私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ダリとカムジャタン 第13,14話

2022-07-05 21:51:16 | ダリとカムジャタン(韓国ドラマ)

叔父から「セギグループのテジンとやり直す事は出来ないのか?」と懇願され心が揺れるダリ。
更に、ムハクの義理の母の自分への蔑みにも傷つく彼女。
あんなに強気だった叔父の突然の豹変に、議員はただの下っ端でもっと大きな力が後ろで動いているという事に改めて気づいた彼女の心は混乱し、ムハクの無条件のやさしさを受け入れてもいいのか心乱れるのだ。

美術館スタッフが、議員から館長を陥れるよう意図された証言をすれば、破格の見返りを受ける提案をされていた事を知ったウォンタクも、もっと大きな力が後ろで動いている事に気づく。更には姿を消したゴンジュが脅されてどんな工作をしていたかが分かる。海外から送られてきた絵の額縁に小細工をしたのは、元館長が薬の入った動画をこっそりと撮影する為だったのだ。

遠回りとも思える小細工から、館長を陥れようとしていた事は分かった。それがどんな風に繋がって、一番こっそりと利益を得るのは誰なのか・・・それぞれが、薄っすらとセギグループのテジンが黒幕とはわかってはいても、今一つはっきりとした証拠がない。

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一時躊躇するものの結局はダリとムハクは心を通わせ、幸せからくるやや勘違いな楽しさを周りに振りまき、二人で美術館を守ろうとするのだが、それはもちろん御曹司テジンの怒りに触れる事になる。徹底的にムハクを潰すべく、使える権力をなんでも使おうとするテジン・・・・

このドラマは、ダリとムハクのカップルの妙な相性の良さが楽しさのポイントなのだが、テジンにはそんな楽しさの欠片もない。もちろんそれが対比の妙だとはわかってはいるのだが、キャラクター設定にもう少し楽しいユーモアがあってもよかったのに・・・と思う。

テジンは、どんな汚い手を使ってもダリを取り戻そうとし、御曹司故、その権力を使う事になんの躊躇いもないのだが、その慢心が最後の最後に彼の命取りになりそうな雰囲気だ。このあたり、本当にテジンに対しては徹底的にステレオタイプな人物描写が続く。御曹司は自由そうでありながらも、自らもそんな御曹司の殻を破る事は出来ないのだ。

 


ダリとカムジャタン 第11,12話

2022-06-28 21:16:57 | ダリとカムジャタン(韓国ドラマ)

告発したことで一区切りついたと思う二人は、見晴らしのいい屋上で祝杯を挙げ、以外に積極的なダリの一言で次の段階に進むかと思いきや、ムシクのお見合相手で彼の事を一方的に追いかけまわすチャクヒの出現でちょっと違った方向に進んでしまう。

国会議員を父に持つ彼女は、父親がテジンと手を組んで美術館の周辺の土地を手に入れる事で懐を潤そうとしている事も知っており、更には父親が期待しているムシクの心を掴む事でダリの周辺をコントロールしやすくするつもりでいた事についても援護射撃を出来なかった。父の期待にも応えられない自分が、父親から手を揚げられても仕方ないと半ばあきらめているのだ。自由気ままに過ごしているようでも、案外自分の置かれている立場をキチンとわきまえているのだ。逆にそれが少し悲しい。

勿論ダリの行動にも反撃がある。亡くなったダリの父親の弟が「ダリは養子だ。本当の美術館の後継者は私の息子だ。」とメディアの前で声を上げだすのだ。ダメ息子を庇い、更にはダリを貶める事で自分たちが本来の後継者だとアピールする叔父。そして「元館長は絵に薬を隠して輸入していた」とダメ息子は自らの罪を隠すために、亡くなった館長に罪を擦り付けるのだ。死人に口なし…一番汚いやり口だ。
勿論、彼の後ろには国会議員が、そしてもっと後ろにはダリの元婚約者であるテジンがいるのだ。

ダリが養子だった故、破談になった自分たちの結婚。5年の歳月を経て、ダリとやり直したい彼は、美術館よりも彼女自身を手に入れようとしているらしい。御曹司らしい強引な手口で、非常に分かり易く、しかし誰がどう考えてもダリの気持ちが離れていくのは仕方ないという方法しか取れない彼。それでもこれが彼のやり方だから仕方ない。

全精力をかけてムシクの息の根をつぶそうとし、なんとしてもダリに戻ってきて欲しいテジンは、元館長の弟と甥を自分の意のままに動かして、ダリが自分の元に戻ってくるように仕向けるのだ。

こんな風にテジンが嫌な財閥の人間としてステレオタイプに描かれれば描かれるほど、ムシクのキャラクターがイメージアップするという・・・テジン的には悪循環なのだが、そこから逃れられないテジンも、やや可哀そうに思えてくる。

 

 


ダリとカムジャタン 第9,10話

2022-06-20 21:00:14 | ダリとカムジャタン(韓国ドラマ)

ウォンタクに貸している部屋からの聞こえた悲鳴の持ち主がダリだったことで驚くムシク。
彼女は「大丈夫」と言うものの、ドアのノブから壊されているのだ。大丈夫なわけもなく、「テレビの前はあなたに使ってもらう」というダリの良く分からない遠慮により、自分は居間のソファーで休み、自分のベットを彼女に貸す事になるムシク。

部屋から見つかったピアスから犯人は美術館のスタッフであるゴンジュと分かるものの、一体彼女が何を探しに来たのは分からないダリ。
そんな中、子どもたちを迎えて行う奉仕事業はセギグループの御曹司テジンの提案でホカンスとなり、ムシクが中心になってイベントは成功するものの、その後姿をくらますゴンジュ。
前職の水商売の事をダリの叔父から脅されていた彼女は、自分とは境遇の違うダリの境遇への嫉妬心もあり、叔父が絵と一緒に持ち込んだ麻薬のありかを探していたのだ。

ダリをめぐってのムシクとセギグループの御曹司テジンの対立がはっきりし、ダリの叔父が探していた麻薬は彼女の画材入れに隠されていた事が判る。
それだけでも問題山積なのだが、更に美術館の周りの土地がダリの父親が亡くなった後に取引が活発になっている事がムハクの調査ではっきりするのだ。

再開発にピッタリの場所の真ん中にある美術館。美術館が閉館になれば大規模な開発事業に取り掛かれる。再開発といえば、当然政治家がらみの案件になるのだが、どうやらその政治家ももっと大きな黒幕の駒でしかないことが分かっている。
「相手が誰でも追及するしかない」とムハクが手に入れた資料を元に事を公にするダリ。

ただのお嬢様でなく、美術館を守るべく大胆な行動に出るダリだが・・・・

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再開発の黒幕はやっぱりというか・・・セギグループの御曹司テジンだったのだ。次々と新しい顔を見せるライバルのムハク、そしてムハクの気持ちを知ると、お嬢様とは思えない割と大胆な行動に出るダリと違い、この御曹司のテジンだけは「ああ やっぱりそうでしたか・・」というあまりにも定番な展開・・・ライバルとはいえ、あまりにもステレオタイプな人物設定にちょっとかわいそうになる。


ダリとカムジャタン 第7,8話

2022-06-14 21:08:53 | ダリとカムジャタン(韓国ドラマ)

モーテルでの強盗が逮捕されるものの、盗まれたお金は賭博の泡となって消えてしまっている事を知り、激高するダリ。なかなか芯の強いお嬢様だ。
ただ、警察署でのやり取りで、ウォンタクの家の家主がムハクであることを知り、ムハクにもウォンタクにも秘密が出来てしまったダリ。更にセギグループの御曹司テジンがなぜ今になってダリとやり直したいと言い出した事で、ダリをめぐって3人の男性がそれぞれお互いを牽制しあうという、なんともラブコメらしい四角関係の成立だ。

新館長としてなんとかしてグループ展を成功させたいダリだが、彼女だけでは支援をなかなか集める事が出来ず、更にはオープンイベントの集客も難しい。
そして何よりムハクがゴミと勘違いしてしまった展示物はグループ展の目玉なのだ。
彼女が機嫌を直さなければグループ展の成功は難しい。自分で蒔いた種は自分でなんとかするというムハクは、ダリに内緒で彼女の作品の権利を購入することでなんとか話しを付ける。そして、彼女の作品に参加することで、アートが自分の人生を見つめなおすきっかけをくれた事に気づくムハク。そんなムハクの様子を見て、彼を身近に感じるダリ。

一つの出来事で二人の仲が近づけばいいのだが、一歩進んで二歩下がるのもラブコメの定番。彼女の笑顔が見たいからと、ムハクがイベントを成功させるべく、さくらの観客を仕込んだ事はダリの気持ちをザワザワさせてしまうのだ。現実的に行くべきなのか、現実と併せて夢も守りたいのか・・・二人だけの問題でなく、これはきっと永遠の命題だ・・・

二人の間にある問題はそれだけではない。美術館のある場所の開発に食指を伸ばすムハクの実家と、ダリが居なければ自分が跡継ぎになっていたはずと彼女を逆恨みするダリの叔父・・・・

 

 


ダリとカムジャタン 第5,6話

2022-06-10 21:18:48 | ダリとカムジャタン(韓国ドラマ)

モーテルでお金も取られ、更にサングラスと洋服でで隠さねばならないほど傷を負ってしまうダリ。心配するムハクだが、正直になれずに「俺にお金を返すまでは無事でいてくれ」と、お金一番というような慰め方になってしまう。もちろんそんな心配のされ方をしても、自分が世間知らずでわきが甘く起きてしまった出来事だ。

自分の気持ちを打ち明けられないムハクの叱咤激励と、幼馴染であるウォンタクの無条件のやさしさと、何とかダリとやり直したいテジンの御曹司としての力。

ムハクの叱咤激励を自分のエネルギーに変え、幼馴染のウォンタクの家に居候する事で安全を確保し、テジンの社会的な地位を利用させてもらい、なんとか美術館のイベントのアピールをしようとする。

自分の世間知らずを実感し、この3人がそれぞれ示してくれる優しさに感謝しつつ、自分なりになんとか乗り越えようとするのだ。彼女を陥れようとたくらむ人間たちが、ガツガツしているのに比べると、どこかお嬢様らしい雰囲気を漂わせ、それでもなんとしようとする、生まれ持ってのお嬢様気質が各所に見え隠れする。テジンの地位を利用して、イベントのポスターデザインを利用した洋服に身を包み、イベントの名前を模したアクセサリーを秒速で作らせるのもお嬢様ならではのアイデアだ。

品の良いお嬢様のダリとは対照的に、たたき上げのビジネスマン気質を見せるムハク。現実的なできるビジネスマンらしく「職場は綺麗に片づけないと。」ということで、よかれと思って展示作品をごみとして捨ててしまう彼。ダリがなんとか借金を返せるように陰ながら応援したいムハクだが、美術品の事など何も知らない彼の行動は全部空回りだ。

ただ、現実的な彼の事。なぜ突然皆が美術館から資金を引き揚げようとしているのかを疑い、更には彼女が再び暴漢に襲われそうになると、回りも顧みず実力行使に出ようとする。たたき上げのビジネスマン気質のムハクは、裏工作があまり得意でなく、それが逆に彼の妙な魅力らしい。そんな彼の状況をキチンと把握して、具体的なサポートを繰り出す女性秘書からも目が離せない。

 


ダリとカムジャタン 第3,4話

2022-06-07 20:58:03 | ダリとカムジャタン(韓国ドラマ)

生活力がたっぷりあるムハクは、ダリの幼馴染で刑事のウォンタクの大家でもあった。
勿論そんな偶然にお互いが気づくのはもう少し後の事かと思うが、ダリだけでなくウォンタクにとっても、自分の後見人だったダリの父親の死はショックな出来事だったのだ。
葬儀はダリとの結婚を破談にしたセギグループの御曹司がなぜか手伝ってくれたりして無事に済んだのだが、なぜ御曹司の彼が今になってダリに気を使うのかそれも不思議な話だ。

とにかくダリの周りには、彼女を気遣う男性が沢山いるものの、問題はそれだけでは解決しない。彼女はなんとか自分の力で美術館を維持しようとするものの、彼女はどこか浮世離れしているし、「これをいいチャンス!」とこっそり彼女の動向を伺っている者がいる事も分かっている。

更に何も知らなかったムハクは、店の若い衆を連れて美術館に乗り込み「お金を返せ」とすごんだりするのだから、どうしようもない。もちろん彼もびっくりだが、アッという間に映像拡散そしてイメージダウン・・・イメージが大事な美術館にとって、「輩がのさばる危ない場所」という噂は致命傷だ。結局ムハクは、自分のテリトリーであるカムジャタン店で見せるでのゴリゴリ交渉する姿とは全く違う、債権者として彼女を見守るというやや軟弱な方法を取る事にするのだ。

ダリは、ブランド品を売り、大事な宝飾品も手放し、更に住む場所もないのに思い出の家を売り払うも、焼石に水だ。街中で偶然彼女を見かけたムハクはこっそり彼女の様子を伺うものの、どんな風に彼女を助けていいのかまだいいアイデアは浮かばない。とりあえず、ゆっくりホテルで休んで欲しいというのが関の山だ。しかし職員の給与の為にお金を節約したい彼女はムハクに黙ってモーテルに泊まり、結局お金も全部押し込み強盗に取られてしまうのだ。

生活力がないというよりも、あまりにも人が良すぎて、この世界の荒波を渡っていけないと思わせる彼女。図々しさも、押しの強さもない彼女は、この先どうするんだろうか。。。。


ダリとカムジャタン 第1,2話

2022-06-02 21:23:53 | ダリとカムジャタン(韓国ドラマ)

典型的なラブコメディの出会いの一つと言える「偶然のトラブル」

このドラマもそんな偶然のトラブルから始まるのだ。

カムジャタンチェーン店の跡継ぎ息子ムハクが、オランダで行われる豚の品評会にやって来た。空港で出迎えの人を待っていたら、自分の名前を掲げた綺麗に着飾った女性が出迎えてくれた。

当然のように車に乗り込み、品評会に乗り込もうとするも、彼女が自分を連れて行ったのはなんと多数の美術品が飾られたパーティ会場。芸術にしか興味がなく、オランダの美術館で研究員をしていた彼女は、パーティに招待されたVIP顧客と彼を間違えたのだ。

日本のように名字の種類が多くない韓国。どこでも名字だけでなくキチンとフルネームを確認しなければならないはずなのに、やや浮世離れした彼女ダリは、オランダの豚を早く見たい彼の勢いにも押されて、チンという名字だけ確認して彼をパーティ会場に連れていってしまうのだ。

普通、そんな風にトラブルから始まった出会いは、更にトラブルが重なったりし、そのトラブル続きの中で恋心が芽生えるものなのだが、このドラマは、そのあたりの展開が早い。カムジャタン店の跡継ぎ息子ムハクはあっという間に芸術の事しか知らない彼女に心奪われてしまい、彼は再び出会う口実の為に、彼女の腕に自らの腕時計を付けてあげるのだ。

こんな風にして再会の口実を作るかれだが、韓国で美術館を運営する彼女の父親の突然の死で、再会のチャンスに黄色信号がともる。ただ、美術館を自ら立ち上げて運営していくのは、資金的に困難が伴うもの。そのためダリの父親も銀行の借り入れだけでなく、資金援助も受けていたのだ。何も知らないムハクは義理の兄に勧められて、そんなダリの父親の事業に資金提供をしていたのだ。

無学(ムハク)で、お金の事はなんでもカムジャタン〇杯分と変換して考えるムハクだが、妙な商才がある。そんな彼が資金提供したお金が戻ってこない事を許すわけがないのだ。このムハク、なんでも自分のテリトリーに引き込んで考えるのがいつものパターンらしい。要らぬ見栄をはるよりも何倍も賢く思える、地に足の着いた処世術だ。

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ちょっと浮世離れしているなと思いつつも、嚙み合わない二人の会話が面白い。