旅日記から硬いブログも織り交ぜるように戻ろうという最初のブログが、石原産業事件だとは思いもよらなかった。
石原産業が工場敷地内にも不法投棄していた
三重県がグズグズしていたらしい。
会社も、公表姿勢だけは示すけど、変わらない。
最後には、今年1月の毎日新聞の公害特集の記事を一部紹介、他はリンク。
ともかく、呆れ果てた石原産業や三重県、その法的責任を問えないかと、先日来、いろいろと模索しているところ。
とはいえ、今日中に裁判所に提出したいところの、来週の裁判の調査嘱託申立と文書送付嘱託申立の作成作業に集中。なにせ、前知事の主張先がたくさんあるから・・
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●<石原産業>フェロシルト埋設か 工場でヒ素など7物質検出 7月10日2時33分配信 毎日新聞
三重県は9日、大手化学メーカー、石原産業四日市工場(三重県四日市市)の敷地内で、土壌環境基準値の180倍のヒ素など有害7物質が検出されたと発表した。一部地点では、同社が各地で不法投棄したフェロシルトと似た赤い汚泥が見つかっており、県は石原産業が工場敷地内にも不法投棄していた可能性があるとみて追加調査を指示した。
調査は、石原産業のコンプライアンス総点検で95~96年ごろに産業廃棄物を違法に埋設したという情報があったため同社が実施した。敷地内6カ所、計39地点でボーリング調査した結果、基準値の最大170倍の鉛、77倍のカドミウム、30倍の六価クロムなども検出された。
六価クロムはフェロシルトからも出る物質で、酸化チタン原材料製造施設跡地で検出された。周辺を試掘すると赤い汚泥が出たため、県が独自に調査したところ、石原産業の調査の2倍に当たる最大で基準値の60倍の六価クロムが検出された。
施設跡地は約1万5000平方メートル。県は今月末までに追加調査の結果を報告するよう指示し、「違法な廃棄物と分かれば、廃棄物処理法に基づき撤去の行政指導などをする」としている。【田中功一】
● 三重県の発表ページ
ここに三重県の動きがある ⇒ フェロシルト問題等の石原産業(株)にかかる対応状況
⇒ ●石原産業株式会社四日市工場における廃棄物の埋設等の調査状況について
平成20年7月10日 と 敷地内の地図
1 発表事項
(1)石原産業株式会社が、「コンプライアンス総点検結果等」において公表した事項のうち、四日市工場内における廃棄物の違法な埋設等については、同社がボーリングコアの分析等を行ってきたところですが、6月30日までにこれらの報告があったので、その内容を公表します。
(2)県では、これらの報告に基づき、必要な追加調査を指示したほか、7月3日付けで、廃棄物該当性の判断や埋設時期等について、廃棄物処理法に基づく報告を求めました。
(3)フェロシルト製造時の空間放射線量率についても追加報告がありました。
2 発表内容
(1)廃棄物の埋設に係る分析結果等の報告
ア ボーリングコアの分析結果等
石原産業が、ボーリング調査(39地点)のコアから採取した計356の検体について、土壌環境基準(溶出試験)の26項目を分析した結果は、次のとおりです。
(ここでは略、リンク先をどうぞ)
イ 第2グランドにおける廃棄物の埋設
5月30日に石原産業から報告があった、平成7、8年頃に行われたドラム缶、焼却灰、濾布、有機物残渣等の埋設(第2グランド)については、その場所に現在保管しているフェロシルトを移動させ、12月から埋設状況を確認するとしていましたが、11月中旬に前倒しする旨の計画書が提出されました。
ウ 第2グランド南盛土におけるドラム缶の埋設
第2グランド南盛土から発見されたドラム缶中の農薬残渣については、分析の結果、鉛が12mg/L(有害産業廃棄物の判定基準値0.3mg/L)検出されました。(発見されたドラム缶11本は既に現場から撤去し、屋内に保管されています。)
(2)追加調査の指示及び報告徴収
ア ボーリング調査の結果、旧SR(合成ルチル)工場付近の3地点すべてで六価クロムが基準値を超過(最大値1.5mg/L)しており、廃棄物(無機性汚泥)の埋め立ての可能性が高いことから、廃棄物の埋立範囲や周辺への影響を確認するため、6月26日に周辺の試掘等を実施させるとともに、6月30日付けで、追加のボーリング調査とコアの分析を指示しました。(報告期限7月31日)
なお、試掘した際、県において六価クロムの分析を行ったところ、基準値を超過する値(3.0mg/L)が検出されました。(7月3日に判明)
イ また、今回のボーリングコアの分析結果等の報告では、廃棄物の埋設に係る違法性を確認するために必要な、廃棄物該当性の判断や埋設時期等に係る報告がなかったことから、7月3日付けで、廃棄物処理法第18条第1項に基づく報告徴収をしました。(報告期限7月22日)
(3)フェロシルト製造時の空間放射線量率測定結果の追加報告
フェロシルト製造時の空間放射線量率の測定結果について6月13日に追加の報告がありました。リサイクル製品の認定期間を含む、平成15年7月~平成17年4月における全177回の測定において、フェロシルトの出荷場所である「保管場所」での自主管理基準値の超過はありませんでしたが、製造過程の脱水機直下の「落とし場」で自主管理基準値を超える値が3回計測されていました。
「落とし場」のフェロシルトがそのまま出荷された可能性も考慮し、報告に基づいて施工後の経路を追跡したところ、施工現場から四日市工場を経由して三重県環境保全事業団三田処分場で処分された一部のフェロシルトを除き、各施工現場や四日市工場からの搬出時や仮置場において空間放射線量率の測定が行われており、自主管理基準値以下であることを確認しました。
なお、三田処分場については、既にアイアンクレーの空間放射線量率の超過に関連して、6月4日に県が立入調査を行い、周辺環境と同レベルで問題がないことを確認しています。 | 3 今後の対応
工場内の廃棄物の違法な埋設については、廃棄物処理法に基づく報告徴収により、廃棄物の該当性や埋設時期等を特定のうえ、法令に基づき厳格に対応してまいります。
フェロシルトの空間放射線量率の測定に関しては、現在実施している四日市工場からの搬出時等の測定を引き続き厳格に実施するよう、改めて文書指導します |
いつもながら 三重県よろずや さん は すごい。
写真が出ている。 2008.7.9ブログ ⇒ ごちゃ混ぜ
なお、詳しくは 2008.5.27 ブログ ⇒ だから言ったじゃん、県は未だにナメられてるって
「・・・県が配付した議会資料によると総点検よりも先に投書が届いたらしい
3月3日 県に投書が届く
「石原産業四日市工場内における廃棄物の不適正な場内処理等」
3月4日 織田社長名で全従業員にむけて文書で自主申告を呼び掛ける 3月11日締め切り
3月7日 県が立入検査(以後数回)・・・・」
● 石原産業 の 公式Webページ
そこの 会社の発表の記録のページ
代表者名 取締役社長 織田健造 ⇒ 平成20 年7 月10 日
岐阜県内(中津川市瀬戸地内)でのフェロシルトらしき土壌の発見のお知らせ
今般、岐阜県内でフェロシルトらしき土壌が発見されたとの岐阜県からの連絡を受け、目視にてフェロシルトらしき土壌であることを確認いたしましたので、お知らせいたします。当該地区の皆様には、ご迷惑とご心配をお掛けしますこと心よりお詫び申し上げます。
当該土壌がフェロシルトであることを確認しましたら、当該地区における不安を一日でも早く取り除くことを第一義に考え、フェロシルトの早期回収に向け最大限の努力をしてまいります。
1.フェロシルトらしき土壌が発見された場所
岐阜県中津川市瀬戸の鉱山跡地(総面積約6,000 ㎡)の一角
2.発見の経緯
昨日、岐阜県に当該地で作業をしていた業者からフェロシルトらしき土壌を発見したとの通報があったとの連絡を受け、本日岐阜県、中津川市等の立会いの下、当該地の掘削跡地(現況:池)の岸辺に現れた茶色の土壌を目視確認したところフェロシルトらしき土壌であることを確認しました。今後、早急に当該地周辺の環境調査を行ってまいります。
3.フェロシルトが残された経緯
当社が上記箇所にフェロシルトを搬入した事実はなく、他の搬入箇所から移動されたものと考えられますが、現時点ではその経緯は不明です。
4.フェロシルト回収量・回収計画
現時点で、フェロシルトらしき土壌の量や埋設状況とも不明です。
本日、行政当局立会いの下、当該土壌を持ち帰りましたが、土壌の分析調査の結果フェロシルトが含まれていることを確認しましたら、行政当局に報告の上、早急に回収方法などの協議を行い、回収計画を策定する予定です。 以上
●有害物質:フェロシルト?元産廃施設から検出 岐阜県、確定次第撤去指導 /三重 毎日 08.7.4
石原産業は3日、岐阜県八百津町の元産廃中間処理施設の敷地から、同社の土壌埋め戻し材フェロシルトとみられる土を含んだ土砂が見つかったと発表した。フェロシルトを含む土砂の埋設量は8立方メートルとみられ、フェロシルトと確定次第、同県は全量撤去を指導する。
石原産業によると、今年5月に競売で現場を購入した産廃処理業者が2日午後に発見し、取引先の石原産業に連絡した。昨年11月に廃業した前の産廃業者が、汚泥やフェロシルトを混ぜて「再生改良土」と称する路盤材を製造していたといい、その一部が残っていたとみられる。【稲垣衆史】〔三重版〕
●石原産業 発表は
平成20 年7 月3 日
●石原産業:通報義務者を明確化 法令順守など再発防止策 毎日新聞 2008年7月3日 中部朝刊
猛毒「ホスゲン」の無届け製造などが問題になった大手化学メーカー、石原産業(大阪市)は2日、三重県の指示に基づき、コンプライアンス(法令順守)の徹底など再発防止対策への取り組み状況を報告した。無届けの見逃しがないよう設備の小規模修理にも専用のチェック用紙を使うことや、事故発生時の通報義務者の明確化などを盛り込んでいる。
石原産業は5月14日、四日市工場(同県四日市市)で行われていたホスゲンの無届け製造など9件の不正を公表し、法令順守を徹底させる姿勢を示した。しかし四日市工場ではその後も、部品交換作業中の火災や小規模爆発事故が発生した際、消防への通報や作業の事前届を怠っていたことが判明している。【田中功一】
●シリーズ・公害
過去・現在… 汚染列島・西日本編(その1) 風化する命の教訓 毎日新聞 2008年1月23日 大阪朝刊
四大公害訴訟の被告企業が再び“環境犯罪”を引き起こし、大型車の交通量削減は進まず、大気汚染に苦しむ患者は高齢化。西日本最大級の食品公害は発生から40年を経て、ようやく国の健康実態調査が始まる--。高度経済成長期に貴重な教訓を得たはずの公害問題。しかし、課題は山積したままで、「汚染列島」の姿が浮かび上がる。四大公害以外にも、私たちの身近な場所で続く、西日本の主な公害・環境汚染をまとめた。
◇フェロシルト リサイクル装い産廃投棄
四大公害の一つ「四日市ぜんそく」の被害が発生した三重県四日市市。その公害訴訟の被告企業6社のうちの1社でもある化学メーカー、石原産業(大阪市)が起こした“環境犯罪”が「フェロシルト不法投棄事件」だ。
同社は、四日市工場で発生した有害物質を含む産業廃棄物の汚泥を、リサイクル商品の土壌埋め戻し材「フェロシルト」として三重、愛知、岐阜、京都の4府県内に販売し、不法に投棄した。三重県がリサイクル製品のお墨付きを与えたことで投棄は拡大し、43カ所に埋設された量は計70万トンを超えた。
また、フェロシルト販売の際、用途開発費などの名目で販売先に商品の販売価格を上回る金を渡していた。実質的に産廃と同様、金を渡して処理してもらう「逆有償」の形態の商品。それでも産廃として処理するより大幅にコストダウンになった。同社がフェロシルト販売で不正に削減した産廃処理費は約40億円に上る。
昨年6月、津地裁は、開発から販売まで主導した元副工場長に懲役2年、同社に罰金5000万円を言い渡した。しかし、同社が別の製造過程で発生した産廃も愛知県瀬戸市に不法投棄していたことが判決後に発覚。現在、愛知・三重両県警が再び捜査を進めている。
企業が自社の利益のために、有害物質を工場外に排出し、人々に被害を与える公害。石原産業の前身、大阪アルカリは明治時代にも、田畑に亜硫酸ガス被害を及ぼしたとして訴えられた。
その後、裁判所が工場排煙の亜硫酸ガスと健康被害の因果関係を認めた四日市公害訴訟の被告になった。さらに80年には廃硫酸を伊勢湾に垂れ流したことで社員が水産資源保護法違反で有罪判決を受けた。そして今回の不法投棄。
「石原産業は過去の教訓を生かすどころか、自社の利益のためにより手口を巧みにして環境汚染に手を染めていった」。公害問題に取り組んできた四日市市民からは批判の声が上がっている。【津支局・飯田和樹】
◇尼崎公害訴訟 進まぬ交通量削減
◇カネミ油症 発生40年、なお課題
◇福井の違法処分場 県外のごみ35万トン
(これらは略、リンク先をどうぞ)
●シリーズ・公害
過去・現在… 汚染列島・西日本編(その2止) 全国の環境破壊 毎日
(全国の状況を集めてある特集。ここでは略、リンク先をどうぞ)
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アクセスは増えましたか? (笑)
ともかく、よろずやさんの情報の集め方はもちろんですが、それ以上に利用の仕方に敬服します。