全降板故、ドラマのサイトからも完全に削除されており、芸能ニュースではアナウンサーである実の弟が「家族として謝罪する」という話まで取り上げていた。

撮影は16話まで終わっているようだが、最大限編集をし、仕切り直しもあり12話を12/12に放送した後は3週間放送を休み、新年から続きを放送する」と芸能ニュースでは紹介されているが・・・・

今日の午前中の芸能ニュースでは、ペ・ソンウの抜けた後にイ・ジョンジェが入るのか?というようなニュースも取り上げれていた・・・

撮影しながら放送するという韓国方式だからこそ、こんなリカバリー方式が成立するのかもしれないが、現場の混乱はいかばかりか・・・・

 

 


飛べ小川の竜 第8,9話

2020-12-05 17:21:12 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

サムスは、テヨンに禁じられていたにも関わらず、弟分たちが自分の兄貴分を心配して持ち込んだ「事件を目撃しただけなのに犯人にされた」という男性の事件を調べ出し、テヨンにそれを弁護することを強行に進める。彼の勢いに押されて、当時、捜査に当たった元刑事からも話を聞く二人。

「真犯人は別にいる」という彼は、事件現場から当時の状況、更には真犯人が誰かまでも教えてくれるのだ。そこまでしても「これ以上はなにも出来ない」という彼。

犯人とされる青年が10年の刑期で刑務所に入ってから3年後。犯人だと名乗り出た青年に話を聞いた刑事。雨の日の夜、衝動的にトラック運転手を刺し殺してしまった青年。現場か逃げ去り、遠くから隠れて捜査が行われていたのを見ていた青年。ただ現場を通りかかり、暗い中で犯人を見かけたと名乗り出た青年が、流れで犯人にされてしまったことを知り、良心の呵責に耐えかねて、「犯人だ」と名乗り出るものの、警察も検察も今更ひっくり返すことは出来ないと逆に隠ぺい工作に走る。

そもそも、「暗い中見かけたけれども、犯人の顔は分からない」という目撃者の少年を半ば脅してモンタージュ写真を作り上げ、それが少年のバイオ先の上司にそっくりだと分かると、上司から脅され、怖くなった少年は逆に逃げてしまうのだ。目撃者だっただけなのに、なりぬきで脅されて、逃げてしまったことで結局犯人に仕立て上げれられる少年。

出所後も事あるごとに昔の事件の事を蒸し返され、小学生の息子も学校でいじめられ、今でも10年前の事件から逃れられないのだ。

そんな彼の姿を、母が犯した事件のため辛い少年時代を送った自分と重ね合わせるサムス。(夫と離婚後付き合った男性を刺してしまった自分の母・・・)

そしてサムスの過去を知り、自分の辛かった少年時代も思い出し地たテヨン・・・

誰の助けも得られなかった事がトラウマになり、テヨンとサムスの申し出を拒む男に、「弁護士のテヨンも借金だらけだ。元刑事も今は一人暮らしだ。」と余裕がなくとも助けたいという気持ちで手を差し伸べているのだから、その手を握り返さなければだめだ。」と強く彼を説得するサムス。

彼を助ける事が出来なかった事がトラウマになっている元刑事と彼の再会を演出したテヨンとサムス。そして以前二人を助けた元検事の女性弁護士も仲間に入り、冤罪撲滅チームの結成だ。

当時の捜査記録の開示を求める場で、彼の母が息子を思うも、無知故弁護士に助けを請う事も出来ず、刑事への食事の差し入れも「賄賂になると思った・・・」と今まで思い悩んでいた事を知るサムスとテヨン。

特にサムスは、離婚後同居していた男性を殺害し7年間も刑務所に入っていた母を思い出さずにはいられない。

控訴というこ言葉も知らず、刑務所で初めて他人が作った食事を口にしたという彼女。ヘルスセンターでの住み込みの仕事も「刑務所出の私にはここでも十分」という彼女は、夫と離婚後付き合った男性から金をせびられ、お金を準備できなければ暴力を振るわれていたのだ。男がサムスにまでナイフを向けようとした事に恐怖を感じたサムスの母は、息子を守るべく男を滅多刺しにしたのだった。それを知らず、自分がドアを開けることが出来たなら母を止める事が出来たと長い間思い悩んでいたサムス。

二人の母の無知とそんな中でも無償の愛を息子に向ける二人の気持ちに涙を流しながら記事をアップし、世間に事件の内容を知ってもらう事によって冤罪の裁判の流れを掴もうとするサムスとテヨン・・・・

二人の活躍を応援しながらがも、サラリーマン記者として会社に貢献する記事を書くしかないサムスの後輩のユン記者。そんな彼女が出席した表彰式に事件の犯人がいる事に気づく元刑事たち・・・

 

 


飛べ小川の竜 第6,7話

2020-11-26 21:36:39 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

冤罪の再審に臨むテヨン。真犯人の供述で裁判は無事に進むかと思われたのだが、裁判官には「何を証拠として採用する権限は裁判官にあるんだ」と上司から無言の圧力がかかる。

なぜ嘘の自白をせざるを得なかったのかを弁護するテヨンと、真犯人しか知りえない現場の状況(なぜ殺人現場が水浸しだったのかなど・・・)を事細かに「一生忘れることのない出来事」と詳細に語る証人により、無罪を勝ち取ることの出来る3人。

市長の娘婿である検事の顔は丸つぶれだが、あの裁判の流れでは彼に勝ち目はない。

しかし、真実を明かした真犯人が収監されたことを考えると、勝利宣言などは派手なパフォーマンスは出来ないテヨン。サムスの書いたネット記事は話題になってヒットを稼ぐものの、「二人で分けるわけにはいかない。3人にも分けなければならないし、被害者の家族にも、犯人を捕まえながらも握りつぶされた元検事にも・・・」とテヨンが次々と挙げるメンバー達にお金がいきわたるように等分したため、二人の手元に残ったお金はわずかだ。

再び大きな案件を扱うことを提案するサムス・・・・

*****

サムスを師と仰ぐ女性記者は、エース記者となるべく、サムスと同様の方法で悔しい思いをしている人達から取材をしようと済州島に足を運ぶ。

戦争中、仕事を得るために日本に向かい、戦後帰国してスパイ容疑をかけられた男性の話を記事にしようとする彼女。いわれのないスパイ容疑、そして拷問により聞こえなくなった耳。当時から何度も黒い噂があった裁判官だが、なぜかそんな話題はもみ消され、法務長官(多分・・役職名は自信がない・・・)に就任することになっているのだ。

サムスが止めるのも聞かず、彼女はテヨンの助けを借り、男性の話を聞き裏を取ろうとするのだ。巨悪の前にもがく彼女に、「相手の弱点を見つけて、そこを突くんだ。大きな力を加えるのは難しいけれど、そういう方法なら出来る・・・」と、力はなくとも戦い方はあるというテヨンの言葉に勇気づけられ、長官就任の場に「なぜキチンと謝らないのか!」と一人乗り込む彼女。

権力と近づくことで会社を守ろうとする勤め先の新聞社に、一人反旗を翻す彼女。(サムスが記事は足で稼げと、彼女に運動靴をプレゼントしただけの事はある。苦労を知らずに育った彼女だが、それでも彼女には見どころがあるとサムスも買っているのだ。。。)

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テヨン達が済州島の男性の案件に立ち向かっている時、一人ソウルで留守番をするサムスは、テヨンに禁じられていたにも関わらず、弟分たちが自分の兄貴分を心配して持ち込んだ「事件を目撃しただけなのに犯人にされた」という男性の事件を調べ出すのだ。

なぜ、目撃者が犯人に仕立て上げられたんだろうか・・・・

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苦労せずにここまで来た女性記者と違い、紆余曲折ありながら今の仕事に就いたテヨンとサムス。特にペンの力だけで今の地位にのし上がったサムスのキャラクターがビックリする位独特。「クセが強い・・・・」そんな言葉が一番ピッタリだ。

 


飛べ小川の竜 第5話

2020-11-19 20:37:02 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

テヨンとサムスは、体力勝負で検察が隠している真犯人にたどり着こうと、サムスは冤罪で服役した三人から話を聞いて記事にしようとし、テヨンはとにかく真犯人の3人から話を聞こうとする。お互いが得意な方法を選択してなんとか裁判で勝てる方法を探そうとするのだ。

サムスが話を聞いた男性は、事件当時、自分の名前の読み書きさえも出来なかった。しかし服役中に同じ刑務所仲間から読み書きを教えて貰ったのだという。ただ、今でも自分の話がうまく話せない。亡くなった母の顔も思い出せない。でも真犯人の3人のうち一人の顔だけははっきり覚えているのだという。それは彼らが真犯人にさせられる過程を見て号泣したから。全部は憶えていなくとも何か印象的な事だけはしっかりと記憶しているのだ。父親の暴力に悩んだ母は息子に除草剤を買いに行かせ、それを呑んで息子の前で自殺したのだが、その意味も分からず、「除草剤の匂いは母さんの匂いだ。この家に一人で住んでいるのは、夏になると除草剤の匂いがするから。それは母さんの懐かしい匂いなんだ・・・」そんな思い出も懐かしそうに話す青年。サムスの「幸せだった時は?」という問いかけにも上手く答える事が出来ない彼が覚えているのは、母が彼の前で飲んだ除草剤の匂いだけなのだ。

サムスはこの話をネットにアップすることで、冤罪を目の前で見て号泣した青年の心を揺さぶることが出来ると確信。

当然、真犯人3人の心は揺れる。自分達が自白しているにも関わらず、目の前で警察と検察に犯人にされ、自分達の代わりに収監された3人。良心の呵責に耐え切れず、自分の罪を隠そうとした母の思いを重荷に感じた一人は自ら命を絶ってしまうのだ。凶器を隠した自分の行動が息子を苦しめたと泣く母。そして3人の前で号泣した青年の心も揺れる。幼い息子の前でどんな姿を見せればいいのか悩む彼・・・・

再審が始まり手ごたえを感じるテヨンだが、検察はそこでまた捏造した証拠を持ち出すのだ。

文字が読めなかった青年が刑務所内でハングルを覚えた事を知った検事は、真犯人の3人の供述を書き写した模造紙を罪を着せられた3人の前に持ち出し、暗唱させ、それを録音することで後追いで自白の証拠をねつ造。犯人しか知りえない詳細な殺害状況を語る録音テープを追加の証拠で持ち出すことで裁判を有利に進めようとする。

しかし、あの号泣した青年は、検事の止めるのも聞かずに、真犯人しか知りえない殺害現場の状況を語ることで冤罪だったことを証明するのだ。

勝訴を勝ち取るテヨンだが、テヨンとサムスの前には、二人が考えているよりももっと大きな闇が待ち構えているのだ。

何も知らずに体力勝負で戦おうとしているうちに、図らずもその大きな権力の邪魔をすることになってしまう二人だと考えればいいのか・・・

 

 


飛べ小川の竜 第3,4話

2020-11-13 21:46:01 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

検察の冤罪事件が表に出ないように、そして、新聞社は大きな投資を得られるようにと、テヨンには大手法律事務所への移籍話が持ち掛けられ、新聞記者を首になったサムスにも「首になっても給料は払うからおとなしくしていればいい」というそれぞれに美味しい話が持ち込まれるのだ。

そしてその美味しい話の出どころは一つであることを知ってしまう地方S大出身のテヨンとサムス。

失くすものがなく、守りに入らない二人にとっては、こんな手法は逆にやる気を起こさせて逆効果になるだけだ。
*****

サムスが取材していた事件の弁護を引き受けることになるテヨン。女子学生が祖父に暴力をふるう父親を殺してしまった悲しい事件だ。

酔えば暴力をふるう父親のために悩んでいた家族。そんな夫に耐えられず彼女が子どもの頃家を出て行った母親。残された祖母は、「自分の息子の家庭内暴力を暴かれてもいい。孫娘を守りたい。」とテヨンに頭を下げ、様子を見に来た彼にリンゴを手渡すのだ。
そのリンゴを報酬に裁判に挑むテヨン。

収監された女子学生は、反省している様子をみせずにただただ昼も夜も眠り続ける。その様子を指摘する検察に「暴力が無くなって、安心して何日も眠り続けるということは暴力を日常的に受けていた子どもによるある状況・・・」と彼女に寄り添った弁護を見せ、陪審員に彼女にチャンスを与えて欲しいと訴えるテヨン。望んでいた無罪を勝ち取ることは出来ずとも、執行猶予のついた判決に涙を流す祖母・・

「自分が何で眠り続けるのか分からなかった。その理由を教えてもらってよかったです。」という女子学生の言葉が泣かせる。

辛い生活が暴力を産み、そしてその暴力がまた別の犯罪を産むという負の連鎖だ。。。。テヨンの弁護でそれが断ち切られるといいのだが・・・

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ピンク色の風呂敷をテヨンの元に持ち込んだ若者3人。

被害者の家族の「あの3人が犯人ではない。私は声を聞けば犯人が誰だか分かる」という言葉はもみ消され、3人は刑に服すことに・・・そしてサムスの元に持ち込まれた犯人を捜す大事な手がかりとなるカセットテープは何者かに盗まれてしまった。

ピンク色の風呂敷を持ってテヨンの元を訪れた3人の調査を続けようとするテヨンとサムス。
しかし二人とも金銭的に困窮しており、正義感と社会的責任だけでは仕事をしていけないことも身に染みているのだ。(二人とも家賃の支払いに苦労しているあたり、住宅事情も分かろうというもの)

そんな時に「十分は補償金を支払いから示談にしよう」という話がくれば心が揺れる。

結局、提示された多額の補償金をそれぞれに提示することによって、自分もインセンティブを受け取ろうとするテヨン。

3人は何が何だか分からずに困惑するが、以前自分たちの話を聞かなかった弁護士の事を思い出した3人はいきなり態度を硬化。身に覚えのない事を認めさせられ、結局は服役することになった3人にとってはどれだけ大きな出来事か考えればそれも仕方のない反応だ。

市長、そしてその娘婿である検事が次に考え出したのは再審への道。

いきなり道が開けた事に驚き、やる気満々になるテヨンだが、うまい話には裏がある。

控訴期間満了までいくらも残っていない時期でのこの動き。
裁判に入っても証拠確認だの争う点の確認だのをしているうちに時間切れ。服役したはずの3人がまた収監されるかもしれないという最悪のシナリオが待っているのだ。
(裁判制度が良く分かっていないのだが、多分そんな話だったと思う。)

検察側は真犯人の居場所も分かっていながらも、のらりくらりとかわすつもりだ。
残された道は、検察側から口をつぐむように指示されている真犯人に自首するように説得する道だけだ。

検察側が最高のエリートチームなら、テヨン達は体力勝負というかけに出る。お互いがお互いの得意な点を生かしてのガチンコ勝負だ。

私利私欲の事しか頭にない検察側チームの面々は、ドラマ補佐官を思い出させる面々がそろっており、顔面圧迫度がかなり高い。

 


飛べ小川の竜 第1,2話

2020-11-11 20:32:39 | 飛べ小川の竜 韓国ドラマ

高卒の国選弁護士として7年間働いたテヨンは、大きな冤罪事件を解決し一躍注目の弁護士に・・・

国内トップのS大出身でもなく、司法修習生時代の成績も良くなく・・・
しかし弁護士は弁護士だ。
今回の勝訴を足掛かりに一発逆転の弁護士人生を送ろうとするテヨンだが、「力のない者を応援してくれる人権弁護士」という世間の作ったイメージで大きな案件を手に入れることは出来ず。事務所の前に列をなすのはお金のない依頼者ばかりだ。

依頼人もそうだが、自分に注目してくれるマスコミもなぜか今一つさえない記者のみ。

期待した程の成果が得られずがっかりした彼の前にやって来たのは、ピンク色の風呂敷に事件の資料を抱えた3人の若者。
名前も書けない2人と気弱そうな1人は、証拠があるにも関わらず取り合ってもらえず、検察の作った台本通りに有罪にされてしまうという、テヨンの弁護士魂に火をつける事件だ。

テヨンの元を訪れた冴えない記者のサムス。
彼もテヨンと同様国内トップのS大出身でもなく名もない地方のS大出身。
しかし、記事を書かせれば一流の彼は、その筆の力だけでトップ記者になり、今も父親の暴力に悩まされた海辺の街の女子学生の事件に注目するのだが・・・

お金は派閥に牛耳られているというルールから外れた二人の人生。目立たなければ芽を摘まれる事もなく一生過ごせたのかもしれないのだが、ひょんなことから権力者の目に留まり、虐げられることになってしまう二人の人生・・・・

しかし、エリート街道を歩いてこなかった二人には、叩かれるのも織り込み済みの人生のようだ。

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テヨンの方が一年先輩という設定なのだが、容貌だけではサムスの方がかなり年上に見える・・・・まぁ、ドラマ的にはそこも面白いポイントだろうか。