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スタッフ
監督:山下敦弘/脚本:渡辺あや/撮影:近藤龍人/
照明:藤井勇/編集:宮島竜治/音楽:Rei harakami
主題歌:くるり「言葉はさんかく こころは四角」
プロデューサー:小川真司、根岸洋之
右田そよ:夏帆/大沢広海:岡田将生/
田浦伊吹:柳英里沙/山辺篤子:藤村聖子/右田浩太朗:森下翔梧/
田浦カツ代:本間るい/田浦早知子:宮澤砂耶/
右田以東子:夏川結衣/右田一将:佐藤浩市/
篤子父:斉藤暁/シゲちゃん:廣末哲万
松田先生:黒田大輔/美都子:大内まり/田浦のじっちゃん:田代忠雄 ほか
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くらもちふさこさん原作という事で、楽しみにしておりました。
この「天然コケッコー」は未読でしたけれど、
期待を裏切らない、心が「ほあっ」とする映画でした
島根県で撮影されたというのどかな田園や海などの
自然あふれる映像が、とても美しい!
そうして、やはり子供等の存在が、
この映画を活き活きと、素晴らしいものに
したのだなぁと思います。
登場人物が比較的多いのにもかかわらず
特に主要人物のエピソードが上手く表現されていて
原作を読んでいなくても、それぞれの個性が伝わってきました。
思春期の複雑な心の動きも共感でき、
タイムスリップして、こんな学生時代を
送れたらなぁ…と思うくらいでした。
主人公の二人もとても好感がもてましたし
脇を固める夏川結衣さん、佐藤浩市さんの
安心できる懐の大きな演技が
この映画をしっかりと支えているのだなぁ、と思えました。
そして素晴らしきラストシーン!
恋に恋しているまだ若き主人公「そよ」が
中学卒業現在、本当に心の底から愛しているのは
小学から中学までを過ごした「学び舎」であり
思い出がいっぱいつまった「教室」そのものである事が
素晴らしい演出によって表現されていました
(…あるいは、くらもちさんの原作にこういうカットがあるのでしょうね…)
そして、エンディングで
くるりの「言葉はさんかく こころは四角」が 流れてくる、
なんとも、なんとも心ニクイさわやかな演出でした