後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今日の散歩・・・雑木林の景観を求めて、、、

2011年05月25日 | 写真

以前、東京近郊には緑豊かな雑木林が散在して、里山の景観が楽しめました。しかし近年では宅地になってしまいました。最近では所沢市の向こう側の農村地帯へ行かないと本物の雑木林が見られなくなりました。今日は午後から車で所沢の北側の農村地帯をウロウロしました。写真を撮ろうとすると高圧線が横切っていたり、洒落た住宅が一緒に写ってしまいます。場所の選定をしているうちに所沢市カルチャーパークに奥深い雑木林を見つけました。誰も遊んで居ない淋しい公園です。

雑木林のお好きな方々へ以下の写真をおおくりします。

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8910トンもの使用済み核燃料を埋める穴を一刻も早く掘るべし!

2011年05月25日 | インポート

日本には原発が54基もあり、その原発のある工場内に貯蔵プールの中に使用済み核燃料を永久冷却を続けながら保管しています。停電があり、循環水が止まれば水素爆発が起き、放射能が空中へ飛散します。

フィンランドでは使用済み核燃料を埋めるために地下700mの坑道を掘っていて来年から核燃料を実際に埋めはじめます。

日本はその穴を掘る場所さえ、まだ決定していません。

以下の表に示すように総量8910トンの使用済みの核燃料が溜まっていて、各原発敷地にある貯蔵プールで冷却中です。

保管能力が満杯になりつつある事業所は、福島第二原発、柏崎刈羽、浜岡、美浜、高浜、大飯、川内、東海第二などです。保管能力の70%から95%へせまっています。

原発の全体的な安全操業をするためには、まずも8910トンの使用済み核燃料を坑道深く埋めてしまうべきと思います。

皆様のご意見はいかがでしょうか?

下の表の出典:http://www5a.biglobe.ne.jp/~genkoku/kohza-003.htm 

各原子力発電所(軽水炉)の使用済み燃料貯蔵量及び貯蔵容量
(平成12年9月末現在)
電力会社名 発電所名 1炉心(tU)
( )は1取替分
使用済燃料
貯蔵量(tU)
管理容量
  (tU)
占有率
 (%)
北海道電力 100  (30) 240 420 57.1
東北電力 女川 160  (40) 190 370 51.4
東京電力 福島第一 580 (150) 1,100 2,100 52.4
福島第二 520 (140) 1,250 1,360 91.9
柏崎刈羽 960 (250) 1,370 1,890 72.5
中部電力 浜岡 420 (110) 720 860 83.7
北陸電力 志賀  60  (20) 30 100 30.0
関西電力 美浜 160  (50) 280 300 93.3
高浜 290 (100) 800 1,100 72.7
大飯 360 (120) 670 840 79.8
中国電力 島根 170  (40) 270 440 61.4
四国電力 伊方 170  (60) 330 530 62.3
九州電力 玄海 270 (100) 420 1,060 39.6
川内 140  (50) 570 700 81.4
日本原子力発電 敦賀 140  (40) 430 870 49.4
東海第二 130  (30) 230 260 88.5
合計 4,630(1,330) 8,910 13,190 67.6
注)管理容量は、原則として「貯蔵容量から1炉心+1取替分を差し引いた容量としている。


全ての原発炉の底が抜ける悲劇と、再臨界が無かった幸運

2011年05月25日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、今朝のマスコミ報道によると3つの原発炉の核燃料棒が全て熔け落ちていることが明らかになりました。

そして熔け落ちたウランやプルトニウムの酸化物が炉心圧力容器の底に溜まり、底の配管貫通部分に隙間を作り、原子炉格納容器にへも漏れ出しているという発表がありました。

更に原子炉格納容器へ幾ら注水しても水位が上がらないので、その底の近辺に割れ目や穴が出来ているということも分かりました。

すると当然の事ながら核燃料物質の粉が水に溶けたり、懸濁して格納容器から流れ出て、地下室に溜まり、溢れて地中へ沁み込んでいるのです。

このような悲劇的現象は3月15日までに起きてしまっていたのです。

3月15日に全ての最悪の現象が起きてしまって居たのです。

その後は注水を続行して炉心の温度が上がらないように努力して来たのです。しかし注水した分だけ汚染水が出来、それが地中へ沁み出しています。この状態が何時までも続くという事も分かりました。

3つの原発の炉心が全て熔け落ち、底に穴を開け、炉心の汚染水が流れ出ているという明快すぎる解析結果が発表されたのです。驚愕したのは私だけでしょうか?

このニュースを見た国民はきっと大きな驚きを覚え、暗い気持ちになったと思います。

このブログでは、このような悲劇的な現象を予想した記事を度々掲載してきました。その予想が現実になってみると、その恐ろしさに手が震えます。皆様は平静なお気持でいられますでしょうか?

しかしよく考えて見るとこんな大きな悲劇の中にも幸運な事があったのです。それは炉底に熔け落ちた核燃料が再臨界状態になって、核連鎖反応を始めなかった事です。

新聞の炉心部分の図面は間違っています。熔け落ちた核燃料が大きな塊になって、その中心部分が赤く、熔けた液体になっているように描いてあります。これがウソなのです。

圧力容器の底には100本近い制御棒が貫通して立っています。その一部は損傷しいているでしょうが、水に漬かっている部分は健全に立っている筈です。何故なら炉底には注水した水の一部が溜まっているからです。

従って、熔け落ちた核燃料は制御棒の隙間へ流れ落ち、水に急冷され粉化し、下に沈殿します。従って炉底の核燃料は制御棒の間の隙間に溜まっていて、大きな塊になっている訳ではありません。

これこそが最大の幸運と私は感激しています。

再臨界が起きれば炉底が本当に熔け落ちて、大きな穴が開き、核燃料の全てが空中や地下へ放出されるからです。クワバラ、クワバラです。

大きな悲劇の中にも幸運があるものです。それに希望を託して、諦めず、一歩一歩と復旧作業を続行すべきです。一縷の希望でも捨てずに、明るい希望へ繋げて行きたいと思います。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人