観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「(理系人材と)GX」「北方領土」を考察・纏め予定。放置気味ですが、忘れた訳ではありません。

需要を巡る政策の逆説

2017-08-25 19:32:39 | 政策関連メモ
デフレマインドを払拭するための政策ですが、一見需要が足りないなら国民にお金を配ったり国が投資したりして需要を創ればいいのでは?って思いますよね。筆者はこういう考え方は×だろうと思っています。まぁ消費性向の低いお金持ちからとって消費性向の高い低所得者に配ればある程度需要増になると思いますが、所得税を上げたらお金持ちの方々が国外に逃げちゃいますからね。あまり現実的とは思えませんね。消費税を減らしたところで、筆者は今のままだとどうせビックリするぐらい貯金増になると思いますよ。国が投資するとか言っても、使わない道路とか建てた所でカンフル剤が切れたところで、また投資しなきゃいけなくなりますしね。インフレにしてしまえば、デフレマインド払拭のひとつのきっかけになると思いますが、穏やかなインフレ程度でお金を使ってくれるかやや疑問は残ります。

ではどうしたらいいかですが、筆者は供給サイドの改革なんだろうと思います。おかしいと思います?でも供給サイドとは何かと問われればまぁ大体商売人のことですからね。お金を使っていただくプロを後押しすることが持続可能な需要増になるってことじゃないかですか?お店が儲かるってことはお客がお金を使っているってことなんです。本当は民間が提言して国がやるのが筋なんでしょうが、待てど暮らせど企業の方々も内部留保してしまうので、国が余計なおせっかい的に説得的な成長戦略を示して、ちょっとお金を使っていただこうというこですね。

具体策としてはひとつはインバウンドですね。これは安倍政権が力を入れていますが、日本はこれまで観光で努力してこなかったので、伸びしろは幾らでもあるでしょう。デービット・アトキンソンさんの本とかなるほどと思うところが多い。例えば京都は文化遺産が多い世界的な観光地ですが、学芸員の方々とか研究ばかりで観光客に対する説明能力がないと言います。また、日光は地元の資材を使って物凄くメンテをしており、日本の伝統産業の雇用を凄く支えているようですが、他はそういうことを段違いにしないと言います。掘れば何となく惰性で漫然と生産性が低いままでいたところが発見でき、それの改革を政府が後押しすることで需要増を狙います。儲かる観光地→維持のための雇用増・発注増みたいな感じですね。世界遺産みたいなものも世界的ブランドですからひとつの目安として使えるものは使っていけばいい。世界で勝負できなさそうなところは、まだ成長の余地がある大都市圏に住む人々に観光をアピールしていくとかね。

大都市圏の開発は茨城とかで少し書きましたが、これも押せばまだまだ伸びるでしょう。まだ人口増えますからね。現につくばエクスプレスは予想以上に伸びた訳で、この辺は何となく甘く見られている可能性が高いと思います。魅力的な投資プランがあればお金持ちの方々の財布の紐も緩むでしょう。

ひとまずこの辺にしておきますが、お金を配る発想から脱却してお金を使っていただくための供給サイドの改革を考えることが重要だと思います。