私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

医師ヨハン 第15,16話

2019-09-10 20:56:32 | 医師ヨハン 韓国ドラマ

皆から止められているにも関わらず、自分と同じ病の学生に心臓マッサージを続けるヨハンは、シヨンの母からの、「医師として本当の彼を助けたいのか?」との言葉と、シヨンからの「このまま彼を静かに送ってあげましょう」という言葉を聞き、そして結局彼を助けることが出来なかったことにショックを受ける。寄り添うシヨンに「もう構わないで欲しい」というヨハン。
シヨンからの告白を受け、今まで自分の未来など考えたことのなかったヨハンが自分の明日を考えるようになったところで、自分と同じ病の高校生の死に直面したのだ。
「誰だって明日がどうなるかなんて知らずに生きている。それに先生は先生だ」と亡くなった学生と自分を同一化して考えるヨハンの思いを静かに受け止めるシヨン。

ヨハンは患者たちからの署名の力で病院に復帰の可能性が出てきたのだが、それを受けることなく、引継ぎが終わったら病院を去ろうとするのだ。
そんな最中、車の運転中に痛みを訴えたカン検事が、彼の希望でわざわざヨハンの勤務する病院に運ばれてくる。ヨハンの思いを知ったカン検事の答えがこの行動だったのだ。

そんなカン検事からヨハンの思いを聞いたあの看護士はショックを受ける。
自分の娘を死に追いやった加害者が、苦しみの余り死を望んでいることが許せず、最後まで苦しめばいいと、新薬の治療の同意書へのサインを偽造していたのだ。
ヨハンはその事からすべての事情を悟り、自分も同じ立場だったらと、それをすべて受け入れたのだ。

シヨン達姉妹の父親は、反応が無くなり、脳死状態になったことで、臓器移植を行うこととなる。娘2人そして妻の見守る元、延命装置を外される父親。
その葬儀にも姿を見せなかったヨハンが、自分の病の研究をしているアメリカの医療機関に行こうとしていることを研修医のイから聞き、空港に向かうシヨン。
旅立つヨハンから「僕の事を僕の病気の事を一番理解している唯一の人」という言葉を聞き、彼の思いを受け止めるシヨン・・・・

ヨハンがアメリカの研究機関に異動した後は、メールで送られてくるヨハンのバイタルチェックが日課になるシヨン。(甲斐甲斐しい様子がメンバー達の話題になっていることも本人は意に介していない様子・・)しかし3か月が過ぎた頃、突然ヨハンからの連絡が途切れる。同僚からの「特別なプロジェクトに注力している」との連絡にアメリカに旅立つことは思いとどまるものの、結局その後もヨハンから連絡が来ることはなかったのだ。
免疫力低下のため、肺炎にかかり生死をさまよっていることも知らず、プロジェクトが忙しいという同僚の言葉を信じ、更には彼の勤務する研究機関の報告書の中に彼の名前を探して、彼の安否を確認することしかできないシヨン。
3年が過ぎ、研修医だったイが教授となり、自分もフェローになった頃、突然ヨハンが彼女の勤務する病院にやってくるのだ。

何事もなかったかのように挨拶し、1年前に帰国していたというヨハンの姿に動揺し、そして怒りを抑えようとするシヨン。
自分の健康に自信が持てるようになるまで、彼女の前に姿を見せることが出来なかったヨハンと、そんなヨハンの心を理解し、シヨン達姉妹に彼の帰国を秘密にしていたイ教授!(3年の間に教授に昇格とは!)

シヨン姉妹の母から病院への復帰を提案されるヨハンだが、ホスピス(ドラマの中では、ホスピスというよりもう少し前向きな言葉で説明されていた様子)で患者と向き合う日々を選ぶヨハン。

患者として医師として開発に携わった薬が臨床実験までこぎつけ、さらにはシヨンと一緒に日々を過ごす決心がついたヨハン・・・・

***

この題材で幸せな最後が待っているとは・・・


医師ヨハン 第13,14話

2019-09-03 21:42:08 | 医師ヨハン 韓国ドラマ

意識不明で運び込まれたヨハンと同じ病気の学生の意識は戻らない。
ステロイド剤の注射で免疫力が落ちたことは分かったが、それが現在の状況とどのように関係があるのかを判断するには情報が少なすぎるのだ。

そんな中、ヨハンは検事から呼び出され、無痛症であることを知っていると告げられるのだ。
(検事としては先日の事件の事でヨハンに対する印象はかなり違っていると思われるが、それでも痛みを感じない医師がペインクリニックで働くという意味をどのように考えればいいのか逡巡しているのかはよくわかる・・・)

記者からヨハンの秘密を聞いた看護士は病院の掲示板に書き込みをし、ヨハンの事はみなの知るところとなる。
院内で聴聞会が開かれ、事情を正されたヨハンは「本当だ」と答えるしかない。。。
シヨンの叔母は「今までなんの問題もなかった」と言うものの、意見の大半は「痛みを感じない医師がペインクリニックで働くことには疑問がある」というもの。
とりあえず、すべての業務から手を引くように言われるヨハン。いまだキチンと意識の戻らない学生の件でも指揮をとれなくなるものの「僕たちを手足として使ってください。先生の診断を信じています」という若い医師たちの言葉の元、彼が意識を失った本当の理由を探しだそうとするヨハン。

「痛みを感じないことを理由に倉庫でいじめられていた」という話を彼の友人から聞いたヨハンは、ケガをした倉庫の中に何か手掛かりがあるかもしれないと、一人倉庫へ向かう。

殴られ倒れこんだと思われる床が油だらけだったことから、傷口から油が入り込み、免疫力の落ちた状態の彼に何か異変が起きたと推測するヨハン。(彼の推測通り、レントゲン写真からは病変部位が見つかる)

一人倉庫に向かったヨハンは、自分が発熱していることにも気づかずにその途中で倒れ、救急車で病院に運び込まれてしまう。
自分の心配はせずに、自分と同じ病気の学生の心配をし、自らの傷が見えないようにしてテレビ電話で彼を勇気づけようとするヨハン。

ヨハンの診断に従って彼の治療にあたるペインクリニックのメンバー達だが、懲戒委員会のヨハンが職を解かれるかもしれないとの危機感から、彼を助けるべく、患者さんたちから嘆願書を出してもらうことでヨハンの解雇を食い止めようとする。
(「痛みの分からない医師が診断するなんて・・・」という報道が出ても、「先生に診てもらいたい」という患者さんの声が皆を動かしたのだ。)
更に懲戒委員会の直前に、彼に治療を受けた患者たちが会見を開いた事で、世論の後押しも得るメンバー達。

そんな中、弁護士から呼び出されたヨハンは、元検事長官の家を訪ねることになる。
車いすに座るその男性は、自分が病に侵され体の自由が利かなくなっていることを訴え、薬の力で自らの命を終わらせようとしていることをヨハンに告白するのだ。
彼らがヨハンに近づいたのは、患者を安楽死させて刑を受けたヨハンを味方につけ、安楽死法案を成立させることだったのだ。その証人としてヨハンを利用しようとしていることに拒否感を示すヨハン。

ただ、「誰でも死は避けられない」と言うその元検事長官は、「お金があれば、安楽死を認めている国に行くことも出来るし、ホスピスに入ることも出来る。しかしそんな余裕もなく、亡くなるまで痛みに耐えるしかいない人もいる。その人達のために、自ら命を終わらせる薬を広めることは悪いことではない・・・」という理念の元、結局同じ病にかかっている弁護士の手助けもあり、薬を使い自らの命を終わらせるのだ。
(あの財団は、製薬会社と一緒に設立したものだったのだろう・・・)

「僕の事等を調査するより、この件をあきらめずに調査して欲しい」とカン検事にその事情を伝え調査を依頼するヨハン。

最後まで患者を助けたいというヨハンは、再び重篤な状態に陥った彼に成功率の低い手術を行おうとする。仮に手術が成功しても寝たきりになる可能性の高い手術に難色を示すメンバー達に「何もしなければ彼は助からない」と手術を強行しようとするヨハン。
心臓マッサージを続けるヨハンだが、母もこれ以上は望んでいないのだ。
「彼を静かに送ってあげましょう」というシヨンの言葉が手術室に響く・・・
彼自身も主治医からさらに高濃度のステロイド剤の治療を提案されている。もう医師でいられる時間もわずかなのだ・・・


医師ヨハン 第11,12話

2019-08-27 21:22:06 | 医師ヨハン 韓国ドラマ

元女優の呼吸器が外されていた事は傷害事件となり、警察にも通報されることとなる。

シヨンの叔母により元女優は病室を移されるも、病院内で問題になっていることに変わりはなく、ヨハン達ペインクリニックのメンバー達も順番に話を聞かれることになるのだが、呼吸器が外されていた時にそばにいたヨハンは、検事のソンに詰問されても多くを語ろうとはしない。

院内の防犯カメラをチェックするソンは、ヨハンが元女優の病室に駆け込む姿を見て、「殺そうとする患者の部屋にあんなに急いで駆け込むだろうか?あれじゃまるで助ける為に病室に駆け込むようじゃないか!」と言い、他の防犯ビデオもチェックするように指示するのだ。

元女優が危篤状態になると、延命措置を望まない同意書に彼女がサインをしており、更に廻りから止められても「彼女にはまだやることが残っているんだ。」と言いながら、心臓マッサージを続けるヨハン。

元女優は、「息子が自分に会いたくない」と言っていた事を知り、自殺を図ったのだが、別れた夫が息子に会わせたくないためについた嘘で、実際は息子は一人病院に来ていたことが分かる。

「これ以上器械に繋がれているのは可哀そうだ。。。」と言いながら呼吸器を外すことに同意している家族の姿を見た少年は、自分の母親の姿を見て、自分の手で母親を天国に送ってあげようと呼吸器を外したのだ。

病院内で偶然少年に出会い「お母さんは天国に行ったんだ」という少年の言葉を聞いたヨハンは、「僕が呼吸器を外したからお母さんが亡くなった」という事実が最期の思い出にならないように、二人を最後に会わせようとし、彼女を助けるために病室に駆け込んでいったのだ。彼女を助ける前にその話をすれば、警察が少年を探そうと躍起になるだろう。そうならないようにと何も言わずに彼女を助けることに全力を注いだのだ・・・・

彼女を助けながら、痛みを感じない自分が医師であろうとするのは、好奇心や憐憫でなく同質感だと気づくヨハン。(この同質感・・・気持ちは分かるのだがぴったりの日本語の言い回しが思いつかない。漢字語だと思うのでそのままにしておこう)

*****

自分の病状を「大丈夫だ」とも「大丈夫ではないけれど直るから大丈夫」とも言わないヨハンに、「私を慰めて欲しい」というシヨン。ヨハンが居なくなったら自分が辛いからという意味での言葉らしいのだが、相手に負担にならない、でも女子力が高い言葉に思える。
そんなシヨンを受け入れたヨハンは受診の際にも彼女と一緒に病院に向かう。
「付き添いはまず待つことからだから・・・」というシヨンは、彼の診察が終わるのを待ち、そのあとは彼と一緒に刑務所時代の後輩が勤務するカフェでコーヒーを楽しみ、治療で免疫力が低下するヨハンのためにスーパーで各種食材を買い込む。
そんな彼女の気遣いを受け入れるヨハン。

抗がん剤治療を受ける検事のソンは、副作用で病院に緊急搬送されるが、同じ病院に通うヨハンは偶然その場に出くわし、彼の病気の事を知ってしまう。
抗がん剤治療の副作用が心臓に出ていることを診断したヨハンは、医師に薬のアドバイスをして立ち去るのだが、「何をすれば患者のためになるのかを考えるのが医者の務めだ」という、ヨハンの言葉を思い出し、彼を糾弾することにエネルギーを費やしているソンの気持ちに変化があるのは当然だ。

ヨハンの様子を取材する記者から、無痛症の高校生の治療の様子をまとめたドキュメンタリー番組を見るように勧められた看護士は、ヨハンが高校生と同じように無痛症を患っていることに気づいてしまう。記者も、元受刑者等に取材し、彼が麻酔もせずに縫合し、暑い中汗一つかかない事などを調べ上げているのだ。秘密は隠しきれるものでもない・・・

そんな中、無痛症の高校生が急患として病院に運び込まれる。携帯に残された写真から、彼がトレーニングのためにステロイド剤を注射し、そのために意識を失っていたことが分かる。
免疫力を下げるステロイド剤は、高校生やヨハンにとっては諸刃の剣なのだ・・・・


医師ヨハン 第9,10話

2019-08-22 21:09:55 | 医師ヨハン 韓国ドラマ

「教授を好きだから助けたい」というシヨンの言葉に何も答えないヨハン。
答えないのが答えだといいながらも、「ありがとう」というヨハンにどうしていいのかわからないシヨン・・・・

先日の成功によりヨハン達のチームには最新機器が運び込まれ活気も生まれる。
痛みを軽減させるだけの緩和治療しかない末期患者(2年前までは活躍していた女優だったらしい。この女性、先日のがん患者の集いに足を運んでいた女性ではないか・・・)の手術も成功させるヨハンだが、好事魔多し。原因不明の耳鳴りとめまいに襲われるヨハン。

3年前の安楽死事件を取材する記者の前で倒れることは出来ない。廊下で倒れるヨハンを見つけ、研修医のイの助けも得て、別の病院の救急へ彼を運び込むシヨン。

翌日の学会発表(先日の高校生の症例だ・・・)の場に、無理を押して立つヨハンだが、質疑応答の際にまた突然のめまいに襲われるのだ。

高校生の症例を発表するということは、自分の病気を皆の前で説明するということ。それも切ないが、体調を崩すということは、医師であることをあきらめなければならないということで、それはもっと切ない。

学会での発表の最中にめまいを覚え、言葉に詰まるヨハンの様子を見ていたシヨンは「私がそばにいて教授を助けます」という言葉通りに壇上に上がり、彼の代わりにヒントとなった症例の説明をこなす。
(切断した腕が痛いという患者の症状との関連性を見つけたのは彼女なのだから、適任だ・・・)
「これからも助けてほしい」というヨハンの言葉に嬉しそうにうなずくシヨン。

運転の出来ないヨハンの送り迎えまで買って出るシヨンの甲斐甲斐しさ・・・
公園でサンドウィッチを食べる二人の姿は恋人同士にしか見えない。同僚たちは、職場内恋愛は禁止だ!などと言っているが、ヨハンとシヨンの親しさは早晩メンバー達にも分かることだろう。

精密検査の結果、ウィルス性の中耳炎に罹患したことが判明したヨハン。
後どれくらいの間、医師として働くことが出来るか?というヨハンに、残された時間はいくらもないという主治医。
治らない可能性が3割、治るかもしれないし治らないかもしれないが3割、そして高濃度のステロイド剤を使えば治る確率が3割。
しかし、ステロイド剤を使用するということは、免疫力低下につながり、各種感染症にかかりやすくなるのだ。何も症状を感じないヨハンにとっては命の危険に繋がる致命傷だ。

「患者たちの最後のささやかな望みをかなえたい」と思う若手医師たちは、元女優の「最後に息子に会いたい」と望みを叶えようとするも、病で顔の変形した母に会うのは怖いと思った息子は最後の最後になって母に会うことを拒む。それを知った彼女は、ビルの屋上から身を投げるのだ。
一命はとりとめるものの、油断を許さない状況の彼女・・・そんなときに誰かが彼女の呼吸器を取り外すのだ・・・

ソン検事が胃がんというだけでなく、ヨハンにアドバイスをする弁護士も何か病気を隠している様子。
そして「月光財団」の真の目的は一体・・・


医師ヨハン 第7,8話

2019-08-15 21:25:37 | 医師ヨハン 韓国ドラマ

ヨハンの診療記録を見て彼が無痛症であることに気づき、ショックを受けるシヨン。
そんな彼女の様子を見ながら、秘密を守れるかと彼女に問うヨハン。
痛みを何も感じないということは、自身の病気の兆候を何も感じることが出来ないということ。それゆえ、患者は短命であることを運命づけられているのだが、ヨハンは医師でありながらそんな病に侵されているということだ。

症例を見ながら病院で夜を明かしたシヨンは、同僚である研修医のイからヨハンが病欠だと聞くと、カンファレンスにも参加せずに彼の家に向かうのだ。

「定期健康診断に行くために休んだだけだ」という彼の言葉に安心するも、ミニマリストのように何もないその部屋に驚くシヨンに、自分の健康状態を日々チェックするための器具がすべてそろった自分の家を見せるヨハン。
眠っている間に何か重篤な状況になってもそれさえも気づかない状況なのだ。それを回避するために各部屋に監視カメラを設置している彼の住居。

刑務所に収監されている間も、一日も欠かさず血圧などの検査をしていたのはそのためだったのだ。
内臓疾患だけでなく、感染症にかかっても症状を気づかない状況になるヨハンがなぜ劣悪な状況で3年間も過ごすことが出来たのかと、心配するシヨンに、「患者に向き合う医師が明日の自分の状況も分からないようでは医師として失格だ。今、この病気であることが分かってしまうと自分は医師としての終わりだ」と自分の状況を包み隠さず彼女に話すヨハン。

そんな中、シヨン達が勤務する診療科に1年近く体のだるさを感じていた患者がやってくる。
高熱と咳の症状が激しい彼と一緒のバスでやってきた患者たちも同じような症状を発症。
インドから帰国した男性と接触したというその男性患者の症状は流行が懸念される悪性ウィルスに似ているものの、5日間の潜伏期間や、風邪の症状とも似通った症状故判断がつきかねる。ただ、シヨンは患者が吐血した際に血を浴びてしまったことや、ウィルスに関して注意が発令されていたことから、検査結果が出るまで診療科は閉鎖されることになる。

ヨハンが近づかない事を願いながら、携帯電話で彼からの指示を仰ぐシヨンだが、錯乱する患者とぶつかり転倒。意識を失った彼女を助けるためにヨハンは防護服を着て閉鎖された区域に入ってくるのだ。。。

病院のルールでは、感染症等の疑いで一旦閉鎖された場所には、スタッフが新たに入ることは許されないのだが、「中に隔離されている娘が小児糖尿病だ」という母親の訴えもあり、防護服を着用したヨハンは中に入ることとなる。

潜伏期間等を考えると高熱の男性がウイルスに侵されている可能性は低いと見たヨハンは、中から携帯電話でスタッフに指示を送り、一つ一つ条件をつぶしていくことを実行。
男性が神父であり、長い間睡眠障害を患い、1年ほど前から体重の減少を訴えていたこと、更に「何人もの人を殺した」という罪悪感に悩まされていたこと等から、ベトナムに従軍していた際に感染した病気が40年以上の年月を経て、発病したことを突き止めるのだ。

病院としてはいい宣伝になると、ヨハンを記者会見の場に立ち会わせることを画策するも、ヨハンは拒否、逆に彼が3年前の安楽死にかかわっていることに気づいた記者がいたことで、別の意味で目を引くことになってしまうのだ。

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カン検事が自らがん患者の集いに足を運んだのは、自身が3期の胃がん患者だったからなのだが、互いの状況を報告しあうことで、病に立ち向かう術を探すはずの会は「スイスに行き安楽死を選んだ人の話を知りたい」と切り出した参加者がいたことで一機に不穏な空気に包まれることになる。
残された時間と向き合う患者たちにとっては一番微妙な問題なのだ・・・・

ヨハンの病を理解しようとするシヨンに「知ることと理解することは違う」と言い、無駄なことはするなという彼だが、「患者の家族も患者の痛みを全部理解出来るわけではない。それでも寄り添おうとするのだ」と言い、自分もヨハンの痛みを理解するというのだが・・・・

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自分の主治医から「体の中は君が診察した病気が全部入っているようだ」と言われているヨハン。
身内(韓国語的には保護者か・・・)が誰もいないヨハンにとって、シヨンは保護者になりうるんだろうか・・・


医師ヨハン 第5,6話

2019-08-08 21:28:34 | 医師ヨハン 韓国ドラマ

病院での面接も終わり、無事に医師としての第一歩を踏み出せることになったシヨンは父と一緒に山登りに行き、そこで起こった滑落事故で父は植物状態になってしまうのだ。
(父への延命措置を止めるように言うシヨンに同じ医師の妹がつらく当たるのには意味があったのだ・・・・)

病院の個室でシヨンの父が危篤になった際に医師が全員病室を訪れたのは、彼が病院の理事長であり、亡くなると同時に後継者争いが始まるということを意味していたのだ。
それでなくても植物状態なのだ。脳死判定ももちろんだが、いつまで延命措置を続けるのか、延命措置を止めることイコール安楽死なのか・・・病院内の出来事であればあるほど、周りの人間は厳しい判断を迫られることになる。

ましてや、ヨハンは安楽死の事件で出所したばかりなのだ。友人の弁護士が彼に巻き込まれないように忠告するのも当然だ。

雨の中、父と一緒に最後に食事をした場所を探し回るシヨンを見かけ、彼女と一緒に食事をするヨハン。
(ヨハンもシヨンの姿になにか感じ入るところがあるのだろう・・・)

そんな中、格闘技選手がインタビュー記事でヨハンの事に言及したため、病院にはインタビューを見た患者が押し寄せる。

原因不明の痛みを訴える患者に寄り添おうとするシヨンの態度を見て「キチンと診断することが、結局は患者のためになる」とクールな対応を促す妹(自分が患者だったら、どちらを望むか考えさせられる場面だ。)

ヨハンは、痛みを一つも感じない若い青年患者の治療にあたることになるが、そんな彼の前に現れるのは、3年前ヨハンの事件にかかわったソン検事だ。ヨハンに対しておとなしくしているようにけん制する検事と、自分の評価は患者に仰ぐというヨハン。(「医師は神にはなれないが死神にはなれる」という言葉は、検事に言われずともヨハンが向き合っていく問題だろう。)

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シヨンに検事が近づいてきたことで心配はするものの、まだ彼の意図するところがはっきりとはつかめないヨハン。
(シヨンの妹が、安楽死にかかわったハヨンが姉であるシヨンの傍らにいることい不安を感じているのと同じ思いを検事も感じているのだろうが・・・しかし、この安楽死には裁判で明かされなかった秘密もあるようなのだが・・・そして、ヨハンがなぜ出所後すぐに教授に復帰できたのかにも秘密がある様子・・・)

格闘家のインタビュー記事がきっかけとなり、メディアに取り上げられることになるヨハン達だが、そんな中、無痛症と思われていた学生が突然痛みを感じだすようになる。
無痛症は治癒しない病気のはずなのに、なぜ彼が突然痛みや寒暖を感じるようになったのか解せないヨハンだが、シヨンの言葉がきっかけとなり、脳が錯覚を起こし(いや脳の誤作動ということなのか)、感じていない痛みを感じていると信号を送っているのではと気づくヨハン。
外科手術を行い、その症状をなくそうとするヨハンに「せっかくお母さんの手の温かさを感じることが出来るようになったのに、なぜ手術をするんだ」と拒む青年。

無痛症患者は自分の体の異変を感じられないことと向き合って生きていかなければならないのに、偽痛によってその事に向き合えないことは、体の中に時限爆弾を抱えているようなものだと説得するヨハン。
ヨハンが自分の部屋で何かを彼に見せたことで、男子学生は手術を受けることにするのだが・・・・
シヨンはヨハンの部屋で、自分も無痛症だということを彼に明かし、手術を受けることを説得したのだ。

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ネットの書き込みはヨハンを演じるチソンの熱演を応援するコメントがほとんどだったのだが、そんななかに「日本云々」という不穏なコメントを見かける。久坂部羊の「神の手」が原作であることに関連しての「不買運動」的な書き込みだった様子。ただ、「チソンさん 頑張って!」というコメントのパワーおよび量はなかなかなもので、私が見た際には、不買云々というコメントはスルーされて置いてきぼりになっているようだった。

 


医師ヨハン 第3,4話

2019-08-01 21:42:37 | 医師ヨハン 韓国ドラマ

6233こと医師ヨハンの存在があり、病院に復帰することを決心するシヨンは、復帰初日に麻酔科の教授として病院に出勤するヨハンと再会することになる。

当然、病院でも彼を受け入れるかどうか協議が行われるのだが、出所していること、彼が3年前の事件が起こるまでは状況を見抜く「10秒医師」と呼ばれる程の実力者で、更には大物の後押しがあったこと等、実力プラス大人の世界の事情も相まって、免許を再び手にしたヨハンは現場復帰を果たすのだ。

出勤初日から彼の元にやってくるのは、格闘技の有名選手。痛みを避けたい選手と痛みを取り除きたい医師として、競技会場で出会った二人は、選手が試合中に痛めた目が再び見えにくくなったということで病院で再会することに・・・
「試合中に出来た血栓(?)は外科的治療で取り除いたのに、時間を空けてまた症状が復活したのは別の理由があるはずと」と疑うヨハン。眼科で異常が見られなかった選手に退院を進める医師たちを前に「神経科の診断が必要だ」と訴えるヨハン。
大病院故、科ごとのセクショナリズムは厳密のようで、要するに口出し無用ということらしいのだが、「患者を救うのが仕事」というヨハンにとってはそんな事は聞くに値しない戯言らしく、シヨンから彼の転倒の様子を聞いたヨハンは、脳に何か問題があるのでは?と検査を行うことを主張するのだ。

選手自身も何か不安に思うところがあったようで、延命措置を拒否する書面にサインをしていることが発覚する。そんな中で突然の呼吸停止・・・気道を確保することが延命措置に当たるのではと処置を拒む医師たちの前で「救える命だ」と気道確保の措置を始めるヨハン。

末期がん患者の安楽死に加担したということで、実刑を受けたヨハンの復帰に抗議するデモが病院の前で行われている。「患者は新薬での治療を望んでいたのに・・・ヨハンはそれを知っていたはずなのに、患者を殺した」という看護士の言葉に自分の状況と重ね合わせ、混乱するシヨン・・・

患者が神経科に移っても、病名を判明させて、彼の苦痛を取り除くのが医師の使命との考えのもと、検証を続けるハヨン。
(麻酔科に所属する医師にとっては、彼は特異なロールモデルだろう。反応は様々だ・・・)
しかし病院前でのデモ抗議もあり、ついこの間まで収監されていたハヨンが有名な格闘技選手の治療に当たることは問題ありと病院内で認定されることになる。しかしシヨン達の言葉から、彼が推測する病名とは違う治療方法が選ばれたことを知り、更にはその治療では呼吸器官系に麻痺が起こるだろうと判断するハヨン。
止められているにも関わらず、薬剤を投与しようとするハヨンを「確証がないじゃないですか?それにこの治療法があっているかどうかを判断する術もない」と止めるシヨンだが、「治療法があっているかの確証はないが、ただ、このままだったら確実に呼吸が止まる」と言い、選手の酸素マスクをはずし、治療の許可を本人から取るハヨン。

格闘技選手が延命措置を求めない事にすでに同意しているのはどんな意味があるのか?格闘技選手が一番恐れることはどんな事なのか?などのヒントと症状から彼の病名を判断するハヨン。

彼の行動に感化されたのか、病院内でこん睡状態にある男性患者の元を訪れ涙を流すシヨン・・・・(広い病院内にも関わらず、ハヨンは偶然にもその姿を見かけ、わからないように彼女を見守ったりするのだ・・・)


患者である格闘技選手だけでなく、患者の家族たちも救うことになるハヨンだが、シヨンにとってはそんな彼がなぜ安楽死のために法で裁かれたのかが分からない。

『末期がん患者は、彼に助けてくれとも殺してくれとも言うことはなかった。激痛に耐える彼に生きながらえるように鎮痛剤を与え続けていたハヨンだが、最後の最後に「この痛みを止めてくれ」と言われたことで、自分の行っていたことが患者を救うことでなく、ただの拷問でしかなかったと悟り、痛みを止めるために安楽死させることを選択した』とシヨンに語るハヨン。

シヨンが病院を去ることになった理由は、1年前に自分の父親を植物人間にさせてしまったことだった。そのために同じ麻酔科に勤務する姉との関係もこじれていたのだ。ハヨンの言葉から最後の最後に父と向き合うことが出来たシヨンは、心臓マッサージを続け延命治療試みる自分の母に「痛みから救ってあげたい」と言葉をかけるのだ・・・


医師ヨハン 第1,2,話

2019-07-25 21:02:21 | 医師ヨハン 韓国ドラマ

麻酔科でレジデント2年目として働いていたシヨンは、事故を起こす。
傷つく姿を見ていた叔父は、自分の勤務する刑務所内で医師として働くことを彼女に勧め、彼女もそれを受け入れるものの、叔父の言葉を受け入れたのは、すぐに遠く離れたマダガスカルに旅立つことを決めており、短期間のアルバイトと割り切っていたからだ。
医師としてまたやり直したいという気持ちはあっても、自分にはその資格がないと思う彼女。(彼女の母は同じ麻酔科の部長のようだ。親子で同じ職場であり、更に職業が医師なのだ。何かしら確執があるというのは、素人目にも察しがつく。)

突然の呼吸困難に陥る受刑者の処置をするには、刑務所内では器具が足りない。
術なく手が動かない彼女に手助けをするのは、6238という受刑者だ。
喉に刺さった魚の骨の傷跡から細菌が入り、炎症を起こしたことで呼吸困難になっていることを一瞬で判断する6238.

所内は「実習場所でない」と言い、更には彼女がレジデント2年目で挫折し、遠く離れたマダガスカルに旅立つつもりであることも一瞬にして見抜く。

更には、来週に出所を控えた若い受刑者の病気が重篤であることを見抜くのだが、麻酔もなく、自分の傷を縫合し、所内で何かあればこっそりとメスを手にする6238の行動は謎が多い。

自分の事を仮病扱いしなかったという理由から、6238を慕っており、来週に出所予定の若い受刑者がが突然倒れる。
手足に出た発疹、下痢、などの症状から何か思うところのある6238は、マダガスカルに旅立つシヨンを呼び止め、彼と一緒に病院に行けば彼を助けられると断言する。
勿論なんの根拠も示さない彼の物言いに従う理由などないのだが、悩める彼女は彼の言葉に何かを感じ救急車に乗り込む。腎臓(?)の数値が下がっているはずだという彼の言葉を医師に伝え検査をしてもらうも、それだけでは治療法も分からない。
ステロイド剤の投与では心臓がだめになる可能性があるという6238は、「可能性は低いがパブリ病だ」と診断を下し、シヨンに治療薬を探すように指示するのだ。
(パブリ病がなんだか私には?だが・・・)
発症率が低く、診断が難しいものの、適切な治療をすれば治癒は望めるという6238.
生体検査をしても分かりづらいという医師の言葉に、「遺伝性の病気だし、診断ができないから発生率が低いとされているが、実際の患者はもっと多いはずだ」という6238.
6238の罪状が患者を安楽死させたことだと知り、自分の起こしてしまった医療事故を思い悩むシヨン。(ただ、6238は安楽死について逡巡せずに語りだす彼女に何か感じた様子。そしてその何かをシヨンも感じたようだ・・・)
このままでは透析することになってしまうという6238の言葉を信じ、治療をするよう医師を説得しようとするシヨンだが、若者の父親は、大きい病院に転院させることを希望するのだ。
早急な治療が必要なのに、転院すればまた一から検査をやり直しだ。それでは間に合わないと判断した6238は自分が病院に向かうと言い出す・・・・

なんと目前に出所が迫っていたのは若者だけでなく、6238も一緒だったのだ。
出所してすぐに病院に向かう6238は、パブリ病の薬剤をシヨンの手で彼に投与し、彼を救おうとするのだ。