赤い色を作る遺伝子の発見者や咲き分けのこと から 引用
梅や花桃では、一本の木に白、ピンク、赤など複数の色の花が咲くことがあります。一本の木は遺伝子が一種類なので、花の色はすべて同じであるはずなのに、なぜ花の色が様々になるのか?
花モモの花の赤い色を作る遺伝子を発見された、研究者からお話を伺いました。
その遺伝子をpeace gene と言います。「平和」の遺伝子!
Peach(モモ) anthocyanin(赤い色素の名前) coloration(発色) enhance(増やす) gene(遺伝子) の頭文字をとったとのこと。彼女はこの名前を誇りにしていました。花モモや紅梅は本来この「平和」遺伝子を持っていますが、一方では、この遺伝子が働くのを邪魔する風来坊の遺伝子(transposon)が別にあり、その遺伝子が「平和」遺伝子に取り付くと赤い色素を作ることが出来ず、白っぽい花になると推測されています。
満開の一本の梅。少し斑がはいった白い花が圧倒的ですが、濃いピンクの花ばかりの一枝と、白とピンクが交互に咲いている別の一枝があり、大変美しい、珍しい樹木でした。一般には、源氏と平家の旗の色にちなんで「源平咲き」と言われます。
純粋に科学として興味深い話ですが、大変ドラマチックな「遺伝子物語」でもあります。私は、思わず日本社会の現在の状況を連想しました。すなわち、平和を希求し憲法9条を守ろうとする庶民と、邪魔する勢力とのせめぎあいです。Pesce遺伝子が邪魔されて起こる「源平咲き」は美しいものですが、「戦争」遺伝子は絶対に増やしてはならない!と心から思います。(大阪 中村)
古河総合公園だより から 引用
花桃は、中国北部原産。園芸品種は江戸時代より発達。唐桃(カラモモ)は、寿星桃(ジュセイトウ)の異名。庭木,盆栽用。樹高1~2mと矮性で、節間が短く、花が節々につく。
花桃の植替え・補植のお知らせ
鬼退治や魔除けに登場する桃の木。けれども花桃の寿命は、約15~20 年(ソメイヨシノは約30 年)。そこで毎年、樹勢の衰えた花桃を植替えています。
今年は、植替えと補植ように矢口49 本と菊桃30 本。
病気になりやすいために、植替え時には、土は全て入れ替えて、強い剪定は控えます。伐採した木は、ウッドチップにして、園路の舗装材として再登場する予定です。 |