ベルギーでのテロ計画を当局が察知、寸前で一斉摘発した、という話。
そこまで差し迫っているのか、と素直に驚いた。国際感覚のなさ、と言われても仕方ないのかもしれない。
だから、少し、見てみた。
事件について、毎日新聞は、
★≪ベルギー治安当局は15日、シリアで戦闘に参加し帰還した元戦闘員が警察や公共施設へのテロ攻撃を「数時間以内に起こす」と判断、国内5地域で一斉摘発を行った・・・仏週刊紙襲撃事件の再現を未然に防いだ。ベルギーは・・・過激派組織「イスラム国」の支配地域に渡った戦闘員が・・・人口当たりにすると欧州で最も多く、当局と帰還戦闘員が激しくせめぎ合う最前線になっている。≫
fnnは、
★≪べルギー当局は、一斉捜索の背景に、差し迫ったテロ計画があったことを明らかにした。≫
NHKは、
★≪外国の複数の情報機関は、イスラム過激派のメンバーの通話を盗聴した結果、テロ計画の情報を把握できた≫
東京(ロイター=共同)
★≪シリアで過激派「イスラム国」の戦闘に参加し、現在国外にいる・・・が指令役だったとみられる・・・この男がギリシャにいたと報道。男の電話連絡を当局が盗聴しテロ計画を察知したもようだと報じた。≫
他も見て記録した後で、フランスのテロの情報に戻って、一番気になったのは次の二つ。
一つは、英フィナンシャル・タイムズ紙の
★≪「テロがフランスに突きつけた重要な選択」 台頭する極右政党、二極化がさらに進む恐れ。フランス政界に激震、欧州議会選で極右政党が首位。 極右の国民戦線(FN)は、テロへの怒りに乗じることができるという意味で有利な立場にある・・・ところが最近行われたある世論調査では、もしFNの現党首マリーヌ・ルペン氏がオランド氏と大統領選挙の決選投票に臨んだら、54%対46%でルペン氏がオランド氏を下すという結果が出ている。≫
もう一つは、ニューズウィーク日本版の
★≪仏新聞社襲撃テロで高まる「極右大統領」の現実味 排外主義を掲げる極右政党「国民戦線」のルペン党首がフランスの大統領になる?≫
日本では、すでに極右政権が誕生しているわけで、アメリカも保守系独立政治勢力とされる「ティーパーティ」が強い影響力を発揮して共和党の上下院優位を実現したし、欧州でも「極右大統領」が誕生していくとしたら・・・と、寒くなる・・・
今日記録したのは次。
なお、今日は、昨日に続き、次の住民訴訟の証拠の整理とまとめ、準備書面作りでカンヅメ。
●欧州、テロ拡散に現実味 ベルギー大規模計画摘発/東京 2015年1月17日
●ベルギーテロ計画、指令役国外か 複数メディア伝える/東京 1月17日
●ベルギー当局、テロ実行直前の摘発 過激派が計画/朝日 1月17日
●ベルギー:警察襲撃を防止…テロ拠点一斉摘発/毎日 01月16日
●ベルギー当局、「テロ計画」で一斉捜索 2人射殺、13人拘束/fnn 01/17
●ベルギーで警察官狙ったテロ計画、一斉摘発で13人を逮捕/AFPBB 01月16日
●“ベルリンでテロ計画の情報”メディアが伝える/NHK 1月17日
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●欧州、テロ拡散に現実味 ベルギー大規模計画摘発
東京 2015年1月17日
【パリ=渡辺泰之】連続テロが起きたフランスの隣国ベルギーでも十五日、イスラム過激派による大規模テロ計画が発覚した。テロは未然に防いだが、国内に潜伏する過激派によるテロの危険性が欧州で拡散する現実が浮き彫りになった。フランスやドイツでは十六日、テロに関連する容疑者の拘束や逮捕が相次ぐなど欧州各国は警戒を強めている。
「今のところ、これ以上の具体的なテロの情報はない。だが、今後も慎重に対応していく」。ベルギー捜査当局による十五日夜の捜索後、ミシェル首相はこう語り、四段階ある国内の警戒レベルを上から二番目に引き上げた。
AFP通信によると、テロを計画していた三人は一週間前にシリアから帰国。当局が大規模なテロ計画の情報をつかみ、監視を続けていた。切迫する状況だったため捜索に踏み切った。
当局によると、捜索でカラシニコフ自動小銃四丁、爆薬、警察の制服が見つかるなど、周到にテロを企てていたことがうかがえる。
ベルギーはフランス同様、イスラム系移民を多数抱える。近年、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の戦闘員としてシリアに向かう若者が相次ぎ、社会問題化。AFPによると、これまでシリアに向かった若者は三百三十人以上。欧州では人口に占める割合は最大だ。そのうち、帰国者は約百人に上る。首都ブリュッセル郊外や今回の捜索があった東部のベルビエなどは過激思想を持つ人物が多く集まる地区という。
これまでの捜査では、今回のメンバーと、フランスの連続テロ事件との接点は浮かんでいない。ただ、パリのスーパー襲撃事件の実行犯、アメディ・クリバリ容疑者(32)は、所持していた大量の武器をベルギー国内で調達した可能性が高い。クリバリ容疑者と関わりがあった武器密売人が逮捕されたとの報道もある。今回も多数の武器などが見つかっており、ベルギーが武器の闇取引の拠点になっている可能性も出ている。
●テロがフランスに突きつけた重要な選択
JBpress(日本ビジネスプレス2015.01.14(水)(2015年1月13日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
パリのテロ攻撃の数日前、1冊の本が筆者のオフィスに届いた。ローラン・コーエン・タニュジ著『What’s Wrong with France? (フランスのどこがいけないのか)』という本だ。
筆者の本棚には、これによく似たタイトルの本が並んでいる。『France on the Brink(崖っぷちのフランス)』『France in Denial(現実を否認するフランス)』『France in Freefall(フランス急降下)』『France’s Suicide(フランスの自殺)』といったラインアップだ。
「衰退主義」においては、米国はアマチュアでしかない。フランスを先週襲ったテロリストたちは、すでに深刻な自信喪失の危機を経験している国を攻撃した。
衰退主義者たちが指摘するフランスの悩みは多岐にわたる。人種間の緊張、過激な政治思想の台頭、高い失業率、債務の増大、国際社会での影響力の低下、支配層のエリートに対する侮蔑の広がりといった具合だ。
単なる標語ではない「自由、平等、友愛」の理念 フランス全土で反テロ集会、史上最多の370万人参加
しかし、今回のテロは予想外の、それも歓迎すべき効果を1つもたらした。フランスのどこがいけないのかだけでなく、どこが良いのかを思い出すきっかけになってくれたのだ。
11日に行進に参加した数百万人の人々は、フランス革命から取り入れられ、退屈している子供たちに教えられている「自由、平等、友愛」という国家の標語が単なる言葉にはとどまらないことを、身をもって示していた。
このモットーが深刻な脅威にさらされていることを受けて、フランス国民は団結した。つまり、この概念は生きているのだ。
ずいぶん中傷されてきた政治指導者たちも、ためになる危機を経験した。フランソワ・オランド大統領の振る舞いには、これまで欠けることの多かった威厳がちゃんと備わっている。また、マニュエル・バルス首相が反ユダヤ主義を非難してフランス共和国の理想を擁護する言葉には、情熱とエネルギーが感じられる。
世間のムードは移ろいやすい。しかし、この週末の行進は1つの転換点になるのではないだろうか。フランスの市民はこれを機に、自分たちを分け隔てるものではなく団結させてくれるものを思い出すことになるのではないだろうか。そう思える理由はいくつかある。
残念なことに、現実的な見方をするなら、このテロ攻撃によって――時間の経過とともに――苦々しい二極化がさらに促進される可能性も同じくらい高いことを認めなければなるまい。

台頭する極右政党、二極化がさらに進む恐れ フランス政界に激震、欧州議会選で極右政党が首位
フランスの世論調査でリードする極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首〔AFPBB News〕
極右の国民戦線(FN)は、テロへの怒りに乗じることができるという意味で有利な立場にある。この政党の指導者たちは11日の行進に招かれておらず、それゆえにかえって目立っていた。
テロ攻撃の前から、FNがフランス政界で最も台頭著しい勢力であることは明白だった。各種の世論調査は、同党がまさにブレーク寸前であることを示唆している。
2002年の大統領選挙で、FNの候補者ジャンマリ・ルペン氏は決選投票に進んだものの、2人の候補者から1人を選ぶ決選投票での得票率は18%にも届かなかった。
ところが最近行われたある世論調査では、もしFNの現党首マリーヌ・ルペン氏がオランド氏と大統領選挙の決選投票に臨んだら、54%対46%でルペン氏がオランド氏を下すという結果が出ている。
この世論調査では、相手がニコラ・サルコジ前大統領なら60%対40%でルペン氏が負けるとされている。だがそれでも、自分がFNに投票することを有権者の過半数が想像できるようになったというのは、驚くべきことである。
現党首のルペン氏は、FNのイメージを和らげる上で大きく貢献した非常に有能な政治家だ。しかし、この党はまだかなり差別主義的だ。
・・・・(略)・・・
フランスが選ぶ道が世界を左右
フランスがこれから選択する方向性は、世界のほかの国々にとって非常に重要だ。さまざまな問題を抱えていようとも、フランスはまだ世界最大級の経済規模と軍事力を誇る国であり、欧州連合(EU)の欠くことのできないメンバーだ。
団結を示した週末のデモ行進でフランスの元気が回復すれば、欧州全体が元気を取り戻すことになるだろう。逆に、人口に占めるイスラム教徒の割合がEUで最も高いフランスが、コミュニティー間の緊張や過激な政治思想に屈することになれば、他の欧州諸国はよからぬ教訓を引き出すことになるだろう。
・・・・・・(略)・・・
フランス人は時として、プラカードを振り回し、声を上げながら街中を行進している時に一番調子がよく感じるかのように見える。だが、先週末のデモの規模と動機は、これをよくある行進よりはるかに意義のあるものにした。
数百万人の人が、自由と寛容、民主主義の価値観を中心に結束した。問題を抱えたフランスが運命的な選択を迫られた時、フランス国民は一緒に行進することを選んだ――正しい方向へ向かって。
●仏新聞社襲撃テロで高まる「極右大統領」の現実味 排外主義を掲げる極右政党「国民戦線」のルペン党首がフランスの大統領になる?
ニューズウィーク日本版 2015年1月16日(金)12時12分 ウィリアム・ドブソン(本誌コラムニスト)
筋金入り ほかの政治指導者と一線を画す強い言葉で支持を拡大 Stephane Mahe-Reuters
「預言者(ムハンマド)のために報復した!」──黒い覆面をかぶり、自動小銃を持った男たちがこう叫ぶ映像を見て、多くのフランス人は言葉を失った。
イスラム過激派は、イスラム教の神を冒涜した(と、彼らが見なした)人間を殺すと予告していた。先週、風刺週刊紙シャルリ・エブドのパリ本社で12人が殺害され、その予告が現実になったのだ。
フランスと世界が衝撃で呆然としていたとき、力の籠もった言葉を語ったのが仏極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン党首だ。事件から程なく、こう演説した。「現実から目をそらし、きれい事を言うのはもう終わりにしよう。イスラム原理主義を絶対的に拒絶するという方針をきっぱりと、力強く表明すべきだ」
事の重大性は、フランスのイスラム教徒たちがよく理解している。イスラム教徒団体は直ちに襲撃を非難する声明を発表したが、事件がもたらす政治的影響は明らかだ。今回のテロは「極右政党にとって間違いなく追い風になるだろう」と、フランスのイスラム教徒の多くが支持する政党「共和国の原住民党(PIR)」の広報担当、ウリア・ブテルジャは言う。
その「追い風」がどれほどのものかは、ルペンも前回に続いて出馬する17年の大統領選ではっきりする。もしいま選挙があれば、ルペンが勝利を収める確率はかつてなく高い。昨年9月のフィガロ紙の世論調査では、ルペンの支持率は現職のオランド大統領を15ポイント上回っていた。シャルリ・エブド襲撃事件の後に調査を行えば、差はさらに広がっているだろう。
主流を目指して「毒抜き」
排外主義的なナショナリズムを掲げる国民戦線は、社会の反移民感情にも後押しされて、近年党勢を拡大してきた。昨年5月の欧州議会選では、主流派政党を上回る約25%の最多得票で勝利した。ヨーロッパ最大のイスラム教徒人口を擁し、新移民の同化がうまくいっていないフランスでは、強硬な移民排斥論への支持が広がりつつある。
ルペンにとっての課題は、国民戦線のあまりに過激なイメージを和らげることだ。そこでルペンと党幹部たちは、「毒抜き」を行い、人種差別と反ユダヤ主義の党から脱皮し、強力なナショナリズムとバラまき経済政策を掲げる政党に転換しようとしてきた。
そのためには、もはや「ルペンの党」ではないとはっきりさせる必要がある。ここで言う「ルペン」とは、マリーヌの父親であるジャンマリ・ルペン前党首のことだ。父ルペンは長年、人種差別的・反ユダヤ主義的な発言を繰り返し、人種差別法違反等で度々有罪判決を受けてきた。つい数カ月前にも、エボラウイルスならヨーロッパの「移民問題」を3カ月で解決できるだろうと語ったばかりだ。
主流派の有権者の支持を得るためには、父ルペンが目立っては困る。娘は父親が注目を集めないように努める一方で、若い幹部を「党の顔」として前面に押し出し始めた。33歳のフロリアン・フィリポ副党首はその1人だ。国民戦線がさらに勢力を拡大するためには、左派の支持者を引き付ける必要があると、フィリポは語っている。
今回のテロで、それが一層容易になる。イスラムの脅威に早くから警告を発していたルペンに先見の明があったと考える国民も多いだろう。
ほかの政治指導者が追悼を呼び掛けたり、テロの背後にある憎悪を非難したりしているとき、ルペンはテロをフランスに対する宣戦布告と呼んだ。テロ翌日には、死刑制度の復活を問う国民投票を実施すべきだとも述べている。
もちろん、万年野党だからこそ欠点が見えていないという面はある。これまで国内の選挙ではほとんど議席を獲得できておらず、行政を担った経験も乏しい。しかし、3月の地方選挙では、大躍進があっても不思議でない。
そして17年には、「ルペン」という名の大統領が誕生するという、かつてはとうてい想像できなかったことが現実になるのだろうか。[2015年1月20日号掲載]
●ベルギーテロ計画、指令役国外か 複数メディア伝える
東京 2015年1月17日 23時26分
16日、ベルギー東部ベルビエで、銃撃戦の現場周辺を調べる捜査員(ロイター=共同)
写真
【ブリュッセル共同】ベルギー当局が摘発したイスラム過激派グループによるテロ計画をめぐり、同国の複数メディアは17日までに、関係者の話として、シリアで過激派「イスラム国」の戦闘に参加し、現在国外にいるモロッコ系ベルギー人の男(27)が指令役だったとみられると伝えた。当局は公式に確認していない。
17日付のデルニエール・ウール紙によると、男はブリュッセル首都圏内のモレンベーク出身。現在はシリアを離れ、ギリシャかトルコにいる可能性があるとされる。
民放テレビ局VTMは、この男がギリシャにいたと報道。男の電話連絡を当局が盗聴しテロ計画を察知したもようだと報じた。
●ベルギー当局、テロ実行直前の摘発 過激派が計画
朝日 2015年1月17日02時29分
ベルギー当局は16日、イスラム過激派の拠点を15日夕に一斉捜索したことにからみ、武装グループが「数時間以内にも」警察官を殺害するテロを起こす可能性があった、と明かした。これとは別に、テロを手助けしたり計画したりした容疑で、フランスで12人、ドイツで2人がそれぞれ拘束され、欧州で緊張が高まっている。
ベルギーの特殊部隊と警察は15日夕(日本時間16日未明)、同国東部のベルビエで、グループの拠点とみられる建物を捜索。銃撃戦の末、武装した2人が死亡し、負傷した1人が拘束された。
ベルギー当局は「グループは公道や警察署で、警察官を殺害する具体的なテロ計画をたてており、すぐにも実行するところだった」と説明した。ベルギー全土でテロを起こす計画だったという。武装グループのうち数人は最近、シリアから帰国していたという。
●ベルギー:警察襲撃を防止…テロ拠点一斉摘発
毎日新聞 2015年01月16日
【ブリュッセル斎藤義彦、パリ篠田航一】ベルギー治安当局は15日、シリアで戦闘に参加し帰還した元戦闘員が警察や公共施設へのテロ攻撃を「数時間以内に起こす」と判断、国内5地域で一斉摘発を行った。ベルギー東部ベルビエで発砲してきた容疑者2人を射殺。重傷を負った1人も拘束した。イエメンに渡り帰還した容疑者が起こした仏週刊紙襲撃事件の再現を未然に防いだ。ベルギーはシリアやイラクで勢力を広げる過激派組織「イスラム国」の支配地域に渡った戦闘員が300〜400人で、人口当たりにすると欧州で最も多く、当局と帰還戦闘員が激しくせめぎ合う最前線になっている。
当局の発表によると15人を拘束し、自動小銃4丁、爆弾の材料や警官の制服などを押収した。容疑者の大半はベルギー国籍というが、詳細は明らかにしていない。地元メディアによると、当局は数週間前から摘発を準備しており、容疑者に対する盗聴内容などから「差し迫った脅威がある」と判断した。仏週刊紙襲撃事件と無関係としているが、容疑者らが触発されテロを急いだ可能性もある。
容疑者は警察幹部や裁判官を誘拐し、処刑する場面をビデオ撮影する計画を立てていた疑いがある。「イスラム国」は欧米に攻撃をやめるよう要求。記者などの首を切る映像をネット上に流して威嚇しており、容疑者らは同じ手法を欧州でも行おうとした可能性がある。ベルギーはイラクに戦闘機を派遣し、「イスラム国」を空爆している。
ベルギーから「イスラム国」の支配地域に渡った戦闘員のうち40人が戦闘で死亡。170人ほどが居残り、約100人が帰還した。
治安当局は、北部アントワープの組織「ベルギーにイスラム法を」をテロに協力した疑いで2012年に摘発、解散に追い込んだ。昨年9月から幹部16人を含む46人の裁判が始まっている。この組織はイスラム教徒の若者に接触し、シリアへ戦闘員を送り込んでいた。レインデルス外相は帰還戦闘員を「非常に危険で社会の大きな障害」としている。ベルギーのイスラム教徒は人口の約6%、65万人で過激派はごく一部だが、アフリカ大陸からの移民が多く、貧しく教育程度も低いと指摘されている。
●ベルギー当局、「テロ計画」で一斉捜索 2人射殺、13人拘束
fnn 01/17 01:55
イスラム過激派の脅威が、ヨーロッパで広がりを見せている。
ベルギーの捜査当局は、テロを計画していたとして、国内のイスラム過激派の拠点を一斉捜索し、2人を射殺、13人を拘束した。
静寂を切り裂く銃声。
激しく燃え盛る室内には、動く人影があった。
ベルギー当局は15日、東部ベルビエなど12カ所で、イスラム過激派の拠点を一斉捜索。
その際に起きた銃撃戦で、容疑者2人を射殺、1人を拘束した。
近所の住民によると、爆発音のあと、銃声がおよそ5分間にわたって鳴り続いたという。
目撃者は「外を見たら銃を構えた男たちが全ての窓を見張っていた。すぐに警察官とはわからなかった」と話した。
日本時間の16日夜、記者会見したベルギー当局は、一斉捜索の背景に、差し迫ったテロ計画があったことを明らかにした。
日本時間16日午後7時ごろ、ベルギー検察は会見で「標的は警察官、街中や警察署において警察官を殺害する計画を立てていた」と話した。
銃撃戦があったベルビエでは、カラシニコフなどの銃や爆発物を押収。
さらに、警察官や治安部隊の制服と、偽造された身分証が見つかっている。
今回の一斉捜索で拘束されたのは、全部で13人。
射殺された2人については、シリアへの渡航歴があることがわかっている。
ヨーロッパで増大するイスラム国の脅威。
ヨーロッパで今、何が起きているのか。
イスラム情勢にくわしい、放送大学の高橋和夫教授は「イスラム国が、イスラム国に対する爆撃をしている国々に対するテロを呼びかけていますから、一連のテロは、イスラム国のこうした呼びかけに応えたものと理解している」と話した。
ベルギー政府は、今回の捜索はフランスのテロとは関連がないとする一方で、テロへの警戒レベルを引き上げている。
●ベルギーで警察官狙ったテロ計画、一斉摘発で13人を逮捕
AFPBB 2015年01月16日 21:03
【1月16日 AFP】ベルギー警察当局は15日夜から16日にかけて、「公道と警察署で」警察官を殺害する計画を企てていたグループの拠点十数か所を一斉捜索し、13人を逮捕した。検察当局者が16日、述べた。
15日夜、東部ベルビエ(Verviers)での捜索中には銃撃戦となり、イスラム過激派の容疑者2人が射殺された。
「このグループは、公道と(複数の)警察署で警察官を殺害するテロ攻撃を、今まさに行おうとしていた」と広報担当者は記者会見で語った。
一斉捜索ではアサルトライフルや爆発物、弾薬、通信装置などが押収された他、計画に使う予定だったとみられる警官の制服も発見された。
また、ベルギー当局はフランスにベルギー国籍の容疑者2人の引き渡しを求める方針を示した。先週のフランス・パリ(Paris)での銃撃事件との関連性はないという。「パリの事件の前から捜査を進めていた」と広報担当者は語った。(c)AFP
●“ベルリンでテロ計画の情報”メディアが伝える
NHK 1月17日 19時29分
“ベルリンでテロ計画の情報”メディアが伝える
ヨーロッパの各地でテロの脅威が高まるなか、ドイツでは首都ベルリンの駅などを狙ったテロ計画の情報が治安当局に寄せられたと地元メディアが伝え、市民の間で不安が広がっています。
ドイツの有力週刊誌「シュピーゲル」の電子版が16日に伝えたところによりますと、ドイツの治安当局に外国の複数の情報機関から首都ベルリンと東部のドレスデンの駅などを狙ったテロ計画に関する具体的な情報が寄せられました。
外国の複数の情報機関は、イスラム過激派のメンバーの通話を盗聴した結果、テロ計画の情報を把握できたということで、ドレスデン市内で毎週月曜日に行われているイスラム系移民の受け入れの制限などを訴える「ペギーダ」と呼ばれる団体の抗議デモも狙われていたということです。
「シュピーゲル」によりますと、実行の日時や場所に関する詳しい情報はないということですが、ドイツの治安当局の高官は「情報を重く受け止めている」と答えたうえで、国内の主要な駅で警備を強化したということです。
ドイツでは、フランスの一連のテロ事件をきっかけに国内のテロ対策を強化していて、16日にはシリアに戦闘員を送り込もうとした疑いで男2人が逮捕されています。
ヨーロッパの各地でテロの脅威が高まるなか、ドイツでも市民の間で不安が広がっています。
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