後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

外国体験のいろいろ(50)ベネズエラの風景のスケッチ3点:         補足、「リトアニアからの亡命者」

2008年06月27日 | 旅行記

        @憂国の亡命者、ボルサイテス博士

ボルサイテス博士に会ったのは1976年、ベネズエラの首都カラカスであった。ソ連領リトアニアからの亡命者という。何時もの笑顔が時々、フッと消えて、深い悲しさを漂わせた表情を見せる。

カラカスにある鉄鋼分野の国立研究所の研究部長であった。「日本―ベネズエラ鉄鋼技術共同会議」を主宰してくれた。

ポーランドの北にあるリトアニアは完全な独立国だった。第二次大戦中にソ連が武力占領し、併合した。30年前の家族離散の悲しい出来事を昨日のことのように話す。ソ連はいつかは崩壊する。そうしたら祖国に帰り政治家になる。と言う。

ベネズエラの奥地の鉄鉱山の見学へも同行してくれた。リトアニアからの亡命者の眼前には祖国の林とはあまりにも違う熱帯の林が豊かに広がっている。暑く乾いた風が熱帯樹林を騒がせている。往復の車の中で、祖国の白樺林の新緑や紅葉の美しさをしきりに説明してくれる。  

「ソ連はいつかは崩壊する!」、彼が断言した通り、1989年ベルリンの壁が崩壊した。リトアニアも独立した。 すぐに、ボルサイテス博士が祖国へ帰って国会議員になったという。そんな噂が流れて来たのはベルリンの壁崩壊から数年後のことである。

彼の為に、リトアニアに栄光あれと念じつつ、時々ベネズエラでの日々を思い出している。(この稿の終わり)


蓮の花の名所をご案内します

2008年06月27日 | 写真

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都心から約90km、東北高速道路の加須ICを出て、西へ行くと、埼玉県 行田市に着く。遠方なので行く人も少ないが、広大な蓮の花の公園がある。「古代蓮の里公園」である。10万株、世界中の蓮の花を集めている。以前に3,4度訪れたので、6月7日に寄ってみた。その折の写真を上に4枚示す。

最近の開花状況は、

http://www.ikiiki-zaidan.or.jp/kodaihasu/ に出ている。今年も咲き出して、見事な花が広がっているので、是非ご覧になって頂きたい。最後の2枚の写真はこのURLから引用したものである。

この公園は蓮の花だけでなく、広大な芝生と高い展望台が楽しめる。都内の公園とことなり建物に取り囲まれていない。周りの水田が樹木で見えないので、日光連山の山裾まで芝生が広がっているような錯覚にとらわれる。以前ご紹介した行田城(忍城)や さきたま古墳群も近いので1日遊び回ることが出来る。東京の人は行田にあまり観光に行かないが、隠れた名所と思う。大きな無料駐車場もある。

撮影者:Mrs.Fujiyama (終わり)