後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

秋、そして冬、季節の風物詩・・鮭の遡上、干し柿、塩鮭乾し、寒天乾しの風景

2016年09月14日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は9月14日で、中秋の名月も明日です。秋のお彼岸も間もなくです。
季節がめぐるのも老境になると速くなるのでしょうか?
季節の移り代わりに取り残されないように、今日は、これからの季節の風物詩をご紹介したいと思います。
鮭の遡上、干し柿、塩鮭乾し、寒天乾しの風景などの写真とともにご紹介致したいと思います。
ちょっと早すぎるようですがお楽しみ下さい。

数十年前から日本全国の川へ鮭を再び呼び戻そうという社会運動が静かに行われています。
稚魚を何万、何十万匹と川へ放流して、数年後に帰ってくるのを待つという社会運動です。遡上する鮭を取って食料にするのではありません。見て楽しんで環境の浄化の進み具合を観察しているのです。
ご存知のように鮭は秋になると川を遡上し、産卵をします。日本海側では北海道から北九州の川へ遡上します。太平洋側では北海道から東京の多摩川にかけて川に遡上し、産卵します。
川へ鮭を呼び戻そうという社会運動の結果、関東地方の河川にも鮭の遡上が増え続けています。
そうして利根川の大堰でも2011年には16000匹近くまで遡上しました。
私の故郷の仙台の広瀬川でも毎年5000匹も遡上しています。
多くの人はこの事実に気がつきませんでした。そこで以下に遡上増加の様子を示す図面を掲載いたします。

上の1番目の写真は遡上増加の様子を示す図面です。
図面の出典:http://blog.livedoor.jp/hitokoto2ch/archives/1630561.html です。
鮭の遡上は東京の真ん中を流れる多摩川でも見られるようになっています。

2番目の写真は多摩川の河口で取れた鮭の写真です。1997年10月15日に羽田付近で捕獲されたシロザケです。図面の出典:「多摩川鮭の会」http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/2024/hmng.html

3番目の写真は多摩川に放流したシロザケの数と発見されたシロザケの件数です。

関東地方は利根川だけでなく那珂川、桜川、鬼怒川と多くの川で鮭の遡上が見られます。中でも有名なのが茨城県筑西市の勤行川の鮭の遡上です。以下に関連の写真をしめします。


4番目の写真は茨城県筑西市の勤行川の鮭の遡上の祭り幟の写真です。
写真の出典:http://blogs.yahoo.co.jp/satyricon1968/folder/1144183.html です。

私の故郷の仙台の広瀬川でも鮭が遡上します。それはを推進しているのが、仙台市広瀬川サケプロジェクト:http://www.hirosegawa-net.com/mirror/taiken/new/v12/1202.html です。

5番目の写真は広瀬川に遡上してきた鮭です。

6番目の写真は広瀬川に遡上した鮭の泳ぐ姿です。
毎年、5000匹前後ものサケが遡上してくる広瀬川です。これだけのサケが遡上してくる大都市の川というのも、全国には他にありません。牡鹿半島沖に浮かぶ金華山で二分された潮の流れが仙台湾で合流し、真水と海水とがちょうどよく混じり合う条件の良さもあって、広瀬川(名取川)をはじめ阿武隈川や北上川など、宮城県内では遡上するサケが多いそうです。
なお広瀬川に遡上した鮭の動画:http://www.youtube.com/watch?v=9yq4wj0rMNA も是非ご覧下さい。
その他の全国の鮭の遡上に関する情報については、「サーモン・ミュージアム」:http://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/environment/10.htmlをご覧下さい。

今日は初冬の風物詩としての鮭の遡上に続いて、干し柿作りの風景、村上の塩鮭作りの風景、そして信州の寒天干しの風景もご紹介致します。
毎年、晩秋になると農家の軒先に干し柿が釣り下がります。その光景は見ていただけで心が暖かくなります。寛ぎます。そのような故郷の思い出があるのか都会の家でも干し柿を作る人が多いようです。

7番目の写真は干し柿が農家の軒先にある風景写真です。
干し柿の写真の出典は、 https://ssl.yamagatakanko.jp/gallery/…/img/food/food012.html です。

そして同じく晩秋になると新潟県の村上の三面川(みおもてがわ)での鮭の遡上が始まり、塩引き鮭が作られます。
鮭の町、村上ではそれぞれの家庭で塩引き鮭を作るそうです。村上市庄内町は「鮭塩引き街道」として有名です。

8番目の写真は大きな塩引き鮭が軒先にぶら下がっている村上の風景写真です。
こんな風景を見ると、東北海道の標津へ旅した時サーモンセンターを訪問したことを思い出します。なお村上の鮭の写真の出典は、
http://www.senamiview.com/blog/log/eid196.html です。

季節はめぐり、やがて寒い季節が到来します。雪が野山を覆う風景が広がるのです。
そうすると信州の雪の田圃に寒天干しが広がります。

9番目の写真は信州の寒天乾しの風景です。寒天とは冬の空を意味しています。
この寒天干しの写真の出典は、http://homepage1.nifty.com/hottayukio/syasin/KANTEN.htm です。
テングサをを大きな釜で煮溶かし、四角形のトコロテンを凍らせては干し上げるのです。カビたり腐る前に干しあげるためには寒風が吹き太陽光の射す信州でないとうまく行きません。昔、信州を旅した時に雪の田圃にえんえんと広がる寒天干しの光景を見たことがあります。そんな光景を懐かしく思い出します。

如何でしたでしょうか。初秋、晩秋、そして冬にかけての季節の風物詩をお送りいたしました。これから次第に寒くなってまいります。
風邪などひかれないようにして、この季節をお楽しみ下さい。


それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)








コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。